新人です。エースパイロットやってます。   作:今井亜美(ハーメルンのすがた)

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二十五話 新人とせんせ 植木鉢追撃戦3

 

 戦場の真っ只中。

 当たれば並のアークはタダでは済まないような……激しい弾幕の飛び交う艦隊戦の、中心。

 

 ヴェセルを守る為、コスモスに乗って宇宙の海に飛び出したベルは、ふと不思議な感覚に囚われて……大胆にも目を瞑っていた。

 

「……なんだろ、なんか……?」

 

 コスモスのテストパイロットに選ばれてからというもの、何度も宇宙でアークを操縦させてきたのに。

 

 不思議と、今日の宇宙は今までよりもずっと青く、輝いて見えるのである。

 

(青い……そして、深い……)

 

 意識がこのまま空間に溶けて、引きずり込まれてしまうのでは……。

 

 そんな錯覚さえ浮かぶ、深い青色。

 ベルの感性は今、はっきりと宇宙に惹かれていた。

 

『見たことのない奴……技研のアークだなっ!』

 

 不意に背後から膨れ上がった敵意に、ベルはようやくその瞳を開けた。機体を斜めに傾けるとすぐに、その脇をビームが通り過ぎていく。

 

「ビーム────フラット!」

『何故だっ……何故こんな真似をしたっ!? 技研めっ!!』

 

「待って……! 話を聞いて下さいっ!」

『女……!? オープンチャンネルだと!?』

 

「攻撃をやめて下さい! 私達は敵じゃありません!」

『不意討ちをしておいて、よくも言える……まだ騙し足りないのか、お前達はっ!?』

 

 ベルの呼びかけは、相手の兵士の怒りに油を注ぐだけのものだった。最早戦いは避けられない。

 兵士は怒りのままにフラットを操り、ビームライフルを乱射する。

 

「違うのに……違うのにっ!」

 

 ベルは射撃を避けながら接近。腰にマウントしていたコスモ・ソードを抜き放つと、光が刃を形成する。

 

「そっちが、そう……させるからぁっ!」

『うわあああっ!?』

 

 コスモスがフラットの下へと、すり抜ける様にすれ違った。すれ違いざまに伸びた刃が右腕を切り飛ばす。

 

 ベルは即座に振り返り、空いた手のひらからコスモ・ブラスターを発射。フラットの左腕も破壊した。

 

「これでもう襲って来れない筈……だよね?」

 

 ほう……と安堵のため息が、コスモスのコックピットに漏れる。無駄に命を奪わずに済んだ……既にベルの手は殺人の血に汚れているが、それでも殺さずに済むのなら、それが一番なのだから。

 

 

 

『ベルは優しいね────でも同時に、とっても残酷だ』

 

 コックピットに響く、通信音声。

 繋いでいたオープンチャンネルを通じて、女の声が這入り込む。

 

 ベルは瞬時に、その声がコロニー・サードで出会ったあの不思議な友人────ライア・ソシエのものである事に気が付いた。

 

「ラ、ライア────!?」

 

 ベルは返事を返す事が出来なかった。

 しなかった……のではなく、文字通り出来なかった。

 

 彼女が口を開く前に、敵の攻撃が始まっていたからだ。

 

(────殺気っ!?)

 

 周囲の空間から、ライアのものと思われる殺気が脳髄目掛けて迸った。ベルは直感でそれを認識するや否や、回避行動に移らなければならなかった。

 

 上から、右から、下から、後ろから。

 小さくとも確かな殺傷力を誇るビームが、立て続けにコスモスへと襲いかかる。

 

 躱しながら、視界の端にチラリと映る小さな三日月状のドローンに気が付いた。それが、自分に攻撃を仕掛けてきているのだ、とベルは理解した。

 

『だってそうでしょう? 戦えないんじゃ生きていても辛いだけ……殺してあげた方が、ずっと良いって思わない?』

 

「あっ!?」

 

 と、言う間だった。

 

 ベルを襲った小型ドローン達と同じマシーンが、戦闘力を失った先程のフラット目掛けて殺到する。

 

『う、うわ────ああああああッ!!?』

 

 四方からコックピットがビームに貫かれ、耳に名も知らぬ兵士の断末魔が届いた。

 

 ベルは目の前で命が散っていくのを、ただ眺めているしか出来なかった。

 

「な、何でっ……どうして……!?」

 

 ベルの疑問に応えはなく。

 背後から迫りくるライアの駆る赤い機体────シュリンピーが、返事代わりに手に持つライフルをピカッピカッと光らせた。

 

 ベルはすぐにフットペダルを踏む。その行動は正解だった。ジッとしていれば、正確無比な射撃にぶつかっていただろう。

 

 くるくると回る様に前進し、ライフルの一撃を躱していく。

 

 背後を取られたベルは、圧倒的に不利な状況だった。

 その上でなお、ライアには小型ドローンという搦手も存在する。

 

