バカテスファイト‼︎ヴァンガード   作:”蒼龍”

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読者の皆さん、あけましておめでとうございます!
新年初の投稿であり、第十六話目です!
そしてこの回から新章に入ります。
基本ヴァンガード回が増えますが、ご了承下さい。

断空我さん、感想ありがとうございます。
明久に立って行くフラグがどんな形で回収されるか楽しみにしていて下さい。

では、どうぞ!


地区予選編
第十六話「僕らと夏休みと地区予選会場!」


明久、龍二が観察処分者にされてから数ヶ月後のPM11:56。

この日に一学期の終業式があり、AM0:00になれば夏休みが開始される。

それを待ち遠しい為か、いつメン男子陣は明久の家にて鈍器に出来るゲーム機の友情破壊を齎す大乱闘ゲームをやっていた。

 

「………後一分………」

 

「いい加減落ちやがれ明久‼︎」

 

「貴様の方が落ちろ雄二‼︎」

 

「お主らは仲良くやれんのか?」

 

明久と雄二は同じチームにしたのに同士討ち可能のルールにし、本当の意味で自滅し合いをやらかしていた。

因みにその原因は明久が誤ってスコープガンのフルパワーを雄二の操るキャラに撃ってしまった為だ。

 

「後十秒………五秒…………AM0:00、夏休み開始だ!」

 

その間に龍二はカウントダウンを始め、遂に日付が変わる。

夏休みが開始された瞬間である。

 

「夏休み開始だ〜!」

 

「そして地区予選開始まで後数日。

それまでデッキの最終調整だな」

「だね!」

 

夏休み以外にも、明久達には全国大会地区予選と言うビッグイベントがあり、この日までデッキ調整、軸変更を試したり、ファイトの特訓などを繰り返しながら実力を着実に付けていた。

 

「にしても、この日まで色々あったね」

 

「ああ、特訓やデッキ調整や教師達の雑務の手伝いや雑務の手伝いや雑務の手伝いや雑務の手伝い………後半、雑務の手伝いしか無いな………」

 

「お前ら虚し過ぎるだろ………」

 

明久達は今までの事を思い出したが、実は一学期の半分以上は教師の雑務の手伝いが割合を占めており、ファイトの特訓などは四割程度しか円グラフを埋めていなかった。

それを考え出した明久達は目から汗がダラダラと流れ始めた。

これを見た他三名は合掌していた。

 

「………だが、いよいよ地区予選。

今までの成果を出し切り、必ず全国大会へ行くぞ‼︎」

 

『うん/ああ/うむ‼︎』

 

「………(グッ‼︎)」

 

だが、龍二は目から出た汗を拭き、締まりのある表情で腕を掲げた。

それに明久達も手を掲げた。

 

「だが、貴様だけは今この場で倒してやる‼︎」

 

「あ、ずりいぞ明久‼︎」

 

「………漁夫の利!」

 

『あぁ〜!!!!』

 

しかし、またしても友情破壊ゲームに没頭し始め、自滅し合っていた明久と雄二は康太のボ○兵により爆死され、そのまま康太、秀吉チームの勝ちとなった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後の火曜日、龍二達は駅に集まり電車の切符を買っていた。

龍二達が今から参加する地区予選会場は電車で3つ駅を跨いだ先にあるからだ。

現在の時刻はAM10:56。

 

「………遅いな、鉄人に明久」

 

「恐らく今日は西村先生の日直、又は午前勤務だったのかもな。

で、明久は多分寝坊だな」

 

「じゃあ、もっと遅くなるかもしれないの?」

 

「不味いな、受け付け時間が終わるまで後2時間少し。

このまま鉄人が来なかったら………」

 

西村を待ち続けている龍二達だが、刻一刻と時間が過ぎて行き、残り2時間弱で受け付け終了、地区予選に出れなくなってしまう。

明久、龍二は特に祈る様に西村を待つ。

すると、片方の祈りが通じたのか西村が走りながら来た。

 

「すまん、午前勤務の仕事を急いで終わらせていたんだが、何分量が多くて遅れてしまった!」

 

「いえ、十分間に合いました‼︎」

 

「よし………西村先生、切符!」

 

早速龍二が西村に切符(自腹払い)を渡す。

残りは明久だが、龍二の視線の向こうに土煙を上げながら明久が走って来る姿が見えた。

すると龍二は無言で明久に向かって切符を投げた。

それを明久は走りながらキャッチし、龍二達の前で止まる。

 

「ゴメン‼︎

目覚まし時計が止まってて寝坊しちゃった‼︎」

 

「いや、十分間に合った。

さあ急いで電車に乗るぞ‼︎」

 

早速電車に乗り込み、地区予選会場へ向かう。

その電車はまだ空いていて、全員が座るのに十分な程席が余っていた。

 

