バカテスファイト‼︎ヴァンガード   作:”蒼龍”

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第三十二話、やっと投稿します。
しかし、ぶっちゃけるとストックが残り僅かになっています。

さて、この強化合宿編は更に追加キャラが出て来ると前回書きました。
そのキャラの一部に関しては原作≠登場キャラみたいに思って下さい。

天星さん、感想ありがとうございます。
では、ど「バカテスファイト‼︎ヴァンガード第三十二話、はっじまるよ〜☆」………ど、どうぞ。


強化合宿編
第三十二話「僕らと来客とお誘い‼︎」


明久は歩いていた。

何処を歩いていたかと言えば、神社の境内をだ。

何故こんな所へ来たかは何となくである。

しかもその神社は人気が無く、参拝客が明久以外居ない様にも思えた。

 

「………神様お願いしますかな?」

 

そう呟いた明久は五円玉を取り出し、賽銭箱に入れて参拝する。

因みに五円玉を入れる=ご縁があります様にと言う縁起担ぎだったりする。

明久がご縁を求めるのは間違い無く龍二、瑞希関連の事である為、不思議な事は無い。

 

「あら、珍しいわね。

こんなオンボロ神社に参拝する物好きが来るなんて」

 

突然の声に明久は驚き、振り向く。

其処には脇が無く、紅と白の色彩が特徴の巫女服を着た少女が居た。

しかもその少女は何処か不思議な感じがし、それは例えるなら『浮いている』と言う言葉が近かった。

 

「あんた、何か悩みでもあるの?

珍しい参拝客だから少しは聞いてやるわよ」

 

「えっ?

あ………どうも」

 

少女は明久を神社の中に招き、その中で明久の話を黙って聞いた。

明久も少女が人柄が良く、誰にでも平等に接する事が出来ると分かり、自然と身の上話が弾む。

 

「………そう。

それで、あんたは二人を如何にかしたくて縁起担ぎでも何でもいいからやると………その心構えは分かったけど、其処は神頼みじゃなく自分自身で動く所でしょ?」

 

「あはは………手痛い正論過ぎて何も言えないや」

 

少女の正論で明久は少し苦笑を見せたが、彼女の言い分も正しいので次からはそうする事にする。

 

「まあ、諦めが悪いのは良い事よ。

諦めなきゃまだ何も終わらないからね………二人を諦める気が無いなら、今後も諦めない事を心掛けなさい」

 

「うん、分かったよ………えーと」

 

「そう言えば名前を言ってなかったわね。

私は………」

 

此処で一旦明久の意識が途切れた様な感覚に襲われ、次に目を開いたら何時もの部屋の何時もの天井に何時もベッド。

そう、明久は今まで夢を見ていたのだ。

 

「………夢か。

そう言えば、あの時以来会っていないね」

 

明久はそう呟きながら着替え始めた。

現在の時刻は午前7時ジャスト、瑞希達に惨敗してから迎える初めての朝だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数時間後、何時ものカードショップに明久達は居たが………明久と雄二はかなり意気消沈していた。

明久の場合は全力をぶつけたが逆にやられ返され、雄二の場合は人生お先真っ暗な状態が確定した為だった。

 

「はぁ、何であそこで俺は負けたんだよ………お陰で俺の人生オワタだよ………」

 

「取り敢えずすまんかったな。

で、ブレイジングフレアのスキルでお前のリアガードを焼き、次にリアガードのオーバーロードのスキル発動。

一斉攻撃だ」

 

「うぎゃぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

しかし、それでもヴァンガードをして実力向上を図る龍二達。

明久も負けじと島田にファイトを挑んでおり、PSYクオリアの恩恵無しでも龍二に勝てる様な実力を付ける事を目指している。

 

「アルフレッドでアタック‼︎」

 

「甘いわよ、完全ガード‼︎

そしてウチのターン、リミットブレイク‼︎

受けなさい、ヴァーミリオン・サンダーボルト‼︎」

 

「あびゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?!」

 

ファイトは島田の勝利に終わる。

が、ファイトの内容自体はそこまで一方的では無く善戦して島田に五枚のダメージを与え、手札を枯渇させるまで追い込んでいた。

 

