バカテスファイト‼︎ヴァンガード   作:”蒼龍”

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第十一話です。
タイトルにある様に明久達に何かしらのイベントが発生し、意外な方々が助けに来ます。
そしてアスランLSさん、感想ありがとうございます。

では、どうぞ!


第十一話「鳥頭と襲撃と意外な助け」

西村が保護者になると約束された日の翌日、龍二はヴァンガードファイト協会日本支部の運営する大型カードショップに大会参加申し込み書を提出し、全国大会地区予選の参加枠に龍二達のチーム………龍二が考えた名前『リベレイターズ』が登録されるのを確認し、帰路についていた。

何故ヴァンガードファイト協会のカードショップに来たかは、郵便で送る方法ではタイムロスが発生する為、直接登録で確実に地区予選にでる手段を選んだからである。

 

「後は数ヶ月間、俺達の腕を上げるのに専念しようか。

………これでやっと、姫路を…」

 

全国大会の団体戦に出られると言う事は、瑞希とファイトをする機会がある、やっと戦える、そんな事を意味するものだ。

龍二はその日を心待ちにして、明久達が待っていようカードショップへ足を伸ばす。

だが、それを見た一人の男が、龍二の後をつけている事に龍二はまだ気付いていなかった。

 

 

 

 

 

 

pm13:30、カードショップに龍二が入店し、直ぐにファイトスペースを見ると明久達が待っていた。

 

「お疲れ!

結果は如何なったの?」

 

「ふっ、チームリベレイターズの正式結成だ」

 

『やったぁ/よし‼︎』

 

龍二の報告を聞いて明久達は大喜びし、龍二とハイタッチした。

無論龍二は慣れてないので少し初々しさがあった。

 

「さ、さて……これで全国大会地区予選に出場する事が決まった訳だが、それで満足してはならない。

地区予選とは言え、俺達の出る関東地区は激戦区、相手は全国大会本戦に出る強豪ばかり。

今のデッキ、実力を見直し、今以上の力を付けない限り勝てはしない!

よって今日から本格的な特訓期間に入る、良いな!」

 

『おおー‼︎』

 

龍二の特訓期間入り宣言により、明久達は雄叫びの様な声を(お店に迷惑を掛けない程度の大きさで)上げ、気合を入れる。

それを見た店の客は、この学生達も全国大会地区予選へ行く予定だと察した。

 

「よし、じゃあ早速特訓を「久し振りだなぁ、孤高のヴァンガードファイターさんよ‼︎」何?

……奴は………ふぅ、まさかこんな場所で会うとはな」

 

其処に、龍二は気付かなかったが後をつけて来た男が現れた。

すると、店に居た明久以外の客、店員が男を見た途端嫌な顔を浮かべた。

 

「………?

ねえ龍二、あの人誰?」

 

「大鳥頭一郎、元AL4の末席で、二年前のデビューからアジアサーキットまで在席していた奴さ」

 

明久の質問に、龍二は嫌々しく大鳥の事を説明し、島田や雄二達まで同じ様な反応である。

余程の事をしない限りいつメンから嫌われはしないのだが、大鳥はそんな嫌われる事を何度もやらかしているのだ。

 

「因みにあいつのあだ名は鳥頭だ。

学習能力が無いとかじゃなく、名前で決まった奴だ。

だがな、そんなあだ名を付けられても文句は言えない様な奴なんだよ、あいつは」

 

「ワシらが知る限りでは、彼奴はカードの不正トレード、巻き上げ、他人のデッキやコンボをゴミ呼ばわり、極めつけは他人のデッキを燃やしたりと、最早AL4に所属していたのが可笑しい程じゃったんじゃ」

 

「ウチも知ってる。

アジアサーキット前の海外遠征でドイツにあいつが来たわよ。

それで、秀吉が言った様な事をやらかしていたし、そのせいで泣いていた子供までいた位よ。

………はっきり言って、ウチは、ううん、ドイツのファイターは皆大鳥って奴が大嫌いよ!」

 

いつメンが大鳥の評価を口にしている間に、当の本人は龍二の目の前まで来て、がん飛ばしをしていた。

龍二は流し目で右から左へ逸らしている。

 

「へっ、相変わらず澄まし顔をしてやがんな。

ムカつくガキだぜ」

 

「俺に何の用だ?

