【転生先に宇宙世紀はやや地獄】せや!死にたくないなら先に思念体になれればいいんや!【UCおじさん】   作:有機なす

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004 本編3話放映時の視聴者目線【あれ?ワイらは???】

「あんたさ、クランバトルやらない?」

 

「面白そう、やる!」

 

「「「……うぇっ」」」

 

「マチュ! もうちょっと、考えよう、即答ダメだよ!」

 

コロニーの外で軍警のザクを始末……もとい、退治した後。

 

ジャンク屋のハンガーにガンダムを運び込んだ後、ジャンク屋の女社長がマチュに声をかけ。

 

その問いにマチュは迷わず即答し。

 

その即答ぶりにジャンク屋の男衆はどん引きして変な声を出し。

 

さっきまで猫ちゃんの腰が砕けるまでヨシヨシしていたのを忘れたかのように、ミントは半泣きでマチュの肩を揺すった。

 

「でもキラキラでギラギラで面白かった。とってもすごい。またアレやりたい!」

 

「オーガスタの子でも言わないような台詞ぅ……」

 

マチュを揺さぶっていたミントは諦めた様に座り込み。

 

「やめとけって! ショーバトルだけど命かかってるんだぞ!?」

 

「そうだ、将来より今晩飲む酒代を気にする様な連中の仕事なんだからさ!」

 

ジャンク屋の男衆は脅す様な事を言うが、その実心配しているような内容を言い。

 

「良い意気だ。楽しみにしてるよ」

 

マチュの瞳にキラキラ輝く本気を見たのか、ジャンク屋の女社長は笑顔を浮かべた。

 

 

 

 

ペガサス級ソドンがコロニーの空に浮かんだ次の日。

 

「……どうやって諦めさせ……うん。もういっそ応援した方が?」

 

保健室で安っぽいスツールに腰掛け、芳醇なバニラの香りがするカップアイスの中身をプラスチックのスプーンですくっては食べつつ物思いにふけるミント。

そこにピシャン!とドアを開け。

 

「ミンっ………ジュンセンセ、ちょっとマヴ探してくるね!」

 

走るように保健室に入ってきたマチュは、ミントにスクールバッグを投げるように預け、そのまま保健室の外ドアから飛び出して行った。

 

 

視聴者達にはマチュ視点でシュウジと出会いニャアンと再会し、クラバの約束をしたシーンが映り、カメラが夕方の保健室、コロニー内が夕日の色に染まり、深いオレンジ色になった保健室のベッドの上で髪の毛を広げて横になっているミントに戻ってくる。

 

 

「はぁーあ………出会った頃はもう少し思慮深い子だったのに。ボク、教師や子育ての才能が無いどころかマイナスかも」

 

出会っていた頃は退屈と平穏の日々に諦観の瞳を浮かべていたマチュが、キラキラとした青春を楽しむ瞳で天真爛漫な笑みを浮かべるようになったのはいいとして、年頃の乙女というよりもやんちゃないたずらっ子みたいになった回想を浮かべ。

 

「マチュがあんな感じに『ロック』になったのはボクにも責任あるよね。責任、とらなきゃなぁ…………拾った子猫は最後まで面倒を見ましょう。子猫? うりぼうの間違いかな」

 

両手で目元を隠す体勢でつぶやいたミント。

 

「―――起きて、ボクのガンダム。せめてあの子が無事に帰れるように見守るよ」

 

目元を隠した腕をどけると、ミントの瞳には光る緑色の縁取りがある金色に染まった瞳孔。

 

同じ時、少し離れた場所で巨大な格納庫に光が点り。そこには巨大なガンダムフェイスのモビルスーツが結跏趺坐、座禅の時に組む独特の体勢。仏像のような足の組み方で安置され。

 

内部のリニアシートが置かれた球形のコックピットの内部がゴウンと低音と共に稼働を始める。

 

無人のコックピット、そのメインディスプレイにはとある文字列が表示される。

 

