氷と龍が目指す場所   作:仮想人格さん

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申し訳ありません、色々と忙しくなり遅れてしまいました。
遅くなりましたが三話となります。
今回もお楽しみください。


チャプター3 始まりの日

 雄英高校 門前

試験終了後、足の怪我を保健室で見てもらった後に門の元に戻ると、先に戻っていた凍歌と私達を助けてくれた志解透がいた。

 

帰る場所が私達の方向とは違う気がして、凍歌の隣に移動した後に彼に聞いてみた。

「帰る方向が同じ…なのだろうか、私達と」

彼も聞かれることは分かっていたように、歩きながら返してくれた。

「そういうことだ。それに…軽症じゃないだろ、お前らの怪我」

言い方はぶっきらぼうに感じられたけど、気にかけてはくれていると思うと嬉しくなり少し笑みが浮かんだ。

私の様子を見てから、彼は足は止めないまま続ける。

「…お前ら、何か聞きたいこと無いのか?」

そう言われて、確かに気になっていることがあるので、私達は帰りながら彼に聞いてみることにした。

 

--

 

そんなに聞かれないだろうと思いながら言ったが、俺の予想は外れていたらしい。

あの時どうして助けたのか、俺の個性がどういうものか…この二人がそこまで興味を持っていることに驚いたが言ったのは俺だからなと心の内で呟きながら答えた。

「俺の個性は分解…素手で触れた物に分子単位で干渉して消滅させる個性だ。父さんみたいに、右手で壊して左手で直す…なんて事は出来ない。壊すだけだ」

そう言いきった後、しばらく静寂が続いた。間を空けて凍歌から予想していない言葉がかけられた。

「壊すしか出来ない個性…そう言いながら、あの時は助けるために使っただろう。その時点でお前の個性は何か壊し、人に害を与えるだけではない…誰かを助けられる個性だ」

銀髪の女子からの言葉に、心なしか気持ちが軽くなった気がした。

 

 商店街の出口の方が見え始めた時、龍子はふと足を止めた。

俺と凍歌もつられて視線を動かすと視線の先には自販機が一台置いてある。何を意味するのか悟り口を開こうとしたが、それよりも早く黒髪の女子は走っていた。

「少し待ってて、二人の分も買ってくるから」

自身の足の怪我を気にすることなく走っていく様子に、つい呟いてしまう。

「あいつ…自分の怪我が一番酷いこと分かってるよな…」

俺の言葉が聞こえていたように、彼女も肩を竦めながらも返してくれた。

「昔からああいう性格だ…自分の怪我は後回しにして、常に人のことばかり気にかける」

彼女の言い方は呆れているように聞こえたが、その表情には笑顔が浮かんでいた。その表情から、この言葉には呆れだけではなく友人としての信頼と心配があるのだとすぐに分かった。

どうしてここまで気になるのかもその表情で分かったところで、彼女が戻ってきたので渡されたスポーツドリンクを受け取った。

 

 

「……」

商店街の出口の近くで集まっている三人を見た後に、ヒーローコスチュームに身を包んだ爆豪勝己が端末に送られた映像を見ていた。

その様子に気づいた緑谷出久が声をかける。

「今日の受験に来てくれた受験生だよ、かっちゃん」

僕の声に気付いたかっちゃんは、一度視線を端末に戻した後に続けた。

「あの白髪の奴の個性、崩壊じゃねえんだろ。こいつを見れば分かる」

彼の観察眼は昔から変わらず、送られた映像を見ただけで把握していたから否定することもなく頷いた。

その様子を見てから、一緒にいた轟くんが話に入ってきた。

「この映像から分かるのは、人間は個性の対象にできない…そして死柄木弔のような範囲指定が出来るってことか」

「うん、人を対象にするのは出来ないと思う。人にも作用するなら周りの受験生も影響を受けているはずだから」

あの映像から分かるのは、崩壊のような無差別なものではなく機械や地面のような無機物のみに作用すること。そして条件を満たしていれば範囲を指定して分解することも出来るということ。

