バカテスファイト‼︎ヴァンガード   作:”蒼龍”

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はい、リクがあったのて番外編を急ピッチで書きましたが………クオリティは察して下さい。

ブライト「天星さん、断空我さん、感想ありがとうございました!
スタンドトリガーが最大限の効果を発揮する場面は少ないけど、トリガーだから油断出来ない事には変わりないですよ」

フラン「ヨシイもあれでいて真面目に作ったデッキだから、それで負けても文句は無いよ。
ライド事故以外はね」

ではでは、『始まり始まり〜』

追記

因みにこの回にしれっと姫路さんの新切り札………てかあの特殊ユニットが出ますよ。


番外編1「姫路瑞希達の日常とファイト」

明久達がチームカエサルとファイトしていた頃、瑞希は久保、優子、翔子と合流して別のファイトルームに来ていた。

其処で久保はノートPCを立ち上げ、GM5リーダーの相沢と連絡し合い、フーファイターズの現段階での練習メニューを送信した。

 

「じゃあ後は頼むよ。

僕らが居ない間は君らがリーダー代理なのだから」

 

『はい、メニュー実行とチーム、個人戦に於ける敗戦への処遇………同レベル候補生、訓練生との連続ファイト千回の監視等はお任せ下さい。

では、失礼します』

 

連絡が終わった為PCの電源を切り、目の前の瑞希達に視線を移し懐からデッキを取り出し、ファイトの準備をする。

 

「じゃあ、最初は誰からファイトをするのかな?」

 

「…………私」

 

「じゃあアタシは瑞希とね……全力で来なさいよ‼︎」

 

「勿論ですよ。

優子ちゃんやチームの皆さんは油断出来ないですし、最も信頼出来る人達なんですから。

………ては、行きますよ」

 

今までの会話の流れにより久保は翔子と、優子は残った瑞希とファイトする事になった。

因みに優子の方は余り物には福があると言うことわざがあるが、この場合は残った方が厄だったりする。

 

「『オラクルガーディアン ジェミニ』のブースト、『サイレント・トム』で『ファントム・ブラスター・ドラゴン』をアタック‼︎「『暗黒の盾 マクリール』で完全ガードします。

手札コストは『ナイトメア・ペインター』です」ナイトメア・ペインター………『グルルバウ』と『秘薬の魔女 アリアンロッド』はダメージにあるから採用されてる。

………この二体の数を減らして無理矢理入れてる?」

 

ファイト終盤、優子は瑞希の手札からドロップされた『ナイトメア・ペインター』の存在に疑問を持っていた。

このユニットはヴァンガードかリアガード、何方かに出た時手札を一枚まで選んでソウルに置くスキルを持っている。

一枚までなので選ばずにスキルを発動させない事も可能だが、パワーは6000とマクリール並のパワーしか無いので余り採用されないユニットなのだ。

それが採用されている、その余り無い場面に遭遇して何か途轍も無い寒気に襲われ始める優子。

そして、それは現実となる。

 

「………ターンエンドですね?

なら、ファイナルターン!」

 

「⁉︎

ファントム・ブラスターのスキルを使って勝つ気?

けど瑞希の手札は余り残っていないからリアガードのリカバリーが出来ない………何をする気なの、瑞希は?」

 

突如瑞希の口から発せられたファイナルターン宣言。

今の場面ではまだ宣言するのが早く、両者の手札も関係して明らかに決め切れない可能性が高かった。

にも関わらずファイナルターン、ナイトメア・ペインターと同様に何らかの意図があると思わせる行動だった。

 

「ドロー。

…………混沌なる静寂より叫びし絶望。

幻すら見られぬ、闇より暗き、闇の力を我に‼︎」

 

瑞希の口からライド口上が出て来るが、優子が今まで聞いて来たどのライド口上にも当て嵌まらないフレーズ、更にファントム・ブラスター・ドラゴンからの再ライド、これらの前例の無い出来事に冷や汗が止まらなくなる。

