ななSide
電話を切り、私はそっと鍵盤に触れる
ママと暮らせたら、嬉しい…それに、今こっちに住むのは、きっと貴重な経験になる…ママが言っていた。
『ななのピアノの旋律を聴いているとね、ななにしか出せない色を感じるの』
私の色って何? どんな色? ママは、ああ言っていたけど、私には分からない…
それに…悠真君に改めて気持ちを伝えた…悠真君の返事は……もしかしたら返事が返ってこないかもしれない。だけど私はそれでも良いと思ってる……
「おーい! なな! おいで!」
パパが部屋に入ってきたけど、どうしたんだろう?
「どうしたの?」
「ほら、見てごらん!」
パパが指を指した方を見ると窓の外には…虹が架かっていた
「わあ…」
「1、2、3…七色の虹って言うけど、本当だね…」
七色の、虹…そっか、そうなんだ…
「そっか…私…」
結徒Side
ななの事は明日、田中さんに相談しようと言うことなった。悠真はあれから戻ってくることはなかった
「難しいな…」
「どうかしたの?お兄ちゃん」
すると結麻とチルの二人と出会した。二人で散歩していたのか?
「ちょっと色々とな…色んな思いとかをぶち壊しかねないことを伝えるべきか…伝えて安心させるか…」
「よく分かんない」
「えっと…実は…」
結麻にななの事を話そうとした瞬間、通信が入った。相手は…
『結徒』
「悠真、どうした?」
『悪いけど、今日お前の家に泊まってることにしてくれ』
「別に良いけど……」
悠真の言葉を聞いて、ある予感が頭に過る。悠真ならやりかねないな…
悠真Side
結徒がよく特訓している広場。俺はそこに立っていた。日も暮れ、辺りは真っ暗。今なら行けるな…
「………ちゃんと答えるべきだ」
電話越しじゃなく、ちゃんと向き合い、返事を伝える。そのために…俺は…
「やっぱりここにいた」
背後から声が聞こえ、振り向くとそこには結徒と結麻、チルがいた。結徒には気付かれていたか
「何しに来た?」
「何をするつもり?」
「フランスに行く…魔法でなら飛んでいける」
「日本からフランスまでの距離を考えるべきじゃない?」
「……行ける」
「途中で力尽きるし、もしかしたら誰かに見られかねない」
「優等生みたいな意見だな…だけど俺は止まる気はない」
俺はバリアジャケットを纏う
「そっか…だけど止めさせて貰う」
結徒もバリアジャケットを纏う。お互い構え…
「「ハアアアアアア!!!」」
俺の拳と結徒のルキフスがぶつかり合う。結徒は魔力弾を放ち、俺は拳で殴って相殺するが、結徒はいつの間にか懐に入り込み…
「ルキフスバスター!」
至近距離からの魔砲を喰らい、俺は吹き飛ばされる。何とか体勢を整えるが、追撃の魔力弾が襲い掛かる
「くうううう!?」
「今の悠真は暴走してる……だから少し……頭冷やそうか」
手に展開した魔力弾を一つにまとめ、一気に放つ。俺は防げずに直撃を喰らう。
「……」
「……俺は…伝えないといけないんだ」
俺はボロボロになりながら立ち上がり、構える
「何を?」
結徒は冷静にそう告げる。俺は……ちゃんと伝えないといけないんだ……
「俺はななに…伝えないといけないんだ…………………!!!!!」
俺の想いを聞いて、結徒は驚きつつも直ぐに笑みを浮かべ……
「それなら尚更……」
ななSide
私は七色の虹を見て、ママに自分の気持ちを伝えに向かう
「ママ!」
「どうしたの?」
「ママ! あのね! 私、ママとピアノ弾きたい!」
結徒Side
次の日、事務所に行き、田中さんにななの事を伝えようと向かっている途中
「あの、先輩、お兄ちゃんは?」
「悠真は寝てるよ」
「そう…なんですね」
「悠真も薄情メロ!ななの
事をどうでもいいって思ってるメロ!」
「そんな事ないプリ!悠真は多分色々と考えてグルグルしてるプリ!」
「プリルンの言うとおりかもしれない。多分本当に色々と考えちゃってるかも…」
悠真の事を心配するうた達。僕と結麻は…とりあえず頷くのみだった。
事務所に着き、田中さんにななの事を話すと…
「なるほど、そんな事が…もし、ななさんがフランスにいると決めたら、キュアウインク、アイドルプリキュア卒業という事でしょうか」
「リン!?」
『卒業!?』
ザックリンが物凄くダメージを受けている。それだけ辛いことだよな…
「あ、あ、ありえねえリン…推しがザックリ卒業するなんて…オレから推しを取ったら、何にも残んねえんだリン!よし! フランス行って止めてくるリン!」
「ザックリン! 落ち着くティン!」
「ムリン!」
「卒業なんかじゃないよ…ななちゃんはアイドルプリキュアのメンバーだもん…離れてたって…」
どうすればいいのか悩むうた達。僕は…うん、伝えるべきか本気で悩む
明日はたんプリ更新します
感想待っています