『Psycho system activated...Pilot ID: Jun Watarase(サイコシステム起動。パイロットID:ジュン ワタラセ)』

 

『諸行無常、諸法無我、一切皆苦、涅槃寂静。我ら彼方へたどり着いた解脱者なり。なればこそ、衆生を彼方へといざなう灯明とならん』

 

 

 

「見える! 見えなくなったけど、見えるっ!」

 

閃光弾を受けたジークアクス。モニターも、マチュも一時的に視力を失っていたが、開いた光の無い瞳は金色に発光し。

 

飛来したヒートアクスを敵機のザクの目の前で受け取ると、舞うように一回しする。

 

ヒートアクスの表面に金色に発光するサイコフィールドが生成され、切り込んだところからザクの上半身を爆発もさせる事なく鋭利にカットし、そのままの勢いで背後からきたもう一機のザクの武器を持った腕を切断。

 

ヒートアクスを手放すと、片手でザクの胴体を抱え込む様な体勢になり、残った片手で掌打をコックピットに撃ち込み、相手のパイロットは揺れるコックピットの中、衝撃で意識を失う。

 

 

サイド6にあるバーでクランバトルを眺めていたエグザベは「今のは何だ……? モビルスーツでやる拳法のような何か……?」と手元の端末で画像を巻き戻して確認し。

隣に座ったシャリアは「サイコ・フィールド? 理論上のものとばかり。しかしジークアクスの中から出たものではない。外から……まさか未登録のサイコ・マシンが近くに? ジークアクスのパイロットとの繋がりが気になりますね」と、ポーカーフェイスを保ちながらも珍しく驚きを露わにいていた。

 

 

「ミント、勝ったよ!」

 

ジークアクスをジャンク屋の格納庫に入れて、コックピットを開くと待っていたのは白衣姿のミントの姿。

輝く様な笑みでマチュがミントに声をかけつつ、コックピットから飛び出してミントに飛びつく。

 

「お帰りなさい。格好よかったよ」

 

腕の中に飛び込んできたマチュを受け止め、鼻と鼻がつきそうな距離で笑みを浮かべるミント。

 

「えへへっ!」

 

マチュは恥ずかしさとうれしさが混ざった声をあげて、ミントの胸に顔を埋め、子猫がやるようにミントに臭いをつけるかのように体をすりつけて嬉しそうな声をあげた。

 

 

 

 

・ED前挿入シーン

 

 

生徒達が登校し、窓の外では学生達がおはようと声をかけては賑やかに騒いでいる時間帯。ミントは保健室で来客の対応をしていた。

 

来客は学院に勤めるジャージ姿の女性体育教師。

 

快活な姉御として生徒達に親しまれる彼女だが、今は無表情に直立不動で敬礼をしたポーズで固まっていた。

 

ミントの前にはまだ若い連邦軍のノーマルスーツを着た黒髪の女性の写真が載った書類。

 

「これが今度来るオーガスタの新作かぁ。一年戦争のベテランパイロットが素体。親族家族は既に死亡、親類縁者無し、戦友はソロモンで部隊ごと消失。

 記憶処置して存在しない夫と子供をねつ造。子供の名前がブロックワード、夫の名前が戦闘スイッチ、体はサイバネを排除した新モデル。本人の遺伝子を使った培養パーツで高G耐性、反射神経などを強化。

 相変わらずオーガスタは趣味が悪いなぁ。赤いガンダムを捕まえるのにこのくらい必要なのはわかるけど。ボクに任せてくれれば(オギャバブランド的な意味で)もっと有効活用できるのに」

「……宗主様が直接関与されるような内容では」

「キミが心配する内容じゃないけど、ありがとうね」

 

不満そうな声を漏らす女性体育教師にミントは手を広げると、女性体育教師はすがるような体勢で腕の中に体を入れて、ミントにハグをされて恍惚顔になり、さらに恍惚すぎて危ない表情になっていく。

 