如何でも良い内容なら帰れ、店員と客の迷惑だ」

 

「口が減らないのも変わんねえなぁ………いちいち俺の神経を逆撫でしやがる。

今直ぐにでもぶっ殺してやりてぇ……‼︎」

 

大鳥の見た目はいかにもチンピラ、短気、ダメ男を体現した様なもので、10人中10人が友達に欲しく無いですと答える程嫌な感じがする。

要するに人望0、人格や見た目も最悪。

素行も悪い、口も最悪。

人間的にあれな奴なのだ。

 

「けっ、まぁ良いや。

俺の目的はな、テメエやあのカスチームに復讐する事だよ。

折角の俺の華々しい未来をテメエらは潰しやがった。

だから今度は俺がテメエらの未来を潰してやるんだよ‼︎」

 

しかも目的は余りに身勝手極まりないものであり、逆恨みである。

龍二は以前大鳥の悪事を聞き、いても立ってもいられずにファイトをし、その後大鳥は直ぐにAL4を止めさせられたのだ。

しかし、結局は因果応報で自分にやった事が帰って来ただけなので、矢張り逆恨みである。

 

「復讐、か。

お前はそんな事をする程暇らしいな。

なら、その時間は自分を見つめ直す事に使わな「るっせぇんだよカスが‼︎」………」

 

「げっ、ナイフ……‼︎」

 

龍二の言葉に腹を立てた大鳥は、何とナイフを取り出して龍二に突き付けて来た。

予測外の事態に店の客や店員は言葉を失い、騒ぐ事すら出来ていなかった。

 

「へへへ、迂闊に動くなよ?

動けば喉元をかっ裂くぜぇ?」

 

「こ、こいつ………‼︎」

 

普段温厚な方の明久や秀吉すら大鳥の行動に怒りを覚え、大鳥を睨み付けていた。

が、迂闊に刺激すれば危ない為いつメンは動けないでいた。

 

「流石の孤高のヴァンガードファイター様も、刃物の前じゃビビるか。

さーて、後はあのカスAL4を呼び出して………けっけっけっけ」

 

しかもAL4にもこの場で復讐しようとしてるらしく、機から見なくてもゲスい笑顔を浮かべ、色んな意味で危ない人と化していた。

 

「あわわわわ‼︎

うちの店は刃傷沙汰から程遠いってのが売りだったのに、これ如何したら良いのですか⁉︎」

 

「テメエもうるせえわ‼︎

黙らなきゃ刺すぞドカスが‼︎」

 

店員にも当たり散らし、本当に今にも誰かを刺す勢いでナイフを振っている。

龍二も迂闊に行動すれば店の中の人が危ないのは分かっているのでジッと反撃の機会を伺っていた。

 

「そうだ、そう黙ってれば良いんだよ!

よーし、今からあのカス共に連絡を「ヤッホーアッキー!

遊びに来たよってうわ⁉︎

何だがいつも通りの日常を送る為に店の中に入ったら其処は異次元だったみたいな事が起きてるし⁉︎」

ってうるせえ‼︎

テメエ静かに……何で海外トップファイター陣の一人が此処に居やがる⁉︎」

 

其処にネプテューヌとブライトが来店。

目の前で大鳥がナイフで周りの人を脅す場面に遭遇し、二人はそれぞれの反応を見てた。

 

「………貴方は大鳥頭一郎さんですね。

何で此処に居て、店のお客さんを刃物で脅しているのですか?」

 

「決まってんだろ、復讐だよ!

