アルフィンの軌跡〜トールズ士官学院編〜   作:龍造寺

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第2章麗しき翡翠の都編26話です。


第2章ー麗しき翡翠の都編ー65ー26話ー樹精の涙(ドリアード・ティア)

 

エレボニア帝国・バリアハート・高級料理店《ソルシエラ》・オープンカフェ→職人街・宝飾店ターナー

 

七耀暦1204年5月29日・昼・帝国・バリアハート・職人街・《宝飾店ターナー》

 

わたくしたちは、高級料理店《ソルシエラ》の次は、職人街の《宝飾店ターナー》のブルックさんのお店を訪ねることにしました。

 

すると1人の男性のお客様と思われる方がカウンターの方で何かお話をされていますね。

 

ベント「なるほど、じゃあこれから…」

 

ブルック「ええ、そろそろ見える頃だと思いますけど」

 

リィン「おっと……先客かな?」

 

アルフィン【先客がいらっしゃるとなるとどうしましょうか?】

 

わたくしたちの気配に気づかれたのか、お店の方と先客の男性がこちらを見られました。

 

ブルック「おや……その制服は……それにユーシス様も。ようこそ、いらっしゃいました。実習の依頼の件でご来店ですね」

 

ユーシス「そうだが……俺がいるからと言って特別扱いしないでくれ。取り込み中なら改めるが?」

 

ブルック「いえいえ……実はちょうどユーシス様たちのことをお話しさせていただいていたので」

 

あ、なるほど。先ほどの会話はそういうことだったですのね。

 

ユーシス「そうか、ならいいが」

 

リィン「あの、俺たちのことを話していたというのは?」

 

ブルック「ええ、順を追って説明します」

 

ブルックさんは、先ほどまで話されていた男性から説明されました。男性客のお名前はベントさんとおっしゃるみたいです。このバリアハートには旅行でいらしているとのこと。

 

ブルックさんの依頼は、ベントさんからもらった注文が発端のようです。ベントさんは、結婚を約束している女性がいて、近々結婚するそうです。ここで結婚指輪が作れないか相談していたみたいですね。結婚指輪、それは腕のいいバリアハートの職人さんから作ってもらいたいですね。

 

ユーシス「ふむ、そのためにわざわざ」

 

エマ「ふふっ、素敵ですね」

 

アルフィン【結婚指輪、女性にとっては、大事なものですからね】マキアス「とはいえ…宝石となると」

 

フィー「うん、かなりの値が張りそう」

 

ベント「ああ、確かにその通りだ。実際僕の稼ぎだとここで指輪を買うことはものすごく出費でね。それも七耀石の指輪となるとなおさらだ。だからほとんど諦めていたんだけど…」

 

諦めていたんだけど?何か別の案でもあったんでしょうか?

 

ベント「無理を承知で相談してみたら、ブルックさんがいいアイデアをくれたんだ」

 

いいアイデア?それがわたくしたちに繋がるというわけですの?まさか?半貴石……樹精の涙(ドリアード・ティア)のことですの!?

 

樹精の涙(ドリアード・ティア)

 

樹精の涙と言われる半貴石……。ある種類の木に流れる樹液が外気に触れて時間が経つと石のように固まるものがあると言われていました。

 

4spgの依頼で、樹精の涙(ドリアード・ティア)を取ってきてほしいという依頼を受けたことがありますわ。その時確かバリアハート近郊で手に入るってことを聞かされましたから、それで確かバリアハート近郊で樹精の涙(ドリアード・ティア)を手に入れて、依頼主に渡したことがありました。バリアハート近郊は、その樹精の涙(ドリアード・ティア)ができる可能性が高いとそういう関係の方々がおっしゃっていましたね。つまりこの辺りの環境ってことでしょうか。

 

ブルック「ええ、いわゆる宝石と比べて、価値が一番劣るとされるものの、美しさでは決して引きを取らない石、そういう石のことを『半貴石』と呼ぶんですが…そのうちの1つ、樹精の涙(ドリアード・ティア)で指輪を作るのはどうかと提案したんです」

 

樹精の涙(ドリアード・ティア)は、透明で純粋な輝きは七耀石にも勝るとも劣らないと言われていましたけど、実際に見てみると本当にその通りだと思ってしまいましたから。エマさんもさすが委員長と言いますか、樹精の涙(ドリアード・ティア)のことも知っていらっしゃいました。

 

もちろん、わたくしも差し支えないのない範囲で説明をしましたが。

 

リィン「委員長にアルフィン、宝石の知識が通じているんだな」

 

フィー「さすがだね」

 

エマ「あはは…ちょっと興味があって」

 

アルフィン【あはは…()()()()を持つと否応なしに覚えることになりまして…】

 

