バカテスファイト‼︎ヴァンガード   作:”蒼龍”

4 / 91
美波ファンの皆様に予め伝えて置きます。
美波の重大イベントを改変しています。
しかも原作からかなり離れています。
この展開は自分が構成した話には絶対必要だった為に書きました。
申し訳ありません。


第三話「帰国子女と教科書とアクロバティック⁉︎」

ホームルームの開始時間、其処に一人の男が立っている。

彼は西村宗一、この文月学園の生活指導と補習担当教師を兼任し、明久達の本来の担当である。

 

「さてプロローグ振りだが、俺がお前達の担任になった西村宗一だ。

前回は突然の急用が入ってしまいそちらを対応していたので、今日からみっちり指導してやる………んだが、何故吉井と火野は机に突っ伏しているんだ?」

 

「何かせんせーが来る前に全速力で教室に突入して来てそのまま机にって感じでーす」

 

西村が挨拶中ずっと明久と龍二はグロッキー状態に陥っていた。

その訳は男子生徒Aが話した通り遅刻寸前に全速力で教室に突入、そして机に座りそのままである。

何故こうなったかは、明久達はファイトを遅刻する十数分前までやり、それに気付いた二人は全力疾走をしたのだ。

意外にも龍二は始業式をサボタージュしたのに通常授業の時間だけは遅刻を許さないらしい。

 

「………まあ無理はするなよ?

さあ、今から通常授業が始まるから授業の準備をするんだぞ!」

 

そんな中ホームルームが終わり授業が始まる。

因みに明久達二人はまだグロッキーだったとかで授業をまともに受けていなかったとか………。

 

 

 

 

 

 

そして、昼休み。

 

「ば、馬鹿な………俺が、授業に集中出来ていなかった、だと……?」

 

「ま、まあ………僕達グロッキーだったし、ね」

 

昼食時間でやっと復活した明久と龍二。

龍二は授業内容が頭に入らなかった事にショックを受けて気分が下降気味になり、明久がそれを宥めている状況だ。

それを見ている他のクラスメートは。

 

「馬鹿な………孤高のヴァンガードファイターが他人と一緒に居るだと⁉︎」

 

「まさかあの………吉井だっけ?

あいつもすげーヴァンガードファイターなのか⁉︎」

 

「何だと⁉︎

奴もハイレベルのヴァンガードファイターなのか‼︎

ならば、奴と戦い倒さねば‼︎」

 

明久と龍二の仲良し振りを見て明久が高レベルファイターだと勘違いをし、一斉に明久へ押し寄せてヴァンガードファイトを申し込み始める。

 

「俺とファイトしてくれ‼︎」

 

「いや俺と‼︎」

 

「僕とお願いします‼︎」

 

「うわ、何なのこれ⁉︎」

 

何が起きたのか察した龍二はそのまま明久から離れて難を逃れた。

しかし、それを見た明久は見捨てられたと解釈する。

 

「り、龍「済まん、巻き込まれたくない」龍二ぃぃぃぃぃ‼︎」

 

そのまま龍二は退室、そして明久は昼休み中ファイトを申し込まれてヒィヒィ言っていた。

しかし、龍二とのファイトを経て少しだけ勘が戻ったのかファイトは全部勝利する。

………但し、どれも泥試合であったが。

 

 

 

 

 

 

 

その放課後、龍二は授業を疲れから睡眠学習……したが、入学式の事で西村に捕まり、放課後までみっちり補習を受けた。

 

「やっと解放された………あの鉄人、教え方は良いんだが趣味は勉強、尊敬する人は二宮金次郎にするとか、洗脳だろ………あまりマジレスする気は無いが、流石に疲れた……」

 

そんな事を呟きつつ教室へ戻ると、其処には島田美波が居た。

自分の机に置かれた教科書を今にも泣きそうな表情でずっと見ているのだが、龍二には何があってそうなったかまだ分からない。

 

「………島田?」

 

「‼︎」

 

龍二が声を掛けると、島田はそのまま教室から走り去った。

何があったのか島田の教科書を確認する龍二だが、其処には憤りが感じられた。

教科書はボロボロ、マジックペンでの落書き、しかも悪口を書かれていた。

明らかに陰湿なイジメ行為だった。

確かに島田は入学式のホームルームで挨拶時に言ってはいけない事を言ったが、それは意味が分からずに言っていた様に見えていた……と、明久から聞いた。

なのにこのやり方なあんまりであり、理不尽である。

龍二の中に怒りの炎が燃え始めていた。

 

「……………」

 

「孤高のヴァンガードファイターも、イジメにはご立腹か?」

 

不意に背後から声がした為驚きながら後ろを向いてみると、坂本雄二が其処に居た。

但し、少しだけにやけているが。

 

「坂本………雄二か」

 

「なんだ、名前を覚えてたのか。

まあそれより、お前はそれを見て何がしたいんだ?

