アルフィンの軌跡〜トールズ士官学院編〜   作:龍造寺

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第2章麗しき翡翠の都編2話です。


第2章ー麗しき翡翠の都編ー41ー2話ー旧都セントアークへ。

 

トリスタ・トールズ士官学院・第3学生寮

 

七燿暦1204・5月4日・夜・帝国・トリスタ・第3学生寮・アルフィンの部屋(307号室)。

 

わたくしは、お部屋で出かける準備をして時が来るのは待っていました。ちゃんと旅用の服に着替えて、ポーチと斜め掛けのカバンを肩から下げて。

 

大賢者【告、サラ教官を含めて全員睡眠の時間に入ったようです】

 

アルフィン【エマさんやあの()()()もですか?】

 

大賢者【解、ええ、サーチで調べたところ、エマさんの従者と思われる猫も睡眠に入ってるようです。もちろんハチマン氏もですが】

 

アルフィン【そうですか】

 

まだ、誰も気がついていないようですが、エマさんはあのしっぽに青いリボンつけた猫さんと話しているのを見てしまったことがあるんです。それもあの旧校舎の気が生い茂っているところで見てしまったんですわ。

 

あのネコちゃんは、トリスタの住民の方々のおっしゃった情報では、入学式の次の日ぐらいから見るようになったっておっしゃっていましたね。

 

動物に話しかける人はいますが、動物の方が話すということは、その人の使い魔や従者くらいしかいないでしょう。そしてそれができるのは、魔女と言われた者たちか、教会関係者、結社の関係者ぐらいしかないと思われています。例外な可能性もありますが……

 

大賢者【解、彼女が魔女の一族って可能性がありますが、詳しく調べることもできますが、どうしますか?】

 

アルフィン【大賢者、そんなことはしなくていいわよ。別にそれが悪いわけじゃないわけですし……それじゃ始めちゃいますか】

 

大賢者【了】

 

魔力を感知されるわけにはいけませんから、とある方からもらいました自分のコピーを作る粘土で、わたくし自身を作り出します。

 

大地系の魔術で、自身のコピーを作ることもできますが、結構な土が必要となりますからね。それに弱点がありまして、水系に弱いのが難点なんですの。

 

魔術だけではなく、雨とかちょっとした水が引っかかるだけでもアウトですわ。

 

その点この粘土は、水に弱いという弱点もなく、ちゃんと本物と同じように動いてくれるのが、売れ筋が良いっておっしゃっていましたね。ただ、わたくし自身の魔力と髪の毛が必要となりますが少量の魔力を流すぐらいはエマさんやネコさんにも感知されないでしょうし。ハチマンさんはたとえ感知しても、わたくしの魔力だと分かりましたら、そのまま知らないふりをされるでしょうし。

 

わたくしは1度深呼吸をして、大賢者の助力のもと、粘土に自身の髪の毛と少量の魔力を込めました。するとすぐに粘土がわたくしの姿を形取り、最終的には瓜二つのようになりましたわ。

 

アルフィン【コピーと言うか、瓜二つというか…何て言っていいのか…】

 

コピーアルフィン【主様、ご命令をどうぞ】

 

わたくしが分身の魔術を使った時のようにすればいいのかしら?

 

アルフィン【もう1人のわたくし、明日1日わたくしのつもりで行動してませんか?】

 

コピーアルフィン【……明日1日主様のふりをすればよろしいのですね】

 

アルフィン【ええ、明日の夜にはここに戻って来るつもりですので、それまでお願いできますか?】

 

コピーアルフィン【分かりました、主様。明日1日主様を立派に勤めさせてもらいますわ】

 

アルフィン【それじゃこのパジャマで着替えてください】

 

わたくしは、いつも寝る時に着る緋色のパジャマをコピーアルフィンに着せます。着せました後は、ベッドに寝てもらいます。細かなの情報は、思念伝達(テレパシー)で、コピーアルフィンの頭の部分…脳にあたる部分に直接送りましたわ。

 

コピーアルフィン【分かりました、主様のルーティンも理解致しましたわ】

 

アルフィン【約1日の留守番頼みましたわ】

 

コピーアルフィン【了解】

 

