キミとアイドルプリキュア♪ 双魔の戦士   作:水甲

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104  応援したい気持ち

結徒Side

 

こころが生徒会長になったときの事を考えるのを見守る僕。

 

「生徒会長になるなら、学校のみんなの事、ちゃんと考えないといけないのに、私は…」

 

「こころは学校をどうしたい?」

 

「どうしたい…」

 

「大元の考えとしては、心キュンキュンにしたいって事だろうけど、そのためにどうするかじゃないのか?」

 

「そう…ですね」

 

「紫雨さん。柊さん?」

 

すると廊下の方から甲斐さんが声をかけてきた。

 

「ちよ先輩…」

 

「もう下校の時間ですわよ」

 

「あ、はい…」

 

「それでは」

 

「あ、あの! あ、えっと、ちよ先輩は、学校の事、ずっとずっと沢山考えてきたんですよね?」

 

「ええ。学級委員長をしているうちに、クラスだけではなくて、学校中のみんなにとって、より良い学校にしたいと思いましたの。必ず実現してみせますわ」

 

「私、そこまでは…」

 

「雨やみませんね。傘は持っていますの?」

 

「いえ…」

 

「僕の傘に入るか?」

 

別に送るくらいならと思っていると、甲斐さんが鞄から折りたたみの傘を出した

 

「でしたら…こちらをどうぞ。私はもう1つ持っていますから。風邪をひいてしまっては、勉強もできませんわ」

 

「ありがとうございます…」

 

甲斐さんはそのまま去っていき、こころはノートと借りた折りたたみの傘を見つめた

 

「ちよ先輩はすごいな…私は…」

 

「ん?」

 

「え?」

 

ふと窓の外を見ると甲斐さんが鞄を傘代わりにして走って帰る姿が見えた

 

「ちよ先輩!?もう1つ傘があるなんて、ウソじゃないですか…」

 

「凄い人だな…」

 

「…はい」

 

 

 

 

 

一緒に帰る途中、うたから連絡を貰い、僕らは事務所に来ていた

 

「ファンレターですか?」

 

「これは、キュアキュンキュン宛てティン!」

 

「ザックリ500通リン!」

 

「そんなに!」

 

「読んだら、こころも元気出るよ!」

 

「うん! 絶対!」

 

「それで連絡くれたんですね」

 

こころは早速ファンレターを読み始める

 

「キュアキュンだいすき まいにちおうえんしてるよ…嬉しいな…」

 

「応援は素敵だよね! こころが言ってたみたいに!」

 

「うん! 応援してもらえると力が出る!」

 

「それに、こころを見ていて思った。応援する方もキラキラしてるって」

 

「だから、アイドルプリキュア研究会は、すっごく素敵だよ! 負けないで!」

 

「ありがとうございます…応援で力を…それが私にできる事!」

 

こころも前を向き始めたな。

 

 

 

 

そうして生徒会長選挙の日

 

「いよいよ最後の演説だね、こころ!」

 

「頑張ってね、紫雨さん!」

 

「応援してるよ!」

 

すれ違う人達に応援されて、こころは嬉しそうにしていた。

 

「行ってきます!」

 

「頑張れ、こころ!」

 

うた達がこころを見送る中、離れたところで甲斐さんが不安そうな顔をしているのが見えたけど、大丈夫か?

 

 

 

 

 

最終演説が始まり、最初はこころの番。

 

「大丈夫だよね?」

 

「なんだか緊張してきた…」

 

「私も…」

 

「大丈夫。こころなら」

 

「信じてるんだな。こころのこと」

 

「そりゃ、彼女だからな。悠真もだろ」

 

「当たり前だ」

 

そんな話をしているとこころの演説が始まった

 

「1年A組の紫雨こころです! 私が目指すのは、心キュンキュンな学校です!立候補したのは、アイドルプリキュア研究会を廃止にしたくないからです。研究会ではアイドルプリキュアを応援しています。応援すると、いつも心キュンキュンしてます!だからこそ分かるんです。心キュンキュンな学校を作るため、生徒会長にふさわしいのは、この…」

 

「その真っ暗闇、いただくよ!」

 

突然現れたチョッキリーヌが甲斐さんをダークランダーに変える。生徒のみんなが逃げるのを確認した後、うた達はプリキュアに変身する

 

「プリキュア! ライトアップ!キラキラ、ドレスチェンジ! YEAH!キミと~! YEAH!一緒に~! YEAH!キミと歌う、ハートのキラキラ! 笑顔ニッコリ、キュアアイドル!」

 

「プリキュア! ライトアップ!キラキラ、ドレスチェンジ! YEAH!キミと~! YEAH!一緒に~! YEAH!キミと瞬く、ハートの勇気! お目目パッチン、キュアウインク!」

 

