アルフィンの軌跡〜トールズ士官学院編〜   作:龍造寺

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第2章麗しき翡翠の都編35話です。


第2章ー麗しき翡翠の都編ー74ー35話ー投獄、そして……

 

エレボニア帝国・バリアハート・北クロイツェン街道→バリアハート・北クロイツェン街道出入り口

 

七耀暦1204年5月30日・昼・帝国・バリアハート・北クロイツェン街道出入り口。

 

迷い人であるアントンさんをバリアハートまで連れてきましたら、連れの方がバリアハート駅の方から手を振られていたので、彼はわたくしたちに挨拶をした後、そちらの方へ走っていきました。

 

なんだかんだ安堵していたところに、街の方から数人の足音が聞こえてきました。どうやら領邦軍の兵士の方々のようですが、わたくしたちに対して

 

領邦軍兵士1「おい、お前たち!」

 

ユーシスさんからの伝言でもあるのでしょうか?それにしては何やら殺気のようなものは感じますが……

 

リィン「?」

 

マキアス「領邦軍兵士か……」

 

領邦軍兵士2「《トールズ士官学院》の生徒たちだな?」

 

領邦軍兵士1「❝実習❞とやらでバリアハートに来たという……」

 

リィン「ええ、そうですが……」

 

エマ「何の御用でしょう?」

 

え?何?危険探知がまた何か見せようとしているの?これって何ですの?マキアスさんが領邦軍兵士に連れて行かれて、バリアハートの領邦軍の詰所に連行される……

 

やはり!アルバレア公の差し金ってことでしょうね……だからユーシスさんをわたくしたちから引きはがすということを!

 

ユーシスさんがいらっしゃったらこのような暴挙を許すわけがありませんから。まだ、行動を起こすわけにはいきませんわ、リィンさんたちに迷惑をかけるわけにはいけませんから。ここは、ちょっと様子を見るしかありませんわね。

 

領邦軍兵士2「……間違いない。手配の写真と一致する」領邦軍兵士1「すぐに見つかってよかったぜ」

 

マキアス「?」

 

フィー「……」

 

領邦軍兵士さんの1人が笛を鳴らし、増援を呼んだようですね。ちょっとずつまずいことになっていますわ。

 

リィン「……!?」

 

アルフィン【!?】

 

領邦軍兵士の方々たちは、マキアスさんに近づいて

 

領邦軍兵士1「士官学院1年、マキアス・レーグニッツだな?」

 

領邦軍兵士2「貴様を逮捕する。大人しくお縄についてもらうぞ」

 

マキアス「?」

 

マキアスさんに詰め寄る領邦軍兵士の方々の前に出て

 

アルフィン【いきなり押しかけてきて、マキアスさんを逮捕するなんて、いくら何でも横暴ではありませんか?そもそもどのような容疑でマキアスさんを逮捕されるつもりですか?】

 

マキアス「ア、アルフィン……」

 

領邦軍兵士1「容疑はいくつもあるが、最大のものは、昨日の午後の《オーロックス砦》への侵入罪だ」

 

アルフィン【《オーロックス砦》への侵入罪?そんなのはありえませんわ、マキアスさんは、わたくしたちとずっとご一緒していたんですから。侵入者の方々って銀色の空飛ぶ乗り物や高速で走り去っていった人物ではありませんか?】

 

マキアス「僕は、みんなと一緒にいたんだ。オーロックス砦に侵入できるはずがないだろ!どうして僕1人が疑われているんだ?」

 

リィン「俺たちはずっと一緒にいた。確かに報告の帰る途中にそういうものに出くわしたのは事実だが、追跡していた領邦軍の兵士の方々にも確認を取ってもらえば、マキアスも一緒にいたことは証明できるはず」

 

エマ「それに……私たちの仲間である❝ユーシス・アルバレア❞さんも証明してくれると思います」

 

領邦軍兵士1「フン、だからどうした?」

 

先程の笛で応援に来た領邦軍兵士の方々がわたくしを取り囲みました。

 

大賢者【告、マスター、どうされますか?全て撃退することもできますが?】

 

アルフィン【大賢者、この場で撃退するのは得策ではないわ。かと言って、このままではみんなに危害が加わる可能性がありますわね……】

 

ユーシスさんやルーファスさんがいらっしゃらない以上、アルバレア公が革新派に有利になるためにマキアスさんを交渉の材料に使うという可能性がありますわ。こうなったら敵地に乗り込むしかないですわね。

 

