アルフィンの軌跡〜トールズ士官学院編〜   作:龍造寺

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第2章麗しき翡翠の都編13話です。


第2章ー麗しき翡翠の都編ー52ー13話ー2回目の自由行動日。

 

エレボニア帝国・トリスタ・トールズ士官学院・第3学生寮・アルフィンの部屋(307号室)

 

 

七耀暦1204年5月23日・朝・帝国・トリスタ・トールズ士官学院・第3学生寮・アルフィンの部屋(307号室)

 

今日は2回目の自由行動日。

 

リィンさんとトワ会長……生徒会からの依頼がポストに届いているはずですわ。今朝、すぐに目を通した共和国の新聞の内容ですが、シアゲさんやサナダさんたちが、見事にロアアーム社の事件関係者を逮捕なさったようです。一部逃走中のタナトスは別格として残っていますが……。

 

帝国政府もその煽りを受け、鉄道憲兵隊や帝国軍情報局が、サザーラント州の日本人街の関係者や、亡くなったキリマンジャロ氏との関連付けに奔走していると、帝国時報に記載されていましたわ。サザーラント州のハイアームズ侯爵と二男のフレデリック卿は、帝国政府およびオズボーン宰相に公式謝罪をされたそうです。

 

そしてもう一人関わっていたとされるシュバルツ子爵も、指名手配されることになったと……。本物のシュバルツ子爵は……すでに……。死神のエイトが本物を始末し、成り代わっていたのですから。部屋の窓を開けると、冷たい朝の風が身体に当たり、わたくし自身を覚醒させてくれましたわ。

 

姿見の鏡で身なりを整え、窓を閉めて戸締まりを確認してから、水着の入った袋を持って部屋を出ました。

 

 

エレボニア帝国・トリスタ・トールズ士官学院・第3学生寮・玄関前

 

七耀暦1204年5月23日・朝・帝国・トリスタ・トールズ士官学院・第3学生寮・玄関前。

 

わたくしが玄関前の郵便ポストの場所に来ると、すでにリィンさんがそこにいらっしゃいました。

 

リィン「おはよう、アルフィン。生徒会から依頼の封筒が来てる」

 

アルフィン【ありがとうございます。今日も早いんですね】

 

リィン「実家から手紙が来たから、返事を書いて郵便に出したんだ」

 

アルフィン【そうだったんですね。わたくしも()()から来たので、出さないといけないんですけど、まだ返事も書いていませんわ】

 

リィン「そうなのか? アルフィンならすぐに返信出すと思ったんだけど?」

 

アルフィン【早めに出す時は出すんですけど、士官学院に来てからは、なかなか……】

 

そう言いながら、わたくしは生徒会から届いた封筒を開け、依頼の紙を取り出しました。

 

 

旧校舎地下の調査②】【必須

 

代理教師の要請

 

教官用図書の配達

 

 

件 名旧校舎地下の調査②必須

 

依頼者ヴァンダイク学院長

 

先月に引き続き、旧校舎地下の調査を特科クラス《Ⅶ組》に依頼する。

 

かの場所で起きている。多くの不可思議な現象について調べを進めて欲しい。

 

万全に準備を整えた上で、諸君らの判断で始めてくれたまえ。

         

 ────ヴァンダイク学院長

 

件 名代理教師の要請

 

依頼者クレイン

 

急用ができたので、できれば家庭教師の仕事は代わってもらいたい。

 

第2学生寮で待っているので、詳しくはそちらまで。

         

────2年Ⅴ組・クレイン

 

件 名教官用図書の配達

 

依頼者ケインズ

 

士官学院の方から注文を受けた教官用図書の入荷したので、それぞれ個別に配達をお願いします。

 

詳しくは、《ケインズ書房》のケインズまで。

         

────ケインズ

 

 

学院長からの依頼は、先月からの継続ですし、トリスタのケインズ書房さんから教官用の図書を届ける依頼、そして何より、クレイン部長から代理教師の依頼……。

 

クレイン部長、家庭教師のアルバイトをなさっていたんですね。以前、勉強を教えているとおっしゃっていましたが、まさか家庭教師のことだったとは驚きですわ。それにしても、急用とは何かあったんでしょうか……?ううん、今は余計な詮索をするより、生徒会からの依頼をちゃんとやり遂げることですわ。

 

それはそうと、今回の依頼はどうしましょうか? また別々にやるのがよろしいのでしょう?それはリィンさんに聞いてみないとわかりませんわね。

 

アルフィン【リィンさん、今回の依頼はどうしますか?】

 

リィン「そうだな。先月の依頼やケルディックでの特別実習で、大体のコツはつかめたから、別々にやるのもよし、一緒にやるのもいいんじゃないかな?」

 

