アルフィンの軌跡〜トールズ士官学院編〜   作:龍造寺

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第2章麗しき翡翠の都編34話です。


第2章ー麗しき翡翠の都編ー73ー34話ーユーシスの母の味。

 

エレボニア帝国・バリアハート・ホテル・エスメラルダ→高級料理店《ソルシエラ》

 

七耀暦1204年5月30日・朝・帝国・バリアハート・高級料理店・《ソルシエラ》。

 

わたくしたちは、まず中央広場にある高級料理店・《ソルシエラ》のオーナーシェフのハモンドさんに依頼のお話を伺うため訪れました。

 

ハモンド・オーナー「これは皆様、ようこそいらっしゃいました」

 

リィン「依頼をくださったハモンドさんで間違いありませんね?」

 

アルフィン【昨日は大変おいしいお料理をごちそうしていただき、誠にありがとうございました】

 

フィー「あれはホント、美味しかった」

 

ハモンド・オーナー「ふふ、左様ですか。皆様のお口にあって何よりです。しかし……ユーシス様とは別行動なのですね?」

 

エマ「ええ、今はお屋敷の方に戻られています」

 

マキアス「一応、午後には合流する予定ですけどね」

 

ハモンド・オーナー「そうでしたか……」

 

ハモンド・オーナー……確か、ユーシスさんの話では、お母様のお兄様、ユーシスさんの伯父様に当たる方ですね。なぜわたくしがそんなことを知っているかといえば、ユーシスさんがハモンドオーナーはお母様のお兄様だと説明してくれましたから。もちろんマキアスさんの暴露話の時ですが。

 

リィン「それでは依頼の方ですが……」

 

ハモンド・オーナー「お時間があれば、説明させていただきますが……都合の方がよろしかったですか?」

 

アルフィン【ええ、構いませんわ。詳しく聞かせていただきませんか?】

 

エマ「何でも懐かしのメニューを作られるそうですけど……」

 

ハモンド・オーナー「ええ、このレストランのメニューとはまた違うのですが……ユーシス様のご学友の皆様にも是非食していただきたい品でしてね」

 

マキアス「ふむ、何か特別なもののようですね。オーナーが作る以上、美味しいことは間違いなさそうですが……」

 

フィー「一体、どんな料理?」

 

ハモンド・オーナー「そうですね……どういうものかといえばスープ料理になります。後で皆様にはご試食お願いしたいので、どうか楽しみにしていてください」

 

エマ「ふふ、わかりました」

 

リィン「それで、食材の方は具体的に何を集めてくればいいんですか?」

 

ハモンド・オーナー「はい、皆様にはお店では手に入らない材料を調達してきていただきたいのですが……」

 

ハモンド・オーナーは、調達材料のことを1つ1つ説明してくれました。

 

1つは、街道の魔獣から手に入る『魔獣の油脂』が5つ必要みたいですね。そしてもう1つは、七耀教会で薬の調合などに使われる『キュアハーブ』という薬草ですね。キュアハーブは、前回の特別実習の時でも出てきた品ですね。

 

マキアス「『魔獣の油脂』が5つと『キュアハーブ』……」

 

フィー「魔獣素材の方はともかく、薬草の方はどうしよう」

 

あの時も教会の方からもらい受けたり、大市の方でも売っていたりしましたが、今回も教会の方に話せばなんとかなるかもしれませんね。

 

ハモンド・オーナー「ええ、それなら教会にいるシスター・タチアナに直接おっしゃっていただけますか?私の名前を出せば、快く融通してくれると思いますので」

 

リィン「なるほど、それなら話が早いですね」

 

エマ「ええ、では、早速出発しましょうか」

 

マキアス「ああ、まずは教会に向かうとしよう」

 

アルフィン【ええ】

 

フィー「らじゃ」

 

 

クエスト・『懐かしのメニュー』の依頼を始めますわ。

 

 

エレボニア帝国・バリアハート・高級料理店《ソルシエラ》→バリアハート大聖堂

 

七耀暦1204年5月30日・朝・帝国・バリアハート・バリアハート大聖堂。

 

わたくしたちは、シスター・タチアナさんと思われる方に話しかけました。

 

アルフィン【シスター・タチアナ様でいらっしゃいますでしょうか】

 

シスター・タチアナ「はい、そうですが、みなさん、私に何かご用でしょうか?」

 

リィン「こちらに『キュアハーブ』という薬草はありますか?」

 

エマ「《ソルシエラ》のハモンドさんから、こちらでいただけると伺ったんですが」

 

