ブライト「そんなにアレが堪えたのか………天星さん、断空我さん、感想ありがとうございました!
ラストチャンス編、遂に始まります‼︎」
フラン「ラストチャンスの意味………それは、本編を見てたら何の事か分かるかも?」
じゃあ、始まりますよ〜………。
そしてローテンションでスミマセン………。
第四十六話「地区予選とど田舎ともう止められない⁉︎」
合宿から帰宅して二日後、明久達は地区予選第三会場に向かう為駅で集合する。
更に駅には明久達だけでなく、応援組になったフラン、レミリア、霊夢、魔理沙、咲夜、島田の妹である葉月、ブライトにネプテューヌ、更には同じく地区予選第三戦に参加するチームG3最強最高も来ていた。
「なーはっはっはっは‼︎
俺様達は遂にパワーアップを果たし、地区予選へと赴くのだ‼︎
お前達デッキを取れ、戦場は第3会場だぁぁぁ‼︎」
『おおー‼︎』
「明久だけでなく、フランまで………」
しかし、いきなりふざけムード全開でワイワイ騒ぐ明久達。
その中にはフランまでおり、それをみたレミリアや咲夜は妹の将来が不安になり始めていた。
「お前らー、ふざけてる暇があったら早く乗れー。
発車する『プシュ〜』………あ」
雄二が明久達に電車に乗る様に促そうとした瞬間、電車のドアは閉まりそのまま発車した。
………明久達全員を残したまま。
『うわぁぁぁぁぁぁあああああああやっちまったぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!!!」
そして、明久達を駅に残したまま地区予選第三戦は終わったのであった………。
〈バカテスファイト‼︎ヴァンガード、完〉
「全く、いざと言う時の保険を掛けて良かったわ………」
しかし、そんな事態を予測したレミリアによりメイド部隊総動員がなされ、全員地区予選第三会場に時間ギリギリで間に合った。
「うん、感謝してます。
で、此処が………予選会場?」
「ああ……予選第3部会場、通称『人気無しネームド参加者優勝間違い無しど田舎会場』、略して『ど田舎会場』だ」
「最初から略せよ」
「………これに似たものを学園で見た事が………」
予選会場を見た明久の一言は『これは何?』のニュアンスしか無い言葉だった。
更に他参加者も応援者も明久と同じ気持ちになり、西村の方は文月学園の最底辺のクラス、Fクラスを思い出してしまっていた。
それ程までにこの予選会場はオンボロであり、周りには草木が生い茂り、窓には蜘蛛の巣が掛かっていた。
流石の葉月やフランもポカーンとした上、思考が停止していた。
「こ、こんな場所にお嬢様達を置けません‼︎
十六夜咲夜、参ります‼︎」
「流石の僕もコレ無理‼︎
ブライト、行きまーす‼︎」
そんなオンボロで衛生状態最悪の会場にブライト、咲夜が突撃し、物の十数分足らずで会場の外観と内装を綺麗にし、衛生状態を改善する。
但し外の草木には一切手を出していないので、幾ら会場が綺麗になろうとど田舎感は払拭出来ない。
「……クッ、私達のスキルを以ってしてもこの田舎臭を消す事が出来無いなんて……」
「咲夜さん………僕らは何でも出来る超人じゃないんだ。
自分に出来るベストを尽くす、それが使命なんだ………少なくとも、僕は咲夜さんはベストを尽くしたと確信しているから。
レミリアお嬢様も妹様もそれは分かっているよ、絶対」
「………まあ、あれは放って置いて行くわよ。
あの二人はメンタルは異様に強いからハブられた程度では如何とも無いわ」
ブライトと咲夜のネタとも取れる掛け合いに全員苦笑を浮かべたが、直ぐにレミリアが会場の中に入る様に促した為、明久達は会場の壇上前に、レミリア達は観客席へと向かい始めた。
「………あ、お待ち下さいお嬢様‼︎」
「って置いてかれてる⁉︎
皆待ってよ〜‼︎」
それに気付いたブライト、咲夜もレミリア達を追い掛け観客席に着く。
その際咲夜は少し涙を浮かべていたらしい。
それから数分後、明久さん達がギリギリで受け付けを済ませた後直ぐに参加チームが集まった。
しかし、その数は地区予選第一部と比べても少なく、場合によっては長閑な会場なのに宝の持ち腐れと言われてしまうかもしれない。
「参加チームは……僕らや須川君達を入れても八チームだけ。
本当に人気の無い会場だね、此処」
「だからその分衛生管理が杜撰になるんだ。
何せ利用者が大会以外では『
「うわぁ………」
更に龍二から衝撃的な一言が出た為、明久達は一気にモチベーションが下がってしまう。
その隣に居た亮達の耳にも届き、流石の彼等も明久達と同じ反応を示した。
因みに他の選手には聞こえたかと言うと、明久達は参加チームの中で一番左端に居た為、その隣の亮達以外には聞こえていなかった………だが、他の選手も同じ気持ちだったのか微妙な表情を浮かべていた。