その隣でファイトをしている久保と翔子も一旦ファイトが停止し、瑞希達の方を見てしまっていた。

更に、瑞希のPSYクオリアが発動し、それと同時にイメージ内のファントム・ブラスター・ドラゴンが他を圧倒する闇のオーラを纏い始め、その光景を見ているツクヨミやサイレント・トム達も動揺を隠せないでいた。

そして、遂に瑞希は再ライドするユニットの名を口にした。

 

「クロスライド‼︎

『ファントム・ブラスター・オーバーロード』‼︎」

 

それは、奈落の底に堕ちた竜の末路、世界に絶望と災いを齎し、憎しみと怒り、闇を深き物にする者。

奈落竜の進化形態、ファントム・ブラスター・オーバーロード。

その進化形態が今、ヴァンガードとして場に立った。

 

「クロスライド………ファントム・ブラスター・オーバーロード⁉︎

採用されていなかったユニットやスキルが…………瑞希、一体何時の間に⁉︎」

 

「明久君と龍二君、二人が新しいデッキを作ると言っていました。

それに合わせてデッキを組み直しました。

………そう、明久君達はあの地区予選決勝で戦った時よりもずっと上に行こうとしている。

なら、私もあの時よりも上に行くのは当然の摂理ですよね?

………ファイトを続行します。

クロスライドスキル、ソウルにファントム・ブラスター・ドラゴンがあればファントム・ブラスター・オーバーロードは常にパワー13000になります‼︎」

 

PBO、P11000→13000、C1

 

パワーが常に13000となるファントム・ブラスター・オーバーロード。

唯のライド一回だけで鉄壁の牙城が作られた事に驚く優子。

更に、アタックフェイズになってもそれは変わらない。

 

「『アポカリプス・バッド』のブースト、ファントム・ブラスター・オーバーロードでアタック!

アポカリプス・バッドは『ブラスター』をブーストした時、ソウルブラスト(1)を払う事によりそのユニットのパワーを+6000します。

そして、ファントム・ブラスター・オーバーロードは自らの影を手札からドロップし、カウンターブラスト(3)を払う事により………パワー+10000とクリティカル+1を得ます」

 

「影を………まさかペルソナブラスト⁉︎」

 

ペルソナブラスト、ヴァンガードと同名カードを手札からドロップし、別途のカウンターブラストも払う事で初めて効力を発揮するスキル。

ファントム・ブラスター・オーバーロードは今までのリアガード三体の犠牲を無くし、たかが同名カード一枚と言う軽い物を払う事によってパワーアップを果たす。

これにより手札が少なくともラインが崩れず、そのままアタックが可能になるのだ。

 

「『カースド・ランサー』も、『虚空の騎士 マスカレード』も場に居ながら今までの数値と同じパワーアップを………片方だけでも崩れればガード出来たのに………ノーガード」

 

今までの瑞希のデッキだったなら優子はこのファイナルターンを凌いでいた。

しかし、今までの物よりも遥かに質が向上したこのデッキの攻撃力により、ダメージ六枚を許してしまう。

因みに仮にこれを凌いでも、返しのターンで決め切るのも不可能になっていた。

元のパワーが13000になった事により、先程のサイレント・トムの16000のアタックをたった5000のガード一枚で事足りる様になり、決め手が完全に失われた為だ。

 

「………こっちも終わった」

 

「ペイルムーンのソウルを用いた連続アタック………ダークイレギュラーズは手札の管理が難しいから、それを通さざるを得ないか」

 

優子達のファイトが終わったと同時に翔子達のファイトも終わる。

勝者は意外にも翔子となり、久保は自分のデッキをじっと見ている。

如何やら、ファントム・ブラスター・オーバーロードを見た後直ぐファイトを再開したらしい。

 

「じゃあ、次は翔子ちゃんとですね」

 

「………行くわ」

 

瑞希は翔子を見た後またデッキをシャッフルして準備を終わらせる。

翔子もそれに合わせた事で直ぐファイトが始める。

因みにそれの勝者も瑞希になった。

 

