アルフィンの軌跡〜トールズ士官学院編〜   作:龍造寺

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あけましておめでとうございます。

2026年最初の投稿です。


第2章ー麗しき翡翠の都編ー43ー4話ー執行者No.88、死神のエイト。

セントアーク市内・下水道→セントアーク・とある屋敷

 

七燿暦1204・5月4日・夜・帝国・セントアーク・庶民街・裏通り。

 

わたくしはとっさにセントアークのどこかに座標移動(ムーブポイント)したようでした。何やらお酒の匂いがプンプンする場所に来てしまったようですわね。

 

シアゲ「…くぅ…うん?酒の匂い……ここは歓楽街か?」

 

アルフィン【お酒の匂いもしますし、おそらくそうじゃないかと】

 

シアゲ「……貴族街の方、まだ空が赤く、煙が天高く昇っていくな」

 

貴族街の火事の事は、庶民街の方々にも既に伝わっていて、ちょっとした騒ぎになっていました。領邦軍、正規軍の方々も必死になって消化活動されているようでした。

 

アルフィン【シアゲさん、これからどうします?】

 

シアゲ「……これで誘拐事件の最後の関係者が死んでしまった。たが、あの貴族のキリマンジャロが自分で自殺するとは到底思えねえ」

 

アルフィン【それってどういう?】

 

シアゲ「考えても見ろ。自殺するんだったら、最初の日本人移民街で逃走せずに自殺してるはずだ。なのに今更自殺するとは…思えねえ」

 

アルフィン【確かにそうですわね】

 

やはり、あのキリマンジャロさんは、誰かに殺されて、あの屋敷に火をつけたってのが正しいでしょうね。火をつけた真犯人が一体誰でしょうね。ただならぬ者がキリマンジャロさんを殺して、屋敷に火をつけてそのまま逃走した、そういうことですか……。

 

シアゲ「とにかく何か情報が欲しい…俺は酒場に行くが、アルフィン、アンタはどうする?」

 

アルフィン【わたくしは、そのあたりでブラブラと時間をつぶしますわ】

 

シアゲ「そうか、未成年じゃなかったら連れて行けるんだがな」

 

アルフィン【シアゲさん、わたくしが成人したら一緒にお酒を飲みませんか?】

 

シアゲ「そういうこと成人してからいいな」

 

シアゲさんはそうおっしゃって、セントアークの庶民街の酒場の方へ行かれました。わたくしは、そうですわね…ブラブラと時間をつぶすと言いましたが、ちょっと気になることがあります。

 

大賢者【告、マスターが気になるものとは、セントアークの外のただならぬ気配のことですか?それとも導力車でパルム方面に向かう途中の危ない連中のことでしょうか?】

 

アルフィン【導力車でパルム方面に向かう途中の危ない連中とは、何なんですか?】

 

大賢者【解、おそらくどこかの貴族のご子息たちでしょうね。あれは……フレデリック卿の政策を認めていない貴族のご子息でしょうね】

 

アルフィン【政策を認めない…方の…】

 

わたくしは、第3の眼でパルム方面に走る導力車を見つけます。このような危ない運転をされていては、パルムの人たちに迷惑がかかりますね。このような場合はこうするに限りますわ。

 

指をパチンと鳴らすと、わたくしの第3の眼に映る光景は、そのまま導力車は街道の隅に綺麗に停まり、貴族のご子息4人組は、そのまま睡眠タイムに入ったみたいですわ。

 

大賢者【解、マスター、微力ながらお手伝いしました】

 

アルフィン【わたくしが何も言わなくても察知してくれましたね】

 

大賢者【解、マスターが何を考えてるのか、まあわかりますから】

 

わたくしは、睡眠の魔術をかけただけ、導力車を安全に路肩に寄せたのは、大賢者のおかげ、さすがに全てをわたくしだけではできませんでしたわ。

 

アルフィン【あの4人のご子息さんたちも朝には目が覚めるでしょう】

 

大賢者【解、目覚めた時にはびっくりでしょうけどね】

 

アルフィン【パルムに行ってるはずが、途中の路肩に眠ってるわけですからね】

 

