キミとアイドルプリキュア♪ 双魔の戦士   作:水甲

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オリストにするつもりでしたが、先にこちらの話をやります


103 天使の教え

結徒Side

 

悠真とななが晴れて結ばれたことは本当に喜ばしいことだ。代わりに転移装置を私的利用した件がはやてさんにバレて、がっつり怒られたことに関しては甘んじて受けようと思っている。そんな事があってから、数日後の学校にて、ある話が出てきたため、僕らはうた達と共に校門前に来ていた。

そこでは生徒会選挙のために演説している一人の生徒がいた

 

「より良い学校で、より良い勉強を! このたび生徒会長に立候補しました、甲斐ちよですわ!」

 

「あの人がどうかしたんですか?」

 

「聞いてて!」

 

「私が生徒会長になったあかつきには、アイドルプリキュア研究会を廃止致します!」

 

『え!?』

 

「アイドルプリキュア研究会廃止!?」

 

「ええーっ!?」

 

これはとんでもない事が……

こころは慌てて甲斐さんの所に駆け寄る

 

「アイドルプリキュア研究会廃止って、どういうことですか~!」

 

「あら…アイドルプリキュア研究会会長の紫雨こころさんですわね?」

 

「はい!」

 

「甲斐ちよと申します、初めまして」

 

「えっ…は…はじめまして」

 

「ちよさんは2年C組学級委員長!」

 

「いつでも全力!」

 

「頼れるリーダーです!」

 

あ、同学年なんだ。それにしても分かりやすい取り巻きだな~

 

「それはそれとして!研究会を廃止するって本当なんですか」

 

「ええ、調査の結果、そう考えていますわ」

 

調査ね…

 

「そんな!私たちの意見も聞いてください!」

 

「もちろんですわ、どうぞ」

 

あ、ちゃんと話聞いてくれるんだ。そこはまともに感じる

 

「私達は真剣に活動しています!」

 

「なるほど」

 

「学校にだって認められています!」

 

「それで?」

 

「う…」

 

甲斐さん、強いというか…

 

「つ、強い…」

 

「でも大丈夫。こころなら!」

 

「どうだろう?」

 

「何がだ?」

 

悠真が苛つきながらこっちを見てくる。いや、一応第三者として、感じたことは…

 

「こころが上げたことはどの部活動にも言えることだから」

 

『あ~』

 

とりあえずこころの反撃を見てみるか

 

「私達は! アイドルプリキュアを応援する事で、心キュンキュンしてます!」

 

「心…」

 

「どうして研究会を廃止したいんですか? 教えて下さい!」

 

「いいでしょう。アイドルプリキュア研究会は、何一つ成果を出していません!」

 

「成果…」

 

「ゼロ!」

 

こころはその場で膝から崩れ落ちる。僕らもこころに駆け寄り…

 

「さすが、ちよさん!」

 

『しびれるー!』

 

「せ、成果ゼロ…」

 

「という事ですので、私達は失礼しますわ」

 

仕方ない。僕から反撃を…と思っているとこころがまだ諦めていなかった。

 

「って下さい…待って下さい! ちゃんと私達の活動を見てから言って下さい! 研究会は…アイドルプリキュア研究会は、成果ゼロなんかじゃありませんから!」

 

「分かりました。では、今から見にうかがいますわ」

 

 

 

 

 

放課後、甲斐さんたちも研究会に来ており、こころのプレゼンを見ていた

 

「早速ですが、最近の活動の目玉が、このファンブックです! アイドルプリキュアの魅力を広めるために作りました! なんと! 貴重なオフショットまで載ってるんですよ!」

 

「あんな写真撮ってたの!?」

 

「いつの間に…」

 

「お姉様、素敵です…」

 

「アイス美味しかった!」

 

写真撮ったの絶対プリルンだろ。ズキューンの写真はメロロンだろうだけど…

 

「そして、この応援グッズ! 思いを込めて、みんなで手作りしました!さらに応援の練習もしてます!」

 

『してます!』

 

「こうやって私達は、楽しく熱く、アイドルプリキュアを応援してるんです! 廃止なんてやめて下さい!」

 

「結局、私には分かりませんわ。応援する成果が何なのか」

 

「え…」

 

「さっきから成果成果って、そればっかり!」

 

「せいかって何?」

 

「例えば運動部なら、大会優勝などの成果が得られるでしょう。ですが、あなた達には、その成果がありません。ただ応援をしているだけじゃありませんか」

 

「お、応援は素敵です…心キュンキュンなんです…」

 

「私が生徒会長になったら研究会は廃止」

 

「え…」

 

「これに変わりはありません。失礼しますわ」

 

