バカテスファイト‼︎ヴァンガード   作:”蒼龍”

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第二十話目です。
今回は明久達のファイトはお休みです。
さて、予め警告を。
この回には吐き気を催す描写があります。
挿絵が無い分マシな方かもしれませんが、この話で吐き気がした読者様達には深くお詫びします。

断空我さん、いつも感想ありがとうございます。

では、どうぞ………。


第二十話「他チームと観戦と実力考察〈前編〉」

明久達は観客席に来て次の試合を見る事になり、適当な席を探していた。

だが、何処もかしこも観客ばかりで空いている席が無かった。

 

「お、一番弟子達も席を探してたか!」

 

「あ、須川君!」

 

其処に須川達も現れた。

如何やら須川達も席を探しているが見つからないクチらしい。

 

「お前達も席を探しているのか。

………お互い、災難だな」

 

「全くだ。

たく、観客動員数が年々増えるのは分かり切ってるんだから、金をケチらずに観客席を増やせって」

 

「何か、ゴミゴミしてて座る場所が無いですね………(でもこれなら)(美少年×美少年)(は簡単かも……)

 

「あーもう、ホント空いている席は何処⁉︎」

 

須川達も明久達と一緒に空いている席を探すが、一向に見つからず汗が流れ、足に疲労が溜まる一方だった。

雄二、根本、龍二、西村は何とかしようと頭を回転させるが、席が見つからないでは如何にも出来なかった。

 

「あー!

アッキー達じゃん‼︎

やっほー!」

 

「明久君、龍二君、皆!

丁度この辺が空いているよ!」

 

「えっ………あ、ブライトさん達!」

 

するとブライト達が明久達を見つけ、自分達の方に誘導する。

するとその辺りの席は丁度須川達も座れる数だけ席が空いており、正に休むのにうってつけの場所であった。

 

「じゃあ座るね」

 

「はい、どうぞ座って下さい」

 

「………何か、幸せそうに寝ておる女子が居るのじゃが?」

 

「zzz………zzz………zzz………」

 

「あー起こさないようにね。

ぷるるん………プルルートは無理に起こすとかなり機嫌が悪くなるから」

 

「俺の横はチビッ子か」

 

「ちびっこじゃない!

ぴぃはぴぃだよ!」

 

座った席順はこうなる。

 

西村、明久、根本、小山

ネプテューヌ、ブライト、プルルート、秀吉

ネプギア、ピーシェ、雄二、康太

須川、玉野、龍二、島田

 

「……」

 

「根本如何したよ?

あ、世界チャンピオンを前にビビってるな!

しっかりしろよ副リーダー!

そんなんじゃ世界は狙えないぜ!」

 

「お前こそガタガタ震えてるだろ!

人の事言えねえだろ自称リーダー‼︎」

 

流石の須川達も世界チャンピオンたるブライトを前にすると緊張し過ぎるらしい。

明久達も当初こんな感じだった為、須川達の気持ちが痛い程分かった。

 

「あ、あはは……えっと、皆さんは私達を知りませんよね。

私はネプギア、ネプテューヌお姉ちゃんの妹です『お姉ちゃん(・・・・・)⁉︎』」

 

ネプギア自己紹介を始めるがいきなり驚かれた。

理由は無理も無く、ネプギアは真面目そうで見た目もネプテューヌより年上風。

明らかに此方が姉と言うべきだ。

が、現実は逆である。

 

「今僕の横で寝ているのはプルルート、チームディメンションヴィーナスの一員だよ。

こっちの子はピーシェ、僕らが引き取っている子だよ」

 

「ぴぃだよ!」

 

ブライトは軽く全員を紹介し、ネプギアが代表して頭を下げた。

 

「試合に出ないで終わったから俺も。

根本恭二だ、宜しく頼むな、世界チャンピオン」

 

「そして俺こそが、チームG3最強最高のチームリーダーの須川亮だ!」

 

ブライト達に根本、須川が自己紹介し、二人はブライトと握手を交わした。

滅多に無い出来事に二人は頬が緩む。

すると、一回戦第二試合が始まった様だった。

 

