「えっ、雄二君が主人公じゃないの?」
雄二は準主人公です、ヒーローは遅れて到着するって言う名ゼリフを知らないのかい?
「ヒーロー………ね。
天星さん、AM sさん、感想ありがとうございました。
この展開、やっぱり予想外過ぎますよね…………良かったね、叩かれなくて」
ヒヤッとしてたのは此処だけの話です。
さあ、第七十話始動である^^
明久達が消えてから丸一日が過ぎたが、雄二達は未だ明久達を消した謎の人物の足取りを掴めないでいた。
しかし、それでも明久達の友である彼らには立ち止まっている時間など無い。
よって彼らは行動を起こしていた…………明久達を救う為の行動を。
その第一歩として雄二達は…………北海道に来ていた、しかも学校を休んで。
「此処に居るのか………俺らの力になってくれる奴は」
「ブライトからの話だとそうね。
………初めは耳を疑ったし、少ししか会っていない奴を助けるお人好しなのかって思ったけど、今はどんな可能性でもいい、吉井や火野達を助けられるならそれに縋り付くわ」
「うむ、ワシらのリーダーであり、友である明久達………必ず助け出す為にも行動あるのみじゃしのう」
「………瑞希、吉井、火野、待ってて」
「僕らが必ず、この手で……‼︎」
何故雄二や翔子達七人は北海道に来ていたのか?
その訳は、明久達が消えた直後に遡る…………。
明久達が消えたと判明した直後、雄二達は翔子達や亮達、更に霊夢や魔理沙、フランとレミリアとも合流してブライトとネプテューヌと出会ったファミレスで翔子達に現在判明している分の情報を話す。
無論、翔子達や霊夢達は青ざめて雄二達から視線を外せなくなってしまう。
「………嘘…………瑞希達が…………消えた………⁉︎」
「坂本、ブライト、冗談は休み休み言いなさいよ!
幾ら何でも質が悪いわ「冗談なもんか、俺らはブライトのPSYクオリアを介して見ちまったんだよ……あいつらが消えちまったその瞬間をな‼︎」っ…………‼︎」
「けど、何で明久や龍二、姫路が狙われたんだよ⁉︎
あいつらが消されちまう理由なんか「『先導者』とその候補、虚無の力と意思の刺客なら狙うのに十分過ぎるよ………あの時決まった結果を白紙にしたいなら尚更ね」………クソッ、胸糞悪い話だ‼︎」
霊夢、亮が特にブライトや雄二に当たってしまうが、現実を直視せざるを得ない状況に憤慨し、奥歯を噛み締めたり手から血が滲む程の力で握り拳を作っていた。
それに対してレミリアは、冷静に情報を頭の中で整理し、次の状況を予測している。
「………ブライト、『先導者』やその候補者の消失。
これはこちらの世界やクレイにとってはかなりの痛手の筈。
そう………『
なのに何故私達は吉井明久達を覚えていられる?」
「レミリアさん、それは流石に僕の専門じゃないから【ピピピピ‼︎】あ、メール…………早速『
レミリアの口から衝撃的な発言が飛び出して雄二達は驚く。
何と自分達が明久達に関する記憶を操作される可能性を示唆したのだ。
島田や優子達はこのまま明久達の事を忘れてしまうのか不安に駆られ始めるが、ブライトがカイトとのメールを手早く行い、幾らかやり取りをしていた。
するとブライトは何度か頷いたり唸ったりしていたが、最後は納得したのかメールを返し切り、雄二達との会話に戻る。
「カイトからの情報を話すね。
レミリアさんの指摘通り、本来なら僕達は明久君達の記憶を操作される筈だったけど、彼らとある程度親交を深めていたから世界の修正力の干渉が無力化されたらしいです。
一度結び合った絆、それが明久君達の記憶を僕達に残してくれてるお陰で…ね。
で、これからやるべき事も彼に示されたよ」
するとブライトは紙とペンを取り出し、情報を簡素にまとめ始めて次の行動まで書き始める。
内容は以下である。
0:カイトは明久達の記録、情報、記憶を操作してクレイ、地球に無駄な混乱が発生しないようにしている。
1:カイトが明久達を救出する計画を立案するも、自分らしか明久達の記憶を操作されていない為基本的に協力不可(敵にカイトの行動を読まれる等のリスク排除の為)
2:カイトの方でも明久達の記憶を持つ者を探し出し、極秘にアジアサーキットに参加させる
3:ブライト達には二つのグループに別れる必要あり。
一つは無論アジアサーキットに参加し、明久達を消した犯人を打倒する。
これにより犯人が行った事全てが修正される(現状これが最善策)。
もう一つはアジアサーキットに参加しない者達で独自に犯人を調査する事。
尚、何方も明久達の記憶を持つ為犯人に狙われる可能性大
「つまり僕らには囮役になって、犯人に狙われてくれってさ。
カイトの明久君達を取り戻す計画を察知されない為にね………さて、雄二君達は勿論アジアサーキットに参加する側だね?」
「当たり前だ!
