バカテスファイト‼︎ヴァンガード   作:”蒼龍”

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第二十三話目になります。
今回は遂に出番となるムッツリーニの活躍回です。
決着は如何なる物か、刮目して下さい。



第二十三話「康太と忍者軍団と分身の術!」

観戦席、AL4の全員がブライト達とは反対側に座り、リベレイターズの試合を見ていた。

 

「次は土屋君か。

彼のデッキは『むらくも』、手札やデッキから同名ユニットを呼び出すのが得意な忍者軍団。

素のパワーが10000以下だと霧島さんのペイルムーン並に厄介な相手になるよ」

 

「むらくもですか………面白そうなファイトになりそうですね」

 

久保が康太のデッキ特性を説明し、瑞希達は面白そうと評価し、試合がまだかまだかと待つ。

 

『スタンドアップ・ヴァンガード!』

 

そしてファイトスタート。

しかし、康太の手札は最悪だった。

 

康太

手札:G3、2、2、0、3

 

「………マズイ、このままではライド出来ない‼︎」

 

「鎧の化身 バーにライド‼︎」

 

康太は後攻、アタックが可能だが次のドローでG1のカードを引かない限りライドは不可、そのまま敗北する確率が非常に高くなる。

 

「………むらくもよ、応えろ………ドロー‼︎」

 

康太が引いたカード、それは………『忍獣 リーブスミラージュ』、確かにG1のカードではある。

しかし、このユニットは完全ガードユニット、手札に温存しなければならないユニットだ。

 

「………くっ、四の五のは言ってられない‼︎

『忍獣 リーブスミラージュ』、ライド‼︎

『忍獣 イビルフェレット』、ヴァンガードの後方へ移動し、アタック‼︎『忍竜 カースドブレス 』」

 

しかし、これにライドしなければ勝てる戦いすら勝てない為止む無くライド。

相手にダメージを与える。

 

「完全ガードにライドとか、運が無いな。

だが、お前達はこのGM5に一勝をもぎ取った。

油断などしない。

ネハーレンにライドし、ネハーレンをコール。

二体のネハーレンよ、リーブスミラージュを切り裂け!

ドライブチェック『槍の化身 ター』『☆』クリティカルトリガーだ。

これでダメージ三枚確定だ」

 

三枚のダメージを与えられ、一気に劣勢になるがドロートリガーで一枚ドローをし、手札を整えた。

因みに引いたカードは『忍獣 ミリオンラット』、この一枚と手札にある『忍妖 ミッドナイトクロウ』が康太に逆転の鍵を与える。

 

「………ドロー。

………行ける‼︎

………忍法変化の術、『忍獣 ブラッディミスト』‼︎

更に、イビルフェレットのスキル、これを山札の下へ送り、手札のむらくもを一体コールする。

忍法口寄せの術、『忍妖 ミッドナイトクロウ』‼︎

更に忍法分身の術、ミッドナイトクロウはコール時、カウンターブラスト一枚で自らの分身を山札の中から呼ぶ‼︎

『忍獣 ミリオンラット』、これも分身の術を持つ‼︎」

 

ブラッディミスト、P10000、C1。

ミッドナイトクロウ、P8000、C1。

ミリオンラット、P6000、C1。

 

クロウ、ミスト、クロウ

ラット、R、ラット

 

何と康太は手札をライドの一枚しか消費せずにリアガードを四体もコールする。

ある意味ではこの展開力はロイヤルパラディンのそれを超えてた。

 

「何、ミッドナイトクロウとミリオンラットが分身した⁉︎」

 

「………さあ、逝くが良い!」

康太がそう言うと、左側のミリオンラットがミッドナイトクロウに力を送る。

すると、ミッドナイトクロウが煙に包まれて消え、気付いた時には後ろからネハーレンを斬っていた。

 

「なっ、気配を消して背後からだと!」

 

「………ブラッディミスト、アタック!