わたくしは、トリスタの外に待っていらっしゃるシアゲさんの気配を感じ取ってから座標移動(ムーブポイント)を使って第3学生寮から出ることに。

 

 

トリスタ近郊

 

七燿暦1204・5月4日・夜・帝国・トリスタ近郊。

 

闇に包まれた中に光輝く星が、地上を照らす中、トリスタから少し離れた場所にシアゲ・ハマズーラはいた。

 

帝都方面に向かう列車、クロスベル方面に向かう列車の往来を何回見たいだろうか。別に暇を持て余してるわけではない、アルフィンとの約束があるためにここにいるのだ。

 

別に列車の往来をボケーッと見ていただけではない。ちょっと前までロビンフッドとENIGMA(エニグマ)で互いのやり取りをしていたのだ。

 

ロビンフッドが報告してきたのは、パルムの件で裏で色々と繋がっていた帝国入りしていた猟兵たちを1人残らず全員捕まえて、共和国のCIDに引き渡したと。

 

ケルディックから、クロスベル入りしていた猟兵たちも潜伏してたアジトを突き止め、全員捕まえて共和国へ移送したことも。こっちに関しては、帝国政府との協議が必要と判断されたこと。

 

ロビンフッド「今度は、共和国内部にきな臭い事案が出た。俺はすぐにそちらへ向かう、パルムの逃げた貴族の件、お前に任せていいんだな?」

 

シアゲ「構わない。逃げた貴族の潜伏場所も大方見当はついているからな」

 

ロビンフッド「そうか、大方の報告は済んだ。パルムの件、失敗するなよ」

 

シアゲ「失敗しねえさ、そっちこそ失敗すんなよ」

 

ロビンフッド「フッ、失敗なんかするわけないだろ」

 

と、最後のやり取りがこんなものであった。それでもすでに30分が経過していたのだ。

 

シアゲ「それにしても、アルフィンのヤツ、あんなパンツを履いてやがるのか」

 

シアゲは、旧校舎の方で話していて、話が終わった後にアルフィンの帰る際に北から吹いた風に彼女のスカートがめくり上がって、ショーツが見えたのだ。

 

アルフィンが履いていたパンツは、緋色のショーツに薔薇が刺繍してある。結構大人の女性が履くようなものだったのだ。だからシアゲも驚いていたのだ。

 

シアゲ「俺がもらったパンツは、緋色だったが、薔薇じゃなく普通の花が刺繍されていた……」

 

シアゲは見えていた時のことを思い出していた。誰かが見ていれば確実に不審者に見られるような表情をしていたのだ。

 

シアゲ「……おっと、誰が見てるかわらねぇ…アイツで楽しむのはここまでにして…」

 

シズナは、左腕に着けている導力腕時計を見る。

 

時刻は、22:00を回っていた。

 

シアゲ「ったく、アイツはどれだけ待たせんだよ…」

 

ブツブツと言いながら、アルフィンが来るのを待つ。待ちながら彼女のパンチラ姿を思い浮かべてニヤニヤと笑みを浮かべながら待っていると、シアゲの真上から何か現れてそのままぶつかって倒れ込むことになったのだった。

 

トリスタ・第3学生寮→トリスタ近郊

 

七燿暦1204・5月4日・夜・帝国・トリスタ近郊。

 

わたくしは、シアゲさんがいらっしゃるはずのトリスタ近郊に座標移動(ムーブポイント)したつもりでしたが、何かの上に座標移動(ムーブポイント)をやってしまったみたいです。

 

あれ?ちゃんと計算を出して座標移動(ムーブポイント)をやったつもりだったのですが、ちょっと計算ミスをしてしまったみたいですね。

 

大賢者【告、座標の多少のズレが生じてますね。原因は……あ、なるほどそう言うことですか】

 

アルフィン【そう言うと事って何なのかしら?】

 

大賢者【マスター、女の子の日が近いですね】

 

アルフィン【……!?!】

 

女の子の日、月に1回は絶対に巡ってくる逃れられない日々。女の子の日になると、座標移動(ムーブポイント)の座標などの緻密な計算などの狂いが出てしまいます。過去にそのせいで、計算違いな場所に来た苦い経験がありますの。

 

アルフィン【そんな計算はしなくてもいいのよ】

 

