天星さん、雷神さん、感想ありがとうございました。
ブライト「ギャラティンね………皆から愛されてるんだよ、多分」
フラン「で、今回はタイトル通りになるし、後書きに二人の新デッキを一部未公開にして載せるよ〜」
じゃあ早速、『始まり始まり〜』
『うおぉぉぉぉぉ、急げ急げ時間は有限なりぃぃ!!!』
明久達は急いで部屋の廊下まで戻り、其処から部屋に駆け込もうとしていた。
早くデッキを見直し、テストファイトをしたいが為に。
「あ、丁度良く来たね♪」
だがその道中、道の真ん中に立つ三人組が居た。
その三人組とは、アイドルファイターであるセイナ達だった。
しかも自分らを待っていたと言うニュアンスの言葉を発していたが、目の前の意外な人物が居ると注目がそちらに向き、些細な言葉を聞き逃す明久。
「………って、何でアイドルファイターがこんな……あっ、強化合宿企画」
何故このファイター達が縁もゆかりも無い場所に居るか聞こうとしたか、企画の事を思い出して最後の方の言葉を喉の奥に飲み込む明久。
それに反応したのか、工藤から口を開く。
「まあ、一応理由を話すね♪
ボク達はスポンサーの意向でこの企画に参加したんだよ。
スポンサーも一緒にね♪」
「………」
「理由は分かりましたか?」
明久、龍二は目の前の三人のスポンサーが企画参加を促した上で自分も参加したと言われ、何処にそれらしき人が居たか思い返す。
が、明久達とスポンサー、カイトは面識が一切無いので意味が無かった。
「っと、此処に居たんですね、三人共」
「ふん、白々しいわよカイト」
その場に三人を探していた様な振る舞いをしながらカイトが現れた。
しかも明久に対して興味あり気な表情をを浮かべながらゆっくりとだ。
「吉井明久君に、火野龍二君だね?
初めまして、僕は遠峰カイトと言います」
「遠峰?
それってあの超大型企業の遠峰グループの?」
「はい、僕は其処の代表になります。
と言っても飾りみたいなものなので余り気負いしないで砕けた態度で接して貰えたら嬉しく思いますよ」
自分をお飾りだが超大型企業の代表と言うカイトに気負いするなと言われたが、流石に気負いしない方が可笑しな話の為無理があった。
「それで、大企業の代表が俺達に何の用だ?」
「話が早くて助かるよ。
実はね、僕は君達、特に吉井明久君に興味があったんだ」
「え、僕に?」
何故か明久に興味を示し、龍二から不信感を買うカイト。
しかし本人はそんなのをお構い無しに話を進めた。
「そう、君のヴァンガードファイトにおける成長速度には驚かされてね。
数年間ヴァンガードから離れたにしては異常な強さを身に付け始めてる。
そして僕が非常に探究心を揺さぶられる出来事も起こした。
例えば………そう、
『⁉︎』
明久達は突然カイトの口からPSYクオリアと言う単語が出た事に警戒心を見せた。
何せカイトとは初対面且つPSYクオリアの情報は与えていない筈だった。
それにも関わらずカイトは明久の力を知っている。
これだけでも要注意人物に指定されるのには十分過ぎた。
「まあまあそんなに警戒しないでよ。
僕はPSYクオリアについて少し研究しているんだよ。
何故カードの声が聞こえ、勝利のイメージが見えるか、どんな条件で発現するか、この力にどんな意味があるのか知りたいだけですよ」
未だ警戒している明久達に自分はPSYクオリアの研究をしていると話し、童心を見せながら明久達に警戒心を解かせる様に振る舞う。
「それで吉井君、どうか僕と一緒にPSYクオリアの秘密を解き明かしてはみま「何をしているんですか、遠峰君?」おや、姫路さん」
カイトの勧誘の最中に瑞希が現れ、明久達とカイト達四人の間に割って入った。
しかもその表情はファイトする際に見せる真剣な顔と鋭い刃の様な視線を向けていた。
「まさか私以外にも勧誘を掛けていたんですね………資金や施設の提供は百歩譲って許しますけど、明久君達をモルモットみたいに扱う事は許しませんよ」
「モルモットってそんな………それは君の勘ぐりだよ。