「プリキュア! ライトアップ!キラキラ! ドレスチェンジ! イエイ!キミと! イエイ!一緒に! イエイ!キミと踊るハートのリズム! 心キュンキュン、キュアキュンキュン!」

 

「「プリキュア! ライトアップ!キラキラ! ショータイム! イエイ!キミと! イエイ!一緒に! イエイ!」」

 

「ハートをプリっとロックオン! キミとズッキュン、キュアズキューン!」

 

「ハートをメロっとひとりじめ! キミと口づけ、キュアキッス!」

 

『ウィアー!キミとアイドルプリキュア!』

 

僕と悠真もバリアジャケットを纏い、キッスはハートガーデンを展開させる

 

「大事な…大事なところだったんですよ!」

 

怒るキュンキュン。ダークランダーはお構いなしに攻撃を仕掛けてくる

 

「手柄を上げな!あたしがダークイーネさまに認められるためにね!」

 

ダークランダーの拳をキュンキュンたちが避けていく。僕は離れたところでルキフスを構え、いつでも魔力弾を放つ体勢に入るとダークランダーは鉛筆のミサイルを発射していく

 

「キュンキュンレーザー!」

 

「ルキフスシュート!」

 

僕とキュンキュンはダークランダーのミサイルを撃ち落としていく。

 

「これ以上、邪魔はさせません!」

 

「知らないね!」

 

ダークランダーが僕らに向かって殴りかかる。だがその前にウインクが現れ

 

「ウインクバリア!」

 

バリアで攻撃を防いだ瞬間、ダークランダーの頭にかかと落としを喰らわす悠真。

 

「キッスショック」

 

更にキッスがキッスショックでダークランダーを痺れさせる

 

「「ハァーー!」」

 

痺れたところでアイドルとズキューンが同時にダークランダーを殴り飛ばす。ダークランダーは更に攻撃を仕掛けようとするが…

 

「キュンキュンレーザー!」

 

キュンキュンレーザーを喰らうダークランダーだが、何とか耐えきっていた。

 

「学校のみんなのために私ができること、ずっと考えてました!それを絶対に伝えたいんです!」

 

「そのためなら!僕も力を貸す!」

 

「キュンキュンレーザー!」

 

「ルキフスバスター!」

 

同時に攻撃を放ち、ダークランダーは思い切り吹き飛ばされる

 

「キュンキュン!見せてくれ!お前のライブを!」

 

「はい!いきます!クライマックスは私!準備はOKー!?プリキュア! キュンキュンビート!」

 

キュンキュンビートを喰らい、ダークランダーは浄化されるのであった。

 

 

 

 

 

 

ダークランダーが浄化され、演説も再開される。

 

「改めて聞いて下さい。心キュンキュンな学校を作るため、生徒会長にふさわしいのは…」

 

「紫雨さんだよ!」

 

「頑張れー!」

 

「いえ…甲斐ちよ先輩です!」

 

「え?」

 

「なんで?」

 

「どうして…」

 

体育館がざわめく中、こころは演説を続ける

 

「私がアイドルプリキュアを応援したくなるのは、キュアアイドルやキュアウインク、キュアズキューン、キュアキッスが素敵だから…前に進む姿がキラキラ輝いているからです…それと同じように輝いてるのが、ちよ先輩です!ちよ先輩は、学校の事を沢山考えて、生徒みんなの事を心から思っている、優しい人です! そんな姿を見て、私、心キュンキュンしてます!だから、ごめんなさい! 私は立候補をやめて、ちよ先輩を応援します!」

 

「こころちゃんだって優しいね!」

 

「うん!」

 

本当にこころらしい決断だな。

 

 

 

 

 

そうして生徒会長になったのは甲斐さんだったが…

 

「ちよちゃんが生徒会長になったって事は、研究会はなくなっちゃうよね…」

 

まぁ…仕方ないけど、流石に僕があそこまで言って、研究会を無くすとか言い出したら…また説得しないとな

 

「大丈夫です! その時は、アイドルプリキュア研究会2を作りましょう!」

 

「え!?」

 

「アイドルプリキュア研究会2…」

 

『それ、いい!』

 

「その手があったね!」

 

そんな話をしていると甲斐さんと取り巻きがやって来た

 

「その必要はありませんわ」

 

「ちよ先輩!」

 

「私、応援の成果が分かりましたわ」

 

「え?」

 

「紫雨さんの応援で心が元気になって…学校のために、もっと頑張ろうと思いましたの!だから私も応援しますわ! アイドルプリキュア研究会を!」

 

「本当ですか!?」

 

「やったー!」

 

「ちなみに、私が特に好きなのは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日のお昼休み。いつもの放送が流れ出した。

 

「お昼の放送1曲目は、新生徒会長の甲斐ちよさんからのリクエスト。キュアキュンキュンの『ココロレボリューション』です」

 

こころの思いが…応援が届いたのかもしれないな




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