わたくしは女の子の日を気にして色々と考えるいましたら、下の方から声がしました。

 

シアゲ「あ、イ、イテテ……お前はどっから現れてるんだよ?というか早く降りてくれ」

 

わたくしはすぐにシアゲさんの身体の上からどきましたわ。シアゲさんの真上に座標移動(ムーブポイント)をしてしまったみたいです。

 

アルフィン【シアゲさん、ごめんなさい。ちょっと手元が狂ったみたいでして】

 

シアゲさんは、腰や背中を叩きながらゆっくりと立ち上がって

 

シアゲ「手元が狂ったって……ったく前々から不思議な能力を使う皇女様だとは思ってたが、瞬間移動まで使えるとはな…」

 

アルフィン【……それはわたくしの生まれ持った能力なんです…あまりこの能力を知られたくないので黙っててもらえませんか?】

 

シアゲ「別に喋るつもりはねえよ。アンタには色々と協力して解決してもらった借りがあるしな」

 

アルフィン【ありがとうございます】

 

シアゲ「とにかく、今は人目につくのを避けたい」

 

アルフィン【それって歩いてセントアークまで行くんですの?】

 

シアゲ「歩くのも1つの手段だがあってなんで嬉しそうなんだよ?」

 

アルフィン【冒険と言いますと、やはり徒歩で行くのが基本じゃないですか】

 

シアゲ「まあ、そうとも言うが、別に冒険しに行くわけじゃない。あくまでも目的があって、逃げた貴族を追ってるのが目的なんだ」

 

アルフィン【逃げた貴族さんは、セントアークのどこに逃げたのか分かってるんですか?】

 

シアゲ「……セントアークの貴族街に入ってったところまでは確認が取れている」

 

アルフィン【貴族街ですか…】

 

セントアークの貴族街に住む貴族に匿われたりすると、ちょっと厄介なことになってきますわね。セントアークの貴族の方々がバリアハートの貴族の方々に比べて、寛容的と言われていますが、一部の中にはバリアハートの貴族の方々みたいな人をいらっしゃると聞いています。

 

寛容的な貴族の方々でしたら、逃げたと言われている貴族の方をハイアームズ侯爵家に通報するか、鉄道憲兵隊、帝国軍情報局に通報してるでしょうね。

 

先にセントアークの貴族の方々が寛容的だと言われているのは、現ハイアームズ侯爵の2男のフレデリック殿下が、貴族と平民の融和政策をが打ち出していらっしゃいます。税のことも増税せずに一部減税に踏み切った政策も取られています。これに関して、一部の貴族からは批判されていらっしゃいますが、多くの平面からは支持されているのは間違いないみたいですね。

 

シアゲ「貴族街だからな…アルフィン、アンタ何か楽に入れる方法を知らないか?」

 

アルフィン【楽に入れる方法も何も……その逃げた貴族さんどこにいらっしゃるかどうか…それがわからないことには…座標移動(ムーブポイント)しようにもできないですし…】

 

シアゲ「そうか、そう、簡単に行かせてはもらえないか…」

 

シアゲさんは、そうおっしゃるとポケットから何かを取り出して、リモコンらしきもののスイッチを入れられました。するとそこには先ほどまで見えなかった導力車がそこにはあります。

 

アルフィン【え?】

 

大賢者【告、マスター、あれは…共和国が密かに研究されているというミラージュシステムではありませんか】

 

アルフィン【ミラージュシステム?それは一体?】

 

大賢者【告、帝国が戦術オーブメント、ARCUSを開発したように、共和国でも新型の戦術オーブメントを開発中のようです】

 

共和国にそのような計画があったなんて…ううん、帝国もARCUSを完成させたのだから共和国がARCUSに対抗する別のものを開発していてもおかしくはないですわ。

 

シアゲ「あ、これは……っと…おいそれと喋るわけにはいかないけどな…まあ、アルフィンだからいいか」

 

アルフィン【……何故、わたくしなら構わないのですの?】

 

シアゲ「アンタは、口は堅いほうだろ?これとの同盟を違えるわけないしな」

 

アルフィン【ええ、わたくしも共和国の情報は知りたいですから、シアゲさんも帝国の情報は知りたいのでしょ?】

 

