サクラ庭園→セントアーク市内
七燿暦1204・5月4日・夜・帝国・セントアーク・ビジネス街。
セントアークは、さすが白亜の旧都と言われるだけのことはありますわ。新しいエリアと古いエリアが混在していて、それがまた良い味わいを出していますわね。
シアゲ「白亜の旧都セントアークは、バリアハート、オルディスと同じ貴族の街で も違うな」
アルフィン【四大名門の中では、ハイアームズ侯爵は革新派に近いとも言われてますわ。それでも大振り降って、革新派につくとは言えない立場であらせられるようですが】
シアゲ「2男のフレデリックは、革新派の連中と会合を開いたり、サザーラント州内では、明らかに貴族派とは違うことをしている」
アルフィン【増税と軍拡でしょうか?】
シアゲ「アンタもちょっと前の
アルフィン【…
シアゲ「いや、俺は来ていない。ただ旅する探偵がそういうことを言っていたからな」
アルフィン【旅する探偵さん?あ〜あの方ですよね?】
シアゲ「ああ」
旅する探偵さん、かつて共和国の悪の政治家の手下だったようですが、怪盗団と呼ばれる人たちと戦って、最後に改心したと言われている方ですよね、確か。
名前を捨て新しい名前のもとで、人々のため、世界のために尽くしていると聞いたことがありますから。
シアゲ「まあ、あいつのことは置いといて今は、逃げ出してきた貴族が匿われているではないかという屋敷付近に行ってみるぞ」
アルフィン【わかりましたわ】
セントアーク市内
七燿暦1204・5月4日・夜・帝国・セントアーク・貴族街・とある屋敷付近。
大小違いはありますけど、貴族の屋敷がいくつも並んでいますわ。セントアークの貴族街は、今では名ばかりで平民の富豪である人たちも住んでいるようです。サザーラントの貴族派の方々はあまりこういう状態はよろしく思っていないようですね。
シアゲ「確か情報によればこの辺りなんだが…」
アルフィン【この辺りですか?】
わたくしは、周りはキョロキョロして見渡します。立派な屋敷が立ち並んでいて、その中に古びた屋敷がポツンとありました。まさかこの古びた屋敷に潜んでいるとかそういうことでしょうかね。
大賢者【告、マスター、気をつけてください。あの屋敷からただなる気配を感じます】
アルフィン【ただなる気配?まさか、その者が逃げ出した貴族を匿まわってるんですの?】
大賢者【解、その可能性は70%以上でしょうか】
アルフィン【……そのただならぬ者が何者かなんでしょうけど。とにかく警戒だけはやっておいて】
大賢者【了】
シアゲさんは、何か小さい地図を見て何かをブツブツ言っていますわ。
シアゲ「やはり、貴族の屋敷に忍び込むためには、あの下水道を使うしかないか…アルフィン、ちょっといいか?」
アルフィン【シアゲさん、何かしら?】
シアゲ「屋敷に忍び込むため、下水道の方から入るんだが、ちょっと臭いかもしれないがいいかと聞いたんだ」
下水道、セントアークの下水道の方から屋敷に忍び込むってことですね。そこからしか侵入口がなければそれは致し方ないことですわ。匂いが髪や服、体にくっつくのは嫌ですが、戦いになったらそんなこと言ってられないですから。
アルフィン【構いませんわ】
シアゲ「すまないな」
わたくしとシアゲさんは、下水道管理局と書かれた場所から下水道の中へ侵入することしました。
シアゲ「さてと、先に行きますか」
大賢者【告、マスター、よろしいので?