帰ろうとする甲斐さん。うん、悠真がそろそろ限界でインフレア取り出してる。しょうがない

 

「ちょっと良い?」

 

「何でしょうか?柊さん」

 

「少し気になった事があるんですけど…そもそも生徒会長に部活動を廃止にする権限はないよね?」

 

「……それは今はありません。ですが生徒会長になった後に…」

 

「そもそも権限に関しては生徒会長ではなく、教師にあるはずでは?」

 

「……」

 

「甲斐さんがなりたいのは生徒会長であり、教師ではないですよね?ましてやそういう権限を持ってるのは……教頭、校長、理事長では?」

 

「………ぐ」

 

「と言うか選挙演説でわざわざ特定の部活動の名前を出して、廃部にしますって言うけど…生徒会長になろうとしている人がそんなこと言って、生徒会長になれるの?そもそも成果って言うけど、確かに目に見える結果を成果なんだろうけど…運動部ならば賞状やトロフィーなんだろうけど、アイドル研究会は今年創立したばっかり、これから先成果を出すかもしれないけど……甲斐さんの言う成果…甲斐さん自身の成果は?これまで学級委員やって来たみたいだけど、それを証明出来るの?目に見える形で?」

 

「………う」

 

「反論は…ありますか?」

 

僕が笑顔でそう言うけど、甲斐さんは涙目になっていた

 

「結徒くん、やり過ぎ…」

 

「オブラートに包んでるのに、的確に突いてる…」

 

「と言うか…俺もだけどブチ切れてる?」

 

「先輩…」

 

『うわぁ……』

 

何か思い切り引かれてるけど…こんな感じに良かったかな?未唯さんに教えて貰った配られた手札を駆使して勝つって言うのは?

 

「……失礼します!」

 

甲斐さんは僕を睨み、取り巻きの人達も睨みながら出ていった。さて、どうなるか分からないけど…生徒会長に立候補してるのって甲斐さんだけみたいだし、どうしたものか…と思っているとこころは何かを閃き、帰って行った。

 

 

 

 

 

 

次の日、校門の前には…

 

「よろしくお願いしまーす! 紫雨こころです! 紫雨こころをお願いしまーす!」

 

「こころ、何してるの?」

 

「それ、もしかして…」

 

「はい! 私、生徒会長に立候補しました!」

 

『ええーっ!?』

 

なるほど、確かにそれなら何とかなりそう…

 

「アイドルプリキュア研究会を守るには、私が生徒会長になるしかありません!」

 

「それでいきなり立候補したんだ!」

 

「さすがの行動力だね!」

 

「応援するよ!」

 

「手伝うことがあったら、言え」

 

「そうだね」

 

すると甲斐さんたちがやって来た

 

「そう簡単には負けませんわよ…生徒会長候補の甲斐ちよです! 私はこれまで、学級委員長として尽くして参りました!」

 

『ちよさんを生徒会長に! よろしくお願いします!』

 

「人がいっぱい…」

 

「手強いライバルだね…」

 

「勝負はここからです!」

 

それから休憩時間の間にビラを配ったりしていく僕たち。

そしてお昼休み…

 

「こころが生徒会長なんて、キラッキランラン~♪」

 

「まだ決まった訳じゃないですよ…生徒会長の投票で、ちよ先輩に勝たなきゃいけないんですから…」

 

「でもさ! でもさ! こころに投票するって言ってくれてる人、増えてるよね!」

 

「うん! こころ大人気だよ!」

 

「毎日選挙活動を頑張っているから」

 

「私はとにかく、アイドルプリキュア研究会を守りたいんです!」

 

「どうなるんだろうな…」

 

「え?」

 

「こころちゃんが選挙に勝ったら、どんな生徒会長になるんだろうなって…」

 

「どんな生徒会長に…」

 

「難しい問題だね」

 

「そうなのか?」

 

「うん」

 

こころがなりたい生徒会長…そこが選挙に勝つために必要なものだと思う

 

 

 

 

放課後、甲斐さんたちが校門前でまた演説をしていた

 

「皆さん、ご覧下さい! 私が生徒会長として実現したい事は、こちらですわ!50のお約束を考えてきました!」

 

「実現したい事が50個も!?」

 

そんなにあって、本当に実現できるか怪しい…

 

「たとえば、放課後には宿題教室を設けて、生徒同士が宿題をお手伝いし合えるように致しますわ」

 

「すごく考えてあるね」

 

「心キュンキュンは最強なんでしょ?」

 

「負けないよね、こころ!」

 

「私も、もっと考えなくちゃ…私、居残りしていきます!」

 

そう言って校舎に戻るこころ。僕は付き添った方が良いかもしれないなと思い、校舎に戻るのであった

 

 




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