キミとアイドルプリキュア♪ 双魔の戦士   作:水甲

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108 アイドルスカウト!?

悠真Side

 

グリッターのロフトにいつものメンバーで集まっている中、あるニュースが流れていた

 

 

『驚きの映像です。レジェンドアイドル・響カイトさんのライブ会場に、突如ダークランダーという謎のモンスターが現れました。そして、なんと!あのアイドルプリキュアがダークランダーに立ち向かっている姿が映されています。ここで映像は途切れました。観客や会場への被害がないこともあり、この映像が本物なのか注目が集まっています』

 

「どうしよう、いろいろばれちゃってるよ」

 

「プリルン、アップリしてないプリ!」

 

「俺達魔導師は大丈夫みたいだな」

 

「ちゃんと認識阻害が働いてるみたいだから良かったけど…」

 

「つむぐさんもはりきっちゃってます」

 

「アイドルプリキュアはただのアイドルじゃないのかも。エンタメブンブン、さらに取材します、だって」

 

「つぐむ、がんばれプリ~」

 

「頑張りすぎると正体ばれちゃうよ!」

 

マスコミってこういう話題に対して、本当に躊躇なく記事にするよな。それが仕事でもやって良いことと悪いことがあるって言うのに…

 

「プリ…」

 

「ダークランダーやチョッキリ団のことが、もっと知られたら大変メロ」

 

「きっとみんな不安になっちゃうよね」

 

「未来、キラキラ、だいじょぶ、なんとかなるよね。ゼッタイ!だいじょぶ!」

 

いつも通りうたが歌い出し、なな達もそれに合わせて歌い出すと…

 

「なんてアメージングな歌声! 歌ってるのは誰ですか?」

 

突然下から声が聞こえ、うたが身を乗り出す

 

「私です!」

 

「あなた! ぜひ、うちの事務所からアイドルデビューして下さい!」

 

「アイドル…デビュー!?」

 

うたがスカウトされるなんて!?

 

 

 

 

 

 

 

次の日、いつものベンチでみんなが来るまでの間、結徒と話していた

 

「傷は大丈夫なのか?」

 

「一応はね。ちゃんとシャマルさんに診て貰ったし…」

 

傷が大丈夫なら安心だな。あまり響くようなら…

 

「こころの事、心配させるなよ」

 

「分かってるよ」

 

そんな話をしているとうた達がやって来て、一緒に弁当を食べていると昨日の話になった

 

「で、どうするんですか、先輩?」

 

「うーん…」

 

「あの人、うたの歌にメロメロだったメロ!」

 

「確かあの社長…『あなたは100年に1人の逸材! きっと、世界中を虜にできます! 私の事は、どうぞ気軽に、社長さんとお呼び下さい!』って言ってたんだっけ?」

 

「う、うん、でも、私、キュアアイドルで、アイドルプリキュアで、咲良うたがアイドルって…どういう事?」

 

「しっかりして! うたちゃん!」

 

「それにしても、あの社長さん、どこかで見たような…」

 

こころがそう言うけど、あの社長…本当に信用できるのか?100年に1人の逸材ってよく使われる常套句みたいなもんだし…

 

「うた、アイドルになりたいプリ?」

 

「私は、この前のカイトさんのライブ見て、やっぱりアイドルってすごいなって思った…アイドル咲良うたになったら、もっと沢山の人をキラッキランランにできるのかなって…そうなったら、すごく嬉しいなって、社長さんのお話聞いて思ったんだ!」

 

「そう思ってるなら、決まりじゃない? 一歩踏み出す、WINWINウインク!」

 

「先輩なら絶対できますよ!」

 

「タナカーンも応援してたメロ!」

 

「プリルンも応援するプリ!」

 

「うたがやりたいようにすれば良いし」

 

「まぁ、応援はするよ」

 

「みんな…ありがとう…うん! 私、アイドルやりたい!」

 

うたがやりたいと決めたみたいだな。それにしてもこころが何処かで見たことあるって気になるな…

 

 

 

 

 

 

うたSide

 

家に帰ると昨日の社長さんとお父さん達が何か話していた

 

「社長さん!」

 

「おかえりなさい、うたさん! 今、ご両親にも安心していただけるよう、我が社について、ご説明していたのですよ!」

 

「ええ…でも、まずは、うたの気持ちですから…」

 

「お父さん! お母さん! 私ね、アイドルやりたい!」

 

「「うた…」」

 

「歌って踊って、沢山の人をキラッキランランにする…好きな事が見つかりそうなんだ!」

 

「うた…うたが決めたのなら応援するわ!」

 

「頑張れよ、うた!」

 

「ありがとう! お父さん! お母さん!」

 

「素晴らしい! もう私、必ずや、うたさんをトップアイドルにしてみせます!」

 

「♪どうぞよろしく…」

 

「ノー! 歌はノー!」

 

私がいつもみたいに歌おうとしたら、社長さんに止められた

 

「え?」

 

「いいですか? これからうたさんはプロになるのですよ? ライブにボイストレーニング。喉を沢山使うのですから、普段はなるべく休ませねばなりません」

 

「喉を、休ませる?」

 

「イエス! 大声を出したり、歌ったりするのは禁止です!」

 

そう言って社長さんは私にマスクを付けさせ、更にお店中に加湿器を大量に設置するのであった。

 

 

 

 

 

 

悠真Side

 

次の日、うたから昨日の件を聞いたが…

 

「それでマスクしてるんだ」

 

「社長さんの言う事も分かりますが、うた先輩はいいんですか?」

 

「うん…咲良うたとしてアイドルやるって決めたんだもん…社長さんの言う通りにするよ!」

 

「プリ! 猫さん可愛いプリ!」

 

「ホントだ!♪子猫 シマシマ 可愛い…」

 

「ノー! 歌はノー!」

 

車に乗った社長が注意してきた。この人、見張ってたのか?それとも偶々か?

 

「社長さん!?」

 

「やはり、ビューティフルな歌声…しかーし! 歌はノー! ですよ。」

 

「は、はい…」

 

それから数日後…うたが歌おうとしたら、社長さんに止められる…心配からやってるみたいだけど…

 

「歌はノー…」

 

「うた、大丈夫プリ?」

 

「やつれましたね…」

 

「そんなに辛いなら、今すぐ歌えばいいのメロ」

 

「いけません…歌はノー…」

 

「うたちゃん…」

 

何というか…うたの事、分かってないみたいだな。あの社長は…俺はその事を伝えようとするとみこと達がやって来た

 

「こころちゃん!」

 

「みこと先輩!」

 

「みんな知ってる? 響カイトのライブにアイドルプリキュアがいたんだって!」

 

「え、あ、はい…」

 

「しかも、ダークランダーってモンスターとかも…」

 

「何が起きてるの? 怖っ…」

 

あのニュースの影響で不安が広がってるな。

 

「大丈夫だよ!」

 

『え?』

 

「なんで分かるの?」

 

「あ…えっと…えっと…」

 

「私、前にダークランダーみたいなの見た事あって…あんなのが襲ってきたら怖いよね…」

 

「そっか…」

 

「やっぱり不安ですよね…」

 

うたが元気づけようとしたが、直ぐさま俯いた。もしかしたら歌おうとしたのかもしれないな…

プリルンとメロロン達が人間体になり、みこと達を安心させるが…うたはずっと俯いていた




やはり、マスコミは…マスゴ…
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