巨大仮想敵と地面にしか作用していない以上は危険性はないと僕は判断した。そう話しているとかっちゃんが言葉を挟んだ。

「まだ覚醒してねえ可能性はないことはねえだろ、油断は出来ねえ」

彼が言いたいことは僕らにもよく分かっていた。死柄木弔は覚醒したことであの殺傷力と広範囲殲滅へ変わった、その可能性がゼロではないことは否定しきれない物だ。

杞憂だと思いながら三人へ視線を戻そうとした時、商店街のアーチに黒い何かが止まって三人を見下ろしているのが見えた。

二人も気付いたのか視線を交わしてから、僕と轟くんは集まっている三人のところへ向かった。

 

 

私の両親の話を持ち出すと、二人は何かを感じたのかしばらく沈黙が流れた。急な沈黙に驚いて理由を聞こうとするとこちらに来るプロヒーローの姿が見えた。

一人は商店街で私達を助けてくれた緑谷出久さん、そして彼の同僚のショートさんだ。

何かあったのかと思い緊張感が走ったが、そういった訳ではないようで緑谷さんは笑顔を見せてくれた。

「大丈夫だよ、何かあった訳ではないよ。三人は試験に来てくれたけどどういう理由だったのかな」

彼の質問に凍歌が答えようとする前にショートが口を挟んだ。

「今のお前はヒーローじゃなくて教員だろ、大丈夫なのか?それを聞くのは」

「試験には影響しないから大丈夫、それに…僕が個人的に気になったから」

彼の返答に納得したように言葉を納めて私達に視線を向けて言葉を続ける。

「まぁ…俺も気になっていない訳じゃないしな。商店街の事件の詳細は聞いてるから」

商店街の時の話を聞かれるとなれば隠し事はするべきではないと思い、凍歌と一度視線を合わせてからあの日のことについて話した。

 

「なるほどな、緑谷に助けられてヒーローに…か」

話し終えると、ショートさんは噛み締めるように呟いていた。あの日に緑谷さんに助けられたことで私と凍歌はヒーローを目指すのを決めたのが事実であり、原点なのだから。

透は詳しいことは知らなかったのか、静かにしていたが私の方を見ていた。

透が私に聞く前に話を聞いていた緑谷さんは透へ質問をした。彼の言葉に感じたのは純粋な興味と何かを探るような声色であった。

「透君は、どうしてヒーロー科を受けようと思ったのかな?」

透はしばらく困惑に近い表情を浮かべていたが、すぐに表情を戻して答える。

「…否定するためだ。俺はヴィランじゃない、ヒーローになって誰かを助けるために動けるって」

彼の言葉に二人は何かを感じたのか一瞬だけ雰囲気が変わったように感じたが、通知音が聞こえた後に視線を合わせてからアーチの方に向かって行った。

「また会うことがあるかもな。…気を付けて帰れよ」

二人がいくのを見てから、私達もそれぞれの自宅に帰ることにした。透がヒーローを目指した理由に感じた違和感は、私の中で渦巻いていた。

 

「捕まえられたみたいだな」

爆豪が手に持っていたのは、黒い鉱石から生まれた蝙蝠のような生物だった。緑谷も見覚えがあるのか蝙蝠を見ながら言葉を続ける。

「商店街の事件の時も、鉱石で作られた生物が見つかってたんだ。もしかしたら-」

緑谷の言葉が終わる前に、蝙蝠が発光したかと思うと目の役割を果たしていたカメラごと爆発して黒い欠片となっていた。

俺達が追っている誘拐事件の手がかりが潰えたように思えたが、思い当たることがあり少し落胆する様子を見せる緑谷へ伝えた。

「緑谷、これは俺達が預かっておいてもいいか。これがあれば追跡は出来なくとも分かることはあるはずだ」

「お前はあいつらを見とけ、デク。こいつはあの三人を見てた、間違いなく狙われてんぞ」

俺と爆豪の言葉に緑谷は納得した様子を見せて、黒い欠片を三人で分け合った後にその場は解散した。事件の真相をそれぞれの立場で追うために。

 

 

 

-一週間後 龍子の自宅-

日課となっていた父親との訓練を終えて帰宅すると、母親が玄関で待っていた。

母親の持っていた白い封筒に書かれていた宛先には見間違えることのない雄英高等学校の文字が並んでいる。

訓練により汗と泥がついていた私に笑顔を見せながら優しい声色で言った。

「まずはシャワーを浴びてきなさい、その状態では落ち着いて見れないでしょう?」

「ありがとう、母さん。すぐに戻るね」

いつものように明るく返して、すぐに着替えを取りに自身の部屋まで戻った。隣を通りすぎる際に見えたのは、緊張が混じりながらも嬉しそうな表情だった。

 

