バカテスファイト‼︎ヴァンガード   作:”蒼龍”

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お待たせしました‼︎
二話連続投稿の前編となります‼︎
さあさあ、この前後編から物語の核心が動き出す………かも?

天星さん、断空我さん、感想ありがとうございました!
これからも感想をよろしくお願いします!

では、前編スタート‼︎


第二十七話「明久と頭と真剣勝負‼︎」

明久はディスプレイが出る位置に立ち、対戦相手の頭に赤いバンダナを付けた男、大門寺ゴウキを見た。

すると、ゴウキもそれに気付いたのか明久に話し掛けて来る。

 

「初めて見る顔だな。

俺は大門寺ゴウキ。

チーム男前のリーダーにして、世界一の海賊を志している。

まあ海賊と言っても、無闇矢鱈に略奪などを行う品の無い海賊では無く、誰もが憧れる海賊だぞ」

 

「あ、はい。

僕は吉井明久、志す事は………みず……姫路瑞希さんに勝つ事、かな?」

 

明久はゴウキに合わせて志す事、とはまた違うが姫路瑞希の打倒を口にした。

それを聞いたゴウキは不意に笑みを浮かべた。

 

「あ、あれ?」

 

「いや、すまんな。

別にお前を笑う為に笑みを浮かべていた訳では無いんだ。

日本全国のファイターがその目標を口にしてアッサリ消えて行く様な事が多いんだが、何故かは知らないがお前ならばそれが出来るかもしれない、そう思えてな。

そう考えたら、不思議と笑みが浮かんでな」

 

そう言って明久に何かを期待するゴウキ。

彼もまた上位ファイターの端くれらしく、相手の力量や決意などを見抜く力を培っている様である。

明久はまだまだ判断が甘い為、余り力量を見抜く事が苦手な方だ。

 

「さて、そんな決意を持ち合わせる吉井には悪いが、俺達チーム男前も姫路瑞希達を打倒を狙っている。

此処でお前達に勝利し、決勝戦へ駒を進めさせてもらうぞ!」

 

「………僕達も負ける訳にはいかないよ。

だから、貴方達に勝つよ‼︎」

 

だが此処は試合会場、勝つか負けるかの二つの結果しか生まない決戦場である。

そんな場所で二つのチーム、二人のファイターが出会えば戦うのが常識だ。

よって明久かゴウキか、リベレイターズか男前かのどちらかしか決勝戦へ行けない。

故に、二人は全力を尽くして相手と戦い、勝利を収めるのだ。

 

「勝つ……………僕達は絶対に勝つ。

その為に力を貸して、ロイヤルパラディンの仲間達!」

 

そう言ってデッキを取り出す明久。

その時、明久の脳裏に一つの明確なイメージが浮かぶ。

それは深海より来たりし亡者達を、孤高の騎士たるエルフがその手に持つ剣で斬り裂くイメージだった。

 

「今のは………ガンスロッド、君が僕らを助けてくれるの?」

 

そのイメージが気になり、デッキの中に居る『孤高の騎士 ガンスロッド』に声を掛けるが、相手はカードの為応えはしなかった。

が、代わりに明久の瞳が一瞬、誰も気が付かない様な一瞬だけ虹色の光を浴びていた。

 

「では、始め‼︎」

 

『スタンドアップ・ヴァンガード‼︎』

 

「『案内するゾンビ』!」

 

「『ばーくがる』‼︎」

 

互いに試合開始と同時にFVをスタンドアップし、ファイトを始めた。

明久の手札は………グレード3の無い手札だ。

 

明久:手札

 

G1、2、2、1、1

 

何時もならばアルフレッドやバロミデス、何かしらのグレード3がある筈だが、今回はデッキ回りが微妙なのかグレード3へのライドが出来なくなっている。

それが如何にファイトに響くか予測不可能の為、明久の表情に焦りが出ていた。

 

「くっ、何とかするしか………ドロー!

『泉の巫女 リアン』にライドし、ばーくがるを移動!

ばーくがるのスキルでふろうがるをスペリオルコールし、次にリアンのスキルを発動!

レストして手札を一枚ドロップ、次にドロー!

………来ない、ターンエンド!」

 

明久:布陣

 

R、リアン、R

ばーく、R、ふろう

 

手札

 

G2、2、1、2、1

 

ばーくがるのスキルでデッキをシャッフルし、リアンのスキルでドローしてもグレード3は来なく、代わりにに2が来てしまう。

その表情を見たゴウキは手札の具合が良くないと理解するが、逆にそれを好機と見てリアガードを展開すると決める。

 

「ドロー!