犯人の野郎をこの手で倒して明久達を連れ戻してやる!
今回は癪だがカイトの奴の計画に乗る事が明久達を助け出すのに一番の近道だからな!」
流石の雄二もカイトの計画に協力するのは前回が前回だった為余り良い気分では無いが、大局は見据えているので嫌な気分しか湧かない相手であろうと同じ目的ならば力は貸すべきとも考えていた。
しかし、それを聞いたブライトの表情が曇り始める。
「………なら、君達はかなり過酷な道を辿る事になるかもしれない。
アジアサーキットの招待券は基本的に協会側がチームリーダーとして選出された人に送付され、その人が呼び集めた最高のチームで出場する事になっているんだ。
でも、その招待券は明久君と姫路さんが消え、招待券すら奪われてしまった。
こうなったら推薦枠での参加は出来なくなって、一般枠として各ステージの予選会を勝ち抜かないとアジアサーキットのステージ一つにすら参加出来ないんだ」
ブライトは雄二達にアジアサーキットの推薦枠と一般枠の違いを説明し、招待券が無い今は一般枠として予選会から参加しなければならないとも言う。
が、雄二達はそんな事は百も承知しており、そんな程度は試練にすらならないとまで考えていた。
「へっ、一般枠しか無いならな、それに突っ走るまでだよ!
なっ、お前ら!」
「ああ‼︎」
「確率的にそれしか無さそうだからね。
僕らは全員一緒の気持ちさ」
全員が全員共に、それぞれの力を結集して明久達を連れ戻す事を誓い合う雄二達。
その団結力はチームの枠を超えた絆となっていた。
しかし………ブライトは雄二達が考えていた事以上の事態に陥っている事を誰よりも理解していた。
そう、サーキットの予選会の日程を調べていたからだ。
「………なら、その予選会は後一つ、日本の東京ステージしか残されていないなら?
他のステージの予選会は二つは既に終了し、三つ目の香港ステージの予選会も開催され、決勝戦が行われていたら?
何より、予選会は全国大会本選以上のレベルの大会だったら?」
「………はっ?
予選会が………一つしか残ってない⁉︎」
ブライトの言う通り、シンガポールとソウルステージの予選会は既に終了して後はステージ開催のみ。
香港ステージの予選会に関しては今正に開催されており、物理的に飛び入り参加も不可。
残ったのは東京ステージ予選会だけであり、全員で参加するとなればチームを分けねばならず更に予選会も参加枠が決まっており、最悪雄二達の内誰かが参加すら出来ない可能性すらあったのだ。
ブライトとしては、予選会で落ちたりそもそも参加出来ない事によるダメージを気にしており、また確実性が欠ける為何とかある程度の人は推薦枠での参加が望ましかったのだが………謎の人物はそれらを見越して招待券を奪っていったのだ。
邪魔者の数を確実に減らし、己が目的を完遂する為に。
「やってくれるわね…………私や霊夢達は調査組に行くとして、雄二達や須川達、それに霧島達は予選会に出る。
そして、どれだけチーム人数を絞った所でステージ参加は確実では無い。
となれば…………明久達の救出出来る可能性は更に低くなるな。
ふっ、敵ながら此方を翻弄し、動きを完全に制限して来るとは見事としか言えんな」
「予選会は上位40チームがステージ参加を認められてるけど………その中に僕らの陣営のチームが二つ以上入るのは容易じゃない、と言うかほぼ一つのチームしか行けない。
状況は思った以上に最悪だよ」
雄二はブライトの言葉を噛み締め、改めて状況を整理する。
先ず予選会に自分達がフルに出てステージ参加をする可能性を計算した………が、如何足掻いても一つのチームだけしか参加出来なかった。
ブライト達は海外の人間だから仕方無いとして、亮達や翔子達も参加してもこんな結果しか計算出来ずにいるのだ………。
「クソッ………確率を上げる為にも何とか別のステージで俺らが勝たなきゃいけないのにそれすら出来ないのかよ………‼︎」
「………じゃ、じゃが!