「………強い」

 

「翔子ちゃんも十分強いですよ。

優子ちゃんや久保君と同じで私の背中を安心して預けられるくらい」

 

少し悔しそうにする翔子を見た瑞希は信頼の言葉を贈り、自分が翔子を優子達と同じ位信じている事を伝える。

不思議とそれを聞いた翔子は悔しさが無くなり、何処からか安心や自信が湧いて来る。

こうしたチームメイトの意識向上は瑞希がヴァンガードを始めて得意になった事で、そう言った部分もリーダーの素質に繋がっていた。

 

「………じゃあ、次は今強化合宿に参加しているチームの皆さんのお話と、自分のデッキの欠点や美点を見直しましょう!

こうした地道な努力も実力の底上げに繋がっていますからからね!」

 

その瑞希からの提案で自分のデッキ考察、更に強化合宿参加者の警戒判定に移る。

それにチームメイトの三人は同意して考察を始める。

 

「先ずアタシのデッキは終盤の防御力が高くてフィニッシュ力もそこそこ。

デッキが一周したら怖い物知らず。

ただ軸が崩れたらリカバリーがし辛くデッキ一周も手間が掛かるよ」

 

「僕はソウルチャージが早く、ソウルの分パワーも上がりメガブラスト発動率が高く、ドリーンなどのパーツが揃えば大体勝つ。

けど、他の三人と比べたらライブラリーアウトの確率も高く防御力はダントツでビリ、後手に回ったら負けてしまう場合か多いよ」

 

「………ヴァンガードのグレードに関係無いスペリオルコールを駆使、其処からの連続アタックでグレード2の段階でフィニッシュ出来る。

………反面、ソウルに必要なパーツを揃えなければならない。

………ダメージやドロップゾーンにパーツが飛んだら目も当てられない」

 

「私はチーム内ではフィニッシュ力が高くて、展開力もロイヤルパラディンより少し下程度で並以上。

その分手札の減りが少し早くてクランの性質上リアガードの消費が多い。

考えも無しにファントム・ブラスター・ドラゴンのスキルを発動すれば自分の首を絞めます」

 

それぞれ自分のデッキの美点、欠点を挙げてそれを補う案を考える。

彼女達AL4のチーム理念は『上を目指す』であり、他のチーム以上にスパルタな部分もあればこんな地味な部分もあるチームである。

更に『敵を知るには先ず己を知れ』を率先して行うので、常に現段階の自分を把握しているのだ。

 

「こうして見ると、僕らはかなりピーキーなチームだね。

一人は持久戦、一人は速攻、一人は圧殺、一人は展開と総合力に特化して弱点が意外と多い」

 

「でも、私達は今までそれを互いに補って来ました。

それはこれからも変わりませんよ」

 

そんな中でも何処でも見られる日常会話をし、トップチームの余裕を見せる四人。

新入りの翔子でさえたった数ヶ月で此処まで成長した………それは、逆に言えばそれ程苛烈な修練を積んだと言う事実さえ露呈させる。

しかし、それでも笑い合えるのはチームリーダーの気質か、又はチームの雰囲気が良いのかはまだ不明である。

 

「ま、見直しは一応したし、次は要注意するチームやファイターを挙げるわよ。

アタシはチームカエサルを判定8で。

皇帝達はアタシ達とかなり近い努力型チーム、油断したら痛い目に遭うわ」

 

その次にチームの警戒判定に入り、優子はカエサルを推す。

が、これは全員同様の考えであり改めて言う必要も無かった。

 

「僕は個人的にこの紅魔館のファイターを注意する事を推すよ。

……実は僕は午前中、メイド長の十六夜咲夜さんとファイトしたんだけど………完敗だった。

しかも、十六夜さんの話によると当主のレミリアさん達は全員世界クラスのファイターらしいんだ。

それも、ブライト君達と同レベルの。

だから………判定は10にした方が良いと思うよ」

 

