アルフィンの軌跡〜トールズ士官学院編〜   作:龍造寺

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第1章初めての特別実習編27話です。


第1章ー初めての特別実習編ー34ー27話ーアナベルとアルフィン。

 

ケルディック・風見亭付近→ケルディック・オットー元締め宅→大市へ向かう途中

 

七燿暦1204・4月25日・朝・帝国・ケルディック・大市へ向かう途中。

 

わたくしたちは、オットー元締めさんのお宅から歩きながら何から始めるか議論をしていました。

 

リィン「まずは事件が起った大市で聞き込みをしようと思う」

 

スハルト「調査の基本は、聞き込みからだな」

 

エリオット「何だか、探偵になった気分だね」

 

スハルト「別に聞き込みするのが探偵だけじゃねえけどな」

 

アルフィン【ハインツさんとマルコさんにもう一度お話しを聞く必要がありますね】

 

ラウラ「そうだな、彼らもいい加減頭が冷えている頃だろう。本当にどちらが犯人ではないのか、それを見極める必要がありそうだ」

 

アリサ「でも、あまり悠長にはしてられないわね。帝都方面の最終的列車を逃したら、今日中に学院に帰れらなくなっちゃうわ」

 

アルフィン【万が一そうなりましたら、仲良く西ケルディック街道を歩いて、学院に帰れば良いじゃありませんか】

 

アリサ「歩いて帰るって…アルフィン、あなたね…ってバカ話しはさて置き、今朝預かった、他の依頼もできるだけ片付けたいけど」

 

リィン「ああ……とにかく足を使っていくしかないだろう。徒歩で帰るのはひとまず置いといて、最終列車は今夜9時くらい……それまでに俺たちにできる限りのことをやろう!」

 

ラウラ「うむ!」

 

エリオット「うん!」

 

スハルト「わかった」

 

アリサ「了解!」

 

アルフィン【それじゃあ、早速お話を聞きに行きましょうか】

 

わたくしたちは、再び大市の入り口までやって来ました。朝の騒ぎが嘘のように今では、大市が賑わっていますね。

 

さて、まだ大市内にいらっしゃるハインツさんとマルコさんにお話しを聞かないとですね。

 

 

ケルディック・大市へ向かう途中→ケルディック・大市

 

七燿暦1204・4月25日・朝・帝国・ケルディック・大市内。

 

わたくしたちは、大市を訪れてハインツさんとマルコさんに尋ねる前に大市の入り口の近くにお財布の依頼主であるリジーさんが屋台を構えていらっしゃるいましたので、先にお話を聞くことにいたしました。

 

アルフィン【あの〜すいません。あなたがリジーさんでお間違いはありませんか?】

 

リジー「ええ、そうだけど、もしかしてあなたたちは…」

 

エリオット「はい、僕たちは《トールズ士官学院》の者です」

 

アリサ「こちらから依頼が出ていたのでお伺いしたんですけど…」

 

リジー「やっぱり、それじゃ元締めの言っていた学生さんというのはあなたたちのことね。実は昨日店先で財布を拾ったんだけど…持ち主が現れなくて困っているの。できればあなた達に力を貸してもらいたいんだけど…引き受けてくれるかしら?」

 

リィン「はい、俺たちに任せてください」

 

リジー「ありがとう、助かるわ。それじゃあ、早速財布を渡しておくわね」

 

リィンさんは、リジーさんからお財布を受け取りました。

 

アリサ「確かに受け取りました」

 

ラウラ「そこでこの財布…既に中身は確認してあるのだろうか?」

 

リジー「ええ、一応見させてもらったわ。でも、持ち主を特定できるものはほとんど入っていなかったわね」

 

持ち主を特定できるもの、それは身分証明ができるような物が入っていれば特定しやすかったのですが、それが無いとなると探すのは厄介ですわね。

 

大賢者【告、マスター、そうなってきますと、捜索範囲をケルディックから全方向に広げなくてはなりませんね。一応サーチしますか?】

 

アルフィン【……そうね……一応、お願い】

 

大賢者【了】

 

スハルト「それで、結局財布の中はミラ以外には入っていなかったのか?」

 

リジー「ミラは、当然入ってたでしょ。これがごっそり札束で入っていたから驚いたんだけど」

 

ミラの札束、普通の方なら札束で持ち歩くことなんてほとんどやらないわね。貴族の方々、行商人の方々はそうされる方々はいらっしゃいますけど、それは名誉や見栄やビジネスのためですけど、旅行でそこまでの札束を持ってくる人が珍しいタイプなのでは?