「強華はもう見たのだろう?結果の方を」

娘が嬉しそうに上がる様子を見届けてから、夫は私にそう声を掛けてきた。

見抜かれているのは読んでいたから私も表情を崩さないまま返す。

「ええ、彼女が望んだ結果よ。でも…だからこそ気になるのよ」

最後の言葉が何を意味するのか、彼も分かったようで笑みが薄れると気にかけるような表情になった。無理もない、このことは娘には伝えられていなかったから。

彼女は一人娘ではなく同じ年齢の妹がいる…もし今回の試験を受けているのなら彼女もいるであろうという確信があった。

私の不安を見抜くように彼は私の隣に来て肩に手を置いた。そして、大丈夫だと安心させるように言う。

「だが、今の龍子なら彼女とも問題なく打ち解けられるはずだ。あの子は昔のままではないのだから」

「…そうね、あの子を信じてあげないと」

彼の言葉で浮かんでいた不安が晴れるのと同じタイミングで私服に着替えた娘が戻ってきた。

 

 

-透の自室-

俺は雄英高等学校の宛先が書かれた目の前にある白い封筒を開けることなくみていた。

合格出来ていないことへの不安ではない、この結果が何をもたらすのか…それに恐ろしさを感じていたから。

見ないことには始まらない、そう思い封筒を開けようとした時ちょうど携帯の通知が入った。

このタイミングで何かあったのかと考えながら開くと、一週間前に流れで入ることになった二人の連絡を取り合っている場所に龍子が試験の結果を送ってる様子。

当然、凍歌も慣れたようにあしらってから自身の結果を伝えている。こういう光景に慣れていなかった俺の胸中には困惑が先に来たがこういうものかと思い閉じてから自身の封筒を開ける。

その中には、先程見た合格通知の書かれた書類が入っていた。

以前であればすぐにでも必要な準備をしていたが、今回はまず二人の連絡先に自身も合格していたことを伝えた。その返答は想定していた通りのもので、俺の合格を自分ごとのように喜んでいるようだ。

不思議と悪くない気持ちになったが、その感情は扉側から聞こえた声に掻き消された。

「透にも、そうして連絡が取れる友達ができたとはね…喜ばしいことだ」

「……父さん、入るならノックをしてくれ。いきなり入られるとビビるんだよ」

不満そうに言った俺の声を聞くと、すぐに謝罪の言葉が続いた。

「済まなかった、一人息子のことだから嬉しくてついね…」

年齢以上に見える顔つきの眼鏡の奥に見える白い双眼には申し訳なさが見えたが、言葉の奥にある何かは今は見えなかった。

何かを考えていそうな父さんを見ていると、音もなく後ろまで来ていた母さんが父さんの頭を遠慮なく叩いた。父さんが何か言う前に母さんは呆れた様子になりながら続ける。

「勝手に見るものじゃないでしょ、破修…合格を自分のことのように待ってた気持ちもわかりますけど…」

「いやはや、つい先走ってしまって…済まないね、詳しくはまた後で聞かせてくれるかな」

それを最後に両親は一階のリビングまで戻っていった。

両親がなぜこれほど期待しているのかは後で聞くかと考えながら、俺は両親と話をするためにリビングに向かった。

 

 