】
アルフィン【大賢者、何がです?】
大賢者【解、あの階段は下に降りて行くものです。シアゲ氏が先に降りてマスターが降りるとなると、言わなくてもわかりますよね?】
アルフィン【……?!?】
シアゲさん、どさくさに紛れて下からわたくしのスカートの中を見るつもりなんですね。
アルフィン【先にわたくしが降りすわ】
シアゲ「先に降りるって分かってんのか?」
アルフィン【わたくしが何度も何度もサービスをするわけじゃありませんわ】
シアゲ「ちっ、気づいてたか」
アルフィン【気づいてますわ!】
こうしてわたくしは、下へ降りる階段を降りて行って、下水道の中に入りました。わたくしの後をすぐにシアゲさんが降りてきました。
セントアーク市内
七燿暦1204・5月4日・夜・帝国・セントアーク・貴族街・とある屋敷。
アルフィンとシアゲが、この屋敷に忍び込むために地下道へ入ったとの同時に屋敷の方では、大賢者がただならぬ者と評した人物と逃げてきた貴族と屋敷の主の貴族がいた。
??「キリマンジャロ、君が仕出かしたパルムの件、帝国政府やハイアームズ侯爵家の捜索網がジワジワと近づきつつある」
キリマンジャロ「捜索網……なんでそんな話をする?シュバルツ?」
シュバルツ「我々もハイアームズ侯爵家に仕える身でな、侯爵家から睨まれるわけにはいかないのだよ」
キリマンジャロ「……まさか、お前!この私を侯爵家か帝国政府に売るつもりか!?」
シュバルツ「キリマンジャロ、君を両者に引き渡す?そんなことはしないよ…ただ……」
シュバルツは、手をキリマンジャロに向けた瞬間、彼の身体は真っ二つに斬り裂かれ、声を上げる前に上半身の下半身に分かれて地面に転がり落ちた。
キリマンジャロは、口をパクパクさせていたが、次第にそれもなくなっていった。彼が完全に息絶えたのを確認したシュバルツは、コツコツと歩いて
シュバルツ「……悪いな…俺はシュバルツじゃねえ……。俺はエイトって人間だ。本物のシュバルツは、俺が殺したからな…まあ、2人仲良くあの世で仲良くしてな」
そんな中、金髪でツインに結んだ赤と黒の混じった色のドレスを着て、顔は誰にも見られないように仮面をつけた女がこの部屋に入ってきた。
エイト「誰だ。誰かと思えば、ユーフェミアじゃねーか…何しに来たんだ?」
ユーフェミア「あなたの様子を見に来ただけよ。あ〜あ、本物さんやっちゃったのね」
ユーフェミアと呼ばれた女は、床に転がるキリマンジャロの亡骸を見ながらそう言った。
エイト「余計な問題をセントアークに持ってきたからだ。まあ遅かれ早かれ殺するつもりではいたんだがな。それでお前は何しに来たんだ?」
ユーフェミア「あなたに忠告をしに来たのよ」
エイト「忠告だと?」
ユーフェミア「そう、忠告」
ユーフェミアは、シアゲとアルフィンが地下道からこの屋敷へ侵入しようとしていることを報告。
エイト「その連中は何者だ?」
ユーフェミア「調べによると、女の方はトールズ士官学院の生徒で、もう1人の男の方はCIDの人間みたいね」
エイト「どういう組み合わせだ…そりゃ…」
ユーフェミア「女の方は確か…痩せ狼や破戒から聞いたことあるわ。あの2人と引けを取らない力の持ち主だと」
エイト「あの2人と引けを取らないとはな…」
ユーフェミア「それで、どうするの?連中と戦うの?」
エイト「今は戦うつもりはねえ、予定にないことはしない主義だからな」
ユーフェミア「ふっ、貴方らしい答えね」
エイト「……俺は他の貴族の連中ところに行かなきゃならないからな。もちろん
ユーフェミア「そうなの?まあ、セントアークには、双子が来てるみたいだし、私もクロチルダ様から使命を受けましたしね」
エイト「深淵か、まあいい。どのみちこの別荘は、キリマンジャロが逃げ切れないと悟り、火をつけて自害したということにするさ。追手もこれで巻けるはずだ」
エイトは、指をパチンの鳴らすと、部屋の隅々から火の手が上がる。その火はまたたく間に屋敷の全体に広がっていく。
エイトとユーフェミアは、火の手が自分たちに及ぶ前に部屋から消えていくのであった。
セントアーク市内
七燿暦1204・5月4日・夜・帝国・セントアーク・貴族街・下水道。
わたくしとシアゲさんは、下水道からとある屋敷の地下へ繋がる入り口に差し掛かった頃、その入り口から白い煙がこちらの方へ流れてきていました。
大賢者【告、マスター、上の方、屋敷から煙が下水道の方へ流れてきてます。十中八九上の方の屋敷が火事の可能性があります】
アルフィン【火事ですって!?何が原因で?】
大賢者【解、探知網では、いきなり火の手が上がったようです】
アルフィン【いきなり火の手が上がった?】
わたくしも第3の眼で上の方の屋敷を見てみる。すでに屋敷の中は濃い煙が充満して炎も立ち込めているわ。
シアゲ「ちっ!煙!?まさか、屋敷が火事なのか!こう都合よく家事が起きるものか?」
アルフィン【どうします?】
シアゲ「わざわざ、燃えている屋敷の中に飛び込むわけにはいかないからな」
アルフィン【火の中なら…わたくしは…】
シアゲ「は?え?ま、まさか、アルフィン!?」
アルフィン【シアゲさんは、ここで待っててください】
そう言ってわたくしは、屋敷へ通じる地下通路の扉を蹴破って中へ入りました。シアゲさんも後を追って来られてます。
わたくしにそう言われて大人しくしてるような人じゃありませんからね。
セントアーク市内・下水道→セントアーク・とある屋敷
七燿暦1204・5月4日・夜・帝国・セントアーク・貴族街・とある屋敷。
下水道から屋敷の方に登れる通路を取ってきましたら、屋敷の台所に出ることができました。しかし、この辺りにもすでに煙が充満していて、いつこの辺りも火が燃え移るかわからない状態になっています。