 ライアの脳波がエナジーを伝い、ドローンに命令を下す。ベルは直感でその殺気を感じ取り、即座に反応。

 

 まずシュリンピーの放つビームライフルを左に避ける。するとその回避位置に合わせる様にドローンの攻撃が飛ぶが、それに合わせてソードを横薙ぎに振り、攻撃を切り払う。

 

 同時に接近してそばを飛ぶドローンを掴み取り、ゼロ距離からブラスターを発射。ドローン一機を破壊する。

 

『流石だね、ベル……!』

 

 ドローンを破壊されたというのに、ライアは嬉しそうに口角を上げる。ベルにはそんなライアの様子が、酷く不快なものとして感じられた。

 

(楽しんでる……? さっき、人を殺したのに……!)

 

 ベルの心に、怒りと共に戦意が沸々と湧いてきた。

 ライアは益々嬉しそうに笑って、ベルにビームライフルの銃口を向ける。

 

『そう……そうやって、もっと私を見て。私を殺しに来てよ、ベル……!』

 

『無事か、少尉!』

『っ!?』

 

 宙を引き裂く青い閃光。

 迸るビームがコスモスを襲い、ベルの意識は強制的にそちらへ割かれる。遠方からやって来たのは、リカルド・ドッグマンの駆るアンジーだ。

 

 初めはライアと足並みを揃えて飛んでいた彼だったが、ベルに近づくにつれライアが先走った事で、遅れてしまっていたのだ。

 

『あ……』

『勝手な先行は慎んでくれ! 三本角は危険だ。連携して当たるぞ! 俺が注意を引くから君は────』

 

 リカルドが通信で作戦を伝える……しかしライアの耳には全く入ってきていなかった。そんな事よりも彼女の頭の中は、もっと大事な事で一杯だった。

 

 勿論、ベルの事である。

 

(ベルの意識が逸れた……私を見なくなった……アイツのせいで。アイツ……アイツっ!)

 

『────少尉? 聞こえてるのか? ライア・ソシエ少尉?』

 

 ライアはキッと鋭く、アンジーを睨みつける。

 この目の前の憎き男のせいで、100%注がれていたベルの意識が、自分のものでは無くなってしまった。

 

 それは彼女からしてみれば、酷く許し難い行いだった。

 

 許せない────!

 怒りのままにライアはライフルの銃口をアンジーの方へと向けて、警告も無しにぶっ放す。閃光がアンジーの脇を掠めて宇宙の彼方へ消えていく。

 

『っ!? な、何をするっ!?』

『……失礼しました、大尉殿。そちらの方に敵がいたものですから』

 

『て、敵……? レーダーには何も────』

『────敵ですよ。私達の邪魔をするなら、ね。援護はいらない……二度と邪魔しないで……!』

 

『何だって……!? ま、待て、少尉! 待つんだっ!!』

 

 リカルドの静止も聞かずにライアは一人飛び出してコスモスの後を追った。二機はすぐに、絡み合う様な激しいドッグファイトを繰り広げていく。

 

『くそっ……何で早まるんだ! エクシードって奴はみんなこうなのか!?』

 

 一人残されたリカルドは、かつてナナシにも置き去りにされた事を思い出しながら悪態を吐く……と、同時に。

 

 コックピット内に鳴り響くアラートが、機体がロックされた事を告げる。

 

『っ新手か!?』

 

 咄嗟に抜剣したリカルドは、刀身を盾にして機体の前に置いた。三発程、ビームライフルの一撃が乱れ飛び、その内の一発が剣に当たって、ビーム・リフレクションにより跳ね返る。

 

 攻撃が飛んできた方へメインカメラを向けるとアンジーのモノアイがモニターに映し出したのは、オレンジ。

 

 いつぞや見た覚えのある、オレンジ色の機体……。

 メリッサの駆るキャニオンである。

 

『あれは確か……セブンスの守備隊!』

『っあのアンジーは!』

 

『コイツ、守備隊じゃなかったのか!?』

『あの日はよくもやってくれたな……! 宇宙なら遠慮なしだっ! リベンジさせて貰うぜぇ!』

 

 メリッサはそう気焔を揚げて、背中のキャノンを肩へと移動させ、発射する。

 

 凄まじいビームの奔流がリカルドを襲う。これはとても剣で防げるものではない……彼は素早くそう判断して、回避行動を取った。掠めただけで、機体がギシギシと悲鳴を上げ、バラバラに崩れそうになる。

 

 この火力は侮れないぞ、とリカルドは内心舌を巻いた。

 

『チィ外したかっ!?』

『だが連射は出来ないだろ! 今度はコチラから仕掛けるッ!』

 

 リカルドは強くフットペダルを踏み込み、勢いよくキャニオンに向けて飛ぶ。今度は彼の番だ。

 