僕はちゃんと人権だろうが何だろうがしっかり守った上で協力を求めるだけ「明久君、龍二君、行きましょう」あ………はぁ、せっかちな子だねぇ………まぁ、別に構いませんけどね………」
カイトが話をしている最中に瑞希は二人を連れて四人から離れた。
だがカイトはそれに意を介さずまるでまだチャンスはあると言わんばかりな余裕を見せていた。
「カイト、勧誘力なさ過ぎ」
「あの話し方だと警戒されるだけだと思うんだけどな〜」
「はぁ、これだからデリカシーの無い殿方は………それだとそこら辺の豚野郎と変わりませんわ」
「あはは、これは手厳しい」
無論他の三人にはダメ出しを喰らうのだが、矢張り余裕のままだった。
しかしその光景を影から誰にも気付かれずに見ている者が居た。
そう、明久が変な方向に行かない様に、カイトに何かを吹き込まれるのを防ぎに来たブライトだ。
しかし、瑞希によって明久と龍二がカイトから引き離されたのを見て安心したのか、そのまま別の場所へと歩いて行った。
その後明久達は瑞希の先導により無事部屋に着いた。
だがその表情には緊張が見られた。
理由はカイトの言動の一つ一つ……特にPSYクオリアを言及した事が大半を占めていた。
「明久君、余り強く言えませんが遠峰君には少しだけ注意して下さい。
私も色んな方面で世話になっていますけど、目的が不透明過ぎて恩はあっても余り信用出来ない方なんです。
………変な事を言われても気にしないで自分の道を進んで下さい。
それでは、私は部屋から出てますね」
カイトに関する忠告の言葉をを残して、瑞希は部屋から出て行った。
瑞希もデッキの見直し発言を聞いているので、二人のデッキ見直しを他チームであり、先に全国大会へ行く自分が見る訳には行かないからでもあり、ギクシャクした関係になっている為に踏み込めないのが原因だった。
以前は笑い合った仲なのに今はこんな微妙な関係になり、更に瑞希は二人に自分の力を認めて欲しいとも思っている。
そんな今を明久は悲しく思った。
「………明久、今はデッキを見直すぞ。
遠峰の事は姫路の忠告通りにして、その姫路とのいざこざを今回で終わらせよう。
その為にも………」
「……分かった。
こんな微妙な関係はさっさと終わらせて、また三人………いや、皆で一緒にヴァンガードをやろう!」
二人は少し言葉を交わしながらデッキを取り出し、それをバラバラにしてただのカードの束にした。
ただし二人のカードが混ざらない様に注意しながらデッキを崩し、何が足りなくて何が必要か見ていた。
「ムムム………ソウルセイバーはフィニッシャーとして絶対二枚は必要なんだけど、後は何を抜かせば良いのか………」
「………姫路の実力は底知らず、更に俺の持てる技術全てを出し切るデッキ………今のままでも十分と思ったのが、明久が負けた時点でその考えが間違いだった…………となれば、矢張りこれを使うべきか」
明久が唸りながらカードと睨めっこをしてるのを横目に、龍二は幾つかカードを抜き、また新たなカードを入れてデッキを早速完成させる。
そしてそのまま明久のデッキ見直しに合流した。
「ムムムムムム………」
「………グレードバランスを整えつつ安定したライドルート………該当するカードは『神速の騎士 ガラハット』ではあるが、防御力を上げても姫路のシャドウパラディンはあっさりそれを突き破る。
かと言って、アルフレッド中心にしても動き方が変わらん………」
明久の使うクラン、ロイヤルパラディンはカードプールは広いが意外にも主軸を決める段階になると構築難度が高くなる。
理由があるとすれば、他のクランは一つの事に特化したデッキに自然と仕上がるが、ロイヤルパラディンは誰でも使える初心者向けクラン故、どれに特化したと言ったものが今の所無いのだ。
仮に特化するとなると、ロイヤルパラディンのリアガードリクルートと安定したパワーラインの構築、又は安定したライドと防御力位しか無い。
「明久、ロイヤルパラディンの主軸となるユニットは」
「ブライトさんが使った『光の牙 ガルモール』か『神速の騎士 ガラハット』、それかその二つの中間位置にあるって言える僕が今まで使ってたデッキ位でしょ?