同情したからあいつの友人になるのか?」

 

悪気は無い事は雰囲気で分かる龍二だが、少し嫌味的な一言を言われた為ムッとする。

 

「別に俺は「龍二此処に居たんだ!」明久?」

 

すると教室に明久まで入って来る。

明久は真っ先に島田の教科書が目に入り、頭の中で状況を考える。

 

「龍二が島田さんの席の前に居る→坂本君も居る→島田さんの教科書がヤバイ事に→龍二はやらない→坂本君がやった→龍二が制裁を加えそう。

成る程ね、そう言う事か…………坂本君‼︎

君がそんな事をするなんてね‼︎

見損なったぞ、今直ぐとっちめる‼︎」

 

「落ち着け吉………バカ。

俺は今来たばかりで何もしていないぞ」

 

「今さりげなく馬鹿にしたな‼︎

そんな言い訳、僕には「いや、本当だ」…………」

 

明久がバカなりに状況を理解しようとしたが、途中で斜め上に行き坂本が犯人と思い込んでしまった。

だが、龍二がキッパリそれを否定した為か黙り込んでしまう。

 

「………うん、僕には全部分かってたよ!

坂本君が犯人なんかじゃないって‼︎」

 

更にそれらを全て分かってたと言って被害を最小限にしようと画策。

無論二人はこう思っていた。

(ああ、こいつは本当のバカだ)と。

 

「えっと、じゃあ誰がやった「それはワシらが言おうかのう」あれ?

君は………木下………秀吉(ちゃん)?」

 

「ワシは男なんじゃが………まあ今は良いかのう。

先ずはこっちの話を聞いて欲しい」

 

教室に新たな来客、木下秀吉と土屋康太が現れる。

更に土屋は、懐から手頃で何だが性能が良さそうなカメラを取り出した。

 

「………これ」

 

それに録画された映像を全員に見せた。

すると、ローアングルから女子の姿を撮った場面が出ていた。

 

「………間違えた、こっちが本題」

 

明久達は最初の映像については何も考えない様にし、次の映像を見る。

すると、島田の席の前に数名の男子、しかもこのクラスの男子が居た。

 

『おい、この忘れ物如何するよ?』

 

『へっ、俺らを豚野郎呼ばわりしたんだ。

なら、こっちもこれ位やっても良いだろ?』

 

『おっし、やっちまえ!』

 

その男子達は島田の教科書にマジックペンで落書きをし始め、その最中ずっとケラケラ笑っていた。

龍二だけでなく明久も怒りがこみ上げて来ており、自制をするのがやっとの状態になった。

 

「………これが坂本がやってない証拠」

 

「と言った訳なんじゃが、この後何をするか分かっておろう?」

 

「うん、取り敢えずこいつらを今直ぐ〆るんでしょ?」

 

「違う、この最早使い物にならなくなった教科書を取り替えるのが先だ。

こいつらを締め上げるのはその後だ」

 

「お前らはこいつらの処遇は締め上げる以外に考えないのか?

俺らの先公に引き渡せば一発だろ?」

 

この会話の間に教科書を持って教室から出て行った明久達。

矢張りこんな風になった教科書を島田に使わせるのは気分が悪い為早歩きで西村の下に向かう。

すると用務室の直ぐ近くで西村に出会った。

 

「むっ?

如何かしたのかお前達」

 

「先生、予備の教科書はありますか?