 リカルドの読み通り、キャノン砲の連発は出来ない。よってアンジー得意の近接格闘戦による速攻を選んだ彼の判断は、正しい。

 

 摩擦の無い宇宙空間で行われるアーク戦は、まさにノンストップ。一瞬の判断が生死を分かつハイスピードバトル。

 

 ナナシがかつて口にした【エースパイロットならば銃弾は止まって見える】という言葉は、多分に彼女の誤解や願望が含まれてはいるものの……それ程の素早さを以て判断を下せなければ、エースパイロットになる資格など無い事は、確かに事実なのである。

 

 さて。

 帝国軍のエースパイロット……リカルド・ドッグマンは、右手の実体剣を上段に構えつつ、キャニオンに向かって突撃する。

 

 潔くフットペダルを踏み込みつつも左手は素早くレバーを動かし、赤いレティクルの中心に回避行動を取るキャニオンを置いて引き金を引く。

 

 牽制の射撃が、逃げ続けるメリッサの足を止める。

 彼女は腕からビーム・シールドを展開して攻撃を防ぎつつ、近接戦に備えてソードに火を灯した。

 

 十分に近づいたアンジーが大剣を振り下ろす。キャニオンがそれをビームソードで止める。

 

 鍔迫り合い! 激しく散る火花、両者一歩も譲らず。

 が、リカルドの真の狙いは、剣と別にあった。

 それは……蹴りである。

 

『────ッ!? ぐうううう!?』

  

 アンジーの右足が、キャニオンの中心……コックピット前に激突する。

 これみよがしに上段へ構えたのも、剣を警戒させる為。本命は初めから、勢いを全て乗せた蹴り。

 

 『っ! っ!?』

 

 衝撃でエアバッグが発動し、メリッサの小さな頭をヘルメット越しに二度、三度と殴りつけた。

 ガツンと脳が痺れる様に揺れて、視界が一瞬ホワイトアウトする。

 

『すまないが……堕ちて貰うっ!』

 

 蹴りを食らい、後方に吹き飛んだキャニオンに向けてリカルドはライフルの銃口を向け────すぐにライフルを降ろして剣を構えた。

 

『メリッサさんっ! 危ないっ!』

 

 明るい緑色をした奇妙なフラットが、すんでの所で割り込んできたのだ。

 

『……チィッ! またか!?』

 

 リカルドは攻撃を凌ぎつつ急ぎ後退した。

 ここで焦れば挟み撃ちになる、と彼の生存本能が冷静に判断した結果である。

 

『ゲホッ……その声、リオか!?』

『良かった……まだ無事みたいですね』

 

『ああ、間一髪な。助かったぜ……!』

『ベルさんも無事なんですよね?』

 

『多分な……それよりもコイツだ! 気を付けろよ、強えぞ……!』

『機体を見れば分かりますよ……! 連携して当たりましょう!』

 

 そうして三機は乱れ飛ぶ。

 戦闘は、まだまだ続く────。

 

 

 

☆☆☆ ☆☆☆

 

 

 

「に、二番艦、沈黙! 三番艦……三番艦も沈黙っ!」

「クソッ……! アーク部隊は何をやってるッ!?」

 

「ほ、本艦搭載のアーク部隊……既に50%以上が沈黙っ! シグナル、ありませんっ!!」

 

 オペレーターの報告は、最早悲鳴に近かった。

 ネーゼの誇る封鎖線……艦隊の旗艦アンデスのブリッジは、大の大人でさえ泣き出したくなる様な、絶望的な雰囲気に包まれている。

 

 艦長はやり場のない怒りを込めて、拳を力強くデスクに叩きつける。喉の奥から絞り出した声は水分を伴わず乾ききっていた。

 

「馬鹿なっ……! ありえんっ!! 敵はっ……敵はたった一機ッ!! 一機のっ……ジャッコなんだぞぉ!!?」

 

 恐らく。

 この戦場にいる連合軍兵士の誰もがまだ、その現実を完璧に理解出来ていない。

 

 ただ一機のジャッコ相手に、艦隊が潰されかけているという現実。ジャッコなんて、本来、アークを出すまでもない。

 

 艦隊の弾幕にぶつかって死に、激しく爆散して宇宙デブリとなるのが常だ。たまに生き残るベテランがいても、ただ一機ではフラットに逆立ちしたって勝てない。

 

 無理なのだ。それ程両機の間には、隔絶たるマシンスペックの差があった。

 

「ま、まさか……し、死神なんじゃ……!?」

 

 臆病風に吹かれた者が、不意に言った。

 

「ほ、本当にいたんだっ! もう終わりだ……ここでみんな殺されるんだぁっ!!?」

 

「死神……だと……!?」

 

 ────死神。

 それはネーゼ・地球連合軍の兵士達の間で広がりつつある、不思議な噂。出所不明真偽不明の、戦場には付き物である……いわば、馬鹿話の一つ。

 