ふ・く・しゅ・う‼︎

俺の未来を無茶苦茶にしたカス共を同じ様に潰してやるんだよ‼︎

分かりましたか、世界チャンピオン様よ!」

 

ブライト達を見ても態度を崩さず、逆に食って掛かる。

明久は思う、こいつの頭の中には復讐しか無い、何をしでかすか分かったものじゃないと。

すると、ブライト達の後ろの自動ドアが開き、複数人中に入って来た。

それに気付いたブライトは後ろを向き、直ぐに道を開けた。

そして、其処に居たのは瑞希達AL4だった。

この状況下で彼女達が来た、正に噂をすれば影とやらである。

 

「……この近くで貴方を見たと聞いて来てみましたか、あれから何も変わっていないんですね、大鳥さん」

 

「ひ、 ひゃははははは‼︎

こっちから探す手間が省けたぜ、カス共がぁ‼︎」

 

大鳥とAL4の四人で睨み合いが発生。

事態は更に悪化して一触即発状態に陥る。

この間明久は、瑞希以外のAL4メンバーを見る。

一人は文月学園の1年生の学年次席にして、将来のAクラスが約束された久保利光。

もう一人は秀吉の双子の姉で、こちらAクラスが約束されてる木下優子。

そして最後に、文月学園で明久達の学年主席、才色兼備でルックスも上位で男子から人気が高い霧島翔子まで居る。

如何やらAL4メンバーは同じ学園の同じ学年で成績上位のメンバーで構成されているらしい。

 

「大鳥頭一郎さん、貴方はまだヴァンガードファイターの風上にも置けない事をやっているんですか?

チームを脱退する事になった原因を理解していない、いや、理解しないなら、流石の僕らも見過ごす訳には行かない」

 

「アタシ達の元チームメイト、素行が悪くて縁を切ったとしても、あんたを好き勝手させたのはアタシ達のミス。

その責任、今果たすわ」

 

久保、優子が瑞希の前に出て大鳥と対峙する。

そして、二人はそれぞれデッキを構え、大鳥とファイトを何時でも出来る様にした。

但し、このファイトは普通のファイトでは無く、ある意味制裁に近く、大鳥とすれば復讐ファイトだ。

と、大鳥はファイトシート、しかもコードでシートに繋がれたファイトグローブ付きの物を取り出し、テーブルに敷いた。

 

「おら、早くこの特殊プレイマットでファイトするぞ‼︎

このファイトで、テメエらの全部を終わらせてやらぁ‼︎」

 

「なら、僕がやるよ。

副リーダーとして、貴方を倒す」

 

久保がファイトグローブを付け、FVをヴァンガードサークルに置きファイト態勢に入る。

無論大鳥もファイトグローブを付けてファイトを始めようとする。

だが、雄二と龍二はそのプレイマットを見て嫌な予感がした。

実はこのプレイマットを二人は何処かで見た事があるが、何処で見て、どんな物だったか思い出せないでいたのだ。

 

「………久保、大丈夫なの?」

 

「心配ないわよ、アタシ達の副リーダーはアタシより強いから負ける訳無いわ」

 

チームメイトを心配したのか、翔子がブツっと呟くが、近くに居た優子が久保をフォローし、負ける訳か無いと断言する。

……因みに雄二は翔子を最初に見た時点で逃げようとしたが、タイミングを逃してしまい、そのまま店に残らざるを得なくなった。

 

『スタンドアップ・ヴァンガード!』

 

久保と大鳥のファイト開始。。

冷静且つ余裕の表情を見せる久保と復讐心で表情が歪み果ててる大鳥、ファイトの勝者は誰になるのか本来は分からない。

しかし、瑞希が持つ『力』が無くとも、このファイトだけは誰が勝つのか全員分かり切っていた。

そして、久保の先攻からターンが始まる。




そう言えば説明がまだな事がありました。
姫路さん達のチーム名ですが、ヴァンガードのアニメ等で有名なチームの名を使わせて貰ってます。
よって、ヴァンガード原作のAL4メンバーは出て来ません。
他、先導アイチ等のメインキャラは一部を除いてほぼ出ません。
ギリギリ可能なのは葛木カムイ、サブキャラでは光定(みちさだ)ケンジ等です。
レンさん達の登場を望んでいた方々、申し訳ありません。

次回は所謂中編です。
感想、指摘をお待ちしています。
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