『忍獣 ムーンエッジ』『☆』クリティカルトリガー、クリティカルはヴァンガード、パワーは右側のミッドナイトクロウに。

ミリオンラットのブースト、ミッドナイトクロウ!」

 

「ガード‼︎」

 

康太もダメージを三枚与えて互角以上の状況を作り出した。

しかし、内心康太はまだ焦っている。

実はダメージに重要なカード、『隠密魔竜 マンダラロード』が一枚落ちてしまい、マンダラロードのスキルが上手く発動が出来なくなりかけている。

何とかしようにも、イビルフェレットのスキルで出したミッドナイトクロウはエンドフェイズ時に手札に、ミリオンラットやミッドナイトクロウの分身体は山札の下へ行ってしまう為、戦力半減は否めなかった。

 

「ふう、分身体達は山札と手札にへ帰ったか。

ドロー、ボーテックス・ドラゴンにライド!

更にネハーレンをコールし、アタック‼︎」

 

更に一枚ダメージが入り、焦りが表情に現れ始める。

後二枚のダメージで敗北、これだけは避けなければならないのだ。

次へ繋ぐ為にも、チームのモチベーションを維持する為にもだ。

 

「ボーテックス、アタック‼︎」

 

「ガード‼︎」

 

コンローのブースト込みの17000のアタックを、同じく10000のシールドで守り、ブラッディミストのパワーと合わせて20000で守り抜く。

更にネハーレンのアタックも防ぎ次は康太のターン、手札にあるG3は『決闘龍 ZANBAKU』しか無いのでZANBAKUにライドする決意を固めた。

 

「………我が戦場に轟け、鎖を秘めし龍!

『決闘龍 ZANBAKU』、ライド‼︎」

 

ZANBAKU、P11000、C1。

 

「ZANBAKU⁉︎

いかん、ZANBAKUはこちらの再ライドを妨害するスキルを持つ!

再ライド前提のこのデッキに対してメタ要素を持ってる!」

 

康太の対戦相手、柴田蓮はZANBAKUに苦虫を噛んだ様な表情を見せた。

柴田のデッキはボーテックス→ボーテックス→ボーテックスにライドを繰り返し、メガブラストを狙うデッキだが、ZANBAKUは相手ターンのライドフェイズ時にスキルを発揮する。

手札を一枚ドロップするかしないか選び、しなければノーマルライドが不可になるのだ。

しかも手札を切ればガードが難しくなる、展開力を失うなどのディスアドパンテージが出て来る為、再ライドを強行して展開力等を失うか、手札を切らずにこのままファイトを進めるかの二択を迫られるのだ。

 

「………コール、『忍竜 カースドブレス 』。

アタック、ZANBAKU!」

 

そのままZANBAKUでアタックし、ツインドライブを行う康太。

すると、ヒールトリガーを引き当ててダメージを一枚回復し、カースドブレスにパワーを与えた。

 

「………カースドブレス、ミリオンラットのブーストでアタック‼︎「ノーガード、ダメージチェック『ボーテックス・ドラゴン』ボーテックスが⁉︎」

………ふっ、カースドブレスのスキル、このユニットのアタックが相手のヴァンガードにヒットした時、山札の上から五枚を見て、『隠密魔竜 マンダラロード』を一枚手札に加える…………あった。

………ターン終了」

 

康太はマンダラロードを引き当て、更にダメージでリードして余裕が戻る。

ダメージが三枚、これは相手がクリティカルトリガーを一枚引き当ててもまだ負けず、クリティカル3のアタックをヒットさせないとゲームエンドには出来ない微妙ながら重要なダメージ数である。

 

「くっ、初手が完全ガードライドとは思えない逆転………ダメージを四枚にした後にヒールトリガーでダメージ差を二枚に広げられた!