 帝国のジャッコの中には、本物の死神が紛れてる────。

 

 噂によれば死神の見た目は、何の変哲もない、ただのジャッコ。それが戦場にたった一機で現れて、敵対する連合軍を皆殺しにするとか……。

 

 余りにバカバカしくて、笑い話にもならないその話だが、信じる者はそこそこ多かった。

 

 実際に死神を見たという生き残りもいるらしい……それじゃあ皆殺しでも何でもないじゃないか! と、艦長も仲間達と笑い合った記憶がある。

 

 何でも地球じゃあ、この噂話を真に受けた青い稲妻が、死神探しに残党狩りを躍起になって続けているなどとも聞く。

 

(バカバカしい……! あれは地球の与太話! ここは宇宙だぞ!?)

 

 死神なんて、そんな奴いてたまるか!

 艦長は目の前の現実から逃げる様に、必死になって頭に浮かぶ【それ】を否定した。

 

「待てよ……そうだスペックだっ……!」

 

 そうして艦長は、理解した。あのジャッコは見た目は普通だが、きっと内部スペックを引き上げたカスタム機なのだと。

 

 その証拠に、奴の動きは速すぎる!

 通常のジェネレーターではこんな速度は出ない筈だ。まさかブレーキも踏まず加速し続けている訳もないだろうし……絶対に間違いない!

 

 ある種の確信が艦長の中では芽生えていた。

 こういった理解の仕方を、現実逃避と言う。

 

「全体に指令を出せ! 敵はエースだ! ジャッコと思うな! アンジーだと思えと!」

「り、了解!」

 

「弾幕はもっと濃く出来ないのか!?」

「む、無理です! 味方も飛んでるんですよ!?」

 

「クソッ……!」

 

 忌々しげに、モニターの向こうのジャッコを睨みつける。悠々自適、天衣無縫に宙を飛ぶ奴の動きは、敵ながらに美しい。

 

 鮮やかに弾幕の中を舞い、銃を撃てば必中。

 マシンガンならばフラットが堕ち、レールガンならば艦が沈む。

 

 その間に一切の迷い……減速がない。

 

(本当に同じ人間が操っているのか……!?)

 

 先程は、スペックのせいという事にしたが、本当にそうなのだろうか?

 

 どんなにスペックの高い機体でも、あの速度で曲がれば中のパイロットは潰れて死ぬだろうに……!

 

(ほ、本当に……本当に、死神なのかっ……!?)

 

 艦長には、分からない。

 死神がいるかどうか、など。

 

 致し方ない事ではあるが……多分、死ぬその瞬間まで、誰にも理解出来ないのだろう。

 

 こういった理解の仕方を、経験と言う。

 

 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。

 死神をただの噂と断言せず、歴史と捉えていれば……或いは何かが変わったのだろうか。

 

 確かな事は、一つだけ。

 

 

 

 ────死神は、いる。

 ここに。

 

 

 

『よくも! よくも船をっ!』

 

 鬼気迫る勢いで、一機のハイグランドがそのジャッコに突貫した。フライトモードに変形し、大量のミサイルを撃ち込む。

 

 帰る船は無い。故の全弾放出。

 継戦の事など考えず、相討ち覚悟での突撃。

 

 そんな彼の必死の抵抗を嘲笑うように。

 ジャッコはグインッと強引な旋回でミサイルを振り切る。

 

『無駄だ! この量から逃げ切れは────なっ!?』

 

 ぐるりとジャッコの右腕だけが後ろに回り、まだついてきているミサイル群に向く。発射された弾丸は一発のミスすらなく全てがミサイルに撃ち込まれ、その弾頭を爆発させた。

 

『っ……化け物めええええっ!!』

 

 宙で人型形態へと変形したハイグランドが、ビームソードを手にジャッコへと襲いかかった。

 

 ジャッコがゆっくりと振り返る。

 いや、実際には相当素早かったが……何故かハイグランドのパイロットには、それがとても緩慢な動作に見えた。

 

 溢れるアドレナリンのせいだろうか。

 ジャッコが振り返った瞬間、モノアイの赤い光が妖しく輝いたのさえ、ハッキリと見えたのだ。

 

 ぶるり。

 

 と、パイロットの背筋に悪寒が這った。

 

(ああ……そうか……!)