大賢者【解、マスター、敵地に乗り込むって、危険すぎると思われますが?】

 

アルフィン【マキアスさんを1人で行かせるわけにはいきませんわ】

 

わたくしは、領邦軍兵士の方々のリーダーの方に向いて心理掌握(メンタルアウト)を使用しました。するとわたくしの思い通りになる駒ができましたわ。

 

領邦軍兵士のリーダー「マキアス・レーグニッツの他にこの女も連行する」

 

領邦軍兵士のリーダーさんは、わたくしの腕を掴み

 

アルフィン【いたっ、乱暴はしないでください】

 

それらしい演技をしまして。

 

マキアス「な、なぁ!?」

 

領邦軍兵士1「え?我々はマキアス・レーグニッツだけを連行するように命じられていますが?」

 

領邦軍兵士のリーダー「構わん、この女も我々に盾ついたらしいな。容疑は公務執行妨害罪だ」

 

領邦軍兵士2「は、はぁ……」

 

領邦軍兵士リーダー「抵抗しても無駄だ。他の者たちも我々に盾ついたら、このようになることを肝に銘じておくことだな。マキアス・レーグニッツ、アルフィン・レンハイムの2名を連行せよ」

 

マキアス「くっ……」

 

アルフィン【………】

 

わたくしとマキアスさんは、手錠をかけられて、バリアハートの領邦軍の詰所へ連行されることになりました。

 

 

エレボニア帝国・バリアハート・北クロイツェン街道出入り口

 

七耀暦1204年5月30日・昼過ぎ・帝国・バリアハート・北クロイツェン街道出入り口。

 

離れたところで、この様子を見ていた人物がいた。それは、コトネ・シオミであった。

 

コトネ「……横暴な領邦軍ね。サラさんとトヴァルさんから嫌な予感がするから見に行ってって言われて来てみれば……最悪のパターンになってしまったわね。さてと、どうやってⅦ組をフォローしようかな……」

 

コトネは、バリアハートの地下の入り口や領邦軍の詰所、アルバレア公爵家の城館を見たりして歩き出した。

 

コトネ「私がやれることは1つしかないわね」

 

そう言いながら、バリアハートの街をぶらぶらと歩き始めて、ある店に入るのだった。

 

 

エレボニア帝国・バリアハート・北クロイツェン街道出入り口→領邦軍の詰所

 

七耀暦1204年5月30日・昼過ぎ・帝国・バリアハート・領邦軍の詰所・牢屋。

 

わたくしとマキアスさんは、別々の牢屋という名の部屋に連れて行かれました。

 

領邦軍兵士リーダー「大人しくここに入っていろ!」

 

アルフィン【キャー!!】

 

領邦軍兵士のリーダーの方は、わたくしを牢屋の中に投げ飛ばされました。詰所の牢屋の床はひんやりしていて、そしてカビ臭かったです。

 

領邦軍兵士リーダー「容疑が晴れれば、ここから出られるだろう。それまで大人しくしておくことだな」

 

そう言って、領邦軍兵士のリーダーは立ち去りました。もちろん、わたくしを連行したことは覚えさせていますが。

 

アルフィン【大賢者、マキアスさんはどこに連れて行かれましたか?】

 

大賢者【解、マスター、同じこの階にいらっしゃるようです。ここから助けに行くには、領邦軍の見張り兵士2人を潰していかなければなりませんが……それよりマスターは先ほどのあれは大丈夫なんですか?】

 

アルフィン【ちょっと痛かったかもしれませんわ】

 

大賢者【解、自作自演の演技でそこまでしますか……ある意味マスターのそういうところには尊敬しますよ】

 

アルフィン【褒めてくれてありがとうね。それよりここの様子はどうなのかしら?】

 

大賢者【解、ただの詰所のようで、危険なものはないようですね。ただ】

 

アルフィン【ただ?どうしたの?大賢者?】

 

大賢者【解、マスター、こちらに近づいてくる足音があります。それも大柄の男1人のようですね】

 

アルフィン【大柄の男ですの?】

 

大賢者【解、ええ、十分に気をつけてください】

 

アルフィン【わかったわ】

 

足音がこちらに近づいてきます。先ほどの領邦軍兵士のリーダーの足音とも違いますね。

 

???「お前か?公務執行妨害で連行された女というのは?」

 

わたくしと鉄格子を介して前に現れた男性は、体格はがっしりした中年男性で、肩幅が広く、筋肉質な印象でした。

 

