アルフィンの軌跡〜トールズ士官学院編〜   作:龍造寺

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第2章麗しき翡翠の都編1話です。


第2章ー麗しき翡翠の都編〜マキアスとユーシスの仲の行方編〜
第2章ー麗しき翡翠の都編ー40ー1話ーシアゲ・ハマズーラ。


 

トリスタ・トールズ士官学院・旧校舎付近

 

七燿暦1204・5月04日・夕方・帝国・トリスタ・旧校舎付近。

 

わたくしはこの日の夕方、旧校舎の方に来ています。別に旧校舎を探索するわけではありませんわ。

 

とある殿方が、わたくしのENIGMAに連絡してきたんです。

 

とある殿方とは、茶髪にヨレヨレのジャンパーを着ていて、古びたジーンズを履いてらっしゃいます。そうですね。簡単に言ってしまえば、あの世界の浜面仕上さんみたいな方だと言ってしまった方が早いかもしれません。浜面さんがこの世界転生してるわけではなく、姿形が似ているだけで記憶があるわけではありません。ただ、性格とか口調は似てるような気もします。

 

名前は、シアゲ・ハマズーラさん。表向きの職業は遊び人みたいなことをされていますが、本当の職業は共和国のCID所属の諜報部員さんであるんですの。

 

簡単に言ってしまえば、共和国のスパイってことになるんですけどね。

 

わたくしとシアゲさんの出会いは、約1年前だったかしら?

 

彼がバルフレイム宮にスパイに入って、アックアさんたち、近衛師団に追われていた時、彼をわたくしの部屋に匿まったのが出会いでしたね。もちろん師団の方々、メイドの方々もわたくしの部屋も捜索されましたが、誰も彼を見つけることはできませんでしたね。

 

何故なら、彼はわたくしのドレスの中に隠れていたんですから。

 

その時にシアゲさんは、わたくしの履いていた緋いショーツを大変気に入ったみたいで、それと交換で共和国の情報は色々と訊き出しましたけど。

 

大賢者は、パンツ同盟と名付けましたけどね。確かにその通りですけどね。

 

シアゲさんは、わたくしがプレゼントした()()は家宝としてしまってるらしいですけど……今になって思うとなんだか恥ずかしいですわね。

 

過去話をしていたら空がだんだんと暗くなってきましたね。

 

そろそろ本題に入りませんとね。わたくしは、木に体を寄せながら話し始めました。

 

アルフィン【シアゲさん、わたくしを呼び出したということは何かあったのですの?】

 

シアゲ【まあな。その前にまだ言ってなかったことがある。入学おめでとうさん】

 

アルフィン【シアゲさん、ありがとうございます】

 

シアゲ【帝国の制服はまだ堅苦しいと思っていたが、全然そうじゃねえな】

 

アルフィン【わたくしたち、Ⅶ組の制服は特注なのですわ。その分色々と大変なことがたくさんありますわ】

 

シアゲさんは、こういうふざけたお話から真面目な表情になって本題を語り始めました。

 

シアゲ【パルムの件は知っているよな?】

 

アルフィン【ええ、B班のみなさんやイチカさん、ミサキさんから聞かせてもらいましたわ】

 

シアゲ【イチカ・ナカノ(共和国の女優)と鉄血の子供たちの女王(クイーン)じゃねえーか。そいつらに聞いたってことは色々聞いたってことだよな?】

 

アルフィン【パルムの件は、色々聞きましたわ】

 

パルムの事件、わたくしのケルディックの問題より複雑な感じがしました。

 

誘拐事件と言ってもただの誘拐事件ではなかったみたいです。

 

これは後で調べられて分かったことですが、サザーラント州の貴族と共和国の闇組織と大清の人身売買の商人が絡んでいたみたいです。

 

1人の女の子が貴族屋敷から逃げてきて、B班のハチマンさんたちに助けは求めたようです。

 

その女の子から話を聞いて、B班の特別実習の責任者と話し合って、カズヤさん、テイトクさん、イチカさんと共同でことに当たることにしたようですわ。

 

ハチマンさんたちは情報収集をしてある貴族に行き着いたみたいです。サザーラント州の貴族、シューズ伯爵だとわかったみたいです。そのシューズ伯爵は日本人移民街に別荘を構えていたらしく、その別荘に強襲して、そこで彼らを協力者のみなさんと拘束したらしいです。

 

そして、カズヤさんたちに尋問され、色々と情報を喋り出したみたいですね。

 

彼らの口から驚くような事実を喋り出したみたいです。

 

それは……

 