「うむ、先日の大会での経験が息衝いておるな。

以前までは島田の独壇場が、今ではほぼ互角に持ち込む程の実力じゃ。

今なら、龍二にも互角以上にファイトが出来るのでは無いかのう?」

 

「まだまだだよ。

龍二は瑞希ちゃんと互角以上の実力者だから、追い付くにはもう少しファイト経験が無いと無理だよ。

せめてこのメンバー以外で瑞希ちゃんクラスのファイターと二回、いや、一回位互角のファイトをすれば何とか………」

 

秀吉の言葉に明久はまだまだと答え、龍二や瑞希達との壁をはっきりと言う。

その言葉に秀吉や雄二、康太は溜め息を吐いてしまう。

同伴した西村はこの状況を何とかならないかと思った。

すると、カードショップの入り口から真っ直ぐ明久達に向かって来る人物が複数人居た。

一人はネプテューヌであるが、残りは中学生位の男子、明久達と同い年位の紅と白が特徴的な巫女服を着た少女(この作品ではこんな服でも違和感が消えている)、銀髪のボブと青と白のメイド服が特徴のこれまた明日達と同い年位の少女(この作品では以下略)が近付く。

明久はこの内、巫女服の少女に少し見覚えがあった。

が、最初に話し掛けて来たのは中学男子の方である。

 

「アンタ達がチームリベレイターズだな?」

 

「ああ、そうだが………お前は?」

 

「俺は葛木カムイ!

アンタ達にファイトを挑みに来たんだ………特に坂本雄二、同じノヴァグラップラー使いのアンタにだ!」

 

「俺かよ」

 

中学生の少年、葛城カムイは雄二に挑戦しに来たらしく、何やら物々しい雰囲気を醸し出していて雄二も真剣にファイトする事にする。

 

『スタンドアップ・ヴァンガード‼︎』

 

二人のFVは共にバトルライザーで、ライドして行くユニットも大体同じである。

そしてカムイの実力も雄二と似たり寄ったりで中々決着が付かなかった。

が、やっとの思いで雄二が勝利を収めた。

 

「くっ、やっぱりアンタは強いな……」

 

「お前もな。

で、何で俺に挑んで来た?

龍二でも良かっただろ?」

 

カムイに勝利した雄二は何故自分にファイトを仕掛けて来たかを聞く。

すると、カムイの口から理由……と言うより、何らかの話が出て来た。

 

「………昔昔、ある所にノヴァグラップラー使いの少年が居ました。

その少年には、心から決めた女神が居てその人に振り向いて欲しくて努力していました」

 

「それが何だよ?」

 

「しかし………しかし‼︎

その少年に重い想いを寄せまくる苦手な少女が居て、ファイトに負けたら………つまり少女がファイトで勝ったら結婚しようとか要求するのです‼︎

そして少年、葛木カムイは少女、大文字ナギサから少しだけ離れても追い付かれては結婚を前提としたファイトを何度も何度も仕掛けられました‼︎

年齢上出来ない筈の結婚をです‼︎」

 

カムイは自分のちょっとした苦労人の境遇を魂を込めて話す。

すると雄二は、これを自分と翔子に当ててみた。

すると、カムイの立場と余りにも似たり寄ったりな事が判明する。

しかし、カムイとの違いは心から決めた人物が誰かであるかだ。

しかし、その境遇に雄二はカムイに親近感が湧いて来ていた。

 

「葛木………俺も大体同じ様な事が現在進行形で起きてる………」

 

「やっぱり………俺、地区予選を観戦していたんですが、アンタ、いや、貴方に何か同じ様な物を感じました‼︎」

 

涙を流しながら雄二に話すカムイ。

雄二も雄二で、自分の置かれた状況を真に理解出来る人物が現れた事で涙が止まらなくなっていた。

 

「葛木、俺は今からお前をカムイって呼ぶぜ!」

 

「俺は、貴方を雄二先輩って呼びます‼︎」

 

「カムイィィ‼︎」

 

「雄二先輩ぃぃ‼︎」

 

二人は互いの境遇等がシンクロし、思いを共感出来た事からあっさり心の友となった。

その光景を本来は茶番と見る筈の明久達だが、雄二の立場を知る為、理解者が出た事に感動を覚えていた。

 

「あれ?