年上の姉、もちろん、アンネリーゼお姉様。アンネリーゼお姉様から宝飾など女性の身につけるべき事を教えてもらいましたわね。

 

マキアス「そうすると、僕たちに頼みたいのは…」

 

アルフィン【わたくしたちに樹精の涙(ドリアード・ティア)を調達してほしいということですね】

 

ブルック「はい、幸い北クロイツェン街道には、それを採取することのできる木がたくさん生えていましてね。ただ『半貴石』とはいえそれなりに珍しいものには違いがありません。なので、相当探さないと見つけられないとは思いますが」

 

リィン「なるほど…少々骨が折れるかもな」

 

あの時は北クロイツェン街道で見つけられましたが、今回同じように行くかどうかはわかりませんね。ここは大賢者にと思った瞬間、わたくしたちやブルックさん、ベントさん以外の声が別方向から聞こえてきました。

 

???「いや、そんなことはない」

 

リィン「え?」

 

アルフィン【え?】

 

わたくしたちは、声のした方に振り向くと、そこには、どこかの学校の制服と思われる服を着て、髪はボサボサ頭でメガネをかけている男性がいらっしゃいました。

 

???「君たちがこれから探そうという樹精の涙(ドリアード・ティア)……それを先ほどこの目で見たと言ったらどうする?」

 

この殿方、一体何者ですの?

 

 

樹精の涙(ドリアード・ティア)、以前わたくしと大賢者とで結構探し回ってやっと手に入れた経験があります。はい、そうですかと簡単に見れるとは思いませんが……この殿方が嘘を言っているような目にも見えませんが……

 

アキラ(レン)「おっと失礼。名乗っていなかったな。改めて自己紹介をさせてもらう。お初にお目にかかる……俺の名前はアキラ・クルス。大陸中を旅行して回っている。絵画に彫刻といった美術品、そして美麗な細工の施された調度や工芸品の数々……見て回るのはこれだけではないが、こういうものを見て回るのが趣味でね」

 

リィン「そ、そうですか」

 

アルフィン【………】

 

この発言、お兄様のライバルを自称されていたあの怪盗さんに似てるような気もしますけど……まさかあの怪盗さんが別の男性に化けて?でもそんな気配は感じられませんが……

 

大賢者【告、マスター、怪盗ブルブランではないようです。ですが何か説明のつかない力を持っているようです】

 

アルフィン【説明のできない力?】

 

大賢者【解、その力を解析しようとしましたが、謎の力によってできませんでした】

 

アルフィン【謎の力……ですの】

 

大賢者【解、マスター、謎の力強いて言うなら、サナダ氏たちの力と似たようなものまで解析できたのですが……】

 

アルフィン【❝ペルソナ能力❞ですか……】

 

大賢者【解、今のところ敵意はありませんが、気をつけていた方が良いでしょう】

 

アルフィン【分かったわ、大賢者】

 

アキラ(レン)「それより、話は聞かせてもらった。君たちはこれから樹精の涙(ドリアード・ティア)を探しに行くそうだな?」

 

マキアス「ええ、そうですが」

 

エマ「あの、今、『先ほど見た』とおっしゃっていましたよね?それは本当なんですか?」

 

アキラ(レン)「嘘ではない、本当さ。俺が君たちに嘘を言う必要がどこにある?そんな必要性はない。信じるか信じないのは君たち次第だが、一応教えておく。北クロイツェン街道で見かけたのは本当さ。それも街道から奥の方ではなく、街道から見える範囲だったはずだ。全員で探せば必ず手にできるだろう」

 

マキアス「は、はぁ」

 

フィー「……」

 

リィン「情報提供の方ありがとうございます」

 

アルフィン【それにしてもなぜわたくしたちにそこまでしてくださるのかしら?】

 

アキラ(レン)「そうだな、君たちグループを見ていると()()()()()()を見ている気がしてな。ただ、それだけだ」

 

アルフィン【昔の自分たちですか……】

 

リィン「……そうですか」

 

フィー「ま、情報が確かでも確かじゃなくてもとにかく行けばわかる」

 

ユーシス「ああ、時間ももったいない。さっさと探索に出向くぞ」

 

エマ「そ、そうですね……」

 

わたくしたちは、もう一度ブルックさんとベントさんの方を向いて

 

マキアス「それでは、お二人とも。今から出かけてくるので待っていてください」

 

ブルック「ええ、わかりました」

 

ベント「よろしく頼んだよ」

 

アキラ(レン)「健闘を祈る」

 

クエスト・『穢れなき半貴石』依頼を始めますわ。

ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?

  • 1ーエマ
  • 2ーフィー
  • 3ートワ
  • 4ーサラ
  • 5ースミレ
  • 6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)
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