「……本当は、医者を継いで欲しかったんじゃないんですか?」

妻の志解瞬動が私の目を見ながらそう言った。彼女の言葉は何も間違っていない、そう思いながら妻の方へ視線を移した。

「叶うのなら、透には僕の次の医者になって欲しかった気持ちはあるよ。私の個性は…僅かなミスで命を奪ってしまうから」

私の個性は息子のように人を殺さない個性ではない、少しのミスで命を奪うことさえ出来る個性だ。

だからこそヒーローを辞退して個性で医者をすることを選んだ。

少しでも助けるために個性を使いたかったから。

「でも、だからこそ…自身の跡を継ぐのではなくヒーローを目指した息子を応援したい。透ならヒーローを目指せるから…私もそれは同意します」

妻の言葉は想定していなかったもので、落としかけた視線を上げた。私の視線に気付くと彼女も言葉を続けていく。

「私も過去にヒーローを目指した身ですから、貴方のように。でも…私にはなれなかった。だから透がヒーローを目指すのなら…応援したいんです」

彼女の言葉に息子の合格や仲のいい友が出来た事とは違う嬉しさが込み上げてくると同時に、降りてきた息子が私達の向かいの椅子に座った。

先程の話を聞いていたのか、息子は私達の方を向いて言った。まるで自分が知らないことを知りたいというように。

「…二人のこと、聞かせてくれよ。どうしてヒーローを諦めたのか」

それから、長い時間をかけて私と妻はヒーローを目指していた動機、過去を全て話した。

ようやくこのことを知った息子の目には、ずっと抱いていた疑いではなく理解し受け入れる意思が見えた。そして…改めて誓うように息子は言った。

 

俺はヒーローを目指す

二人がなれなかったものに、俺がなってみせる…と。

 

 

-雄英高校 職員室-

目の前に積まれていた書類がなくなったことを確認して、一息つくように息を吐いて背筋を伸ばす。今年の受験生は優秀な生徒が多くて他の先生達もかなり悩んでいた。

今年は僕も試験管をしていたからその気持ちがよくわかっていた。けれど、それ以上に僕の中にあったのは表で明かされてはいない誘拐事件の被害者の年齢だ。

三か月前の商店街の事件も、脱獄したヴィランが狙ったのは大人ではなく特殊な個性を持った学生だった。警察に報告されている被害者もほとんどが同じ年齢の人達。

主犯格の狙いが僕の考えている通りなら、この誘拐事件の目的は…特殊な個性の持ち主を狙っているようにしか思えない。

書類の整理が終わったデスクで呟いていたことで周りの先生には聞こえていたのか、隣で作業をしていた相澤先生の言葉で意識が現実に引き戻された。

「…緑谷、本来は機密情報であることは忘れるなよ。気持ちは分からない訳じゃないが」

「すいません、相澤先生。でも、気になるところが多くて…」

僕がそう言うと、まだ出していない物があることを見抜くように言った。

「…オールマイトも呼んだ方がいい、あの人もその事件を追っているからな」

その言葉をきっかけに、相澤先生は作業を終えてオールマイトに連絡を入れた後に生徒の来ない裏口の方に移動することになった。

 

「これは…」

一週間前に回収しておいた鉱石をオールマイトと相澤先生に見せると、二人も引っかかることがあったのか少し悩んでいるように見えた。

少し沈黙が流れたあとに、オールマイトが口を開いた。

「これまでの誘拐事件の現場にも、似たような鉱石は残されていた。個性による物であるのは確かだ、だが…」

その先は相澤先生が代わりに言うことになった。

「どのような個性か分からなければ、追跡をするのも難しいだろう。特定するにはそこが重要になるぞ」

相澤先生の意見は合理的なものだ。これが個性による物だとしても、どのような個性か特定できなければ追跡に使うのも難しい。

だからこそ、僕の中には誰に渡すかをすでに決めていた。

「…サポートアイテムによる解析のために、発明さんに渡そうと思ってます。現場の方はかっちゃんや轟くん、巡回に出ているヒーローに任せる形を考えてます」

発明さんの腕ならどのような個性なのかサポートアイテムで把握するのは容易だと思う、現場はあの二人や他のヒーローに情報を送れば本拠地の特定も難しくはないはず。

僕の意図がすぐに分かったように二人も頷いた。そして、相澤先生は僕とオールマイトを見た後に続ける。

「それで問題はないはずだ。二人もあまり無理をしないように、君達のことは把握している可能性が高い」

相澤先生の警告には動いていることが知られている可能性と僕の教師という立ち位置であることへの考慮も含まれていた。オールマイトも肝に銘じておくように頷いてから、裏口から帰っていった。

僕は僕のやり方で守っていかなければならないと考えを固めて職員室に戻った。

 

 

-4月-

先月に支給された雄英高校の制服に袖を通す。今まで着ていた制服とは違うというのを強く感じた。

これから向かうのは新しい場所であり、私の目指す道への確かな一歩だ。

楽な道ではないとしても私が己の意思でこの道を選んだのだ、後悔するつもりはない。

着替え終わった後に鞄を持って玄関へ向かった時、母さんが靴を履いている時に声を掛けてくれた。

「気分は大丈夫?昨日はあまり眠れていなかったようだけど」

母さんの言う通り、昨日は前日というのもあり緊張感で中々寝付けなかった。それでも翌朝になると意識は引き締まっており特に影響は起きていなかった。

「大丈夫、特に何か悪影響は起きてないから」

私の言葉と笑顔を見て、母さんは安心したような表情になっている。

その表情のまま言葉を続けた。

「それなら良かったわ…いってらっしゃい、気をつけて」

その言葉に背を押されて、私は玄関を出た。

 

