エレボニア帝国・トリスタ→翡翠の都・バリアハート
七耀暦1204年5月29日・昼・帝国・バリアハート・バリアハート駅。
バリアハートに着いた時には、すでに昼になっていました。
バリアハート駅は帝都の中央駅に比べれば人も規模も及ばないですが、流石に四大名門のアルバレア公爵家のお膝元の州都ですわね。
わたくしたちがバリアハート駅内を歩き始めた矢先、駅の入り口の方から複数の足音がこちらに近づいてきます。あの制服のみなさまは、バリアハート駅の職員のみなさまではありませんか。おそらくはアルバレア公爵家のご子息であるユーシスさんが帰省されたと思われて、出迎えに来られたのでしょうか。
ユーシス「今回は士官学院の実習で戻ってきただけだ。過度な出迎えは不要と連絡が行っているはずだが?」
駅員のみなさまは、ユーシスさんにそうおっしゃられても引き下がりませんね。
あはは……わたくしもそういう経験は多々ありますけどね。ユーシスさんもわたくしたちも困り果てたその時に、駅員さんたちのさらに後ろの方から声がしてきました。
????「ーああ、その必要はない」
この声はもしや……!
駅員の方々も声のした方を振り向かれると、そこにはあの方がこちらへ歩いて来られました。後ろから執事の方もついていらっしゃいますけど。
駅員たち「ル、ルーファス様!」
ルーファス・アルバレア、アルバレア公爵家の嫡男でユーシスさんのお兄様に当たる方ですわ。
若手貴族の中で1、2を争う切れ者で有名な方ですね。
ユーシス「な、……あ、兄上!」
リィン「え……?」
マキアス「……」
ルーファス「親愛なる弟よ。3ヶ月ぶりくらいかな?いささか早すぎる再会だが、よく帰ってきたと言っておこう」
ユーシス「……はい、兄上も壮健そうで何よりです」
ユーシスさん、ルーファスさんの前では弟になっていらっしゃいますね。自分から話しかけられていますし、わたくしたちの前とは全然違ってらっしゃいますね。
ユーシスさんもセドリックと同じかしら?あの子もわたくしの前では、色々と愚痴ってきたりしますからね。
ルーファスさん、わたくしを見て何か思うところがあったんでしょうか?何かおっしゃりたいような表情をされていましたけど……首を振って無理やり納得してもらいました。こんなところでわたくしの正体がばれるわけにはいきませんから。というかこういうやり取り誰にも見られていませんよね……
ルーファス「……そしてそちらが《Ⅶ組》の諸君というわけか」
エマ「は、はい!」
リィン「自分たちのクラスのこともご存知でしたか…」
ルーファス「ああ、弟からの手紙に書いてあったからね。ルーファス・アルバレア。ユーシスの兄に当たる。まあ、恥ずかしがり屋の弟のことだ。私という兄がいることなど、諸君には伝えていないだろうがね」
ユーシス「あ、兄上!」
ユーシスさんのいつもの誰とも関わらないというオーラが、ルーファスさんの前では全くなく、兄と弟のじゃれあいのように見えますね。なんだか微笑ましいですわ。
ルーファス「……さて、立ち話もなんだ。このまま諸君の宿泊場所まで案内させてもらおうか」
ユーシス「兄上……まさか?」
ルーファス「フフ、外に車を停めてある。改めてようこそ、翡翠の公都《バリアハート》へ。歓迎させてもらうよ、士官学院《Ⅶ組》の諸君」
こうして、わたくしたちはルーファスさんがご用意してくれた導力リムジンで宿泊場所であるホテルまで送迎していただけるようですね。
エレボニア帝国・バリアハート駅→バリアハート・宿泊施設に向かう途中
七耀暦1204年5月29日・昼・帝国・バリアハート・宿泊施設に向かう途中・導力リムジン内。
リィン「なるほど……今回の実習の課題を」
ルーファス「ああ、父の代理として私の方で一通り取り揃えた。まずは受け取りたまえ」
ルーファスさんから5月の特別実習の封筒をリィンさんが代表として受け取りました。
リィン「確かに」
ルーファス「しかしこれも女神の巡り合わせというものか。シュバルツァー卿のご子息が私の弟の級友になるとはな」
ユーシス「……?」
リィン「父をご存知なのですか?」
ルーファス「ユミルの領主、テオ・シュバルツァー男爵。その昔、帝都近郊で開かれた鷹狩りでご一緒させてもらった。その折りに、狩りの作法や心構えを一通り教わってね。もう10年前になるか…今も壮健でいらっしゃるのか?」
リィン「はは……はい。相変わらずの狩り道楽ですが」
ルーファス「フフ、それは重畳。そしてそちらは、レーグニッツ知事のご子息だな?」
マキアス「……ええ。ご存知でしたか」
ルーファス「最近、帝都の公式行事などで何度か顔を合わせていてね。立場の違いはあるが、色々と助言をしてもらっている。……そして、そちらが
アルフィン【……ルーファスさん、お久しぶりですわ。
ルーファスさんと、なんだかよくわからないお話になりましたけど、これってわたくしに合わせてくれたんでしょうか?
