バカテスファイト‼︎ヴァンガード   作:”蒼龍”

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グスン………。

ブライト「……えーと、渡されたカンペによると、作者はレンさんのレジェンドデッキを予約し損ねて気分がかなりダウンしたらしいね。
まああれ、今までの販売デッキと比べたら秘めたポテンシャルがダンチだからね、しかも好きなユニット揃い踏みだから絶対ほしかったんだよね」

フラン「そんな事より天星さん、断空我さん、感想ありがとうね〜。
うん、平和だったね………」

鉄人はLBが出始めた辺りからファイトするかもしれませんが、ご了承下さい………。



第四十二話「明久とセイナと必殺パワー‼︎」

三日目の朝、明久、龍二達は朝食のトーストなどを食べた後、ファイトルームに直行した。

其処には狙った様にカイトとセイナ達アイドル三人組が居て、カイトは明久に手を振っていた。

 

「…………」

 

「火野君に皆さんもそんなに警戒しないで下さい。

僕はフレンドリーな関係を築く事を心掛けていて、余り敵は作らない主義なんですよね。

それと、先日は突然すみませんでした。

探究心ばかりが先走ってしまい、礼儀や誠実性に欠けてしまいました」

 

龍二の睨みに反応したのか、カイトは明久達に謝罪をして互いの間にある溝を埋めようとしていた。

が、その言葉一つ一つは確かに丁寧だが気持ちが篭っている様には思えない何かを明久、龍二、雄二は特に感じていた。

カイトは実際に誠意に謝っているのだが、彼の悪い癖が働いてそうさせているのを知るのはセイナ達やカイト本人しか居ない事がそうさせていた。

 

「まあ、今はそんなものよりもファイトをしましょう!

セイナ、美春、愛子、君達の実力を彼らに見せる時だよ。

デッキを出して」

 

「分かったよ♪」

 

「………島田さん!

ファイトして下さい‼︎」

 

「はぁ………吉井明久、私は貴方とファイトしたいわ」

 

アイドル三人組はデッキを取り出し、内二名は対戦相手を指名してファイトテーブルに座る。

指名された島田、明久は申し込まれたファイトを蹴るのはファイターとしてのマナー違反に当たるのでそのままファイトテーブルに向かった。

一方工藤愛子の対戦相手は誰にするかジャンケン待ちだった………筈だが、いつの間にかフランがテーブルに座っていてファイト準備を終えていた。

 

「あれ?

ボクの相手はキミかな?」

 

「うん、フランが相手するよ!」

 

(あの工藤愛子と言うアイドルファイター………実力が如何あれ、やられたな)

 

工藤とフランの様子を見た龍二は、工藤の結末を予測して若干同情の念を抱いてしまう。

しかも合掌しながらだ。

そんな龍二を見たいつメンも釣られて合掌していた。

 

「………吉井、ファイトを始めよう。

あの光景、この後は直視出来なくなるから」

 

「うん………セイナさん、清水さん「気安く呼ばないで下さい」兎に角、ファイトだ!」

 

そして明久達もファイト準備を進め、手札交換と先攻後攻の順番も決め終えた。

明久VSセイナはセイナが、島田VS清水は島田が先攻となる。

 

『スタンドアップ・ヴァンガード‼︎』

 

「『どらんがる』!」

 

「『ぶるうがる』!」

 

「『リザードソルジャー サイシン』!」

 

「『スパークキッド・ドラグーン』!」

 

明久、島田は相手のFVを見て驚いた。

何とセイナはロイヤルパラディン、清水はなるかみと完全にミラー対決となった。

しかもセイナのどらんがるは明久がガルモール軸と何方にするか悩んだ『神速の騎士 ガラハット』軸専用のFVだった。

 

「ばーくがるじゃないのを見ると、軸を変えたようね。

しかも決まった展開をすれば安定したパワーラインを作るガルモール軸に………ドロー!

どらんがるのスキル、デッキの上から五枚を見て、中に『探求の騎士 ガラハット』があったらスペリオルライドする!

そして、四枚目がそのカードなので手札を使わずにライド‼︎」

 

セイナは手札を一切使わずに次のグレードへとライドする。

これが安定したライドルートと防御力を持つガラハット軸の特徴である。

手札を温存しつつライドし、長期戦に持ち込んでデッキ一周を成功させて相手を仕留めるのである。

しかし、同じ様な動きを持つツクヨミと比べるとデッキ一周のタイミングが如何しても遅れてしまい、更に手札増量手段がトリガーしか無いのでケアが難しかったりする。

 

「…………テストは終えた。

此処からがこのデッキの初ファイトだ‼︎

ドロー、『湖の巫女 リアン』にライド!