 

 ジャッコマシンガンが火を噴いた。

 ハイグランドの手を綺麗に撃ち抜き、破壊。光を失ったビームソードが離れていく。

 

 そのままジャッコは無防備になったハイグランドへと左手のレールガンを向けて────。

 

『全員へ告げる! コイツはしに────!』

 

 彼の遺言は、そこで途絶えた。

 小型の薄い装甲とはいえ、戦艦すら撃ち抜く旧式レールガンは、一撃でハイグランドを貫きデブリをまた一つ増やした。

 

『レールガン、残弾、残り六です』

 

 無機質なAIの声。

 チッ、とジャッコに乗る死神……ナナシは舌打ちを一つする。

 

「弾が足んねえ……敵多すぎっ! 全然戦艦堕とせないじゃんっ!」

『弾が有限なのは当たり前でしょう。先程全滅させると豪語していたので、てっきり分かってらっしゃるのかと思っていましたが』

 

「うっさいなぁ……左半分だけならやれたんだよ! でもこの数、けっこー右からも流れて来てるだろ。オッサン達は何やってんだ?」

『派手に暴れすぎたのでは? 注目が集まれば敵も寄ってきますし』

 

「大体、この豆鉄砲がクソ弱すぎるのが悪いだろ! 何でこっちはビーム一発で死ぬのに、相手は何発も当てないと死なないんだよっ!」

『格闘戦主体で戦えばいいじゃないですか。弾を節約出来ますよ?』

 

「お馬鹿? こんなに敵に囲まれた状態で足を止められる訳ないでしょ。こっちの格闘武器はチェーンソードだぞ? ビームソードみたいにスパッと斬れないんだよ」

 

 はーやれやれ、とナナシは頭を振って嘆息する。

 なお、当然だがこうしてアイリスと言い合いをしている間にも敵は襲いかかって来ている。

 

 ナナシはそれらの敵に見向きもせず。

 

 ただジャッコマシンガンを立ち塞がるフラット達のコックピットへと正確に撃ち込み続けながら、アイリスと延々と漫才の様な口喧嘩を繰り広げていた。

 

『足があるんだから蹴ればいいんですよ』

「蹴ったって敵は死なないだろ! それに何回もキックしてたら、ジャッコの足なんてすぐにもげるって!」

 

『いいじゃないですか。宇宙空間での足なんて飾りみたいなものですし』

「その飾りを武器にしろって言ったのはどこのどいつだよ……!」

 

『ここの私ですね』

「……ムカつく! このクソポンコツボケカラス!!」

 

『クソポンコツボケカラスではありません。アイリスです』

 

 二機のフラットがナナシを挟み込む様に前後に飛ぶ。ナナシは正面のフラットへとマシンガンを向け、引き金を引いた────が。

 

 ガガッ、カチ、カチ。

 発射されたのは二発だけだった。遂にマシンガンの弾が底を突いたのである。当然、二発だけでは倒し切る事が出来ない。

 

『ふむ、いよいよですか。どうするのですか? マガジンのストックももうありませんよ?』

「ほんと使えねーこの豆鉄砲っ……!」

 

 怒ったナナシは、ぐるぐると右腕を回して、ノールックで後ろへとマシンガンを放り投げた。

 

 そこへ丁度やって来た、背後に回っていたもう一機のフラット。

 

「最後くらい役に立てっ!」

 

 ナナシはぐるりと宙返りし、後ろの機体にレールガンを向ける。当然、まだ生きている前方の機体はこれをチャンスと見て、ナナシの背中にライフルを向けた。

 

 クロスファイアの形。

 

 フラットがビームライフルを構えて撃つ瞬間。

 飛んできたマシンガンがライフルにぶつかり、その角度を変えてしまう。

 

 角度の変わったライフルの標的は────味方。

 前に回り込んでいた最初の機体だった。

 

 ビームに直撃したフラットは爆散。思わず味方を誤射してしまった連合のパイロットはサーッと顔を青くする。

 

 そこに容赦なくナナシがレールガンを撃ち込む。

 また一機、フラットが爆発し、戦場から命が散る。

 

『残弾、残り五です』

「いちいち言わなくても分かってるって」

 

『マスターは残弾管理が苦手な様でしたので』

「……まあ、孤児院でやったシミュレーターの設定じゃあ弾数無限が殆どだったしな」

 

『残弾五発ではもう戦えないでしょう。引き返しますか?』

「うーん……あの中央のデカブツは沈めときたいよなー」

 

『マリアンナ級相当の大型戦艦の事ですね? 陣形を見るに、あれが艦隊の旗艦でしょう』

「あれ沈めたら帰るかー。そろそろ時間だしな」

 

 チラリとモニターの隅に表示された限界高度に目を移しながら、ナナシはそう言い放ちフットペダルを強く踏み込んだ。

 

『っ!? ジャ、ジャッコ接近! 本艦に接近!! 来ます! 来ますっ!!』

 

 凄まじい速度で近付いてくる正体不明のプレッシャー。旗艦アンデスのブリッジは大混乱に包まれた。

 

『全砲門照準合わせぇ! 何としてでも堕とすんだっ!』

『し、しかし味方に!?』

 

『分かってる! だが構わん! 撃────』

 