『伊達男 ロマリオ』にライド!

案内するゾンビはヴァンガードの後ろへ移動し、サムライスピリットをコール!

さあ行くぞ、サムライスピリットでアタック‼︎「マロンでガード‼︎」

むっ、これを防ぐか。

ロマリオ‼︎『ナイトスピリット』『☆』」

 

「げっ⁉︎

ダメージチェック『まぁるがる』『引』ドロートリガーだから一枚ドロー、セカンド『騎士王 アルフレッド』アルフレッドが……‼︎」

 

ドロートリガーで一枚ドローが出来たが、代わりにアルフレッドがダメージに落ちた。

引いたカードもリュー、グレード3では無かった。

 

「スタンド&ドロー!

リューと『ぼーんがる』をコール!

ぼーんがるのスキル、カウンターブラスト(1)を払ってソウルに移動、デッキからソウルセイバー・ドラゴンを手札に確保!

ばーくがるをレストしてまたふろうがるをスペリオルコール!

更にリューのスキル、ふろうがるとばーくがるとリューをソウルに移動‼︎

立ち上がれ、僕の分身‼︎

スペリオルライド、ブラスター・ブレード‼︎」

 

明久:布陣

 

R、ブラブレ、R

R、ふろう、R

 

手札

 

G2、2、3、2、1、1

 

「更にイーグルナイト、ギャラティンをコール‼︎」

 

明久はカウンターブラストを二枚使いグレード3の確保とブラスター・ブレードへのライドをし、更にふろうがるを場にコールしてヴァンガードのブースターを確保、更に二枚の手札を使い左右の前列にユニットを配置。

着実に場を整え、デッキも圧縮していた。

 

「イーグルナイト、サムライスピリットにアタック‼︎「『お化けのりっく』でガード!」

更にブラスター・ブレード、ふろうがるのブーストでアタック‼︎『世界樹の巫女 エレイン』『治』

パワーをギャラティンに与えてダメージ回復‼︎

ギャラティン‼︎「『突風のジン』」」

 

ダメージを一枚回復し、場も整えて試合を有利に運ぶ。

が、ゴウキの頭の中には既に明久の一手を上回る手段を思い描いていた。

 

「ドロー!

『大幹部 ブルーブラッド』にライド!

ルイン・シェイドをコールし、ナイトスピリットもコール!

案内するゾンビのスキル、ソウルに移動してデッキトップ三枚をドロップ!」

 

「えっ?

デッキトップをドロップ………グランブルーは龍二や須川君の情報でドロップゾーンを活用するクラン、 理に適った動きか!」

 

案内するゾンビのスキルに一瞬疑問を持つが、龍二や須川の情報を思い出してグランブルーがどんなクランなのか改めて認識した。

だが明久は気付かない、今落ちたカードの中には『スピリットイクシード』があり、それが最も厄介な事に。

 

「ドロップゾーンの『スピリットイクシード』のスキル発動‼︎

リアガードにいるサムライスピリットとナイトスピリットをソウルに移動し、ドロップゾーンからスペリオルライドだ‼︎」

 

明久は今の状況を見て驚きを隠せない。

後攻の筈のゴウキが、自分よりも先にグレード3へとスペリオルライドし、ツインドライブの権限を得てしまったこの状況に。

しかもカウンターブラストを支払わずドロップゾーンにカードを落とす事で成功させた。

最早、明久の情報処理能力ではこれから起きる事を処理する事が余り出来なくなっていた。

 

「ルイン・シェイド、イーグルナイトをアタック‼︎「リアンでガード‼︎」

スピリットイクシード、ヴァンガードをアタック‼︎『イービル・シェイド』『荒波のバンシー』『☆』」

 

「ぐはっ‼︎

ダ、ダメージチェック『ハイドックブリーダー アカネ』

『幸運の運び手 エポナ』『☆』クリティカル………」

 

なまじモーションフィギュアシステムでユニットと同化した感じを映像で再現されてる分、痛みが襲って来た様なイメージが簡単に出来てしまう為にオーバーリアクションをしがちになる。

現在の明久の様にだ。

その明久は既に四枚のダメージを負い、後が無くなり始めていた。

その為、更に焦りが前面に出始めた。

 

「次の吉井君のターン、グレード3にライドしますね。

これで勝負はイーブンに」

 

「いや、イーブン所か悪手が響くかもね」

 

観客席の玉野が明久のファイト運びをまだ良いと感じ、口に出すがそれをブライトが逆の言葉を発して遮る。

 