「………それ、本当?」

 

「はい。

レミリアさんのファイトは私が見ましたけど………地区予選時のデッキだったとは言え、明久君が翻弄されました。

あれは間違い無く世界ランカー上位クラスでした」

 

久保の話に移ると一気に場の雰囲気が重くなる。

まさかの副リーダーの久保が咲夜とファイトして完敗、更に瑞希に善戦した(方の)明久もレミリアに敗北。

これらの発言は、彼女達のファイターとしての地力の高さを嫌でも認識せざるを得ない情報となる。

 

「………油断大敵。

………私は、博麗霊夢と霧雨魔理沙。

………チラッと二人がファイトしている場を見たけど………もしかしたら、世界ランカー上位かも。

………判定、9」

 

「………何この強化合宿。

強化合宿の名を冠した人外魔鏡なの?

何で世界レベルのファイターがこんなに沢山集中しているの?」

 

更に翔子の注意する二名もまた、世界レベルの可能性が高いと彼女の口から出てしまい、流石の負けん気が強い優子もタジタジになり始めてしまう。

更に世界レベルのファイターは瑞希や龍二、島田にカエサルの皇帝の光定、世界チャンピオンチームも合宿に参加中である為、本当にあり得ない上に笑えない話が出来始めていた。

 

「……で、最後は姫路さんだけど……矢張り火野君達を警戒すると?」

 

「はい。

チームリベレイターズ、中でもツートップで世界クラスの龍二君と島田さん、それに秀吉君達と油断出来ない人がチームを組んでいます。

それに、数ヶ月前までは一番実力が低かった明久君がツートップに並び始めてます。

………それに、目覚めたばかりとは言え明久君にはPSYクオリアがあります。

もしかしたら、龍二君以上に警戒するべきファイターかもしれません………そう言った事もありますから、数ヶ月前からの警戒判定は変わりません、いえ、更に引き上げて全体的な判定を9にします」

 

最後の瑞希の注意チームの発表だったが、これには全員納得せざるを得なかった。

龍二や島田の存在もあるが、矢張り驚異的な成長を遂げた明久もまた全員が警戒をしている。

更に地区予選後、瑞希の口から明久もPSYクオリアを使える事も伝えられている。

この事からも明久が龍二並に警戒されているのだ。

更に秀吉や康太、雄二も龍二達とは少し下の警戒判定をされてはいるが、1〜10の中で8の段階の為油断出来なくなっている。

 

「………取り敢えず、今目の前で警戒するべきファイター達やチームはこんな感じだね」

 

「はい。

………では、そんな事もありますのでもう一度ファイトしましょう‼︎

私達も立ち止まる暇なんて無いんですから!」

 

「オッケー‼︎

じゃあ次は翔子、アタシとファイトして!」

 

「………全力、出すわ」

 

強化合宿参加のファイター、チームの警戒判定の段階を決めた後に再びファイトを始める。

矢張りヴァンガードファイターとして強いファイターと戦い、それに勝利を収める事を喜びとしているのだ。

こうして彼女達は、夕食時間までファイトを続けて更に欠点や美点を新しく発見するのであった。

その光景をドア越しに見ていて、いつの間にか其処に居たレミリアとフランのスカーレット姉妹は不敵に笑いながらその場から去った。

そして、彼女達が去った後もファイトは続けられ、その表紙は不思議と笑みを浮かべていたのであった。

 




姫路さん達の日常は一にファイト二に反省会+警戒判定の決定、三にデッキの組み直しを繰り返しています。
こんな感じでしたが、如何でしたか?
因みに本編中にあった様にこちらのフーファイターは負けた場合は同レベルの訓練生などと連続千回ファイトすると言うかなり………てか現実可能なのとツッコミたい処罰があります。
一応休憩や睡眠等はしっかりありますが、連続千回勝たないと通称『お仕置き部屋』から出られないと言う………。

感想、指摘をお待ちしています。
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