まだ全員が参加出来ぬと決まった訳では無かろう!
なら何とか」
「ヒデヨシ、サカモトの表情を見れば分かるよね?」
秀吉の希望的観測もフランにより無情に崩れた。
そう、今の状況では活路が少な過ぎるのだ。
雄二、レミリア等の頭脳を以ってしても………そうこうしている内に、ファミレス内の雄二達が座るテーブルの周りは重い空気に包まれた。
そして、明久達を救出する可能性が少ないまま、予選会を迎えるのであった………。
〈バカテスファイト‼︎ヴァンガード第七十話、完〉
「でも、裏技なら無くはない………【プルルルルピッ】もしもし、大事な話がありますので明日会えますか?
はい………はい、此方から向かいます」
しかし、ブライトの瞳はまだ諦めておらず、誰かに電話を掛けて明日会う約束を取り付けた。
「うん、雄二君達に霧島さん達、明日僕に付いて来て欲しい!
今僕はある人達と会う約束をしたけど、この人達なら三人を助けるのに協力してくれる筈だよ!」
「な、ほ、本当か⁉︎」
「あくまでも可能性だけど、行く価値はあるよ!
だから行こう、あの人達は居る場所………北海道へ‼︎」
このブライトの立案により、雄二達は学校を休んで北海道へ行き、冒頭に至ったのだった。
「さあ行こう、待ち人に会いに」
ブライトの先導で待合人との合流場所へと移動し始め、一歩一歩と近付いていた。
因みに雄二達は、誰かに会うかは空港で既に聞いている。
その人物は、数ヶ月前に一回明久達に出会い、明久達とファイトをした青年であり、ブライトの憧れであり超えるべき目標、そして、こんな事態には仲間を助ける為に真っ先に動く男だ。
「着いたよ、此処だよ」
そうして着いた場所は公園とはまた違う広場。
遊具も何も無いそんな殺風景な場所に四人の人物が居り、ブライト達を確認すると近付いて来た。
「また数ヶ月振りですね………ブロントさん、忍者さん、アリス、天子」
「ほむ、そうだな………で、飽惣と劉辞といhめじ以外なのリベレイターズとかが来てるみたいだが何の用なわけ?
早く教えるべきそうすべき」
ブライト達に近付いて来た人物、それはブロントさんを筆頭としたチームDRAKだった。
ブライトは電話では事情を話さず直接話を通して事態の解決に協力を求めようとしていたのだ。
そして、ブロントさん達に何があったのかを話し始め、それを聞いていたブロントさん達は驚きを隠せなかった。
あの明久が、瑞希が、龍二が消えてしまった。
更にその犯人は追いたいのならアジアサーキットに出ろとさえ言って来たのだ。
そして今ほぼ手詰まりに近い状況にあるとも言った。
「………成る程な、だからお前達は真剣に話し込みに来た訳だな。
如何するんだ、ブロント」
忍者も事の重大さが分かるのか、軽口は叩かずリーダーのブロントさんの答えを待っている。
チームの決定権はリーダーにあり、リーダーがNOと言えばNOとなるが、雄二達としてはNOにはなって貰いたくは無かった。
そんな重苦しい空気の中、ブロントさんが口を開く。
「おいィ?
お前らは頭が悪いタダのバカですか?」
「えっ⁉︎」
「フレを助けるのに理由がいるのかよって名ゼリフを知らないのかよ?