アルフィン【確かにそうですわね。今回は荷物運びもあるようですし、2人でやりましょうか】

 

リィン「そうだな。それじゃあ、始めるとするか」

 

アルフィン【ええ、まずはケインズさんの方へ行ってみましょう】

 

リィン「ああ」

 

今回は、リィンさんと2人で生徒会の依頼をこなすことになり、まずはケインズ書房のケインズさんから訪れることにしましたわ。

 

トールズ士官学院・第3学生寮→第3学生寮前

 

七耀暦1204年5月23日・朝・帝国・トリスタ・第3学生寮前。

 

わたくしたちがケインズ書房へ向かおうとしたその時、トリスタ駅の方から眼鏡をかけたロングヘアーでパンツスタイルの女性が歩いてこられましたわ。

 

そのままラジオ局の方へ向かっていらっしゃいます。

 

???「くうぅ〜……いい朝。さ〜て、今日も1日頑張るとしますか。今夜のネタはどうしよっかなっ〜と……」

 

そう呟きながら、ラジオ局の扉をくぐっていかれました。あのお姉さん、この前も見かけたような気がしますけれど……ラジオ局の関係者なのでしょうか?

 

リィン「今のお姉さん、確かこの前も見かけたっけ」

 

アルフィン【わたくしも以前見かけましたわ。ラジオ局に入っていかれたんですもの、ラジオ局の関係者なのでしょうね】

 

リィン「そうだな。なんかネタとか言ってたような気もするし」

 

アルフィン【確かに、聞こえましたわね】

 

リィン「さてと、俺たちはケインズ書房へ改めて向かおう」

 

 

トールズ士官学院・第3学生寮→第3学生寮前→ケインズ書房

 

七耀暦1204年5月23日・朝・帝国・トリスタ・ケインズ書房。

 

眼鏡のお姉さんとの小さな出会いがありましたが、わたくしたちは無事にケインズ書房に到着しましたわ。

 

早速、依頼の内容を伺うことにいたします。

 

ケインズ「いらっしゃい。どうか気軽に見ていってくれよ」

 

リィン「すいません、こちらから生徒会に依頼を出されていましたよね?」

 

ケインズ「そうだけど……すると君たちが担当してくれるのかい?」

 

アルフィン【はい、なんでも教官用図書の配達を頼みたいとのことですが?】

 

ケインズ「ああ、本来ならうちの方でやらせてもらう仕事なんだけどね。今日はわざわざ来てもらって本当に申し訳ない」

 

アルフィン【えーと、それはどういう理由なのでしょうか?】

 

ケインズさんのお話によると、士官学院から受け取っていた注文書が紛失してしまったそうです。

 

そのせいで、誰にどの図書を届ければいいのかわからなくなってしまったとのこと。

 

本来届くはずだった教官たちが困っている……わたくしたちの役目は、届けられなかった図書をちゃんと本人に届けることですわね。

 

こういうのも遊撃士のお手伝いや4spgでやっていたことですし、苦にはなりませんわ。

 

ケインズ「ちなみにうちには学院生のバイトの子がいてね。その子に頼むという手もあったんだけど……あいにく今日は別のバイトが入っているらしくて、それも叶わなかったんだよ」

 

アルフィン【そうだったんですね】

 

ケインズ「うん、というわけで早速配達をお願いしたいんだけど、引き受けてもらえるかい?」

 

リィン「はい、では承ります」

 

ケインズ「どうもありがとう。じゃあさっそく図書の方は渡しておくよ。全部で5冊ある。重いから気をつけてね」

 

わたくしとリィンさんは手分けして受け取りました。

リィンさんが重い図書を、わたくしが軽めのものを。

別にわたくしが重い図書を受け取っても構いませんでしたのに……。

 

受け取った図書は以下の通りですわ。

 

獅子戦役の謎

近代美術全集

新鮮サイエンス

分析・マクロ経済

嗚呼、帝国旅情

 

リィン「これは1人で運ぶのは大変そうだな」

 

アルフィン【そうですわね。2人で来て正解でしたわ】

 

リィン「ちなみに注文者がわからないという話でしたが、複数頼んだ人はいるんですか?」

 

ケインズ「いや、今回は1人1冊ずつの注文だったから、それはないね。だから配達先には全部で5箇所のはずだ」

 

アルフィン【わかりましたわ】

 

図書のタイトルで、ある程度人物を絞り込むことはできそうですわね。

 

普通ならここで大賢者に頼るところですが、今は別件に集中していただいていますし、ここはわたくしが自分で考えなければなりませんわ。

 

クエスト・『教官用図書の配達』の依頼を始めますわ。

ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?

  • 1ーエマ
  • 2ーフィー
  • 3ートワ
  • 4ーサラ
  • 5ースミレ
  • 6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)
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