だから悩むんだよね〜………PSYクオリアを使えば最善のデッキが作れるけど、余りやりたく無いんだよな〜」
龍二が指摘するまでも無く、明久は主軸ユニットをしっかり把握しており、PSYクオリアの力を使わずにデッキを調整しようと努力していた。
しかし、何方も欠点が少し目立つ上に今明久が持つカードでは少しそれを補えないのだ。
「明久〜入るぞって、デッキ見直しが終わって無かったのか………何か問題でもあるのか?」
其処に雄二達も到着し、明久が悩むデッキ問題を聞いて来た。
「うん、僕は今ガルモールかガラハット、どっちかを主軸にしようかと悩んでいるんだけど………ガルモールは手札一枚と引き換えに『すのうがる』を呼ぶけど、これが後々キツく響くしFVの『ぶるうがる』は複数枚入れないと機能しないパワー4000の半バニラユニットだし………。
ガラハットはツクヨミみたいな動きをするけどロイヤルパラディンはドローソースに恵まれてないからデッキ一周は夢のまた夢だし僕には絶対無理。
それに連携ライドが失敗したらガンスロッド以上にケアが難しいから………」
「成る程のう………」
明久達全員は円を組んでカードを見たが、結局答えが見えて来ないまま日が暮れる………訳は無いが、昼食の時間まで後少しになってしまった。
「うーん……」
「ロイヤルパラディンは専門外だしな………」
「………」
全員遂に唸ってしまい、悩みゲージがMAXになり始めた。
「ヨシイならガラハットじゃなく、ガルモールが似合うと思うよ☆
今までみたいな動きが出来るし、パワーラインも上手く行くと常に21000以上が二つ以上出来上がるよ☆」
「えっ?
あ、フランちゃんにブライトさん!」
「ちょっとアッキー、わたしも居るからね!」
其処にブライトとフラン、更にネプテューヌがいつの間にか明久達の後ろに居り、更にフランが明久にガルモールを勧めて来る。
「僕も妹様の意見には賛成だね。
ガルモールを主軸にすれば、カウンターブラストは余り使わないからアカネのスキルも使い易くなるし、ブラスター・ブレードをリアガードに出してもスキルを使わない使えないなんて状況が減るし」
「何より、アッキーにデッキ一周なんて似合わない‼︎
おバカな事に定評があるアッキーに頭脳戦は糖分が足りな過ぎて無理‼︎
ならさ、自分の長所………仲間との連携に特化したらいいんじゃないかな?」
ブライト、ネプテューヌもフランに同調し、明久はそれを受けてガルモールを見た。
そしてガルモールを使う自分とガラハットを使う自分の二つをイメージし、どっちが自分らしいか考えてみた。
すると、PSYクオリアが自動発動して明久に両者のイメージを見せた。
そして、それにより答えが見つかる。
「………うん、確かにガルモールが僕らしさがあるね。
フランちゃん達はそれを見抜いてたでしょ?」
「だってヨシイは、仲間が大事だって言えるって聞いたからね、だったらガルモールが一番って分かるよ☆」
「ふふーん、どうよわたしの先輩力!」
「たまにしか出ないレアポ○モン並のレア補正だね」
こうして明久はデッキ構築を始めた。
するとブライトは一歩前に出て明久に近付き、懐から何かを取り出していた。
「明久君、僕とレミリアお嬢様からの餞別だよ。
これを使って新しいスタートラインに立ってね」
「えっ、良いんですか?