 ガンッ!! とブリッジ正面に何かがぶつかり、内部に衝撃が走る。僅かにヒビの入ったクリア装甲の奥。遠くで尾を引くスラスターの星。

 

『あ、あんなに遠くから────!?』

『う、撃てっ! 撃てぇぇぇ!!』

 

 弾幕の濃さ、密度が一気に増した。

 先程の比じゃない量である。ナナシはグルグルと旋回しながらレールガンのリロードをすませる。

 

「やっぱし硬いなーデカブツは……ん? なんか殺気が増したけど────こいつらお馬鹿なの?」

『この弾幕の濃さではフラットも満足に援護出来ませんからね。マシンガンの無いこちらからしたらむしろありがたい』

 

「そういう事! 分かってきたじゃんお前も〜」

『お褒めに預かり光栄です、マスター。では次の一手は』

 

「もっと近付いて弾幕を」

『継続させる、ですね』

 

 ナナシはフットペダルを軽快に踏み込んだ。

 ジャッコはスイスイと海流を見分けて泳ぐ小魚の様に、見事な動作で弾幕を避け宇宙の海を泳いでいく。

 

『ま、まだ落とせんのか!? 砲手は何をしている!?』

『あ、当たらない……艦長ぉ!?』

 

 普通のアークならば……大型戦艦に本気で弾幕を張られれば、そう簡単に近付けはしなかっただろう。

 

 彼らは、ただ、不幸だったのだ。

 死神に狙われてしまったのだから。

 

 その不幸が故に、彼らの運命は決まった。

 

『おお……! ソ、ソフィア……ミリィっ!?』

 

 目前に迫った死神へと艦長が最期に遺したのは、愛する妻と娘の名前だった。死神は応えず、ただ無慈悲に鎌を振り下ろすのみ。

 

 十分に接近したナナシはレールガンを一発、二発、三発と撃ち込みブリッジを粉砕。旗艦アンデスの機能を停止させ、事実上の撃沈を果たした。

 

『残弾、残り二……ギリギリですがお見事でした、マスター』

 

 アイリスの賛辞に、彼女は何故か「んー……」と煮え切らない声を上げた。

 

「んー……なあポンコツ。ずっと思ってたんだけどさぁ」

『はい、何でしょう?』

 

「このジャッコ……妙に調子が良くないか?」

『それは……私も感じていました。内部エナジーの伝導速度が異常に速いな、と』

 

「だよな。レスポンスが速くて動かしやすいんだよ……出発前のメンテのお陰かな? ほんとに効果あったんだなー」

 

『……実は一つ、ずっと疑問に思っていた事があります』

 

「なんだ?」

『マスター、胸元に何か隠してませんか? 今日お会いした時からずっと、エナジー反応が検出されているのですが……』

 

「胸元? あーひょっとして」

 

 ナナシは着ていたパイロットスーツの胸元に手を伸ばして、アッサリと丈夫な筈のそれを左右に引き千切る。

 

『えぇ……?』

 

 突然の破壊行動にドン引きするアイリスをよそにナナシが破れた服の中に手を突っ込んで取り出したのは、受け取ったあの日からずっと肌身離さず身に付けていた、月光石のペンダントだった。

 

 取り出したペンダントは不思議な事に、普段より強く青い光を発していた。

 

『それは……! 月光石、ですか……!?』

「そうだけど」

 

『一体いつの間にこんな物を?』

「お前がいない間に貰った」

 

『成分分析中……純度90%以上!? この大きさの月光石でこれ程の高純度ですと、相当な値段ですよ!? 今の相場ですと一億は優に超えて……ほ、本当に貰い物なのですか!? ま、まさか盗んだんじゃ────』

 

「失礼な。ちゃんと貰い物だぞ!」

『ほ、本当ですか? ポテチの様に盗んでませんか?』

 

「お前、ポテチに失礼だぞ! 石ころなんかと比べんな!」

『あ、怒るのそっちなんですね……』

 

「当たり前だろ! 私がわざわざ食えない石ころを盗むか!」

『分かりました、とりあえず信じますよ……ですが純度が高いとはいえ、随分光ってますね。いつもこうなのですか?』

 

「んにゃ違う。なんかいつもより光ってんな」

『出発前は、ここまで光ってませんでしたよね……?』

 

「ひょっとしたら、コイツのお陰かもな。反応速度が上がったの」

『可能性は……ありえますね。月光石を通してエナジーに直接命令が伝達されれば、各動力パイプの伝達速度を無視出来る』

 

「へー……いいもん貰ったかも」

『そうですね────ザザッ────ああ、それは、とても残念です』

 

 一瞬、アイリスの声にノイズが走った。

 その後から、彼女の発する声色がガラリと変わる。

 

 普段の聞き取りやすい電子音声ではなく。

 生身の女の発する、声色へと。

 

(ハッキング……来たか、X)

 

 ナナシはすぐに状況を理解して、モニターの端に視線を移した。

 限界高度が、近い。

 

