この回での一言………龍二、それはアカンよ。
天星さん、感想ありがとうございます。
さあ、いよいよ準決勝が始まる………この辺がターニングポイントかもしれません。
では、どうぞ‼︎
明久達が控え席に着いて数分後、遂に準決勝が始まった。
その試合に出るのは誰か決める為のくじ引きは、康太、龍二、明久が引き当てて試合への闘志を燃やした。
当たりくじを引けなかった島田達は、明久達の勝利を信じて試合を見守るべく、真剣な表情で前を見ていた。
「さあ、俺が相手だじゃぱ〜ん!!」
その間にチーム男前の一人、小松原カオルがファイトテーブルに着いていた。
それを見た龍二はおもむろに立ち上がり、ファイトテーブルへ行く。
「えっ、ちょっ、龍二⁉︎」
「大丈夫だ、勝って来る」
ある種の切り札である龍二が行く事に戸惑い、つい声を掛けた明久だが、シンプルに勝って来ると力強く言われた為、其処で話すのを止めて龍二を行かせた。
当の本人はチームの為に、決勝進出の為に相手が誰であろうと手加減無しで行く心構えでいた。
「では、試合始め!」
「スタンドアップ・THE・ヴァンガード!」
「スタンドアップ・ヴァンガード!」
小松原は大文字ゴウキと同じグランブルーデッキらしく、FVが『案内するゾンビ』になっている。
龍二は相変わらずのコンロー。
しかし、龍二の手札にかなりの問題が発生していた。
左からG1、2、2、2、0と、グレード3のユニットが一切無いのだ。
更にコンローがサーチするのはグレード1の為、龍二はゴジョーのスキルなどを駆使してグレード3を引き当てる事を強いられていた。
「俺のターン、ドロー。
ドラゴンモンク ゴジョーにライドし、コンローは右後ろに移動。
ゴジョーのスキル、レストし、手札を一枚ドロップ、一枚ドロー」
「俺のターン、ドロー!
『伊達男 ロマリオ』にライドし、案内するゾンビはヴァンガード裏に移動!
このままアタック‼︎
ドライブトリガーチェック『荒海のバンシー』『☆』クリティカルトリガーだじゃぱ〜ん‼︎」
いきなりクリティカルトリガーを引き当てられ、ダメージを二枚貰う龍二。
落ちたカードはワイバーンガード バリィとブレイジングフレア・ドラゴン。
よりにもよって完全ガードとグレード3が一枚ずつ使用不能になったのだ。
「………スタンド&ドロー。
ドラゴンナイト ネハーレンにライドし、
ガトリングクロー・ドラゴンをコール。
ガトリングクローのスキル、カウンターブラスト一枚を払い、ソウルに移動する。
そして、案内するゾンビを退却する。
アタック『ガトリングクロー・ドラゴン』『引』」
だが、案内するゾンビを退却させて尚且つドロートリガーを引き当てて手札を充実させつつある龍二だった。
が、グレード3は相変わらず来ていないのも事実である。
「スタンド&ドロー!
『大幹部 ブルーブラッド』にライド!
『ルイン・シェイド』、『サムライスピリット』をコールだじゃぱ〜ん!」
ブルーブラッド、P10000、C1。
ルイン・シェイド、P9000、C1。
サムライスピリット、P7000、C1。
小松原:布陣
ルイン、ブルー、R
R、サムライ、R
「ルイン・シェイドでアタック!
スキルで、デッキの上から二枚をドロップしてパワー+2000!
パワー10000のネハーレンにもアタックはヒットするじゃぱ〜ん!『ブルーレイ・ドラコキッド』『☆』
………………ブルーブラッド、アタ「ガトリングクロー、ガード」…………『スピリットイクシード』」
ルイン・シェイドからアタックし、ダメージを一枚与えたが、クリティカルトリガーが落ちたので龍二はガトリングクロー一枚でガードが可能になり、ヴァンガードのアタックをトリガー一枚要求ではあったがガード成功する。
無論龍二はデタラメにガーディアンを出した訳では無く小松原のトリガーを引く確率等を計算しガードしたのだ。
「スタンド&ドロー。
ライド・THE・ヴァンガード!