「えー、では地区予選第3部の開会式を行いたいと思います。
参加チームはたった八つですが、その分頑張って下さい。
では、トーナメント表を発表します」
其処に味気無い開会式も始まり、いよいよ此処が必要あったかと言われても可笑しく無い雰囲気になる。
その中でのトーナメント表発表であった。
試合順はこうなる。
第一試合:チームG3最強最高VSチームマーマレード
第二試合:チーム某北斗の兄弟VSチームカオスファンタジー
第三試合:チームリベレイターズVSチーム牛ちゃん
第四試合:チームアルファVSチームロジック
「須川君達が第一試合か………予選第1部は16チームあったから試合数が多かったのに……」
「言うな、此処を他の地区予選と比べる事自体間違いなんだ………」
参加チームと試合の少なさに明久がつい呟くが、それを聞いて龍二は切なそうに制す。
龍二も、この会場などに思う事があったのだろう。
「では、第一試合を行いますので該当チームはその場に残って下さい」
「吉井、火野、ウチ達は早く観客席に行くわよ」
「と言っても、壇上前と観客席が融合した空間だからねぇ……」
早速試合が始まる様なので、明久達は観客席(と言う名の隅っこ)に行く。
其処では霊夢が葉月のファイト相手となっていて、全員そのファイトに和んでいた。
「『トップアイドル パシフィカ』でアタックです!」
「此処でパシフィカを引き当てるなんて、この子かなり素質があるわね………じゃ、二枚突破で」
「ツインドライブです!『ドライブ・カルテット・シュプリュ』『☆』『コミカル・レイニー』『☆』
クリティカルトリガーが二枚出たです!
パシフィカに全てプラスするです!」
「はい⁉︎
其処でダブルクリティカルを引き当てる訳⁉︎
この子、将来化けるわよ……」
「こりゃ、油断したら直ぐに追い抜かれるな。
流石は島田の妹なんだぜ」
如何やら葉月がダブルクリティカルを引き当て、かなり手加減しているとは言え霊夢を倒す快挙を成し遂げていた。
それを見た明久、龍二達は開いた口が塞がらずにいた。
「どう、ウチの妹の引き運は?
たまにウチも『バミューダ
「………島田妹スゲ〜………」
「あ、バカなお兄ちゃんとお姉ちゃん達だ!」
ファイトを見ていた明久達に葉月が気付き、全員そっちに視線を移した。
それと同時に亮達のファイトが開始され、雰囲気を察した明久達も直ぐに座って試合を観戦する。
因みに幾ら不人気の場所でもモーションフィギュアシステム採用型のファイトディスプレイは完備しているらしい。
「先鋒は根本か。
幾ら此処が人気の無い予選とは言え、あいつらは大丈夫なのか?」
「大丈夫よ西村先生。
私が考え、紅魔館一同とブライト達が協力した強化合宿に参加した彼等もまた、明久達と同じくレベルアップしているわ……確実に」
初戦突破が出来るか心配でつい口から一言が出た西村に、レミリアは自信満々で答える。
龍二は根本の実力を見ていて、対戦相手のファイト運びを見て強化合宿の結果が無くとも根本が勝つと確信する。
次の玉野のファイトだが、玉野は何とクランを〈ネオネクタール〉に変更していた。
これには龍二も興味を示し、それを見たネプテューヌが口を開く。
「ぬっふっふ、リュー君はタマノンが〈ネオネクタール〉を使っているのが気になるんでしょ〜ね〜。
実は、このわたしが二日目の夜にタマノンのタイプから判断して試しに〈ネオネクタール〉を使わせたら、これがまたピッタリはまったのさ‼︎」
「………あー、ネプ子が玉野さんのデッキ作りをワンツーマンでやってたのはそんな経緯があったからか。
でも、彼女は美男性が多いクランが良いって言ってたのに何であのクランを?」
二日目夜にそんなイベントがあった事を暴露するネプテューヌに、ブライトが目撃者として発言した為、彼女の話は実話と証明される。
しかし、同時にブライトが出した疑問も浮き彫りになりそれもネプテューヌが答える。
「実はタマノンね、『次の地区予選は今年の全国大会のラストチャンスだから、一番弱い私が須川君達に迷惑を掛けたくない、だから強くなる手助けをして下さい!』って言ってわたしに頼むに来たんだよね。
だから、わたしも何か出来ないかな〜って付き合ってあげたんだ〜」
「あの玉野がな……」
龍二はネプテューヌが話した玉野の決意に関心し、自分の趣味よりもチームの役に立とうとする姿勢にファイターとしての評価を見直した。
そして同時に、今の玉野は油断してはならないとも感じていた。
「う、うう〜………〈ネオネクタール〉は繁殖力が高いから退却しても退却してもキリが無い〜」
「『メイデン・オブ・トレイリングローズ』で、ヴァンガードにアタック‼︎
ツインドライブ……『ウォータリング・エルフ』『醒』スタンドトリガー……なら、『木漏れ日の貴婦人』にパワー+5000とスタンド効果を与えます!