 

ミラの札束以外は、今夜出発の帝都方面行きの鉄道料金が1枚入っていただけだそうです。

 

今夜出発の帝都方面行きの鉄道旅館が1枚…そうなってくると、まだこの財布の持ち主はケルディックから出ていないってことですわね。それならケルディックの外は今のところ考える必要ないってことですね。

 

リィン「多額のミラに鉄道旅券…お金持ちの旅行者ってところか」

 

アリサ「うーん、正直それだけじゃ、何とも言えなさそうだけど」

 

ラウラ「だが、持ち主を探すとすれば…とりあえず旅券を手がかりにするしかなさそうだな」

 

スハルト「手がかりがそれしかねえからな」

 

エリオット「そうだね…でもどうしよう。まずは駅に行って駅員さんに話でも聞いてみる?」

 

アルフィン【この旅券が今夜のものですので、今頃持ち主さんは必死で探されてる可能性も高いですわ】

 

スハルト「そう考えると、駅に問い合わせている可能性が十分にありそうだな」

 

アリサ「そうね、なら早速駅の方へ向かいましょうか」

 

リジー「ごめんなさい。どうかよろしくお願いするわね」

 

 

クエスト・落とした財布】の依頼を始めましたわ。

 

 

わたくしたちは、まずケルディック駅を訪れて駅員さんにお話しを伺います。

 

お財布を探されている人がいませんでしたかと。

 

駅員「ええ、確かに1件、問い合わせがありました。どうやら財布の特徴も合っているようですね」

 

リィン「本当ですか……?」

 

駅員「はい、それは今日の午前中に」

 

つまりわたくしたちと入れ違いのような感じになったみたいですね。

 

駅員「女性の方で、1人旅をしておられるらしく、財布がないと何もできないと激しく動揺されていましたね」

 

エリオット「うーん、それはそうなるよね」

 

アリサ「その女性は他に何か言っていませんでしたか?」

 

駅員「ええ、確か、もう1度宿の方を徹底して探してみるとおっしゃっていたかと。宿の名前は《風見亭》でしたからね」

 

ラウラ「《風見亭》我らが泊まった場所と同じか」

 

スハルト「入れ違いになったってことだろ、早く《風見亭》に行かねと。また入れ違いになるぜ」

 

リィン「そうだな、なら女将に話を聞いてみるか」

 

わたくし、この女性なんだか知ってる気もしますけど、大賢者はどうです?

 

大賢者【解、まだ確実とは言えませんが、マスターはどこかで出会ってる可能性はありますね】

 

アルフィン【そうなのよね、女性の1人旅ってとこに、どうしても引っかかってるのよね。出会ってたとしてもどこだったか思い出せなくて】

 

大賢者【解、その女性に会えば思い出せるかもしれませんが】

 

アルフィン【そうね、それしかないわね】

 

駅員さんにお礼をしましてからもう一度《風見亭》へ戻ることになりました。

 

ケルディック・ケルディック駅→ケルディック・風見亭

 

七燿暦1204・4月25日・昼前・帝国・ケルディック・風見亭。

 

わたくしたちは、忙しそうにしてらっしゃる女将のマゴットさんに、お財布落とした女性がここを訪ねてこなかったか、お話を聞きます。

 

アルフィン【マゴットさん、風見亭にお財布を落とした女性が尋ねて来ませんでしたか?】

 

マゴット「ああ、そりゃあ、アナベルさんのことだね。でもタイミングの悪いことにさっき出て行ったばかりだよ」

 

アナベルさん……あっ!思い出しましたわ!!彼女、確かお一人で旅をされているんですが、遠くから執事さんが見守ってくださっているあのお二人方!

 

大賢者【告、その可能性は高いかと】

 

アルフィン【こんなおっちょこちょいなのは、あのアナベルさんだけですよね。前には確かお財布を忘れられてましたし、リベールを旅をされてる時は、荷物が入ったバックを忘れてましたし…】

 

リベールの時は、エステルさんたちと遊撃士の依頼として見つけてあげましたけど、帝国内の話では、わたくしがお財布を見つけてあげましたけどね。ただ、前のお財布の柄でしたらすぐにわかったのでしょうけど、アナベルさんお財布自体を変えられたのですね。それではわたくしもわかりませんね。

 

スハルト「って、また入れ違いになったのかよ」

 

エリオット「そ、そんな〜」

 

アリサ「でも名前もわかったし、もう見つかったようなものね」

 

ラウラ「ああ、あとは本人に会うだけか」

 