「チームGM5、AL4の候補者の中でも屈指の実力者5名で構成されたチーム。

チームプログレスは如何も今年が初出場らしいけど「サイレント・トムでアタック!」「ぎゃぁぁぁぁぁ‼︎」………早速GM5が二回戦進出だ」

 

「見所は………チームリーダーがサクヤ主軸のデッキ、副リーダーはボーテックス主軸のデッキか。

この二つは本来地区予選には出ない筈だが、意表を突いてそれらを主軸にバランス良く仕上げて来やがったな。

一番弟子達も気を付けて置けよ、ありゃ完全に油断した獲物を狩るデッキだぜ」

 

(す、須川/須川さん/がデッキの特性見抜いてる⁉︎

自分のデッキ構築は無茶苦茶なのに⁉︎)

 

須川のまさかの解説に、リベレイターズの面々もG3最強最高の面々も驚きを隠せなかった。

まさかの須川の観察眼、最早ネタか夢かとしか言いようが無い出来事に、全員頬を引っ張ったとか。

因みに明久はまだ須川のデッキの全貌を知らない為そうしなかった。

 

「おい、次はチーム鉄拳とチーム男前の試合だせ。

こいつらは地区予選第1部の中でも有名なチームで、どっちも全国大会出場レベルだ。

AL4が出てなきゃ優勝候補第一位と二位だったんだがな………AL4相手はやっぱ厳しいな「『サムライスピリット』のブースト、『スピリットイクシード』でアタック‼︎」おっ、大文字ゴウキが勝ったか。

あいつはグランブルーってクランを使う強豪だ。

クラン特性はゾンビよろしく、ドロップゾーンからのリアガード復活だぜ」

 

再び須川が試合中の選手とデッキを解説する。

龍二以外のリベレイターズの面々は要注意と言わんばかりにメモした。

 

「で、チームエンパイアとチーム竜神だが………特に見る所は無いな『おい‼︎』冗談だって。

まあ見ての通りあいつらはドラゴンエンパイアのクランを使うから被り試合だ。

しかも軸もそっくりそのまま、お前ら従兄弟かよってツッコミを思う存分入れてくれよ。

さーていよいよ注目、チームAL4の戦いだぜ」

 

そして、遂にAL4の試合が始まる。

が、此処で誰も予想だにしない事態が発生する。

なんと、瑞希が第一戦目に出ると言う暴挙に出たのだ。

 

「あ、何か詰んだぞ」

 

「俺もグレード3最強デッキで挑んでも勝ち筋が全く見えないからな〜。

まあ、対戦相手にはご愁傷様だな」

 

そもそもそんな事故デッキで勝てるかと龍二達は思ったが、そんな事は今この場面では関係無く会場の全員が瑞希に挑む選手に合掌、そしてその選手は投げやりになったのか、瑞希相手に特攻してあっさり敗北した。

 

「負けた〜‼︎」

 

「でも、戦略は深みがあって良かったですよ。

この調子でもっと頑張って下さい、応援してますよ」

 

負けて悔しがる名も無き選手に労いの言葉を掛け、そのまま去る瑞希。

それを聞いた名も無き選手は再び闘志を燃やして再戦を誓った。

 

「今のは確かに戦略に深みがあったな。

けど、実力が伴わないんじゃ宝の持ち腐れだぜ………と言いたいが、姫路瑞希があいつの闘志を燃やしたお陰で強くなりそうだぜ。

強いファイターとファイト出来るのはヴァンガードファイターにとって最大の喜びだかんな」

 

 

「うん………あ、あの人は確か霧島翔子さんだよね?」

 

瑞希の事を話している間に霧島が指定位置まで出て来る。

須川はノートを見返して霧島のデータを引き出そうとしたが、結局該当無しだったらしくノートを閉じた。

 

「ダメだ、学年主席のデータなんか無いや。

多分これがデビュー戦だな?