今度はただならぬ者の気配を探り始めていたら、肌が刃に刺されるかのような感覚になりました。わたくしの額から1粒の汗がほっぺを通じて顎の方から落ちました。大賢者も

 

大賢者【告、マスター、何者かが背後にいます】

 

アルフィン【ええ…とてつもなくやばい感じがしますわ】

 

エイト「お前さんか〜さっきの屋敷に侵入してきたのは…」

 

わたくしは後ろ向きで謎の人物に話しかけます。

 

アルフィン【ただならぬ気配は、あなただったんですね。そして屋敷に火をつけたのも】

 

エイト「そうだな。この俺が火をつけたのさ」

 

アルフィン【それではあの血まみれで倒れていた遺体もあなたが!?】

 

エイト「そうだな、アレは用済みだったからな。邪魔になる前にやったのさ」

 

アルフィン【捕まって喋ってもらっては困るからですの?】

 

エイト「まあな、別に喋ったとしても構わないが、俺としては、目障りだったんでな」

 

アルフィン【そんなことで、殺したんですか!?】

 

エイト「……あんなのが1匹死んだところでこの世界のためになると思うんだが?」

 

アルフィン【ふざけないでください!】

 

わたくしは、回し蹴りを放ちましたが

 

エイト「不意打ち回し蹴りとは、飛んだじゃじゃ馬娘だな!」

 

わたくしがただならぬ者の攻撃を食らったと分かったのは、吹き飛ばされていて、城壁に叩きつけられた時でした。

 

アルフィン【がはっ!………ごほっ、ごほっ、ごほっ……】

 

今の何?何故、わたくしは城壁に!?あばら骨の何本かは折れたかも。

 

大賢者【解、マスター、大丈夫ですか!】

 

アルフィン【今のは一体?】

 

大賢者【音速による、払いのけみたいな攻撃でした】

 

アルフィン【音速!?通りで見えなかったですわ】

 

大賢者【解、自動回復(オートリカバリー)が発動しました。ダメージもしばらくすれば回復します】

 

完全回復の時まで待ってくれそうもありませんね。

 

ただならぬ者は、吹き飛ばされたわたくしの方にゆっくりと近づいてきます。

 

エイト「ほぉ~さっきの一撃を受けて倒れなかったやつはいなかったんだかな」

 

アルフィン【それは光栄ですわ】

 

エイト「お前さんの力はそんなもんじゃないだろ?ちょっとは見せてみろよ」

 

アルフィン【そんなにわたくしの力がみたいんですの?】

 

わたくしは、城壁を蹴って一気に距離を詰めます。身体の気を右手に溜め込みながら座標移動(ムーブポイント)でただならぬ者をセントアークの外に放り投げてから、わたくしも座標移動(ムーブポイント)で空中に飛びます。

 

アルフィン【ゼロ距離気功波!】

 

わたくしは空中に浮くただならぬ者のお腹を捉え、集めた気をを一気にただならぬ者に流し込みましたわ。ただならぬ者は、気功波の力に推されて地面の方へ叩きつけられたて砂埃を上げました。わたくしは地上にゆっくり降りて来ました。

 

アルフィン【やりました?】

 

大賢者【告、マスター、気をつけて下さい。まだ、ただならぬ者の力はまだ健在です】

 

アルフィン【ええ】

 

わたくしは埃が舞う方へ見ていますと大賢者が

 

大賢者【告、マスター、何がが来ます!】

 

アルフィン【え?】

 

大賢者の警告と同時にただならぬ者がわたくしを捉えた形で、剣を振りかざしていました。わたくしは、攻撃がかわせないととっさに判断しました。大賢者がわたくしを守るために未元物資(ダークマター)発動させ、ただならぬ者の攻撃を防いでくれましたわ。

 

エイト「な、なんだと!?見えない力に弾かれた!?」

 

アルフィン【な、何とかなりましたわ】

 

エイト「……ハハッ、なるほどな、あいつらがお前に目にかける理由がわかったぜ」

 

アルフィン【あいつら、ですの?】

 

ただならぬ者は、剣を鞘に直してしまいました。引いてくれるのかしら?

