アルフィンの軌跡〜トールズ士官学院編〜   作:龍造寺

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第1章初めての特別実習編19話です。


第1章ー初めての特別実習編ー26ー19話ーそれぞれの依頼。

 

宿酒場《風見亭》→ケルディック内

 

七燿暦1204・4月24日・午前・帝国・ケルディック・ケルディック礼拝堂。

 

わたくし、アリサさん、エリオットさんの3人は、ケルディック礼拝堂を目指していました。途中で子どもたちから話しかけられて、少しお話しをして改めて礼拝堂に入りました。

 

礼拝堂の中は、ひんやりとしていて静かにお祈りをされている方々が椅子に座られています。わたくしたちは、礼拝堂の壇上にお立ちになっている男性が、シルベル教区長でしょう。身なりもきちっとされているので。

 

アルフィン【貴方がシルベル教区長で、お間違いはないでしょうか?】

 

シルベル【ああ、私がシルベルだが、その制服なるほど、君たちが依頼を引き受けてくれる学生たちだね】

 

エリオット【はい、トールズ士官から来ました】

 

シルベル【やはりそうか。わざわざ訪ねてきてくれてすまないね。手が空いていればで良いのだが、ある薬の材料調達は頼みたいのだ。引き受けてくれるだろうか?】

 

アルフィン【はい、大丈夫です】

 

シルベル【そうか、助かるよ】

 

アリサ【それで、どういった薬の材料が必要なんですか?】

 

シルベル【ああ、人の自己治癒力を高める薬でいわゆる❝風邪❞に効くものだ。春や秋と言った季節の変わり目には、身体の不調を訴える住民が多くてね。そのための材料がなくなってしまったんだよ】

 

季節の変わり目に体調を崩す方々は、いらっしゃいます。弟のセドリックも小さい頃はよく体調を崩してましたしね。そんな彼も今では、元気にしてますが。

 

みなさんもお世話になったみたいですね。もちろんわたくしも。

 

大賢者【告、弟のセドリックさんは、元気に育ちました。もちろん男としても育ちましたね。もちろん、あちらの方も…】

 

アルフィン【そう?本人はオズボーン宰相やカズヤさんのように強くなりたいと言ってましたけど、あの容姿でムキムキになられるのは……それと最後の方は余計ですけど】

 

大賢者【解、あの容姿で筋肉質なのは、アンバランスのような感じがしますよ。それとあちらの方に興味を持つのは、無事に成長しているわけですね】

 

アルフィン【ふふっ、強くなりたいっていうのは、分からなくはないですけど。それに異性の身体に興味を持つのは、ごく自然の流れですが…】

 

前世の自分だって強さに憧れた時はありましたから。

 

大賢者【解、この流れで報告しますが…下の方もご立派に…】

 

アルフィン【……大賢者、それ以上言わなくていいわよ】

 

えーと、話を戻しますと、薬の材料を調達するのが今回の依頼ですわ。

 

シルベル【最近では、学園都市から❝風邪薬❞なるものが入ってくるようになったが、やはり従来型の薬を利用する人たちが多くてね】

 

アルフィン【やはり、使い慣れている七耀教会の薬が人々にとって安心感はありますからね】

 

アリサ【アルフィンの言うとおりよね、近代化医療より、まだ従来型の方が選ばれるのよね】

 

エリオット【僕も、子供の頃に七耀教会の薬…お世話になったね】

 

シルベル【ふむ、学生というだけあって、さすがによく勉強しているな。それで肝心の材料なんだが…足りないものが2種類ある。1つは、『ベアズクロー』と言って、湿気の多い場所で手に入る薬草。ケルディックではあまり見かけないものだが……大市で取り扱っていてね。《フリント薬局》の店主に、私の名前を言って、もらってきてくれ】

 

エリオット【大市のフリントと薬局で『ベアズクロー』ですね。ーわかりました】

 

シルベル教区長は、もう1つの方は『皇帝人参』という野菜の一種のような薬草ですね。その皇帝人参を西ケルディック街道で農家を営んでいらっしゃるポールさんから受け取って来ること。どちらともシルベル教区長の名前を出せば、譲ってもらえるとのことのようですね。

 

大市の『フリント薬局』で、ベアズクローを受け取って、西ケルディックの農家のポールさんから『皇帝人参』を受け取る。これがわたくしたちアルフィン班に与えられた特別実習の課題の最初の依頼ですわ。

 

どちらとも特に優先順位はないので、先にケルディックの中にあります大市のフリント薬局で、ベアズクローを受け取るために、わたくしたちは大市の方へ歩いていきました。

 

 

ケルディック礼拝堂→大市『フリント薬局』

 

七燿暦1204・4月24日・午前・帝国・ケルディック・大市『フリント薬局』。

 

 

わたくしたちは、大市の屋台に目を奪われながらも、『フリント薬局』の店員さんに声をかけましたわ。

 

フリント【いらっしゃませ、フリント薬局にようこそ】

 

アリサ【シルベル教区長がおっしゃってたお店はここで間違いないみたいね】

 

アルフィン【そうですわね、ごめんください、シルベル教区長からお使いを頼まれた者ですが、『ベアズクロー』を受け取りに参りました】

 

フリント【ほう、シルベル教区長の使いで。では、取り置きしておいた分をお渡ししましょう】

 

フリントさんはそう仰って、あらかじめ別のとこに取って置いていた『ベアズクロー』を取ってわたくしに手渡してくれました。

 