実は教科書がダメになり取り替えたいと思い」

 

龍二の説明を聞いた西村は、初めは呆れた表情を見せては居たが、龍二が持っていた教科書の状態、持ち主の名前を見た途端表情を変えた後無言で用務室に入り、予備の教科書を探し始めていた。

 

「よし、これで教科書は大丈夫だろう。

後は奴らを締め上げ……」

 

「いやだから教師に引き渡せば良いんだって言ったよな?」

 

「手伝うよ、龍二」

 

「お主らは頭を冷やさんのか?」

 

「………締め上げ、ダメ、絶対」

 

雑談に似た今後の行動の話をする五人。

教室での一件から少しだけ壁が無くなった為か、表情が柔らかくなって来ている。

すると、西村が慌てて用務室から出て来た後、近くの教師に話し掛けて何かやってしまった感がある表情になった。

 

「何かあったのか?」

 

「僕、大概この後にいやなイベントが発生するってセオリーが頭に浮かんだんだけど」

 

「………」

 

そして西村は明久達の下に戻って来た。

何やらバツの悪い表情を見せていながら、ではあるが。

 

「すまん!

此方の手違いで予備の教科書を廃品回収業者に渡してしまったらしい!」

 

「はい⁉︎

じゃあ教科書はもう無いんですか⁉︎」

 

西村から教科書が無い事が告げられてしまい、落胆し始めた明久。

だが、何故かその場に龍二がもう居なかった(・・・・・・・)

 

「おい、火野は何処だ?」

 

「えっ?

龍二なら此処に………って居ない‼︎」

 

「まさかあいつ……」

 

何かを察した坂本は直ぐにその場から走って移動し始め、明久達も付いて行く。

 

「何か分かったの!」

 

「バカかお前!

今この場に居ない火野がやる行動は限定されるだろ!

だが、あいつ超能力者か?

先公が経緯を言う前に察して居なくなるとか」

 

「…………ごめん余り分からない」

「だから、あいつは業者の所に向かってんだよ!

教科書を取り戻す為にな‼︎」

 

坂本の説明を受けてやっと龍二が居なくなった理由が分かった明久。

だが、分かった途端スピードがアップし、坂本よりも前に出て行く。

 

「龍二のバカ‼︎

何で僕を置いて行くんだよ‼︎」

 

「兎も角走るぞい‼︎」

 

「………全力疾走!」

明久達はそれぞれのトップスピードで龍二を追い掛ける。

すると、後ろから声が響く。

 

「コラァ‼︎

廊下は走るなは常識だぞ‼︎」

 

如何やら西村は何時でも平常運転だったらしい。

しかし、そんな西村も急いで龍二を追い掛けてるのは此処だけの話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方の龍二は既に文月学園の外におり、業者の車をショートカットなどを用いて追い掛けていた。

 

「見つけたぞ!

あれを止めれば……」

 

大通りに出た時に業者の車を発見し、右へ曲がる所を対向車が切れない為曲がれないでいた。

それを良い事に龍二は先回りをし、何時でも止める準備に入る。

すると其処に明久達と西村が来る。

 

「あ、龍二だ!」

 

「あいつ何を………」

 

明久達が見てる中、龍二は驚きの行動に出た。

何と、龍二は業者の車が曲がりある程度移動したのを確認すると、道路に出て車を止めようとしたのだ。

 

「おい其処の、止まr」

 

止まれ言いかけた龍二だが、それは最後まで言えなかった。

業者の車は早く曲がれないでいた為かスピードを出して直進してた。

そして、車は直ぐには止まらない。

そう、龍二は轢かれてしまったのだ……。

 

「な………」

 

「火野……‼︎」

 

「り、龍二ぃぃぃぃぃぃぃぃ‼︎」

 

車に轢かれて、宙に飛ばされた龍二。

この時誰もが、轢いた業者すら思った。

これはもう助からない、彼の運命は此処で閉ざされた、と………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、龍二は彼らの思考を更に上回る行動をとった‼︎

 

「………ふっ!」

 

『⁉︎』

 

龍二は空中でアクロバティック回転ひねりを行い、更に難度の高い錐揉み回転後に縦回転を三回加えて地面に無傷で着地する。

 

「さあ得点は?」

 

『10点』

 

龍二はオール10点を取れてご満悦らしく、かなり清々しいドヤ顔を見せていた。

 

「で、でも何で無傷なの⁉︎

あんなに派手に飛んだのに」

 

「ふ、ヴァンガードファイターは足腰などが強くてな。

例え5000m級の山で雪崩に遭おうがヴァンガードのデッキ二つにもう一人のヴァンガードファイターすら救出してなお無傷で下山出来るぞ」

 

「いやそれ人間じゃないから‼︎」

 