俺は明久達とはフレ登録していた実績がある証拠ログも確保済みだから言い逃れは出来ない。
ちなみに証拠ログはこれ。
明久達「ブロントさん、フレ登録を【お願いします】」
ブロントさん「ふむ、全力でやっても良いぞ」
明久達「封印がとけられた‼︎」
そして今そんなフレが「ナイトはやくきて〜、はやくきて〜; ;」と泣き叫んでるなら助ける助けないで言えば助けるが100だったと言う意見!
助けたいから助けるのではなく助けてしまうのがナイト!
なのでお前ら俺を全力で頼っても良いぞ俺は心が広大だからな」
雄二達はブロントさんに会った回数が一回、しかも明久がファイトしている途中で出会った為ブロント語がほぼ分からないでいたが、何を言いたいのか本能的に理解していた。
そう、ブロントさんも明久達を助け出すのに動いてくれるのだ。
初めは拒否されるかもと思っていた雄二達も、これを聞いて希望を持てる様になった。
「まあ分かってた(予知夢)
それでブライト、どんな作戦で行くのよ?
生半可な作戦だったらこの一級廃人の私のハイスラを受ける事になるわよ?」
「作戦は簡単、ブロントさんのチームDRAKに後三人リベレイターズかAL4のメンバーを入れて欲しいんです。
ノースアメリカサーキットの優勝チームが七人だったからアジアサーキットもその影響でチーム人数を七人に増員しちゃったからね、これを利用しない手はないね。
それに、推薦枠のチームは『招待券を貰った人が自由にチームを編成してサーキット参加が出来る』。
それがサーキット開始直前まで他チームのメンバーだった人でもね。
そしてあわよくばカイトが見つけた人達とブロントさん達と一般枠で出る人、この三チームによる連携も出来てステージに犯人が参加していれば、いや、犯人は必ずステージに参加するから犯人を見つけて早期打倒する事さえ可能!
それが僕の考えた囮と見せかけた本命作戦さ‼︎」
ブロントさんの協力が確定した瞬間、ブライトも自分の考えた作戦を全員に話し、その使える手を使い尽くして行おうとする作戦に雄二も苦笑を浮かべたが、リスキーではあるがリターンも大きい為乗らない話は無かった。
「じゃあ、誰が私達と一緒に「………雄二、秀吉、島田、お前達が行け」あら?」
更にチームDRAKに誰が入るか相談しようとした所、康太が雄二達を推薦し、彼らを行かせようとした。
おまけにAL4メンバーも同じ意見だったらしく、雄二達をジッと見ていた。
「ムッツリーニ、お前ら………だがムッツリーニ、お前は一般枠で」
「………百も承知、それにやるべき事がある。
………どのみち、東京ステージの予選会まで掛かるしな。
………たからこそ、そっちは任せた!」
雄二の問い掛けにも康太は揺るがずにチームDRAK入りを薦める。
そんな康太の決意に雄二も折れ、秀吉と島田の方を見て二人の答えも待つが、二人もステージで犯人を見つけて倒したいと考えていた為、意見を求めるだけ時間の無駄であった。
「………分かった、ムッツリーニもしっかりやれよ?
じゃあブロントさん、俺らをチームDRAKに入れてくれ!
他でもない、明久と龍二と姫路の三人を助ける為に!」
「おう!
今日からお前らもチームDRAKの一員だべ!
この圧倒的チーム力にアワレ虚無装備の刺客は「実力が違い過ぎて勝てない!勝ちにくい!」と諦めが鬼なるがフレに手を出した時点で時既に時間切れ!
卑怯な手を使った刺客は裏世界でひっそりと幕を閉じナイトの武勇伝は多分ヴァンガード界で伝説になってる」
そしてブロントさんも雄二達のチーム入りを認め新生チームDRAKが結成された。
これにより雄二達は推薦枠でステージに直接参加が可能となり、いよいよ本格的に明久達の助け出す物語が動き出すのであった。
はい、第二期の主人公とはブロントさんです‼︎
選出理由は黄金の鉄の塊で出来ているナイト→ゴルパラ使い→ゴルパラは第二期主人公クラン→丁度雄二はノヴァグラ、美波はなるかみだから第二期OPの組み合わせ可能と、こんな感じで決まりました。
まあ準主人公と言ってもほぼ主人公と変わりありませんから活躍は期待して下さい。
尚、調査組も意外な形で活躍する………かも?
感想、指摘をお待ちしています。