「で、寝坊したのは目覚まし時計以外に理由は無いの?」

 

「デッキの確認を深夜帯にやっちゃって………目覚ましの事もあって、起きたのがつい30分前。

支度を40秒で済ませなかったら間に合わなかったかもしれなかったよ」

 

明久にも明久なりの理由があって遅れたらしいが、その会話文の中に支度を40秒とあり、何かを食する時間が無かった。

それを予想していたのか龍二は明久に焼きそばパンを二つ渡す。

 

「ほら、それを食べて少しは腹を膨らませろ。

少しでも何かを食べて無ければ後が辛いぞ」

 

「龍二サンキュー‼︎」

 

「じゃ、俺達からも少しは分けてやるよ」

 

龍二の行動を見た雄二達も明久に食べ物を少し分けて、明久の空腹を満たした。

明久はそれに嬉し涙を流しながら一つ一つの食べ物の味を堪能した。

 

「………ブフォォォォォォォ‼︎」

 

「あ、間違えてハバネロ入りの餃子を渡しちゃった‼︎」

 

「………ロシアンルーレット用、か」

 

しかし、ハバネロ入り餃子もしっかり噛み締めて食べた為、明久の口は暫くは辛い味がそのまま残り、当然の事ながらさっきまであった眠気が一気に吹き飛んだのであった。

 

 

 

 

 

 

 

そして約40分後、遂に会場へと辿り着く。

 

「うわ〜、ドーム会場だよ!」

 

「関東地区予選第一会場、関東の地区予選の中でも一二を争う人気の場所だ。

此処で地区予選第1部が始まるんだ」

 

明久が口の中がヒリヒリしながらもウキウキし、周りを見ている中龍二が現在地の情報を全員に説明する。

この時美波が龍二の言葉に疑問を持つ。

 

「第1部………?

その言い方だと他にも地区予選があるみたいな言い方よね?」

 

「うん?

ああ、実は地区予選は普通は第2部まであり、それぞれ開催時期が少しだけずれていてな、それぞれを前半部と後半部と呼ばれている。

が、関東地区は特に参加人数が多くて第2部だけだと会場不足で全員が参加出来なくなる。

よって特別に前半部に二つ、後半部に二つと計四つの予選大会が開催されているんだ」

 

龍二は更に地区予選の説明をし、明久達はこの大会以外に後三つ、一つはこの大会と同時期に開催されているので実質後二つあると理解した。

 

「お、おいあれ………」

 

「嘘…………あいつら、今年は何でこっちに来るんだよ⁉︎

いつもなら第2部会場に行く筈だろ⁉︎」

 

すると、周りの人々がざわつき始め、ただ一点を見ていた。

それに釣られ、明久達もその場所を見始めた。

 

「………」

 

「……姫路」

 

何と、瑞希達AL4が第1部大会の会場に現れたのだ。

しかも、AL4になる為に集められたヴァンガードファイター育成施設、フーファイタービル所属訓練生、更にその中からランクアップし、のし上がった候補生、計300名以上も居た。

 

「………フーファイターズ……………訓練生とAL4候補生まで来やがった。

となれば、AL4は間違い無くこの大会に出やがるな!」

 

「で、でもAL4は前年度大会も優勝したんだよね?

ならシード枠で一気に全国大会本選行きじゃないの⁉︎」

 

まさかの事態に混乱する明久達。

しかも明久と美波はAL4が本来シード枠に入っているのを指摘する。

 

「いや、あやつらは敢えてシード枠を蹴って一から大会に出るんじゃ。

そう、大会内でも己が実力を向上させる為にのう」

 

「うわぁ………ある意味戦闘狂………」

 

秀吉から帰って来た答えに明久は少しだけ引いてしまった。

この間にも瑞希達は徐々に明久達に近づいて来ていた。

その距離は少しずつ埋まっていき遂に………すれ違った。

 

「おい、今……」

 

「ああ…」

 

「うん」

 

明久達は何かを確認し合い、頷き合った。

その内容とはこうである。

 

「明久君、龍二君、皆さん………まさかこの会場で会うとは思いませんでしたよ。

でも、戦うからには全力で来て下さい。

私達も全力で立ちはだかります」

 

またしても宣戦布告であり、今度は完全な戦闘モードでの話し方であった。

それの意味するものは、明久達の対戦相手として前に出て来ると言う事だ。

これにより、明久達の緊張感は更に高まる。

 

「………瑞希ちゃん、僕もだよ」

 

明久は誰にも聞こえない声で瑞希に対して自身の気持ちを口にした。

因縁の対決、その初戦は意外にも早く始まる雰囲気を醸し出していた。

 




さて、次回から新キャラが増えますが、ヴァンガード側のキャラも出ます。
誰が出るかもどうか楽しみにしていて下さい。

感想、指摘をお待ちしています。
そして、これからもよろしくお願いします‼︎
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