ぶるうがるはスキルで左前(・・)に移動し、その後ろに『すのうがる』をコール!」

 

明久:布陣

 

ぶるう、リアン、R

すのう、R、R

 

明久はパワー4000のぶるうがるを敢えて前列に出し、その後ろにはすのうがるを配置。

この展開にセイナはロイヤルパラディンが得意とする展開力を利用した速攻と判断する。

 

「すのうがるのブースト、ぶるうがるでアタック!「ダメージ『ギガンテック・ドーザー』」

リアンでアタック!「『アラバスター・オウル』でガード」ドライブチェック『まぁるがる』『引』ドロートリガー……アタックはどっちにしろヒットしないね。

ターンエンド」

 

「ドロー!

探求の騎士のスキル、デッキの上から五枚を見て『試練の騎士 ガラハット』にライドする!

………スペリオルライド!

更に、『焔の剣士 バロミデス』をコール!

ガラハット、アタック!『爆炎の剣士 バロミデス』

更に焔の剣士でアタック!「ダメージチェック『ブラスター・ブレード(RRR版)』」⁉︎

ブラスター・ブレードのRRR版………吉井明久のデッキにはブラスター・ブレードはSP版の一枚しか無い筈………まさか、二枚以上デッキに投入している?」

 

RRR版のブラスター・ブレードを見たセイナは、ブラスター・ブレードの複数枚投入を予測し、本格的にデッキの質が変わっていると確信する。

その明久は、RRR版とは言え自身の分身がダメージに落ちた事を少しだけ気にしていた。

が、直ぐに気分を一新してファイトに臨む。

 

「スタンド&ドロー!

立ち上がれ、僕の分身‼︎

『ブラスター・ブレード』‼︎

更に『ハイドックブリーダー アカネ』をコールしてカウンターブラスト(2)、デッキからロイヤルパラディンの〈ハイビースト〉をスペリオルコールする!

勿論僕はすのうがるをアカネの後ろにコール!

そしてすのうがる二体のスキル、他のすのうがるが場に居たら自分ターン中パワー+1000!」

 

すのうがる×2、P6000→7000

 

明久は次から次にリアガードを展開、しかも2ターンに渡って手札をライド時に消費する分を除けばたった一枚で二体を場に出していた。

以前の明久のデッキと比べると、展開力がかなり向上している事が分かる流れだった。

 

「じゃ、ぶるうがるで焔の剣士をアタック!

勿論すのうがるのブーストが入ってるからパワーは11000「探求の騎士でガード」あちゃ………ブラスター・ブレード、アタック‼︎

ドライブチェック『静かなる賢者 シャロン』『醒』スタンドトリガー、パワーとスタンド効果をぶるうがるに!」

 

「スタンドトリガー………」

 

セイナは明久のトリガーがスタンドトリガーだった事に疑問を持ち始めた。

何故クリティカルでは無くスタンドが出たか検討が付かなかった。

 

「スタンドしたぶるうがるでガラハットをアタック!『幸運の運び手 エポナ』『☆』

すのうがるのブースト、アカネで焔の剣士をアタック!「ノーガード」ターンエンド!」

 

「ドロー、試練の騎士のスキル、デッキの上五枚から『神速の騎士 ガラハット』を探してライド!

…ふふ、スペリオルライドよ!

試練の騎士のスキル、神速の騎士がライドしたらソウルチャージ(2)よ。

『爆炎の剣士 バロミデス』、『ギガンテック・ドーザー』、『まぁるがる』をコール!

まぁるがるのスキル、ソウルに移動してパワー+3000をバロミデスに与えるわ。

そして神速の騎士のスキル!

カウンターブラスト(2)、ソウルが六枚以上ならばパワー+3000とクリティカル+1‼︎」

 

神速の騎士、P11000→14000、C1→2

 

何とセイナは結局一枚も手札を使わずにグレード3までライドに成功する。

更にソウルを六枚にする事でパワー増強とスキル発動を促し、防御用の手札まで残した。

ギャラリーの龍二はセイナの実力は最低中の上、最高(最悪)上の中と判断する。

 

「ギガンテック・ドーザーでブラスター・ブレードにアタック!