龍二のボケにも似た言動にツッコミを入れてしまう明久。其処に西村が龍二に近付く。

 

「火野‼︎

貴様何をやっているんだ‼︎

あんな方法で車を止めようとするなど、貴様は死にたいのか‼︎」

 

「万が一のタイミングのズレがあっても大丈夫な様に動いた。

だからこうやって無傷で居る」

 

「そう言う事を言ってるんじゃない‼︎

俺はお前の身が「それより業者、此方で誤って捨ててしまった教科書があるんだが、一度回収した物を見せて貰いたいんだが」おい火野‼︎」

 

龍二は西村の言う事を聞かず業者に話しかける。

惚けて居た業者はその言葉を聞き、急いで回収したゴミ袋を龍二に見せた。

 

「龍二……」

 

明久は龍二が心を開かない訳、姫路瑞希以外にもあった事情………龍二の両親が他界し、幼馴染以外にはファイト仲間位しか余り良く接しないのだ。

それが今振り返している龍二を見て、浮かない顔を全員に見せていた。

 

「回収完了だ。

帰るぞ、お前達」

 

教科書を回収したのか、龍二はそのまま学園に戻って行く。

 

「待たんか火野‼︎」

 

無論西村は龍二に対してご立腹の為龍二を追い掛ける。

それを見てた坂本達は呆気に取られていた。

 

「………何だったんだ、今のは?」

 

「さ、さあのう………」

 

「………現実は、分からない事だらけ」

「龍二………」

 

そんな事を呟き、明久達は龍二の後を追って学園へ行く。

それを見てた人物が一人居た。

 

「龍二君、無茶し過ぎだと言いたいですけど………私も頑張ればあんな事が出来る………のか、分からないですね……」

 

ピンクの長い髪の毛の少女は、龍二の行動に呆気に取られていたが直ぐに復帰し、明久や龍二達とは逆方向へ行き、そのまま自宅に帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文月学園にて。

 

「………ワタシ、なにしてルんだろ………」

 

教室を飛び出した島田は屋上まで走り、其処で教科書に落書きをされた原因を考えていた。

恐らく原因は自分が言った「黙りなさい豚野郎」だろうとは分かったが、如何やって誤解を解けば良いのか分からないで居たのだ。

誤解を解こうにも日本語が分からない、また誤解を与えるかもしれない。

そんな考えが島田にはあった。

 

「…………もどろウ、教科書とリに……」

 

そう呟き、島田は教室に戻って行く。

教科書を取りに行く為に。

其処に龍二達が待ってるのも知らないのであった。




以上、オリジナル展開バリバリでした。

此処で明久と龍二のデッキを紹介します。

明久
G0:17
ばーくがる×1
幸運の運び手 エポナ×4
未来の騎士 リュー×2
ふろうがる×2
まぁるがる×4
世界樹の巫女 エレイン×4

G1:13
小さな賢者 マロン×2
ぽーんがる×2
泉の巫女 リアン×3
若年のペガサスナイト×3
閃光の盾 イゾルデ×3

G2:10
沈黙の騎士 ギャラティン×3
ハイドックブリーダー アカネ×3
天空のイーグルナイト×3
ブラスター・ブレード×1

G3×10
騎士王 アルフレッド×2
ソウルセイバー・ドラゴン×2
孤高の騎士 ガンスロッド×3
爆炎の賢者 バロミデス×3

龍二
G0:17
リザードソルジャー コンロー×1
魔竜導師 ラクシャ×4
槍の化身 ター×4
ガトリングクロー・ドラゴン×4
ドラゴンモンク ゲンジョウ×4

G1:14
鎧の化身 バー×2
魔竜導師 キンナラ×3
魔竜聖母 ジョカ×3
ドラゴンモンク ゴジョー×3
ワイバーンガード バリィ×3

G2:11
ドラゴンナイト ネハーレン×2
連撃のサザーランド×3
ベリコウスティドラゴン×3
バーサーク・ドラゴン×3

G3:8
ドラゴニック・オーバーロード×2
ボーテックス・ドラゴン×2
ブレイジングフレア・ドラゴン×4

二人のデッキは現実では明らかに回せないであろう半分位ネタデッキです。
なのに龍二が勝てるのはご都合主義ですすみません。

次回はこの話の続きです。
最後に感想、指摘をお待ちしています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。