赤いインクでトップシークレットと書かれた書類を返すと、女性体育教師は最敬礼して外に出て行く。

保健室の外に出たところで生徒達に出会うが、保健室内でのやりとりが嘘のような快活な笑みを浮かべ。

「おはよう! 朝食はちゃんと食べた? 顔色が悪いから、体調が悪くなったら無理をせずにワタラセ先生のところに行くんだぞ!」

「「「はーい!!!」」」

生徒達と挨拶し、生徒達と談笑しながら立ち去っていく。その腕には厳重に封をされた『極東コーポレーション 就職活動案内』と書かれた封筒が手にされている。

 

 

「アマテさん巻き込まれるだろうな。口で言っても止まらないし……クラバの時間前にお母さんの乗った車か電車が事故にあう。ううん、連絡通るかな。いつ上の戦艦がミノフスキー粒子出すかわからないし」

心配そうな口調でマチュの心配をして、デスクに憂鬱そうに寄りかかったミントの瞳は金色に発光していた。

 

「シュウジ君うらむよー。お互い不干渉でいるのに、アマテさんの『放課後活動』にお誘いされるまで関与するなって、ずるいよー」

 

椅子に乗せた足をぷらぷらとさせるミントの姿はかわいらしくも不気味なものだった。

 

 

・ここでエンディングイントロが入る

 

 

 

・Cパート

 

サイド6のマンションの一室、ドアのインターホンが音を鳴らす。

 

「はーい」

 

「あの、えっと……来ちゃいました。ちょっとでいいから、いいですか?」

 

「いらっしゃい!」

 

ドアを開けたミントにニャアンが恥ずかしそうに言うと、ミントは輝くような笑顔になってニャアンを招き入れる。

 

閉じたドアの先から

「ニャアンちゃん、ニンニクとスープの良いにおいするね。夕飯はラーメン?」

「クラバの打ち上げでマチュにおごって貰いました。美味しかった……です」

楽しそうな声が聞こえて画面が暗転する。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

○マチュ

クラバが楽しい、仲間もできた!(ニャアンまで仲間認定)。

学校生活が楽しく、閉塞感も無い。猪突猛進だが陽属性の極み。

 

 

○ニャアン

仲間にされて勝利祝いとクラバ帰りにマチュのおごりでラーメンを食べに行った。美味しかった。

イザとなったらあの子(ミント)に金銭的な責任を取らせよう。この子(マチュ)の責任を前面に押し出せばいけるよね? もしかしたら、またヨシヨシして貰えるかも。と考えていた。

本編終了後、いっぱいヨシヨシいい子されつつ褒められて難民生活で疲弊したメンタルが回復した。

オギャバブランド初心者かつ名誉泥棒猫。

 

 

○シュウジ

ミントとお互いに不干渉でいる約束。ミントはシュウジを同類(肉の器を動かしている思念体)とみなしている。

 

 

○ミント

シュウジを一般ガンダム世界の精神宇宙に所属している思念体として扱っているため、自覚のある厄介アイドルオタが他のグループ推しの厄介アイドルオタに接するくらいの距離感を保っている。

 

 

○ロリ巨乳人妻さん

この世界線ではオーガスタ製の強化人間。

 

 

○ムラサメ研やオーガスタ研

当然のように魔竜宗の根や枝葉が入っているし、スポンサーになっている地球連邦軍の派閥に極東同盟の息がかかっている。

 

 

○この世界線の地球連邦軍

一部将官や軍政家がオギャバブランド入りしているために原作より汚職や無駄が少ない。

 

 

○3話

本編+ミントのパートが入った45分に構成。

 

 

○ミントが属する精神宇宙

視聴者には見聞きできない画面外で平常運転。

 

 

○この世界線のジークアクスを見ている視聴者達

情報量と展開で情緒がすりつぶされた。

 

 

○3話放送後の視聴者世界ついったらんど

みんなでドタバタ大運動会をやった後にサーバーが落ちた。

 

 

 

 

 




原作3話以降、オリジナル要素マシマシニンニクカラメになっていきます

ミントの一人称や合いの手が見えないだけでシリアスっぽくなりますね…?
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