シアゲ「まあな…帝国には、鉄道憲兵隊のあの女や情報局のあの男というチート的な連中がいるからな。あんたという見方を引き入れていなきゃ活動ができやしね」

 

鉄道憲兵隊のクレアさん、帝国軍情報局の男ってのは、おそらくですがレクターさんのことではないですかね……。確かに彼らはすごい能力の持ち主であることは間違いありません。

 

シアゲ「さっさと乗れ。とにかく夜のうちにセントワーク付近まで行くぞ」

 

アルフィン【わかりましたわ】

 

わたくしは、シアゲさんの導力車に乗り込み、シートベルトをつけます。

 

「さてと…出発するか」

 

わたくしたちは、セントアークに向かって導力車は走り出しました。

 

トリスタ近郊→セントアーク・サクラ庭園

 

七燿暦1204・5月4日・夜・帝国・セントアーク・郊外・サクラ庭園。

 

ここはサクラの庭園。帝都ヘイムダルとセントアークの間に西トウキョウという日本人街がありますわ。パルムの事件関係の件でハチマンさんB班が東の方の日本人移民街にを訪れていますね。この2つの日本人街はほぼ同時に作られています。

 

西トウキョウの方は、すぐにサザーラント州に属しましたが、東日本人街は自治が認められたのですわ。

 

この世界でもちゃんと桜があるのには驚きましたけどね。ただわたくしが知っているあの世界の桜とはちょっと違うんですよね。ライノの花に近い感じがしますね。

 

なんで帝国にサクラが咲いているかというと、東ゼムリアから帝国へ移民してきた人たちが、一緒に持ってきたようです。そしてこの辺りにサクラの樹を植樹されたようです。やはり移民をしても自分の国の花だけは見ていたかったのかもね。

 

春にはライノとサクラの共演も見られますけどね。

 

最初は少なかったサクラも今ではかなりの数のサクラが咲いて人々を魅了させますね。

 

ここはハイアームズ侯爵家がこの辺りを整備して庭園にされたみたいです。ちゃんと今はライノも植樹され、綺麗に両者が咲き誇っています。

 

しかし今は5月になり、両者とも葉桜と葉だけになっていますわね。

 

サクラ庭園の中にシアゲさんは、導力車を停める。わたくしやシアゲさんが降りてから再びポケットからリモコンを取り、ミラージュシステムを起動させて見えなくなりました。

 

シアゲ「停められる場所はここしかないからな」

 

アルフィン【サクラ庭園に停めても大丈夫ですの?】

 

シアゲ「大丈夫だ。何せここの庭園の警備の責任者は共和国の人間だからな」

 

アルフィン【………シアゲさん?そのようなこと帝国の人間であるわたくしに喋ってよろしいのですの?】

 

シアゲ「俺はあんたを信じてるからな」

 

アルフィン【シアゲさん…】

 

シアゲさん…信じてくれるのはありがたいのですが…わたくしだってシアゲさんを信じていますからね。

 

そう言った彼は、セントアークの方角をずっと見ていました。

 

シアゲ「アレがセントアーク、夜のうちに入るぞ」

 

アルフィン【わ、わかりましたわ】

 

シアゲ「……怪しまれないように恋人のふりをするぞ?」

 

アルフィン【こ、恋人のフリをするんですの?】

 

シアゲ「…スパイの鉄則…男女のペアの場合……恋人のフリをするのが鉄板か」

 

確かにそういうことをするというのが聞いたことありますが、まさかわたくし自身がやることになるなんて思いはしませんでしたわ。

 

わたくしは、シアゲさんの腕を掴んで腕組みをしました。

 

シアゲ「アルフィン、嫌じゃないのか?」

 

アルフィン【嫌でしたら最初から来ませんし、パンツ同盟なんか結びませんから】

 

シアゲ「アルフィン…ありがとな」

 

アルフィン【別にですわ、わたくしもわたくしのためにやっているんですから】

 

シアゲ「それでもだ」

 

わたくしたちは、夜のサクラ庭園を抜け、セントアーク市内へ入ることになりました。

ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?

  • 1ーエマ
  • 2ーフィー
  • 3ートワ
  • 4ーサラ
  • 5ースミレ
  • 6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)
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