ギガンテック・ドーザーはソウルのロイヤルパラディンが六枚以上ならば私のターン中パワーは11000になるわ。

ガードは「インターセプト!」なら、クリティカル2の神速の騎士でアタック‼︎

ガード値は最低10000、完全に防ぐには20000、如何するの?「ノーガード」

ツインドライブ『ぼーるがる』『アラバスター・オウル』『☆』クリティカル、3ダメージ確定よ『ソウルセイバー・ドラゴン』『まぁるがる』『引』『世界樹の巫女 エレイン』『治』………バロミデス、ヴァンガードにアタック「ギャラティンでガード!」ターン終了」

 

一瞬明久のダメージが五枚になる所だったが、ドロー&ヒールトリガーで四枚目で抑える。

しかし、ガラハットのスキルや二種類のクリティカルがある為ダメージ枚数が四枚でもデッドライン真っしぐらであった。

 

「ドロー!

大地に立て、絆を結ぶ獣の騎士‼︎

『光の牙 ガルモール』にライド!

ガルモールのスキル、場に出たら手札一枚をドロップしてすのうがるかぶるうがるをスペリオルコールする!

すのうがる、コール!

『爆炎の剣士 バロミデス』もコール!

更にガルモールのスキル、場のすのうがる、ぶるうがるの数だけ自ターン中パワー+1000、すのうがるも更にパワー+1000‼︎」

 

光の牙、P10000→14000、C1

 

すのうがる×3、P7000→8000

 

明久の布陣が完全に整い、更にライトラインとセンターラインの合計パワーが21000以上を達成する。

この流れはセイナも予測出来ていた……が、セイナは見落としていた。

明久のトリガーがシャロンだった、この意味が何なのかを。

 

「ぶるうがる、爆炎の剣士をアタック「ガード!」次、合計パワー22000のガルモールでアタック‼︎

ツインドライブ『ふろうがる』『醒』『静かなる賢者 シャロン』『醒』ダブルスタンドトリガー‼︎

パワーはふろうがる、レフトラインを完全スタンド‼︎」

 

「二種類目のスタンドトリガー⁉︎

………まさか、このデッキは安定したパワーだけじゃなく、1ターン中四回以上のアタックを狙ってるの⁉︎」

 

明久の新デッキ概要を漸く垣間見たセイナはかなり厄介なデッキに仕上がっていると判断出来た。

スタンドトリガーはクリティカルトリガーなどの陰に埋れがちだが、詰めの場面に於いてはクリティカルトリガーとは違った魅力がある。

連続攻撃による手札削り、ダメージ五枚になったらこれが例え防御型デッキでもかなり対応が難しくなるのだ。

 

「すのうがるのブースト、バロミデスでアタック‼︎「ダメージ……『神速の騎士 ガラハット』くっ‼︎」

ふろうがる、すのうがるのブーストを受けてもう一度アタック‼︎「アラバスターと試練の騎士でガード‼︎」

ターンエンド!」

 

場を失わずに明久の攻撃を凌いだセイナ。

そして、自分のロイヤルパラディンデッキと全く対極にあるロイヤルパラディンデッキを生み出した明久にライバル意識を持ち始めていた。

 

「ふっ、防御型デッキとは対極の速攻型デッキを完全に使いこなすとはね………ドロー!

リアン、『ぼーるがる』をコール!

ぼーるがるもギガンテック・ドーザーと同じスキルを持つわ!

更にガラハットのスキル、再びパワーとクリティカルを上げるわ‼︎」

このターンで決める為にリアガードを展開し且つパワーラインも上げる。

それを凌ぐ気で手札に手を掛ける明久。

ファイトも大詰めに入った。

 

「ギガンテック・ドーザーでアタック!

………残り一枚、リアンのブースト、ガラハット‼︎「完全ガード、コストはふろうがる‼︎」

ツインドライブ『閃光の盾 イゾルデ』『世界樹の巫女 エレイン』『治』ヒールトリガー、ダメージを回復してパワーをバロミデスに‼︎

27000の合計パワーを受けなさい‼︎「今だ、『ぎろ』二体でガード‼︎」

な、ぎろ⁉︎」

 

セイナは攻撃を凌がれた事よりも、ぎろ二体が出て来た事に驚いた。

ぎろ、このユニットはグレード0のユニットで、手札からガーディアンとして場に出たらソウルに置かれるカードだが、グレードバランスを崩す為はっきり言えば入れなくて良いカードだったりする。

 

「ぎろのスキル、ソウルに置くよ。

さて、僕のターンだね!