ルーファス「なに、構わないさ。これを何かの縁だろう。今後とも弟をよろしく頼むよ」
アルフィン【ええ、もちろんですわ】
マキアス「……それは…前向きに検討させていただきます」
ルーファス「フフ、結構。そちらの可憐な諸君もよしなに。さぞ、弟の学院生活に潤いを与えてくれているのだろうな」
エマ「き、恐縮です」
フィー「それほどでも」
ユーシス「……兄上。俺のことはいいでしょう。それよりも…まさか宿泊場所というのは…」
ルーファス「フフ、愚問だな。我らの実家たる公爵家城館に決まっているだろう?」
ユーシス「そ、それは……」
ルーファス「……と言いたいところだが、好きにせよとの父上の言葉だ。街のホテルに部屋を用意させた。その方が《実習》とやらに心置きなく集中できるだろう?」
ユーシス「ふう……ええ、正直助かります」
ユーシスさん……わたくしたちのためだけにおっしゃられていたとはちょっと思えないですわね。やはり実家の公爵家と何かあるのでしょうか?
あまり他家の事にとやかく言いたくはありませんけど、何かありますね。お父様とかとうまくいっていないとか?ルーファスさんとは、仲がよろしいのに……。
ルーファス「さて、短い間だったか、楽しい時間をそろそろ終わりだ。諸君の宿が見えてきたぞ」
わたくしたちの宿泊場所は、バリアハートでも1、2を争う高級ホテル、《ホテル・エスメラルダ》です。
エレボニア帝国・バリアハート駅→バリアハート・ホテル・エスメラルダ
七耀暦1204年5月29日・昼・帝国・バリアハート・ホテル・エスメラルダ前。
リィン「送っていただいてありがとうございました」
エマ「ホテルの手配まで、本当にお世話になります」
ルーファス「なに、気にすることはない。本来ならば今宵、
ユーシス「帝都へ……飛行船で行かれるのですか?」
ルーファス「父上の名代でね。フフ、この兄がいないのが、それほどまでに寂しいのかな?」
ユーシス「ふう……ご冗談を」
アルフィン【あはは……】
ルーファス「はは、無愛想な弟だがよろしくしてやって欲しい。女神の加護を。実習の成功を祈っているよ」
ルーファスさんはそれだけおっしゃると、導力リムジンに乗車されてそのまま帝都の方へ走って行きました。
マキアス「ルーファス・アルバレア。貴族派きっての貴公子という噂は耳にしたことあったが…」
エマ「何と言うか、すごくできた方みたいですね」
リィン「ああ、下級貴族である父の配慮もしてくれたし」
アルフィン【ルーファスさんは、フレデリック卿と並び若手貴族のホープですものね…】
フィー「それにユーシス、なんだか弟っぽかった」
ユーシス「……フン、妙なところを見られたな。しかし、このタイミングで兄上が不在になるとは……少々誤算だったな」
ルーファスさんという抑えがいなくなったということは……嫌な予感がプンプンしてきますわ。お2人のお父様、アルバレア公爵自体が何かして来られる可能性も否定できませんからね。
アルフィン【ユーシスさん、どうかされまして?】
ユーシス「いや、何でもない。こっちのことだ。すぐにチェックインして、実習の課題を始めよう」
ユーシスさんはそうおっしゃると、ホテル・エスメラルダへ入っていかれました。その後追ってわたくしたちもホテル・エスメラルダへ入って行きました。
ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?
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1ーエマ
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2ーフィー
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3ートワ
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4ーサラ
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5ースミレ
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6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)