わたし達空気?」

 

「あ、ネプテューヌさん!

いやいや、忘れてませんよ。

ただ、雄二に理解者が出た事が涙腺に直撃して………ああ、何か涙が………」

 

一言を発したネプテューヌに明久が反応を示し、振り向いて話す。

すると、ネプテューヌの後ろに立っていた二人の少女も前に出て来る。

 

「久しぶりね明久。

とりあえず地区予選、惜しかったわね」

 

「?

えっと、何処かで「中学時代、神社、お賽銭、お茶、雑談」………あ、ああ!

久しぶりだね、『霊夢』さん!」

 

明久に話し掛けて来た巫女服の少女に見覚えを覚えた本人だが、中々思い出せない様で何処で会ったか聞くとぶっきらぼうながら要点が明久の耳に入る。

すると、中学時代にある神社へ行き、お賽銭を入れて願掛けをした事があり、其処で余り人が来ない神社にお参りした少年にお茶を汲み、悩みを聞いた少女が居た。

それがこの少女、『博麗霊夢』である。

 

「何者だ、この巫女は?」

 

「ふーん、あんたが火野龍二ね。

明久から聞いた通りの奴ね………私は博麗霊夢、明久とはかくかくしかじかで今に至るわ」

 

「成る程な」

 

「本日の手抜き描写いただきました」

 

龍二が明久に霊夢の事を聞こうとすると、霊夢が龍二を見て何かを納得させ、龍二に自分が誰で明久とは何があったか話し、龍二もそれに納得した。

しかし、それを伝える言葉がネタ過ぎた為かネプテューヌに手抜き描写とメタ発言を言われる始末だった。

 

「で、何故ネプテューヌと後ろのメイドと共に来た?

ただ労う為に来たにしては人数が多いし、接点が分からん」

 

「ぬっふっふ、良くぞ聞いたよリュー君!

わたしはこのメイドさんの付き添いと現在進行形で手が離せないブライトの頼みで代役で来たのさ!」

 

「私はこの二人が何処から仕入れて来たか分からないけど、明久との接点があるからついでに誘われただけよ。

………まあ、少しはリターンがあるから付き合っているけど」

 

ネプテューヌと霊夢は互いにメイドの付き添いで来たらしく、更にネプテューヌに至ってはブライトの代役も兼ねて来た様である。

そして、一連の流れを話した後漸くメイドが口を開き始めた。

 

「皆様、初めまして。

私は十六夜咲夜と申します。

本日、此方へ足を運んだ要件ですが、貴方達チームリベレイターズの活躍やチームメンバーの戦績、抜群のファイトセンスにお嬢様が是非とも会いたいと言う事と、お嬢様とブライト様が企画なされた全国大会に向けての強化合宿に参加して頂く為参りました」

 

「は、はぁ………強化合宿?」

 

メイドの少女、十六夜咲夜の話に出た強化合宿に?を浮かべた明久。

すると、咲夜はどんな物かを理解させるべく話を掘り下げる。

 

「はい、この強化合宿は今年度の全国大会地区予選参加者全員に募集を掛け、同意の上で参加して頂く企画です。

期間は本日の午後9時〜5日後の正午まで。

着替え等の必要最低限の物を持ち、残りの衣食住等はこちらが用意します。

集合に関しましては、参加に同意された方々一人一人に此方からお迎えに上がります」

 

咲夜の分かり易い説明に明久達は内容を頭に入れて行く。

だが、余りにも急な話にYESを出すか否か迷っていた。

因みに現在の時刻は丁度正午である。

 

「因みに参加人数に関してですが………地区予選参加者の大半が嘘企画、ネガキャンなどに踊らされた結果極僅かなチーム、個人参加者も数える程度しか居りません」

 

「うわ………これも偏見とかのせいか」

 

だが、咲夜の暴露話に世界チャンピオンまで一緒になり考えた企画がいきなり豪華さを欠いてしまう。

本来ならもっと参加人数が居る予定だったのか、咲夜の残念がる表情が印象的だった。

 

「………なら、余り強いファイターは居ない「参加者にはチーム男前、チームカエサル、飛び入り参加のチームAL4や個人参加者も其処にいらっしゃる葛木様が主でございます」よし参加するぞお前達」