マゴット「そうさね、なんとか確実に届けてあげておくれ。ちなみに次は大市の休憩所を探すとか言っていたよ」

 

リィン「なるほど。ではあと追ってみます」

 

スハルト「急ごうぜ、じゃねえと、また入れ違いになりかねえ」

 

リィン「そうだな」

 

スハルトさんとリィンさんは、先に風見亭を出られました。その後をアリサさんとラウラが出られ、わたくしとエリオットさんが最後に出ることに。

 

大賢者【告、マスター、おそらく大市の休憩所に行ったとして、入れ違いになることは確率は90%以上です】

 

アルフィン【……90%以上!?……それでは大市の休憩所にいらっしゃらないとなると他にどこへ?】

 

大賢者【解、おそらく最後は女神頼みになるのではないでしょうか】

 

アルフィン【つまり、ケルディックの礼拝堂にアナベルさんは訪れるってこと?】

 

大賢者【解、はい。先ほどからずっと入れ違いになられています。人は最後に女神頼みになる確率は非常に高いです。遊撃士の依頼を出しても、依頼主は礼拝堂や教会を訪れる人が多いようですね】

 

アルフィン【大賢者が調べてくれたのかしら?】

 

大賢者【解、はい。色々とデータを示し合わせた結果ですが】

 

アルフィン【わかったわ。わたくしたちは礼拝堂へ向かいましょうか】

 

わたくしは、エリオットさんに声をかけて

 

アルフィン【エリオットさん、礼拝堂へ向かいますわ】

 

エリオット「礼拝堂?アナベルさんが向かったのは大市の休憩所だよ?」

 

アルフィン【アナベルさんは、すでに礼拝堂に向かってると思いますわ】

 

エリオット「え?どうして?」

 

アルフィン【人間どうしていいか?わからない時には、空の女神エイドスにお願いしちゃうでしょ?】

 

エリオット「……うん、確かにしちゃうけど……」

 

アルフィン【アナベルさんも女神様頼みになっちゃうとは思うんですの。だから先回りして】

 

エリオット「…うん、わかった。アルフィンのカンにかけてみるね」

 

アルフィン【別にかけことではありませんけど】

 

わたくしとエリオットさんは、リィンさんたちとは違う方向、ケルディック礼拝堂へ向かいました。

 

ケルディック・風見亭→ケルディック・礼拝堂

 

七燿暦1204・4月25日・昼前・帝国・ケルディック・礼拝堂。

 

わたくしとエリオットさんが、ケルディック礼拝堂へ訪れてみますと、お財布が見つかるようにと、エイドスに懇願している女性がいらっしゃいました。

 

薄いピンクの長い髪に貴族の衣服を身につけている女性。やはりあのアナベルさんで間違いないですわね。

 

アナベル「ぐすっ、女神さまぁ……どうかこの哀れなわたくしにご慈悲を……というかあんまりですわ……こんなとこで無一文になってしまって、この先一体どうしろと、あ〜あ、女神さまぁ、あの時のように彼女を…❝アルフィン❞さまを遣わせてくれないんでしょうか?」

 

エリオット「アルフィン?」

 

わたくしは、アナベルさんがこれ以上変なことを言わないように、彼女の前に出て

 

アルフィン【アナベルさん、それ以上変なこと言わないでください】

 

アナベル「ふぇ?え?ア、アルフィンさま?やはりアルフィンさまは、女神さまっの…」

 

アルフィン【わたくしは、たまたま士官学院の特別実習先がケルディックってだけですわ。単なる偶然ですので、あまり女神様とか言わないで欲しいんですけど】

 

アナベル「アルフィンさま、わたくし、財布はまた落としてしまいまして…それで、それで」

 

アルフィン【アナベルさんのお財布はもう見つかっています。エリオットさん、ARCUSでリィンさんたちに連絡してください】

 

エリオット「あ、うん、わかった」

 

アルフィン【アナベルさん、すぐにリィンさんたちがここに来ますからそれからお話ししましょう】

 

エリオットさんは、リィンさんたちにARCUSで連絡をしてくれました。リィンさんたちも大市の休憩所の方からアナベルさんが、礼拝堂へ向かったのではないかと教えてくれたそうです。

 

リィンさんたちが礼拝堂へ入ってきましたから、わたくしは彼からお財布を受け取り、アナベルさんへ返しました。

 

わたくしたちはアナベルさんにお財布の件を1つ1つ丁寧にお話しをしました。

 

アナベル「それにしても大市のお店の方が保管してくださっていたなんて……またアルフィンさまに助けてもらいましたわ」

 