それとベアズクローは棘の多い薬草で有名ですからね。別名『熊の爪』とも言われるますね。熊の爪みたいなトゲがついてますよ。

 

フリント【当店で扱っているのは全てリベール産でしてね。生徒に空輸された後に鉄道便にて受け取ったものとなります】

 

アリサ【へぇ~リベール王国から……さすが大市って感じね】

 

エリオット【本当に珍しいものが多いよね】

 

アルフィン【そうですわね】

 

わたくしの目に入ってくるものでも、西ゼムリアの国々だけではなく、東ゼムリアの国々の商品…日本や台湾等の国々や学園都市の商品も市場に並んでるみたいですね。

 

大賢者【告、学園都市産の農作物は工場で作られたモノと田畑で育てられたモノと二通りあるみたいですね】

 

アルフィン【ええ、塩の影響のノーザンブリア、砂漠の影響があるエリアために学園都市が食糧不足にならないためにと作り出された技術だと、桐条統括理事長から聞いてますわ】

 

学園都市の技術…わたくしがいたあの地球の技術と同じものが使われてます。このゼムリア世界では滅んだ技術も含まれてますわ。

 

大賢者【解、前にも言いましたがマスターと同じような転生者が結構な人数いると踏んだ方がいいと思いますね】

 

アルフィン【姿、形が同じ…名前まで一緒……単なる偶然と片付けるのは出来すぎってことよね……】

 

この話は一旦置いときましょうね。

 

さてと、ベアズクローも受け取りましたし、次に向かう場所は、西ケルディック街道の農家であるポールさん宅へ向かいます。

 

大市『フリント薬局』→西ケルディック街道

 

七燿暦1204・4月24日・午前・帝国・西ケルディック街道。

 

西ケルディック街道に出ますと、風車とライ麦の匂いが風に乗ってやって来てます。春先の心地よい風ですのでなんだかピクニック気分になりますね。

 

アリサ【風車がたくさん…ふふっ、のどかでいいわね】

 

アルフィン【こういう風景を見てると心が癒されますわ】

 

エリオット【そうだね】

 

そのような会話をしながら西ケルディック街道を歩いていますと、それぞれの街道に分かれる分岐点へやってきました。そこにはちゃんと看板があって

 

北に行けば、人工的に作られた植物園である『ルナリア自然公園』、西に迎えばわたくしたちの学院がある『トリスタ』、東に向かえば『ケルディック』、と表記されています。

 

わたくしたちが向かうのは、ルナリア自然公園方面の北ですね。

 

アリサ【ポールさんのお宅は、ここから北の方に行けばいいのよね】

 

エリオット【そうだね】

 

アルフィン【それじゃあ向かいましょうか、と言いたいとこですが】

 

わたくしたちの周りには、魔獣、デスカラゴの集団がやって来てしまいました。

 

大賢者【告、マスター、サーチが遅れました】

 

アルフィン【大賢者、何かあったの?】

 

大賢者【解、ルナリア自然公園方面の方に何か異変を感じてたので調べみようかとしたところで……】

 

アルフィン【ルナリア自然公園の異変?……その話は後で聞くわ。今は目の前の魔獣は退治することですわ】

 

大賢者【解、魔獣は、デスカラゴ、いわゆるカタツムリの巨大版というとこですか】

 

アルフィン【そうね】

 

アリサさんとエリオットさんは、すでに戦闘準備に入っていて、わたくしもすぐに戦闘準備に入ります。

 

アルフィン【前衛はわたくしが、アリサさんとエリオットさんは、導力弓と導力魔法で援護してください】

 

アリサ【わかったわ】

 

エリオット【うん、アルフィンも無理はしないで】

 

アルフィン【わかってますわ】

 

わたくしの格闘術、アリサさんの導力弓、エリオットさんの導力魔法の組み合わせで、デスカラゴの集団は全て倒してしまいました。

 

アリサ【ふぅ〜何とかなったわね】

 

エリオット【数は結構いたと思うけど、アルフィンが全部倒しちゃったね】

 

アルフィン【わたくし1人の力ではありませんわ。アリサさんの導力弓による牽制、エリオットさんの導力魔法による助力によって、わたくしは戦えました】

 

アリサ【ふふっ、アルフィンったらそんなに謙遜しなくてもいいのに。まあ、1つ忠告するのなら、パンツが見えていたくらいかしら?】

 

エリオット【……僕の方からは見えなかったけど、アリサからは見えてたって…】

 

アルフィン【……だ、大丈夫ですわ!見えていたのは、見せパンですので!】

 

わたくしはとっさに見せパンだと誤魔化してしまいました。見せパンではないことは、わたくし自身が一番わかっているわけですけど。

 

大賢者【告、スカートで格闘術を使えば確率で見えますよね。マスターの場合は、見えることを見越してあえて…】

 

アルフィン【大賢者!そんなわけないでしょ】

 

格闘術を嗜んでいる以上、パンツが見えることを気にしないでいようと思ってますが、面と向かって言われるとやっぱり恥ずかしい部分がありますわね。

 

恥ずかしさを紛らわすため、わたくしは

 

アルフィン【アリサさんもエリオットさんも先を急ぎましょう】

 

アリサ【全くアルフィンたら…】

 

エリオット【いい。休憩にもなったしそろそろ行こうか】

 

再びわたくしたちは、ポールさん宅を目指し歩き始めました。




今日は昼投稿です。

ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?

  • 1ーエマ
  • 2ーフィー
  • 3ートワ
  • 4ーサラ
  • 5ースミレ
  • 6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)
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