大清から女性を奴隷として、購入して随分派手なことをしていたらしいです。シューズ伯爵が飽きた女性の奴隷は、共和国の闇組織が再び購入していたらしいです。

 

シューズ伯爵は、ハイアームズ侯爵によりお家を取りつぶしになったそうです。これがアルバレア公爵でしたら、そのような罰は与えられなかったでしょうね。

 

共和国の闇組織は、CIDや裏解決屋のヴァンさん、イチカさんによって潰されたようです。ただ大清の方には、帝国政府、共和国政府も抗議声明を出すにとどめています。帝国も共和国も、自身の傀儡国家の東ゼムリア、南中華国からあまりやりすぎないようにと忠告を受けているようですからね。2つの国も大清が倒れてもらっては困るからですわ。

 

倒れてしまっては難民が両国に押し寄せるのは間違いないのですから。

 

現状維持、これが東ゼムリア、南中華国の答えですわ。

 

シアゲさんは、握り拳を作りながらわたくしに

 

シアゲ【それでこの件は一応…一件落着になったように見えるが、俺はそうは思わねえ】

 

アルフィン【それはどうしてですの?カズヤさんたちが解決したって判断されたのでしょ?】

 

シアゲ【……ああ、共和国の闇組織、大清の闇商人は、帝国、共和国の両国で解決のための合意はしている。だが…帝国の貴族…シューズ伯爵だけとは思えねえ…】

 

アルフィン【シアゲさんは、シューズ伯爵以外にも誰かいたってことですの?】

 

シアゲ【そうだ。シューズ伯爵は自分1人でやったと供述はしているが、Ⅶ組たちが踏み込む前にあの屋敷から貴族風の男が1人そそくさにセントアーク方面に逃げていくとこを見ている人間がいるんだ。これは俺が調べて分かったことなんだがな】

 

アルフィン【その話は、ミサキさんたちにも話されました?】

 

シアゲ【してねえよ。わざわざライバルに塩を送る必要もねえし、CIDも帝国との合意以外のことはしねえからな】

 

シアゲさんがわたくしに会いに来られた理由が大体わかりましたわ。彼は以前もCIDが手を引かれたものも1人で調べ抜いて、解決させた実績もありますからね。

 

CIDの上司のサナダさんは、そこの辺りがわかっててわざとシアゲさんに奮起させてるような気もしてきますけどね。

 

アルフィン【つまり、わたくしに逃げていた貴族の捜索を手伝ってほしいというわけですね】

 

シアゲ【ああ、そういうことだ】

 

さて、どうしましょうか?学院の自由行動日はまだまだ先ですし、休暇をもらうのは、ちょっとみなさんに気が引けますし……あ、そうだわ、以前やったことある分身を作り出せばいいんですわ。大賢者よろしくお願いしますわ。

 

大賢者【解、マスターのおサボりタイムが始まるんですね】

 

アルフィン【だ、誰がおサボりタイムですの。わたくしはシアゲさんから頼まれまして、調査に行くだけですわ】

 

大賢者【解、先ほどマスターがおっしゃられた遺族の捜索ですか……おそらくはセントアーク市内に潜伏してるとは思いますが】

 

アルフィン【大賢者、探索してくれていたの?】

 

大賢者【解、はい。マスターから依頼が来ると思ってやっておきました】

 

アルフィン【ありがとう。大賢者】

 

分身を出すにしても色々と警戒しながらやらなければなりませんわ。特にエマさんはこちらが見透かされてる感じもするんですよね。

 

だから用心しなくてはなりません。シアゲさんには、夜になるまでどこかで待ってもらうことにしましょう。

 

シアゲ【……お前外出するにも学院の許可がいるんじゃねえのか?】

 

アルフィン【許可はいりますわ】

 

シアゲ【だったら許可を】

 

アルフィン【そうですわね、だから夜まで待っててください。みんなが寝静まったら、学生寮を出てトリスタから出てきますから、近くで待っててくださいな】

 

シアゲ【……わかった。それまでは近くで潜伏しとくわ】

 

わたくしは、ひらりと学院の正門がある方へ向きなおすのと同時に北の方から風が吹いてきました。まだまだこの辺りは冷えますわ。

 

寒さに気を取られて、スカートがめくりあがってました。急いでスカートを戻してシアゲさんの方を見ると、彼はガン見していました。

 

色々と教えてくれたシアゲさんですし、ここはサービスってことで済ませました。

 

わたくしは、色々と準備をするために第3学生寮へ戻りました。

ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?

  • 1ーエマ
  • 2ーフィー
  • 3ートワ
  • 4ーサラ
  • 5ースミレ
  • 6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)
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