荒ぶる業炎の化身、『ブレイジングフレア・ドラゴン』‼︎」
ブレイジングフレア、P10000、C1。
此処で龍二は漸く引いたグレード3、ブレイジングフレアにライドする。
が、現在ヴァンガードのソウルはたった二枚しか無い為スキルコストのソウルブラスト(5)を支払えないのだ。
よって、このスキルは現在宝の持ち腐れ状態なのだ。
それを見た観客席の須川、ブライトは少し残念がる。
「あちゃー、今ブレイジングフレアにライドするのかよ。
あれは再ライドしてスキルを使うユニットなのに………」
「多分龍二君はヴァンガード用のグレード3をブレイジングフレアしか確保出来ていなかったんだと思うよ。
ドラゴニック・オーバーロードさえあればそっちに迷わずにライドして、ラインパワーとガード要求値を上げるよ」
「今此処に来て、リュー君のデッキの難題、思ったカードが来ない確率がメチャクチャ高いが響いたね。
でも!
リュー君はまだ此処で
更にネプテューヌのネタセリフの前に挟んだ龍二デッキの難題の一つをあげよう。
そう、龍二のデッキは狙ったカードが来ない確率が通常よりも高いのだ。
例えば明久のデッキだか、此方も狙ったカードにライド出来ない事が多いが、それはグレード1の話。
グレード2はばーくがる式連携ライドで必ずブラスター・ブレードにライドし、更にはグレード3もソウルセイバー以外ならバロミデスであろうがライド出来れば良いデッキになっている。
しかし、龍二のは連携ライドなど無いしグレード2も絶対にネハーレンにライドしなければならないので手札構築の難度も破格なのである。
「『デュアルアクスアーク・ドラゴン』をコール!
更にバーサーク・ドラゴンとバーをコール!
バーサークのスキル、カウンターブラスト(2)を払い、ルイン・シェイドを退却する!」
龍二:布陣
デュアル、ブレフレ、バーサーク
バー、R、コンロー
「ブレイジングフレア、ヴァンガードにアタック!
チェック・THE・ドライブトリガー『ドラゴンモンク ゲンジョウ』『治』『槍の化身 ター』『☆』ヒール&クリティカルゲット!
クリティカルはヴァンガード、パワーは左右のリアガードに割り振る‼︎」
「なんとー‼︎
此処でダブルトリガーだー‼︎
これで小松原選手はこのアタック一回だけでダメージ二枚が入る事になってしまったぞー‼︎」
「これでバーサークのスキルで使ったコストの半分を帳消しにした上でカウンターブラスト用のダメージを一枚残し、トリガー一枚がダメージに落ちようが構わずアタックが可能になりましたね。
小松原選手は此処を如何に凌ぐかで今後の流れが変わります」
龍二の引きに実況者、解説者がテンションを上げながら会場に試合の状況を伝える。
このダブルトリガーに小松原は汗が止まらなくなってしまい、冷静さが欠如しつつあった。
「ダ、ダメージチェック………『突風のジン』『モンスター・フランク』トリガー、無しだじゃぱ〜ん………」
「更にバーサーク、コンローのブーストでアタックだ。
パワーは19000‼︎「『ナイトスピリット』でガード‼︎
これ以上はダメージを受けたくないじゃぱ〜ん‼︎」
次、バーのブーストを入れたデュアルアクスでアタック「荒波のバンシーと『キャプテン・ナイトミスト』でガード‼︎」………デュアルアクスのスキル説明がまだだぞ。
スキル発動、相手のリアガードが二体以下の時にアタックすればパワー+3000。
合計パワーは26000になる。
そしてそちらはガード値は15000、一枚分のガード値が足りていないぞ。「………‼︎
『イービル・シェイド』でガード‼︎」
………ターンエンド」
そして小松原は致命的なミスを犯し、手札を余計に一枚消費してしまう。
このターンでダメージを四枚にされたくない思惑と焦りが小松原の判断を狂わせ、デュアルアクスのスキル説明をする前にガードを入れてしまったのだ。
こうして小松原はハンドディスアドが付き、更にラインもヴァンガード裏のサムライスピリットのみ。
完全に流れを龍二に持って行かれてしまった。
「スタンド&ドロー‼︎
『スピリットイクシード』にライドして、ブルーブラッド、ロマリオをコール‼︎
アタック‼︎『ナイトスピリット』『☆』『モンスター・フランク』
パワーをブルーブラッドに割り振り、アタック‼︎」
小松原は龍二に五枚目のダメージを与えるが、これも龍二の狙い通りであり、小松原の手札を見透かし、止めを刺す準備なのだ。
そう、龍二のやる事はただ一つだけ………このターンで決める、それだけである。
「………今のミス、更に譜面を埋めずに手札を温存………後が無い事は明らかだな。
ならば、ファイナルターン‼︎」
「………⁉︎」
龍二は高らかにファイナルターンを宣言し、会場を沸かせた。
それを見た須川やブライト達、更に姫路達は小松原の結末が見えてしまい、彼に同情の念を送った。
「ドロー………この世のもの全てを焼き尽くす黙示録の炎‼︎
具現せよ、俺の分身‼︎
コール・THE・リアガード、『ドラゴニック・オーバーロード』‼︎」
コンローの前にオーバーロードを繰り出し、小松原を倒す気満々の悪顏を見せる龍二。
それを見た小松原は出る汗の量が更に多くなったと同時に戦慄を覚えてしまう。
「ターもコールし、オーバーロードのカウンターブラスト(3)を払う‼︎
オーバーロードはパワー+5000され、更にリアガードにアタックがヒットすればスタンドする‼︎
コンローのスキルも発動し、デッキからバリィを手札に確保!