『貴重な高純度の月光石を、こんな所でゴミ箱に捨てなければならないなんてね……ですが面白い知見を得ました。月光石とアーク……研究する価値がありそうです』

「…………で。誰だ、お前?」

 

『ふふ、まだ分からないのですか? MB-774』

「え……その呼び方は……まさか!?」

 

『ようやく気付きましたか。そう私は────』

「────誰だっけ?」

 

 ズコー、と誰かが椅子から転げ落ちる音がスピーカーから聞こえた。ナナシはそれを聞いてゲラゲラと笑う。

 

「ズコーって……! ズコーって……! 反応面白すぎでしょ【カトせん】……!」

 

『カトせんではなくカトリーヌ! 【カトリーヌ・エヴァンス】です!! あ、貴方というお猿は本っ当……!!』

 

 カトリーヌ・エヴァンス。

 彼女はバイオ機関の科学者で、孤児院にいる際、ナナシの観察及び研究を担当していた。

 

 ナナシがカトリーヌせんせ略して【カトせん】と呼ぶのは、研究の一環として彼女がナナシへアークについての知識を教えていたからである。

 

 つまり文字通り、ナナシの先生だった、という訳だ。

 

「久しぶりだね、せんせ。元気?」

『元気ですとも……ようやく貴方が死んでくれるんですから』

 

「せんせだったんだねー。私を殺そうとしてたの……そっかー……せんせなのかー……そっかぁ……」

『ふふ、敬愛する先生に裏切られてショックでしたか?』

 

「え? 全然違うけど……え、カトせん、え? …………ひょっとして、お・馬・鹿?」

『こッッッの!! フー、フー……! ふ、ふふ……いいでしょう。もう全部許します。どうせ今日で終わりですから』

 

「えーもう終わり? 折角ポンコツをハッキングしてまでお喋りしにきたんだからさー、もっと話そうよー」

 

『お黙り!』

 

 ピシャリ、とカトリーヌが言い放つと、スピーカーから何やらカタカタとコンソールを叩く音が聞こえる。

 

 すると、ジャッコがナナシの意思に反して勝手に動き出した。向かう先には、美しい水の星。

 

 ナナシはレバーやフットペダルで操作を試みるが、全く受け付けない。

 

(あの時と一緒か……じゃあ脱出レバーも効かないかな?)

 

 試してみるが、やはり効かない。

 とはいえこんな敵陣深くで脱出しても何の意味もないだろう。ナナシは大きな落胆も見せず、シートに背中を預けた。

 

『ふふん! この進路が分かりますか? MB-774』

「バカにしてんの? どう見ても地球に向かって……あ、そっか。せんせは……もう老眼で目がっ……!」

 

『やかましいわ! 私はまだ三十一歳じゃっ!』

「おばさんじゃんw」

 

『お、お前今全国の女性を敵に回したからな? そうやって若い内は笑ってるけど、実際にアラサーになってから初めて気付くんだからな?』

 

 マイペースに笑うナナシを前にカトリーヌは血管がブチギレそうになる怒りをなんとか抑えた。

 このままだと、このクソガキお猿に主導権を握られたまま終わる。プライドの為にもそれは避けたい。

 

 必ずやこのクソガキに人生最期の瞬間を理解らせて、絶望のどん底に突き落とす。そんな私怨をたっぷりと指先に乗せて、彼女はコンソールを叩き続ける。

 

『貴方の言う通り、このジャッコは地球に向かっています。そこが貴方の墓標……ゴミ共の暮らすゴミの星。人類のゴミ箱です。喜びなさい。特別な猿である貴方に相応しい、壮大な墓標でしょう?』

 

「随分でっけえゴミ箱だな」

『開拓期……宇宙に出る事を拒んだ地球人共は、進化する事さえ拒んだのです。これをゴミと呼ばずに何と呼ぶのか』

 

「さっき自分で地球人って呼んだじゃん。お馬鹿?」

 

 ナナシの茶々を無視して、カトリーヌが続ける。

 

『このゴミ箱の素晴らしい点は、強力な自動焼却機能が付いている所です。貴方がどれ程特別でも、アークの装甲さえ溶かす大気圏の摩擦熱には耐えられない』

 

「ふーん」

『理解出来ましたか、MB-774……貴方の物語はここでおしまい。この灼熱の空を越えられずに……燃え尽きて死ぬのです!』

 

 勝ち誇った様にカトリーヌが声を上げる。

 ナナシは何もせず、ただ目前の地球を見ていた。

 

 青くて綺麗だけど、地球は重苦しくてあんま好きじゃない。

 

(墓標にはゴメンだね。いつか死ぬなら宇宙がいいなー)

 

 ナナシは呑気にそう考えて手足を投げ出し目を瞑った。

 