 

参加者の数が少ないと聞き、余り強いファイターが居ないかもしれないと判断した龍二は一時不参加を決めたが、咲夜の狙ったかの様な参加者公表に龍二はいきなり明久達に参加を促す。

これも参加者にレベルが高いファイターばかりが居た為だ。

しかも自分らを負かした瑞希達まで来るのに拍車を掛けたらしい。

龍二の考えは、改めて瑞希達の実力を明久達に見せ、それを超える事を目標にすると言うシンプルな考えだ。

それを大体理解している明久達はヒソヒソと話し始め、如何するか悩み始めた。

 

「如何する?」

 

「火野の考えは分かるんだが………」

 

「まあ、火野のヴァンガ脳も今に始まった事じゃないし…」

 

「………強いファイターがいる。

これ即ち実力向上のチャンス」

 

「うむ………なら、参加するで良いのかのう?」

 

何度か意見を交わし、それぞれの話を纏めた結果遂に参加を決意した。

そして咲夜に参加決意を語った。

 

「では、リベレイターズも参加で決定ですね?

………当企画に参加して頂き、誠にありがとうございます。

それでは時刻になりましたら、此方から迎えを寄こします。

では「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁ‼︎」?

坂本様、葛木様、如何なされましたか?」

 

咲夜が帰ろうとする直前、強化合宿にナギサや翔子が参加する事に気付いたカムイと雄二は何としても自分らに降り掛かる恐怖の時間を逃れるべく不参加にしようとする。

 

「お、俺達はちょっと用事が無理なんですが………」

 

「後、少し家族に目を離したらヤバイ奴が……」

 

「………つまりは、不参加にしたいと申し上げたいのですね?

それなら大丈夫ですよ」

 

咲夜の口から大丈夫と言う言葉が出て、雄二とカムイは安堵する。

自分らは参加しなくても良いと。

しかし、咲夜の口から出た次の言葉は絶望そのものだった。

 

「参加者を配慮して、家族の身の周りのお世話も此方が持ちますし、用事等も無いと裏を取らせて貰っています。

そして何より、参加者同士の問題を極力抑えますので危惧された結果には繋がりませんので、参加して頂きますね」

 

いきなり話が斜め上に行き、更に裏すらも取られた発言をされ、その上家族の面倒も見ると言われてしまい言い逃れが出来ない状態になった。

だが、雄二は尚も諦めない。

 

「だ、だが「雄二、あちらがこう言っているのだから信用しろ。

後、俺がこの場に居た時点で諦めろ。

今のお前に必要な物はメンタル強化だ(ニッコリ)」…………\(^o^)/オワタ」

 

悪足掻きをする雄二に当人しか表情を見る事が出来ない様に位置調整してニッコリと素敵な笑顔を見せた。

それを見た雄二は完全に固まってしまった。

そして確信した、龍二が居る時点でオワタだったと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして午後7時、明久と明久の家に来ていた龍二は迎えを待っていた。

無論ファイトをしながらだ。

 

「そろそろ迎えが来るよね。

あ、クリティカルだ」

 

「むっ、そうだな………お前のターンは終わりだな?

ファイナルターン、エターナルフレイム発動だ。

喰らうが良い………ダブルクリティカル、オーバーキルだな」

 

「また負けたぁ‼︎」

 

しかし、如何やっても龍二に勝てず敗北する。

だが、龍二も徐々にだが明久に押され始めており、そう遠くない内に実力が拮抗すると確信していた。

 

『ピンポーン』

 

するとチャイムがなり、外には迎えのメイドが待っていたが、流石に違和感しかない為明久の家の前に少し人が集まっていた。

 

「うわぁ………」

 

「………頼むから普通の服を着た奴を寄越してくれ………」

 

二人はいきなり心の耐久値がガリガリに削られた上、恥ずかしさがかなり高くなり余り周りの人に視線を移さず、企画側が用意した車に乗ったのであった。




はい、追加キャラは中学時代のカムイに加えて、東方のキャラです。
因みに自分自身東方に関する知識は某百科だけではありませんが、原作ゲームは未プレイ(紅魔郷は見た事がある)、東方茨歌仙五巻位しかありません。
本当にすみません………。

感想などをお待ちしてます………。
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