ドロー、………ライドフェイズは完全破棄し、ソウルチャージ、更にバーとエルモをコールし、エルモのブースト、レフトのネハーレンでアタック‼︎「『忍獣 キャットローグ』『引』ドロートリガー………一枚ドロー、ZANBAKU、パワー+5000」しまった‼︎

しかし、エルモのスキルで手札を一枚ドロップし、一枚ドロー………ボーテックス、コンローのブーストでアタック‼︎」

 

「ガード!」

 

ボーテックスのアタックを再び10000で守り、次のネハーレンのアタックをノーガードし、ダメージを受けたがまだダメージは五枚、後一枚ダメージを受けなければ敗北はしない。

 

「………ドロー。

『忍獣 リーフラクーン』、『静寂の忍鬼 シジママル』、『隠密魔竜 マンダラロード』をコール。

二体のリアガードはネハーレンをアタック。

リーフラクーンのブースト、ZANBAKU「ガード‼︎」………合計、25000。

二枚貫通………『忍獣 リーブスミラージュ』『忍妖 ユキヒメ』『治』これはおいしいヒールトリガー、ダメージ回復」

 

「またか‼︎

ミッドナイトクロウとミリオンラット、カースドブレスのせいでトリガー巡りが良くなったな!

ドロー………くっ、手札を一枚ドロップし、ブレイジングフレアにライド‼︎

コンローのスキル、こいつを退去し、バリィを手札に!

更にサザーランドをエルモの前に、ジョカをバーの前にコールし、ブレイジングフレアのソウルブラスト‼︎」

 

柴田はブレイジングフレアに乗り直し、更に空いたリアガードサークルを埋めてブレイジングフレアのスキルを発動。

カースドブレスが退去し、ジョカ、サザーランド、ブレイジングフレアがパワーアップ。

しかし、左右のパワーラインが上がっただけでセンターラインのガード要求値は一切変わっていなかった。

実はコンローを今使うのはミスであり、結果論で言えば、使わずとも山札の上に完全ガードがあり、ツインドライブで回収可能だったのだ。

 

「エルモのブースト、サザーランドでアタック‼︎

そして手札交換し、ブレイジングフレア‼︎「ユキヒメでガード」ツインドライブ『槍の化身 ター』『☆』『希望の火 エルモ』

アタックだ、ジョカ‼︎」

 

「完全ガード…………ふう、一時はどうなるかと………」

 

康太は手札消費三枚で守り切り、最初の状況からすれば程良い逆転劇だった。

しかし、一歩間違えれば負ける所だったので、この康太の発言は間違ってはいなかった。

 

「………ドロー、ブラッディミストをコール。

リーフラクーンのブースト、ZANBAKU「完全ガード‼︎」………ツインドライブ『忍獣 ムーンエッジ』『☆』『忍獣 キャットローグ』『引』クリティカル&ドロー、左右のリアガードにそれぞれプラス。

マンダラロード、シジママルのブーストでアタック‼︎」

 

「あっちはドロートリガーでパワーアップ、ブラッディミストはクリティカルでパワーアップ………ダメだ、防ぎ切れない‼︎」

 

マンダラロードが印を結び、鬼火の様な炎が手から放たれてそのままボーテックスにヒット。

ダメージが入り、カードが捲られた。

そのカードは………『デュアルアクス・アークドラゴン』、ヒールトリガーではなかった。

よって、柴田の負けが確定し、イメージ内でボーテックスは粒子の様に分散して消え去った。

それと同時にZANBAKUへの憑依も解除され、康太は霊体に戻る。

因みに現実ではデッキを片付けている。

 

「………勝った!」

 

「負けた………後は頼む、皆………」

 

二人はそれぞれ自分の控え席へと戻り始めた。

この間に雄二、GM5の女性リーダーが所定位置へと向かい、雄二は康太とすれ違いざまにハイタッチ、女性リーダーの相沢は柴田の肩に手を置き、少し慰めた。

 

「ムッツリーニ、ご苦労様!」

 

「………次は、雄二だ」

 

「ああ」

 

康太達は短く会話を済ませ、そのまま雄二のファイトを見守る。

このファイトに勝てば準決勝へ進出が決まる。

よって、絶対に落とせない試合だ。

だが、肝心の雄二はファイトを楽しみな様で不意な笑みを浮かべていた。

そして、ファイトが始まる………。




以上、ムッツリーニの回でした。
次回は雄二のファイト回、明久とのファイトでチラ見程度にやったきりでしたが、果たして実力は如何に?

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