シスター・タチアナ「そうですか、ハモンドさんが……わかりました。すぐに準備するので少しお待ちいただけますか」

 

シスター・タチアナさんは、そうおっしゃって別室へ向かわれました。そして、ものの数分後。

 

シスター・タチアナ「では、こちらをお受け取りください」

 

リィンさんは、キュアハーブを受け取りました。

 

リィン「ありがとうございます」

 

マキアス「ちなみにこれは……薬の材料なんですよね」

 

フィー「料理に使えるものなの?」

 

シスター・タチアナ「ええ、もちろんです。とても体にいいんですよ。ただし、独自の苦味があるので、美味しく食べられるには、調理に一工夫が必要ですけどね」

 

エマ「なるほど……何かそれにあった調理法があるんですね」

 

フィー「どんな風に仕上がるのか早く試してみたいかも」

 

アルフィン【確かに興味ありますわね】

 

マキアス「ふむ、確かに」

 

リィン「はは、俺もだよ。あの、それではどうもありがとうございました」

 

シスター・タチアナ「ふふっ、どういたしまして」

 

こうして、わたくしたちは先にキュアハーブを手に入れ、北クロイツェン街道の魔獣油脂を集めるため、そこへ出向き、手分けして魔獣油脂を5つ集めました。

 

 

エレボニア帝国・バリアハート・バリアハート大聖堂→北クロイツェン街道→高級料理店《ソルシエラ》

 

七耀暦1204年5月30日・昼前・帝国・バリアハート・高級料理店《ソルシエラ》。

 

キュアハーブと魔獣油脂を5つ集めて高級レストラン・《ソルシエラ》に戻ってきました。

 

ハモンド・オーナー「どうやら全て揃えていただけたようですね」

 

リィン「はい、こちらになります」

 

リィンさんは、魔獣油脂を5つ、キュアハーブをハモンド・オーナー様にお渡ししました。

 

ハモンド・オーナー「ありがとうございます。確かにお受け取りしました。では少しテーブル席の方にてお待ちくださいますか」

 

アルフィン【はい、わかりましたわ】

 

わたくしたちは、懐かしのメニューである『特製ハーブチャウダー』が出来上がるまで、お話をしていました。

 

ハモンド・オーナーさんが直々にお皿に盛り付けた『特製ハーブチャウダー』を持ってきてくださいました。どのような味なのか一口口に含んでみると、なんだか懐かしい味が口の中に広がっていく感じでした。それだけではなく、体の中からポカポカ温まる感じがしてきますね。みなさん、同じような感想をおっしゃっていました。あっという間にわたくしたちはお皿を平らげてしまいました。

 

ハモンド・オーナー「どうでしたか、『特製ハーブチャウダー』のお味の方は?」

 

リィン「ええ、本当にうまかったです」

 

エマ「それに……不思議と体の中からポカポカ温まる感じがしました」

 

アルフィン【寒い日には、もってこいの一品だと思いますわ】

 

フィー「うん、なんていうか、風邪を引いた時に飲みたいかも」

 

マキアス「ああ、実際これだけで治ってしまいそうな気がするな」

 

ハモンド・オーナー「ふふ、そうですか」

 

リィン「ちなみにこのスープは、懐かしのメニューということですが……ユーシスもよく飲んでいたんですか?」

 

この懐かしのメニュー、『特製ハーブチャウダー』はユーシスさんの大好物だったようですね。そしてこのレシピを考え出したのは、ハモンド・オーナーの妹さん、つまりユーシスさんのお母様が作り出したものだそうです。

 

このレシピはユーシスさんが幼い頃に体調を崩したことがあったようで、その時にお母様が生み出したものみたいですね。その時にはわざわざ教会へキュアハーブを取りに行かれ、それでいて、ユーシスさんが食べやすいようにと美味しくなるように何度も試行錯誤されたみたいですね。いつもユーシスさんのことばかりを考えていた、とハモンド・オーナーさんはおっしゃいました。

 

エマ「なるほど、ユーシスさんを本当に愛していらっしゃったんですね」

 

マキアス「……」

 

そんな優しいお母様を8年前に亡くされて……

 

フィー「……あ、マキアスがユーシスのことを考えてる」

 

マキアス「な、何をそんなわけがないだろ」

 

リィン「あはは……」

 

ハモンド・オーナー「ふふ、少々おしゃべりが過ぎましたかね。できれば、ユーシス様にも召し上がっていただきたかったのですが……それはともかく皆様とこういったお話ができて嬉しく思います」

 