 

雄英の門まで行く道は試験の日と風景自体は何も変わっていない。

そのはずなのに、周囲を吹く風や散る花はまるで新しい道を歩む新入生を歓迎しているような気がした。

門を潜り教室へ向かう為に廊下を歩く。雄英高校の中はとても広く教室に向かうのにも一苦労で、どこにあるかを知らなければ迷ってしまいそうだ。

ようやく教室の入り口が見えてきたところで、隣まできていた女子生徒に声を掛けられた。

「あなたも合格出来てたんだね、良かった…どうなるかと思ってたから」

その声に気づいて視線を動かすと巨大仮想敵が動きだした時に咄嗟に助けた女子生徒が隣まで来ていた。

「こっちこそ、貴女も合格出来てたようで何よりだよ。えっと…」

名前を呼ぼうとしたが知らなかったので口篭ってしまうと、彼女もそれに気付いて名前を教えてくれた。

「麒雷麟角、よろしくね。龍子さん」

「よろしく、麟角さん」

軽い挨拶をして二人で教室に入るともう教室へ入った複数の生徒が談笑している。

お互いに自分の席を見つけて座ると、すでに入っていた凍歌と透が私に気付いて声を掛けてくれた。

二人はすでに慣れている様子で教室にいたのもあり、二人を見ていると心の奥に留まり続けていた緊張も解けていく。

「…ようやく普段通りの様子になったな、龍子」

「そっちの方が見慣れてるからな、俺達からしたら」

いつも通りの彼女達に安心していると、また一人合格した生徒が教室に入ってくる。

青い髪を後方で結んでいる女子生徒でどこか自分と似たような雰囲気を感じていると、彼女も私の方を見た。

その時、ようやく会えた、もしくは見つけたというべき表情になると私の方へ来るなり間近で視線を合わせながら言われた。

 

 

「やっと、やっと会えた……覚えているか?姉さん」

青い髪の女子生徒の言葉は、教室の中の雰囲気を一変させるのに十分だった。




こんにちは、今回の追加情報コーナーとなります
少し長くなりますがぜひこちらもお楽しみください

銀鱗強華(ぎんりんきょうか)
個性:頑強 指定した部位の身体能力を一定時間向上させる
元プロヒーロー:剛騎士
銀鱗火天の妻、元プロヒーロー
全面戦争終結後、プロヒーローとして救助や災害復興に尽力
後の夫、銀鱗火天のサイドキックとして動いていたが落ち着いた頃に正式に婚姻
子供を出産すると同時にヒーローを引退、子供と家を守るのに専念

志解破修(しかいはしゅう)
個性:スクラップ&ビルド 
右手で5秒間触れた対象を破壊、消滅させる
左手で触れると右手で破壊した物を修復する
人に対しても発動する個性のためヴィラン扱いをされ、ヒーローを一度は目指そうとしたが断念、治すことが出来るところを用いて医者となる道を選んだ

志解瞬動(しかいしゅんどう)
個性:テレポート 自身の一定範囲内の物を自分の手元に転移させる
破修の妻
ヒーローを一度は志したが雄英の試験を受けることが出来ず断念
社会に出て、致命傷となる怪我を負ったところを破修に助けられた後に彼の苦悩について聞き、単独で彼の元へ行き共に人生を歩むことを選択

麒雷麟角(きらいらいかく)
個性:雷電角(らいでんづの)
額に生えた角から電気を吸収して両手足から電気を放出する
過剰使用をすると意識を失うリスクがある

斬波切子(ざんばきりこ)
個性:斬心(ざんしん)
刀剣の形状をしている物を持っている場合、切れ味と強度を強化する
素手の場合は身体能力強化となる
銀鱗龍子の妹、個性が発現する年齢になった時に養子に出された
養子先の両親の電話を聞いてから、家族にバレないように姉のことについて調べていた


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