セカンドチェック『メイデン・オブ・トレイリングローズ』!」
「よし、何故か後列をスタンドしたからトリガーが無意味になった!」
玉野の相手はスタンドトリガーの効果を後列に振ったのに安心して次のターンに入ろうとした。
だが、玉野の手札にメイデン・オブ・トレイリングローズがある事の意味を全く理解していなかった。
「まだ私のターンは終わってないです!「へっ?」
メイデン・オブ・トレイリングローズのスキル、アタックヒット時に手札からトレイリングローズをドロップ、そしてカウンターブラスト(1)を払います!
行きます、ペルソナブラストスキル‼︎
デッキの上から五枚を見て、その中から〈ネオネクタール〉のユニット二枚を選び、スペリオルコールします‼︎
『ヘイヨー・パイナッポー』二枚を上書きコール……此れで、また二回追加アタック出来ます!
右のヘイヨーで単発アタック‼︎
ヘイヨーのスキルでパワーは8000から11000になります‼︎」
「…これ防いでも次はさっきのスタンドした木漏れ日の貴婦人のブーストを入れて23000のアタック……チクショウ、ノーガード‼︎」
玉野の実力を見抜けなかった対戦相手はそのまま六枚目のダメージを受けて敗北。
そのまま初戦突破を果たし、チーム全体のレベルアップを明久達に見せつけた。
「須川君達、地区予選第1部よりもレベルアップしてる‼︎」
「それは俺達も同じだが………この会場に居る連中のレベルではもう須川達を止められないな。
さっきの試合、マトモに見ていたチームは俺達の対戦相手のチーム牛ちゃんや某北斗の兄弟だけだったしな」
龍二の一言に明久達は思わず唾を飲んでしまう。
が、それと同時にチーム牛ちゃんや某北斗の兄弟以外のチームの意識の低さにもガッカリしていた。
根本、玉野のファイトは見逃してはならないファイトだったのに見ていない……つまりはファイターとしてのレベルが低いのだ。
マトモなファイトをするのはたった三つのチームだけの予選に、この場所の不人気振りと上位ファイターの不在………一戦一戦本気でファイトしてレベルアップしたい明久達には向かない状況が重なってしまう。
しかし、龍二はいざと言う時の保険でこの第三部を選んでいたので文句は言えなかった。
「………第二試合も終わったな。
次は僕らの番だね」
「………周りが注目してやがる。
龍二がファイトするからか?
調子の良い連中だな、こいつら」
「雄二、気にしていたらキリが無い。
無視してろ………行くぞ」
明久達の番になり、所定位置に歩き始めるが突然全チームが注目した為、雄二は鬱陶しさを感じざるを得なかった。
そんな雄二を宥める龍二は、常にこんな経験をしていた為か対応に慣れていた。
「チームリベレイターズ、ファイト〜☆」
「お姉ちゃんとお兄ちゃんたち、頑張ってくださいです〜‼︎」
「お嬢様の前で無様なファイトは見せない様に」
応援側の葉月やフラン達もチームリベレイターズに激励と忠告をして見送る。
その彼等の前にチーム牛ちゃんが立つ。
明久達、亮達の今年の全国大会参加権を賭けたラストチャンス、そのファイトは静かに始める……。
玉野さんは〈ネオネクタール〉にクランを変更し、須川や根本達の為に強くなろうとし、決意も新たにしました。
根本達も全国大会へ行く、その為にレベルアップを果たしています。
明久達のライバルチーム、それは姫路さん達だけでは無いのです!
感想、指摘をお待ちしています。