ありがとうございま………Σ(゚д゚lll)」
明久は餞別として三枚のカードを貰うが、それを見て顎が外れかねない様な驚き顔を見せた。
それを不思議に思った龍二達も見たが、全員程度はあれど驚きを隠せなかった。
その貰ったカードの内二枚は、
更にもう一枚は、ブラスター・ブレードがソウルにある事により初めて機能する超絶レアカードだった。
「えっ、えっ、ええ⁉︎
あ、あの………」
「これでデッキ強化がより一層上手く行くよ。
僕はまだまだ持っているし、お嬢様も明久君に何かを感じて………巷で『闇すら照らし出す聖なる光』と言われてるそのカードを託すって決めたんだ。
まあ、『私が持っていてもオークション行き、宝の持ち腐れだから有効に使えそうなファイターに渡した方が良い』って、顔を少し赤くしながら言ってたけどね。
………だから、使ってあげて。
その方がカードも輝けるから、ね?」
「…………分かりました。
ありがとうございます‼︎」
ブライト、レミリアの厚意を受け取り、デッキに三枚のカードも追加し、完成させた。
イメージで回してみると、意外にも貰ったカードもしっくり来る上、『光のカード』もいざと言う時に役に立つ光景が浮かべられた。
「………完成したのか?」
「うん、OKだよ!」
「なら、昼食後に回してみるぞ!」
「勿論さ!」
明久と龍二は満足した表情を見せながら腕を組んだ。
それを見ていた秀吉達も笑顔を浮かべ、明久達を見ていた。
「なら後ででも良いから俺の新デッキのテストを手伝ってくれ。
次翔子に負けたら、俺は………」
「分かってるさ。
さて、昼食時間になった所だ………ブライト、案内頼む」
「はい、皆様付いて来て下さいませ」
「わーい、昼食だー☆」
其処に雄二もしれっとデッキの組み直しを約束さて、全員そのまま食堂へと向かった。
現在の時刻は合宿二日目の正午、強化合宿はまだまだ始まったばかりである。
明久
G0:19
ぶるうがる(FV)
まぁるがる×4『引』
静かなる賢者 シャロン×4『醒』
ふろうがる×4『醒』
世界樹の巫女 エレイン×4『治』
ぎろ×2
G1:13
すのうがる×4
閃光の盾 イゾルデ×3
湖の巫女 リアン×3
ぽーんがる×3
G2:9
ハイドッグブリーダー アカネ×3
ブラスター・ブレード×3
沈黙の騎士 ギャラティン×3
G3:9
光の牙 ガルモール×3
爆炎の剣士 バロミデス×3
ソウルセイバー・ドラゴン×2
????
龍二
G0:17
リザードソルジャー コンロー(FV)
ガトリングクロー・ドラゴン×4『引』
ブルーレイ・ドラコキッド×4『☆』
槍の化身 ター×4『☆』
ドラゴンモンク ゲンジョウ×4『治』
G1:14
ドラゴンモンク ゴジョー×3
希望の火 エルモ×3
ワイバーンガード バリィ×3
鎧の化身 バー×2
約束の火 エルモ×2
G2:11
ドラゴンナイト ネハーレン×3
ベリコウスティドラゴン×3
バーニングホーン・ドラゴン×3
バーサーク・ドラゴン×2
G3:8
ドラゴニック・オーバーロード×4
????×4
龍二はマトモになったのに明久がネタに走る………前の方がガン回りしてたのに何故こうなった?
一応スキル説明で、シャロンはまぁるがると同じスキルを、ぎろは手札からガーディアンとしてコールされた後、ドロップゾーンに行かずソウルに行きます。
つまりソウルセイバーやピン刺しの????を無理矢理使うデッキ、折角ブライトやレミリアから渡されたカードが………。
二人のデッキ内の????の正体は後々明かします。
感想、指摘をお待ちしています。