アルフィン【今回は、わたくしだけではなく、みなさんのおかげでもありますわ】

 

アナベル「……こうしてまたアルフィンさまに出会えましたし…世の中まだ捨てたもんじゃないですわ」

 

エリオット「は、はあ…」

 

スハルト「なんなんだ?なんで、アルフィンを知ってるんだ?」

 

アナベル「ふふっ、ですが、こうして見つかって何よりですわ。とりあえず、アルフィンさまとみなさまにはお礼をさせていただきませんとね。現金の半分でよろしかったかしら?」

 

アルフィン【前から言っていますように、現金の半分とかそのようなものは受け取れませんから、というかいらないですわ】

 

リィン「お、お気持ちだけで大丈夫です」

 

アリサ「お気持ちだけでも十分ですから」

 

アナベル「そうですか…でしたらこれはいかがでしょう。大市で買った、ちょっとしたお土産ですわ」

 

わたくしたちは、アナベルさんから【ビッカードール】を受け取りました。

 

アナベル「これなら気兼する必要はありませんわよね?お役に立ててもらえると嬉しいですわ」

 

アルフィン【……ありがたく使わせていただきますわ】

 

前は、どこかの旅行先で購入されたお弁当を現金の代わりだとおっしゃって、わたくしにお礼をされました。そのお弁当はとても美味しかったですけどね。

 

アナベル「みなさま、お財布のこと、本当にありがとうございました」

 

アルフィン【アナベルさん、ちゃんと今度落とさずにされてください。良いお旅を】

 

わたくしたちは、リジーさんにご報告をするために大市の方へ向かうことに。

 

風見亭から出た後に、わたくしとエリオットさんが、大市の休憩所に来なかったことにリィンさんたちは心配されたみたいです。そのことに関してわたくしは謝りました。もっと情報共有をすべきだったと反省してます。

 

リィンさんやアリサさんから、何故アナベルさんが礼拝堂へ行くことを先回りできた事を不思議に思われましたが、困ってる人たちも最後の頼みの綱は、空の女神であるエイドスにお願いすることしかないだろうなっての判断だったことを説明しました。

 

何とかみなさん納得されましたが……

 

アリサ「アルフィン、アナベルさんと以前から知り合いだったの?」

 

スハルト「だな、向こうはやたらとアルフィンに感謝していたみたいだが…」

 

やっぱり、アナベルさんとわたくしの関係性が気になるのか、アリサさんやスハルトさんたちが

 

アリサ「アナベルさんどういう関係なの?」

 

スハルト「そうだな、お前ら2人はなんか?以前からの知り合いのような感じだし、お前のことを女神様とか言ってたんだろ?それってどういう意味なんだよ?」

 

エリオット「僕も気になるかな」

 

わたくしたちは、大市に歩みを進めながらアナベルさんのことを話します。ちょっと話すのにはダメかなと思うところは省きますけど。

 

アリサ「つまり、アルフィンもお兄さんと旅行してて、偶然にも今回と同じように何かを紛失していたところに出くわしたと?」

 

アルフィン【そういうことですわ】

 

スハルト「年の離れたお兄さんね…というかあの女を1人なんかさせて大丈夫なのかよ…いつも親切な人間ばかりが拾ってくれるとは限らねえぞ?」

 

エリオット「そうだよね」

 

アルフィン【だ、大丈夫ですわ。アナベルさんは悪運だけは強い方ですわ】

 

アリサ「アルフィン、それって褒めてるのかしら?」

 

アルフィン【と、とにかく、ハインツさんとマルコさんから、お話を伺う前にリジーさんにご報告をしないといけませんね】

 

そうわたくしは申しまして、大市の方へ歩みを進めました。

 

ケルディック・礼拝堂→ケルディック・大市

 

七燿暦1204・4月25日・昼・帝国・ケルディック・大市内。

 

大市のリジーさんのお店を訪れまして、無事にお財布を持ち主であるアナベルさんに届けたことを報告しました。

 

リジー「あなたたち、どうもありがとう」

 

リィン「お役に立ててなりよりです」

 

アリサ「私たちは、これで失礼しますね」

 

クエスト・落とした財布】の依頼は無事終えましたわ。

 

改めてリジーさんから感謝されたわたくしたちは、本題のハインツさんとマルコさんにお話しを伺いに向かうことに。

ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?

  • 1ーエマ
  • 2ーフィー
  • 3ートワ
  • 4ーサラ
  • 5ースミレ
  • 6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)
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