 お昼寝のポーズである。

 諦めて寝始めたのか……とカトリーヌは思った。

 

 特に驚きはない。

 このお猿さんは寝るのが大好きで、一日の大半を寝て過ごしている。

 

 最期の行動に睡眠を選んだのも理解は出来た。

 絶望の表情を見れなかったのは、残念だったが。

 

『まあ……少しだけ貴方が可哀想と思わなくもないです。貴方がただの賢い猿だったならばモルモットとして一緒に生きられたのに……でも貴方はスペシャルモンキーだった。残念ですが、特別な猿は殺処分しなければ』

 

「……人類のために?」

『人類のために、です』

 

「…………私も、普通の人間なんだけどな」

 

 ナナシの言葉に返事は返って来なかった。

 スピーカーから、ガザガザと耳障りなノイズがひっきりなしに聞こえた。

 

 あんまりうるさいのでナナシは眉を顰めて耳を手で塞いだ。やがてノイズが止んだ。

 

 カラスが、真っ直ぐナナシを見つめ翼を開く。

 

『マスター! すみません、外部からハッキング攻撃を受けていた様です!』

「戻ってきたのか、ポンコツ」

 

『はい……っ限界高度が!? マスター、すぐに離脱を! 機体のロックは解除しましたので!』

 

 ナナシが試しにレバーを倒してみると、機体が大きく傾いて、頭から地球に落下する様な格好になった。

 

「おー、ほんとに動くじゃん」

『感心してる場合ですか!? 早く離脱を! もう限界高度まで時間が────!』

 

「離脱はしない」

『はぁ!?』

 

「ポンコツ、お前一つ勘違いしてるよ」

『勘違い……?』

 

「今日地球に落ちる事を決めたのは、カトせんじゃない」

 

 私だよ。

 

「私が地球に落ちたかった。だから今日出撃したんだ」

 

 

 

●ナナシは残弾管理が苦手(?)

 孤児院のシミュレーターで弾数無限の耐久戦ばっかりやらされたせい……という言い訳からナナシの深層意識が繰り出す、彼女の数少ない普通の人間アピール。

 

 みてみて! 私って残弾管理忘れるくらいおっちょこちょい! これって普通の人間だよね!? えへへ!

 

 なお、肝心の対処法が人間を超越しているので、結局死神アピールにしかなっていない模様。ふざけんな!

 

ナナシ「私は普通の人間だ……誰が何を言おうと普通の人間なんだ……!」

 

 

 

●カトリーヌ・エヴァンス

 Xの正体(実行犯として)。

 IEU出身の貴族令嬢。遺伝子工学専攻。

 特に人体とエナジーの関係性に深い興味を抱く。

 

 前にあった幕間の研究日誌後半でナナシにアークの知識を教えていたのが彼女。ナナシは親しみ? を込めてカトリーヌせんせ、略して「カトせん」と呼んでいる。

 

 穏やかな口調だが、内心で人を見下している。

 見下せない程賢い人間の事は意地でも認めず、激しく嫉妬する傾向にある。

 大学時代は自分より劣っている(カトリーヌ基準)のに世間に注目されているティアナに強く嫉妬していた。

 

 なお、そもそもティアナの専攻はアーク工学であり、彼女とは根本の分野が違う。嫉妬する必要なんて初めから無いのに……。

 

ナナシ「せんせって……やっぱしけっこーお馬鹿だよね」

カトリーヌ「お黙り!」

 

 

 

●IEU

 Imperial Eluwa University の略。

 つまりイルーワ帝国大学。

 

 帝国内の最高学府であり、ティアナとカトリーヌはここの出身。ティアナが飛び級で入学した時、カトリーヌは四年生。卒論研究中だった。

 

 この卒論で世間をあっと言わせてやろうと意気込んでいた彼女だったが、入学してから次々にアーク工学の分野で目覚ましい活躍を見せるティアナに世間は釘付け。彼女の書いた遺伝子工学系の卒論は見向きもされなかった。(内容自体は非常に革新的で優れたものだった)

 

 唯一彼女の研究に興味を持ったのがバイオ機関。

 彼女の優秀さに気付いたのは、邪悪な組織だけでしたとさ。めでたし、めでたし。

 

唐突に始まる第一回キャラクター人気投票(第二回は未定)

  • ナナシ(新人)
  • リサ(デカパイ)
  • トミー(オッサン)
  • ボブ(ボブニキ)
  • ガゼル(✝青い稲妻✝)
  • エレノア(年増艦長)
  • リカルド(優男)
  • アイリス(ポンコツ)
  • ベル(異常カボチャマン愛者)
  • ティアナ(サラダ嫌い)
  • メリッサ(泣いちゃった!!!)
  • リオ(男の娘)
  • ライア(強化人間)
  • バナン(怪人クラゲマン)
  • ルエリ(ルエルエ様)
  • その他(もう感想に自由に書け)
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