一体どんなデッキで来るか記録せねば」

 

須川、明久達はノートを取り、何時でも霧島のデータを記録する準備をする。

但し雄二以外は、である。

 

『スタンドアップ・ヴァンガード』

 

そんな中試合開始。

結果は……霧島の圧倒的勝利で終わった。

霧島の使ったデッキのクランは『ペイルムーン』、特性はソウルからのスペリオルコールによる変幻自在の攻撃である。

 

「………」

 

「新しく入った末席とは言え、やっぱAL4だ。

格が違い過ぎて実力の底が知れないぜ」

 

須川が口を開くが、矢張り実力を測り切れなかったらしく苦虫を噛み潰した様な顔をしていた。

だがしっかりと切り札やキーカードを記録したらしく、明久達に得た情報を話し始めた。

 

「先ず学年主席の霧島翔子、デッキはペイルムーン、キーカードは『ミラー・デーモン』や『ナイトメアドール ありす』等のリアガードからソウルへ行き、ソウルから別のユニットをリアガードに出す奴を駆使する。

しかも速攻らしく、カウンターブラストがあれば直ぐにありす達に使う、てかありす達しか使わない構築にしかなってない」

 

「見たままの要点を記録したか。

しかし、現状学年主席のデータは無い。

須川や俺達が記録した物を頼りに対策するしか無いか…」

 

龍二もお手上げ状態、否、至極当然の事を言って話を切る。

ヴァンガードの話であっても、限られた情報のみだと話が続かないのだ。

そう、龍二はかなりの口下手であるからだ。

 

「次は……チームミルたんズ?」

 

須川も知らないミルたんズ、如何やら此方も今回が初出場らしいが、此処で会場に居た全員はミスを犯した。

この試合はある意味見なければ良かったのだ………自分の精神などを守る為にも。

 

「ああ、やっと出番よ♡」

 

「ずっと待っていた甲斐があったわね〜」

 

『オェェェェェェェェェェェ!!!!!』

 

会場にてミルたんズのメンバーを見た全員が吐き気を催した。

其処に居たのは魔法少女の様な格好をした筋肉隆々な肉体、厳つい顔、更に異常なまでに濃い化粧と阿修羅すら屠る様な黒々しいオーラ(殺意の波動)を纏った別世界の生物だった。

なお、小さなお子様は親や保護者により目隠しをされた為トラウマにはならなかった………親や保護者は十分トラウマになったが。

 

「た、隊長‼︎

自分は、自分達はあんな魔界から這い出た超生物とは戦いたくありません!!!」

 

「如何か、如何か撤退を許可して下さい、後生です!!!!」

 

「う、狼狽えるな‼︎

奴らも一ヴァンガードファイター、我々訓練を積んだジュラシックアーミーが対抗出来ない訳が無い‼︎

死ぬ気で突撃である‼︎」

 

対するチームジュラシックアーミーは迷彩服を着た軍人みたいな人で構成されたチームだ。

ミルたんズに比べたらこっちの方が断然マトモである。

 

『スタンドアップ・ヴァンガード‼︎』

 

そして試合開始。

だが此処で再び、ミルたんズによる精神破壊攻撃が会場内を襲う。

 

「ロゼンチ・メイガスにメイクアップ!」

 

『オェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!』

 

何を狙ったのか、はてまた趣味か、オラクルシンクタンクのロゼンチ・メイガスにライドしたのだ。

無論ライドイメージを浮かべた人はエチケット袋で口辺りを覆い、そうでなくても精神的に限界を迎えていた。

 

「ちょ、気持ち悪っ!!!

何あの超生物⁉︎

アスラ○ーマかブロ○ーが魔法少女に転職したの⁉︎

………ウプッ………」

 

「いや、あれは完全にシャ○ルー総帥か世紀末覇者拳王が魔法少女に………どっちも変わらないけどね、精神破壊率は!!!!

オエェ、吐き気が止まらないよぉ〜…………」

 

ボケのネプ子とツッコミのブライトすらボケツッコミを破棄、口を手で押さえて置きながら喋てっていた。

因みにブライトはこうも思っていた。

この汚い場面をプルルートとピーシェが見ていなくて良かった、ネプテューヌ達に同情すると。

そして、ジュラシックアーミーの面々には冥福を祈った。

そう、会場内でミルたんズを目撃した全員が………。




以上、第二十話でした。
………ミルたんズは色んな意味で最恐にして最凶のファイター達です。
この凶悪チームは如何なるかは次回に移します。
さて、実は明久達の席順の一部にはある法則がありますよ。

感想、指摘をお待ちしています。
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