アルフィン【ええ、わたくしも色々と聞かせてもらってありがとうございました】

 

ハモンド・オーナー「ふふっ、このくらい大したことではありませんよ。それでは皆様、今後もどうか頑張ってください」

 

 

クエスト・『懐かしのメニュー』の依頼を達成しましたわ。

 

 

エレボニア帝国・バリアハート・高級料理店《ソルシエラ》→北クロイツェン街道

 

七耀暦1204年5月30日・昼前・帝国・バリアハート・北クロイツェン街道。

 

わたくしたちは、北クロイツェン街道をケルディック方面に歩いて行きました。ちょうど境界線あたりの石橋に討伐依頼が出されている魔獣が道を塞ぐようにいます。あれでは往来の妨害にもなりますので、即退治しなければなりませんね。

 

リィン「いた!」

 

フィー「大体昨日のと同じぐらいの強さかも」

 

エマ「ユーシスさんもういませんし、気をつけないと、ですね」

 

わたくしも昨日のリベンジをしなきゃいけませんしね。ここは一つ深呼吸を入れて、気合を入れませんと。

 

わたくしが気合を入れてる間になんだか仲直りしていたリィンさんとマキアスさん。

 

ふふっ、リィンさんとマキアスさん、やっと本当の意味の仲間になったって感じですね。手配魔獣のヴィナスマントラとその子分みたいな魔獣が数匹いましたが、わたくしとリィンさん、後方からエマさんとマキアスさん、遊撃にフィーとお互いに戦術リンクと導力魔法を駆使しながら、ヴィナスマントラとその子分の魔獣を少しずつ追い詰め、最終的にはわたくしとリィンさんのトドメにさしました。

 

マキアス「や、やった…!!」

 

リィン「ああ、なんとか昨日のリベンジを果たせたみたいだ」

 

アルフィン【そうですわね…】

 

エマ「お疲れ様でした。みなさん」

 

フィー「ま、及第点」

 

アルフィン【手厳しいですわね、フィー】

 

マキアス「は、はは…みんな、その色々と迷惑をかけてしまった。特にリィン。君にはちゃんと謝りたい。すまなかった、この通りだ!」

 

マキアスさんはリィンさんに今までの非礼を謝罪されました。

 

リィン「マキアス…気にしなくてもいいさ。最初の時に曖昧な言い方をした俺にも非があったんだ。こちらこそすまなかった」

 

マキアス「……」

 

リィン「同じ《Ⅶ組》メンバーとして、改めてよろしくな」

 

マキアス「ああ…!」

 

エマ「ふふっ、お2人とも良かったですね」

 

フィー「これぞ青春って感じ」

 

アルフィン【ええ、青春って感じですわね〜】

 

マキアス「ええい、茶化すんじゃない!」

 

リィン「はは…そうだ、マキアス。せっかくだからこのままユーシスとも和解したらどうだ?」

 

マキアス「はあ!?」

 

リィン「いや、お互い素直になれば《戦術リンク》だって」

 

マキアス「それとこれは別だ。奴は素から気に喰わない!そこのところは一切譲れん!」

 

エマ「あ、あはは…」

 

フィー「やれやれ…」

 

アルフィン【ふふっ、エマさん、フィー、男というのはそういうところがあるんですよ。だから、そういうところはそっとしておくのを一つですわ】

 

エマ「はあ、そういうものなのですか」

 

フィー「ふぅん〜なんでそういうことをアルフィンが知っているのか、逆に気になったりする」

 

アルフィン【そこのところは気にしないでくださいな】

 

リィン「あはは…えっと、それじゃあそろそろ街に戻るか?」

 

エマ「ええ、ユーシスさんも戻っている頃かもしれません」

 

フィー「なんだかお腹空いた」

 

アルフィン【体を動かしたらお腹が減るもんですもんね】

 

マキアス「フ、フン、だったらさっさと行くとしよう」

 

わたくしたちは、バリアハートの方へ歩いて行きました。途中でリベールからの旅行者のアントンさんと出会い、お連れの方とはぐれて迷ったらしいのですが、この殿方、リベールの方でも色々とこういう問題を起こしてくれた人物でもあるんですよね。アントンさん、リベールでも会ったことがあるんですけど、わたくしのことは全然覚えているようには見えませんでしたね。まあその方が都合がいいですけどね。アントンと世間話をしながらバリアハートへ歩いて行きました。

ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?

  • 1ーエマ
  • 2ーフィー
  • 3ートワ
  • 4ーサラ
  • 5ースミレ
  • 6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)
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