顔立ちはきつめで、つり気味の目とニヤついた口元をしていて、人を見下したような表情をされています。髪型は短めで後ろに流したようなヘアスタイルのようですわ。

 

格好は体育の教師さんがいつも着ていらっしゃるジャージ姿ですね。姿勢は、立ち方も胸を張って偉そうに見せるような立ち方をされていて、威圧感を与える雰囲気ですね。

 

アルフィン【そうですね。それで貴方が取調官ですの?】

 

???「俺様は、お前の取調べを行うカモシダだ。簡単に取り調べが終わると思うなよ」

 

アルフィン【……取り調べの際、被疑者に対して拷問等の行いは禁止されていますけど?】

 

カモシダ「それは帝国政府、革新派が取り決めた法律だろう。貴族派の連中は、そのような法律は無視しろと言っている。俺様はどっちでもいいんだよ、お前のような小生意気な小娘をいたぶるのは、最高だからな……」

 

大賢者【告、マスター、このカモシダという人物、2年前の共和国のアラミス高等学校で起きた事件の容疑者です】

 

アルフィン【……2年のアラミス高等学校で起きた事件……あ、バレー部や学校内で好き勝手していたと言われていた……鬼畜な男……スグル・カモシダ……確か怪盗団から最初に改心させられたとか……】

 

とある日に突然カモシダが罪を告白してカルバード警察に逮捕され、裁判も受け判決も出て刑務所で服役していたはずですわ。共和国のニュースでも脱獄したニュースは流れていませんでしたし、新聞にも載っていません。

 

だとしたら目の前にいるのは?

 

大賢者【告、スグル・カモシダを調べてみましたが、共和国のとある刑務所に服役していて、脱獄した様子はありません。おそらく何らかの力によって、生み出されたものなのかもしれませんね】

 

アルフィン【何らかの力?そのような力でカモシダの分身を作り出したと言うことなの?】

 

大賢者【解、詳しくはわかりませんが、そう考えた方が辻褄が合いますね】

 

カモシダ「どうした?怖くて声も出なくなったのか?」

 

アルフィン【だ、誰が怖いですって?】

 

カモシダ「全く……威勢がいい女だ……」

 

カモシダが牢屋の扉を開けて、入ってきました。

 

カモシダ「……威勢の良い女が俺様の前で崩れていくのが見えていて楽しむってもんだよ!」

 

カモシダがわたくしの左腕を掴んできました。共和国で体育教師で有名なバレー選手だっただけのことがあります。かなりの力でわたくしの左腕を掴んできて

 

アルフィン【は、離してください!】

 

わたくしは、回し蹴りをカモシダのお顔にお見舞いしましたが、もう片方の腕でガードされてしまいました。

 

カモシダ「……いい回し蹴りだったな……俺様に当てるには力が足りなかったな。ガキのクセに赤なんぞ穿きおって!」

 

カモシダは、わたくしのスカートの中をガン見しニヤニヤした表情でそう言いました。顔が赤くなってくのが分かりますが、今は恥ずかしがってる場合じゃありませんから!

 

アルフィン【別にあなたが見せるために穿いているわけじゃありませんわ!】

 

わたくしは、受け止められている足に力を込め、カモシダの受け止めていた手ごとお顔に蹴りをお見舞いしてあげましたわ。カモシダは、わたくしにお顔を蹴られた勢いで牢屋の壁に叩きつけられました。彼は崩れるようにそこに倒れてしまいました。

 

アルフィン【あれ?共和国の凶悪犯の方だった方ですよね?ちょっと歯ごたえはないと言いますか……】

 

大賢者【告、マスター今はそんなこと言ってる暇ありませんよ。とにかくここから逃げないと】

 

アルフィン【まずはマキアスさんを救いに行きませんと】

 

大賢者【告、マスター、このカモシダのポケットから牢屋の鍵がつくものが落ちていますよ】

 

カモシダが崩れるように倒れています。ズボンのポケットから鍵らしきものが落ちていますね。

 

これを拾ってここから脱出して、マキアスさんを助けないと。

 

わたくしは、牢屋から脱出してどこかに閉じ込められているマキアスさん救出に向かいます。途中見張りの兵士の方がいらっしゃいましたが、わたくしは気絶させながら先へ進みました。すると兵士の方々のヒソヒソ話からこの辺りの牢屋に入れられていることがわかりまして、その兵士の方々も気絶させてからマキアスさん元へ向かいます。

 

ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?

  • 1ーエマ
  • 2ーフィー
  • 3ートワ
  • 4ーサラ
  • 5ースミレ
  • 6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)
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