 

エイト「痩せ狼や破戒や怪盗、氷雷の双子と言えば、分かるだろ?」

 

アルフィン【!?……執行者や使徒…身喰らう蛇(ウロボロス)

 

エイト「ご明察、帝国の皇女様!」

 

アルフィン【あなたは、わたくしの正体を知ってて】

 

エイト「ああ、最初っから知ってたさ。帝国の皇女様がどんなもんか自分の目で知りたかったからな」

 

アルフィン【わたくしの秘密を知って、あなたの秘密はお話にならないつもりなんですか?】

 

エイト「俺にここまでのダメージを与えたんだ。特別に教えてやる。俺は執行者No.88、死神のエイトさ」

 

アルフィン【執行者No.88、死神のエイト…それがあなたの別の顔の名前ですか、シュバルツ子爵?】

 

エイト「おっと、すまないな。この姿は仮の姿…()()()()()()()()()()色々とやってきたわけだ。本当ならまだ続けるつもりだったが、キリマンジャロやあんたに名を明かしてしまったからな。シュバルツとしては、幕引きだろう」

 

アルフィン【本物のシュバルツ子爵は、どうしたんですの?】

 

エイト「本物は、女神様のもとへ行ったさ。まあ、奴の身体の一部から情報得てシュバルツ子爵(やつ)になったんだからな」

 

これって、アステカの魔術師のエツァリにあの魔術に似てる感じがします。わたくしは警戒心をより強めます。

 

エイト「心配すんな、こんなこと2度としたくねえからな。ましてや女にこんなことはしねえ」

 

エイトは、シュバルツ子爵への変身を解き、黒装束の般若の仮面を被った黒髪の青年の姿になりました。

 

エイト「これが元の姿だ。般若の面は色々と事情があってな。詮索しないでほしい」

 

アルフィン【ええ、承知しましたわ。ところで身喰らう蛇(ウロボロス)……結社は、帝国で何をしようとしてるんですの?】

 

エイト「……残念ながらそれには答えられない。それは自分の目で確かめることだ。いずれはまた刃を交えることになるであろう。それまでにもっと強くなっておくことだ」

 

エイトはそうおっしゃると、コウモリの姿になって、どこかへ消えてしまいました。

 

一難が去って、わたくしは地面に座り込みました。緊張の糸が切れてしまったかのように、疲れがどっと出ましたわ。

 

大賢者【告、マスター、エイトと名乗る人物は、索敵範囲外に出て行きました】

 

アルフィン【そう…】

 

索敵範囲外ってことは、セントアーク周辺からいなくなったってことになりますわね。南に行けばリベール方面、北に行けば、帝都方面ですわね……。

 

大賢者【解、マスター、先ほどのダメージは自動回復(オートリカバリー)で回復しました。マスターは先程のエイトと名乗る人物今頃でも考えているのでしょうか?】

 

アルフィン【ええ、彼を含めて結社は帝国で何をしようとしてるんでしょう?】

 

大賢者【解、結社もとい、身喰らう蛇(ウロボロス)、リベールの件もありますから、油断ならない相手だということには変わりはないかと】

 

アルフィン【そうですわね…】

 

自動回復(オートリカバリー)がなかったら結構危なかったかもしれませんね。もちろん大賢者もいなかったらと思うと、ゾッとしますわ。

 

アルフィン【とにかく、シアゲさんと合流しませんと】

 

セントアークの方に向かおうとしましたら、大賢者がある報告をわたくしにしました。

 

大賢者【告、マスター、領邦軍と正規軍がこちらに向かっているようです。おそらくさっきの戦闘の騒ぎで来てると思われます】

 

アルフィン【…ちょっと騒ぎすぎましたかね。さて、どうしたものかしら?】

 

大賢者【解、マスター、ここは一旦サクラ庭園のシアゲさんの導力車を停めていた場所に戻るのはどこでしょうか?】

 

アルフィン【それしかないわね】

 

こんなところで、領邦軍や正規軍に見つかるわけにはいきません。わたくしは、そそくさにサクラ庭園の方へ向かうことにしました。

ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?

  • 1ーエマ
  • 2ーフィー
  • 3ートワ
  • 4ーサラ
  • 5ースミレ
  • 6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)
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