騎士達の神よ、出でて神秘なる力を振るえ‼︎

『ソウルセイバー・ドラゴン』、降臨‼︎

今のぎろ二体のお陰でソウルは五枚、ソウルセイバーのスキル発動の条件はクリアしたよ‼︎

レフト、センターのすのうがる、バロミデスにパワー+5000し、ふろうがるを退却してシャロンをコール!

シャロンのスキル、まぁるがると同じくソウルに移動してパワー+3000をレフトのすのうがるに!

更にガルモールをコールして、一斉アタックだ‼︎」

 

まさかの全ラインの合計パワー26000オーバーに完全ガード有りの手札ですら凌ぎ切れず六枚目のダメージを許してしまう。

このターン、及び自分ターンのアタックフェイズ中の出来事にセイナは脱帽していた。

自分ならやらない事をやり抜く明久に最早尊敬の念すら持ち始めていた。

 

「………シャロンにまぁるがる、更にぎろと、そのデッキは全ライン21000以上を常に狙い、四回以上アタックする超速攻型デッキなのね?」

 

「うん。

その分事故率も前のデッキ以上だし、手札枯渇のリスクも高くなったけど、狙い通りに回せて良かったよ」

 

セイナの問い掛けに笑顔で応える明久。

その笑顔は輝いていて、他人も釣られて笑ってしまう程の魅力が確かにあった。

それに対して明久は、ファイトを通してセイナはカイトの様な胡散臭さが無い普通の子だと言う事が分かり握手を警戒心無く出来た。

一方島田VS清水の方は、結論から言えば島田の圧勝。

実力差がダイレクトに出たファイトになった。

 

「同じなるかみデッキの対策は嫌と言う程やったから、まだこの程度じゃウチには勝てないわよ。

………ま、まあ………見所も一杯あったから期待出来るけど………」

 

「……〜っ‼︎

あの、今後貴女の事をお姉様とお呼びして良いですか⁉︎」

 

「は、はいぃぃぃ⁉︎」

 

ファイト終了後、清水は島田をお姉様と呼ぶ許可を本人に確認し、その島田は如何すれば良いのか分からず龍二と明久に助けを求めて視線を向けた。

当の明久達も如何すれば良いのか分からないので手を上げてお手上げとしていた。

 

「そ、そんなぁ〜「ひゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!?!」?」

 

島田がタジタジになり始めた直後、工藤の悲鳴が上がる。

しかもフランとのファイト中にだ。

気になった明久はフランの布陣を見た………其処には、見なかった方が良かったと思う光景があった。

 

「うふ、うふふふふ☆」

 

フラン:布陣

 

マスカ、PBD、R

カロン、アポカリ、R

 

PBD、P11000→31000、C1→3

 

ライトライン合計パワー:20000

 

センターライン合計パワー:41000

 

そして工藤の手札も三枚、完全ガードがあったとしてももう片方のアタックを防ぎ切れない紙みたいな防御力の盾しかなかった。

 

「あ、あn「きゅっとして、ドカーン☆『グリム・リーパー』『☆』『デスフェザー・イーグル』『☆』ダ・ブ・ル・クリティカル☆」お願いすらマトモに聞いてくれないじゃないですかヤダー‼︎」

 

『う、うわぁ………』

 

工藤の慈悲を求める声すらマトモに聞かずヴァンガードからアタックし、その上ダブルクリティカルを引き当ててクリティカル5のアタックを加える。

余りの無慈悲な一撃にその場に居た全員(カイトも含む)は少し引いてしまった。

しかし明久は、先程のファイトで自分だけのものを完全に掴んだ感覚を覚えた。

そう………仲間と共に歩み抜く絆の力を。

 

「……うん、龍二‼︎

僕とファイトだ‼︎」

 

「……何かを掴んだ顔をしてるな。

良いぞ、全力で来い‼︎」

 

明久の顔を見て何処か安心感を持ち、また今なら全力を出せるかもしれないと言う高揚感を持ち、龍二は明久のファイト宣言を受けた。

そして、ファイトをする二人の表情は今まで見た事の無い程リラックスしていた。

 




セイナはガラハット軸、しかも最低パワーが大体11000で固定される堅実デッキでした。
対して明久は早い段階から展開し、二つ以上のラインが常に21000になる様にする速攻デッキです。
同クランでの対極デッキの戦い、如何でしたか?
そしてフランちゃん、正に容赦無いけど無邪気なファイトです(←ここ重要)

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