シアゲ「……ちぃ、火の回りが早いぜ…」
アルフィン【そうですわね】
大賢者【告、マスター、これは自然につけられた火ではありませんね。おそらく何者かが異能の力を使ってつけた火でしょう】
アルフィン【…ただならぬ者と言ってた人物が火をつけたとそういうことかしら?】
大賢者【解、80%以上の確率で、その可能性が高いです。それもマスターがいたあの世界の力のようなものを感じます】
アルフィン【ええ、大賢者…わたくしもそれは感じますわ】
あの世界の転生者さん……ううん、今は…。
シアゲ「俺はここの屋敷の持ち主であるシュワルツ子爵を探す」
アルフィン【わたくしは、火元は行きます】
シアゲ「火元だって!?すでにかなり燃えている。火元がどこなんかわかるわけが」
アルフィン【わたくしには、わかりますわ】
わたくしは、自分自身の目に指をさして燃え盛る炎の中に飛び込みました。
シアゲ「ア、アルフィン!!」
わたくしは第3の眼を使い、どこが火元なのか調べます。もちろん大賢者も手伝ってくれます。
大賢者【解、おそらく人物が倒れているのは屋敷の書斎のようなとこですね】
アルフィン【屋敷の書斎、確かに炎がものすごい勢いで燃えているところですわね】
大賢者【解、普通のものなら、このようなとこにはもう来れないですよ。というか炎に巻かれるか、煙に巻かれるてお陀仏ですよ。その点、マスターには炎の加護というものがありますから、平気でしょうが】
アルフィン【まあ…そうですわね】
炎の加護。簡単に言ってしまえば、暑さや炎系のダメージは一切ないのです。こういう火事の現場でも炎のダメージは気にしないでいいのです。
燃え盛る書斎の方に来てみますと、床の方に誰かが倒れています。それも床には血がかなり広がっています。
アルフィン【あれは…】
大賢者【告、マスター、あれはキリマンジャロ氏ではないかと】
アルフィン【キリマンジャロ、誘拐事件の逃亡者だった貴族の?】
大賢者【解、おそらく邪魔になったから消された可能性は高いかと】
アルフィン【口封じのため…ただならぬ者に殺されたってこと……】
大賢者【解、マスター、これ以上ここに留まるのは危険かと】
アルフィン【……わかってますわ】
少しでも何か証拠になるものがないかと色々と調べ回りましたが…。ほとんどは収穫がないと言うか、火が燃え移っていて、書斎の資料を読めるような状況ではなかったです。
でも!
大賢者【告、マスター…書斎の方ですが、探知してみましたが、事件等に関するものは一切何もありませんでした】
アルフィン【大賢者…ありがとう。一切ないってどういうことですの?】
大賢者【解、そもそもここって屋敷というか別荘に使われていたようですね】
アルフィン【別荘…一体誰の別荘ですの?】
大賢者【解、シュバルツ子爵と思われる人物がここの所有者のようです】
アルフィン【シュバルツ子爵…ですか】
シュバルツ子爵、確かサザーラント州の貴族で、サザーラント州の自身の不動産関係の収入源にされていたはず…。この屋敷も不動産の一部だったはずですわ。
大賢者【告、サザーラント州の領邦軍、正規軍が既に屋敷の周りを包囲、消化活動を始めています】
これ以上ここに留まるわけにはいきませんわね。シアゲさんを見つけて早くここから脱出しないと。するとシアゲさんが慌ててわたくしのところにまでやってきてくださって
シアゲ「…アルフィン、ここにいたか。とにかくここを脱出するぞ。外には領邦軍と正規軍がすでに消化活動始めている。こんなとこにいたら裏の疑いをかけられてしまう」
アルフィン【ですよね~】
シアゲ「台所まで戻るぞ」
アルフィン【……ええ、わかりましたわ】
わたくしとシアゲさんは、火の勢いが増して燃え盛る屋敷を中を移動し、台所のところまで戻ってきます。
常に台所の方にも火の手が上がっていて、あちこっちから火が出ています。下水道の繋がってる扉は、わたくしが蹴破って帰ってきたのでそのまま開いていますわ。
シアゲ「さっさと脱出するぞ」
アルフィン【はい】
わたくしとシアゲさんは、下水道の方に戻ることにしました。しかし下水道の方にも領邦軍と正規軍の方々がやってきている足音が聞こえてきました。
シアゲ「こっちにも連中がいるのかよ、このままだと見つかるぞ」
アルフィン【こちらからも消化活動を始めようとされているんですわ】
シアゲ「どうする?お前の瞬間移動使うのか?」
アルフィン【……それしかありませんわね。シアゲさん、わたくしにもうちょっとくっついてください】
シアゲ「ア、アルフィン!?」
わたくしは
ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?
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1ーエマ
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2ーフィー
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3ートワ
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4ーサラ
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5ースミレ
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6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)