「玉野、多分吉井は手札にソウルセイバー・ドラゴンしかグレード3が無いぜ。

そうじゃなきゃリューのスキルの前にぽーんがるのスキルを使わないし、前列を全部埋めもしないぜ」

 

「そして、今の場面でソウルセイバーにライドするのは悪手。

ただでさえ終盤に使うソウルセイバーを中盤で使って、且つソウルにブラスター・ブレードが残る様にはしない。

ソウルにブラスター・ブレードを残る=ガンスロッドにライドする準備も整えるだからな。

普通ならガンスロッドかアルフレッドにライドしてソウルセイバーに再ライドする準備をするがセオリーなのにな」

 

そのブライトの発言の意味が玉野が分かる様に須川、根本が説明する。

無論須川達の予想は正しく、やるべき事も普通のファイト運びの例だ。

何故なら、ソウルセイバーのホーリー・チャージング・ロアーは終盤に発動してこそ真価を発揮するが、中盤に発動したらパワーパンプの意味が無く、上がり過ぎたパワーもノーガードで切り抜かれる場面すらあるのだ。

 

「スタンド&ドロー!

………騎士達の神よ、出でてその神秘なる力を振るえ‼︎

ライド‼︎

聖なる守護竜、ソウルセイバー・ドラゴン‼︎

そしてスキル、ホーリー・チャージング・ロアー‼︎」

 

明久はソウルセイバーにライドし、早速ソウルブラスト(5)を払いスキルを発動させる。

 

ギャラティン、P10000→15000

イーグルナイト、P8000→13000

ふろうがる、P5000→10000

 

しかし、如何にリアガードがパワーアップしても中盤は中盤、余り意味が無い事は明久も重々理解していた。

だが、此処でギャラティンのアタックの後ソウルセイバーのアタックでダブルクリティカルを引けたらゴウキの手札を削れる上、万が一はそれでゲームエンドの可能性があったのでホーリー・チャージング・ロアーを使ったのだ。

 

「イーグルナイトの後ろに若年のペガサスナイトをコール‼︎

そしてアタックフェイズ、ギャラティンでブルーブラッドにアタック‼︎「『ナイトスピリット』『☆』クリティカルだ。

パワーは……ルイン・シェイドへ」………ソウルセイバー‼︎『未来の騎士 リュー』『☆』『まぁるがる』『引』

ダブルクリティカルじゃないか………ペガサスナイトのブースト、イーグルナイト‼︎」

 

ゴウキは矢張り全てノーガードで切り抜け、ダメージ五枚で踏み留まった。

明久もダブルクリティカルが引けなかったらこうなると分かっていた為か、冷静に次のゴウキの攻撃を対処方法を手札の具合、デッキ内のトリガーの枚数を考慮しつつ考えていた。

その間に観客席の須川達、更に控え席の龍二達はゴウキが次に何をするか予想している。

 

「なあ根本、大文字ゴウキは次に何を使って来ると思う?」

 

「………わざわざダメージを五枚まで負い、スピリットイクシードのスキルを使ってソウルを貯めた。

となると次にやるのは再ライド、そしてそのユニットは恐らく………」

 

「間違い無く『魔の海域の王 バスカーク』だ。

あれで場の布陣を一気に埋める気だ。

しかも荒波のバンシーを使って手札交換しつつな」

 

須川と根本がゴウキのやって来たファイト運びを振り返り、其処から次に出るユニットを考察する。

一方の龍二は考察では無く確信を持って発言をした。

一応龍二はゴウキとのファイト経験があり、同じ様な事をやられた時があったからだ。

尤も、その後に龍二はコストリカバリーが成されない内にゴウキの布陣を焦土と化し、そのままゲームエンドに運んでいた。

 

「スタンド&ドロー!

七つの海に君臨せよ、暴虐の王!

『魔の海域の王 バスカーク』にライド‼︎」

 

そして龍二の確信通りバスカークが場に現れた。

明久は事前にこのユニットの情報を入手していたのか、汗がダラダラと流れ始めていた。

 

「吉井、見るがいい。

これがグランブルーの戦い、例え一度死すとも何度でも復活し相手の喉元を裂く………不死の亡者達の戦いを‼︎」

 

ゴウキは明久にグランブルーの戦いを高らかに宣言し、このファイトを終わらせる気でいた。

当然明久はこれを防ぎ切り、次の自ターンに繋げる事を考えていた。

果たして勝利の女神は何方に微笑むか?

誰もが息を呑み始めたファイトは、更に激しさを増して終盤へと転がり出していた。




一時間後に後編を投稿します。
果たして明久は、大門寺ゴウキを倒せるか⁈
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