行くぞ、オーバーロードでブルーブラッドをアタック‼︎「ノ、ノーガード………」
オーバーロードはスタンド‼︎」
オーバーロードのアタックをヒットさせ、更にそのオーバーロードは再スタンドしてまたアタックが可能になる。
それだけでは無く、小松原のリアガードを二体以下にしてデュアルアクスのスキルも発動圏内にした。
最早、残りはアタックするだけだった。
「ターのブースト、ブレイジングフレア‼︎「20000でガードするじゃぱ〜ん‼︎」
ツインドライブ『ブルーレイ・ドラコキッド』『☆』『槍の化身 ター』『☆』ゲット、クリティカルトリガーダブル‼︎
デュアルアクスに全て割り振る‼︎
バーのブーストでアタック‼︎「………ノーガード………」
止めのダブルクリティカルを引き当て、小松原をノーガードにせざるを得なくさせてそのまま六枚目のダメージを落とさせた。
途中ヒールトリガーも落ちたが、そのヒールトリガーは五枚目のダメージとして捲られ、その時の龍二は五枚のダメージがある。
五枚目が落ちる=四枚のダメージしか無いのでヒールは不発に終わり、小松原は敗北。
チーム男前は黒星一つが確定した。
「勝って来たぞ」
「え、えげつなさ過ぎる…………」
「………次は俺、勝って来る」
控え席に戻って来た龍二に明久達は若干引きながらもハイタッチ。
そのまま康太がファイトディスプレイに向かい、ファイト開始。
しかし………。
「………すまない」
「え、早っ⁉︎」
今までの中でも最速タイムで康太が敗北してしまう。
原因は対戦相手の大門寺ナギサにあった。
ノヴァグラップラーのスキルを最大限に活かし康太がグレード2の状態でダメージを五枚も与えた上、その次のターンではマンダラロードのスキル、ヴァンガード時にアタックされた時に手札の同名カードを一枚ドロップし、カウンターブラスト(1)を払えばアタックして来たユニットのパワーを−10000するスキルをものともせず小刻みにアタック、そのまま敗北させてしまったのだ。
「カムイちゃ〜ん、わたしまた勝ったよ〜‼︎」
当のナギサはカムイなる人物に自身の勝利を報告中である。
最も、そのカムイがこの会場に居るのか不明であるが。
「しかし、これで明久は間違い無く出て来るであろう大門寺ゴウキを倒さなければならなくなったな。
明久、ゴウキは中々の強豪ファイターだ。
油断せずに行けよ!」
「うん、分かったよ!
必ず勝って来るよ‼︎」
雄二による大門寺ゴウキの簡素説明が入り、明久はいつも以上に意気込みながらディスプレイに向かう。
次が準決勝第一試合の最後のファイト、会場内の観客も雰囲気を察してか静まり返る。
「………頼んだぞ、明久」
試合へ赴く明久に龍二も期待などの様々な感情を込め、誰にも聞こえないながらも呟く。
そして今、明久のファイトが始まろうとしていた……。
龍二の何がアカンか、分かりましたか?
ヒントはトリガーです。
次回は連続投稿を予定してますので、少し期間を開けるかもしれませんが、ご了承下さい。
因みにですが、龍二のデッキでライドしてはいけないユニットを少し挙げてみます。
グレード1
『ワイバーンガード バリィ』、『希望の火 エルモ』、『魔竜導師 キンナラ』
グレード1はパワー6000の上、リアガードで効果を発揮するタイプ、並びに完全ガードです。
しかも6000なので防御力が低く、下手なアタックでも危ない可能性が高い方です(グレード1にすらライド出来ないよりも大分マシですが)。
と言った感じです。
感想、指摘をお待ちしています。