悠真Side
グリッターのロフトにいつものメンバーで集まっている中、あるニュースが流れていた
『驚きの映像です。レジェンドアイドル・響カイトさんのライブ会場に、突如ダークランダーという謎のモンスターが現れました。そして、なんと!あのアイドルプリキュアがダークランダーに立ち向かっている姿が映されています。ここで映像は途切れました。観客や会場への被害がないこともあり、この映像が本物なのか注目が集まっています』
「どうしよう、いろいろばれちゃってるよ」
「プリルン、アップリしてないプリ!」
「俺達魔導師は大丈夫みたいだな」
「ちゃんと認識阻害が働いてるみたいだから良かったけど…」
「つむぐさんもはりきっちゃってます」
「アイドルプリキュアはただのアイドルじゃないのかも。エンタメブンブン、さらに取材します、だって」
「つぐむ、がんばれプリ~」
「頑張りすぎると正体ばれちゃうよ!」
マスコミってこういう話題に対して、本当に躊躇なく記事にするよな。それが仕事でもやって良いことと悪いことがあるって言うのに…
「プリ…」
「ダークランダーやチョッキリ団のことが、もっと知られたら大変メロ」
「きっとみんな不安になっちゃうよね」
「未来、キラキラ、だいじょぶ、なんとかなるよね。ゼッタイ!だいじょぶ!」
いつも通りうたが歌い出し、なな達もそれに合わせて歌い出すと…
「なんてアメージングな歌声! 歌ってるのは誰ですか?」
突然下から声が聞こえ、うたが身を乗り出す
「私です!」
「あなた! ぜひ、うちの事務所からアイドルデビューして下さい!」
「アイドル…デビュー!?」
うたがスカウトされるなんて!?
次の日、いつものベンチでみんなが来るまでの間、結徒と話していた
「傷は大丈夫なのか?」
「一応はね。ちゃんとシャマルさんに診て貰ったし…」
傷が大丈夫なら安心だな。あまり響くようなら…
「こころの事、心配させるなよ」
「分かってるよ」
そんな話をしているとうた達がやって来て、一緒に弁当を食べていると昨日の話になった
「で、どうするんですか、先輩?」
「うーん…」
「あの人、うたの歌にメロメロだったメロ!」
「確かあの社長…『あなたは100年に1人の逸材! きっと、世界中を虜にできます! 私の事は、どうぞ気軽に、社長さんとお呼び下さい!』って言ってたんだっけ?」
「う、うん、でも、私、キュアアイドルで、アイドルプリキュアで、咲良うたがアイドルって…どういう事?」
「しっかりして! うたちゃん!」
「それにしても、あの社長さん、どこかで見たような…」
こころがそう言うけど、あの社長…本当に信用できるのか?100年に1人の逸材ってよく使われる常套句みたいなもんだし…
「うた、アイドルになりたいプリ?」
「私は、この前のカイトさんのライブ見て、やっぱりアイドルってすごいなって思った…アイドル咲良うたになったら、もっと沢山の人をキラッキランランにできるのかなって…そうなったら、すごく嬉しいなって、社長さんのお話聞いて思ったんだ!」
「そう思ってるなら、決まりじゃない? 一歩踏み出す、WINWINウインク!」
「先輩なら絶対できますよ!」
「タナカーンも応援してたメロ!」
「プリルンも応援するプリ!」
「うたがやりたいようにすれば良いし」
「まぁ、応援はするよ」
「みんな…ありがとう…うん! 私、アイドルやりたい!」
うたがやりたいと決めたみたいだな。それにしてもこころが何処かで見たことあるって気になるな…
うたSide
家に帰ると昨日の社長さんとお父さん達が何か話していた
「社長さん!」
「おかえりなさい、うたさん! 今、ご両親にも安心していただけるよう、我が社について、ご説明していたのですよ!」
「ええ…でも、まずは、うたの気持ちですから…」
「お父さん! お母さん! 私ね、アイドルやりたい!」
「「うた…」」
「歌って踊って、沢山の人をキラッキランランにする…好きな事が見つかりそうなんだ!」
「うた…うたが決めたのなら応援するわ!」
「頑張れよ、うた!」
「ありがとう! お父さん! お母さん!」
「素晴らしい! もう私、必ずや、うたさんをトップアイドルにしてみせます!」
「♪どうぞよろしく…」
「ノー! 歌はノー!」
私がいつもみたいに歌おうとしたら、社長さんに止められた
「え?」
「いいですか? これからうたさんはプロになるのですよ? ライブにボイストレーニング。喉を沢山使うのですから、普段はなるべく休ませねばなりません」
「喉を、休ませる?」
「イエス! 大声を出したり、歌ったりするのは禁止です!」
そう言って社長さんは私にマスクを付けさせ、更にお店中に加湿器を大量に設置するのであった。
悠真Side
次の日、うたから昨日の件を聞いたが…
「それでマスクしてるんだ」
「社長さんの言う事も分かりますが、うた先輩はいいんですか?」
「うん…咲良うたとしてアイドルやるって決めたんだもん…社長さんの言う通りにするよ!」
「プリ! 猫さん可愛いプリ!」
「ホントだ!♪子猫 シマシマ 可愛い…」
「ノー! 歌はノー!」
車に乗った社長が注意してきた。この人、見張ってたのか?それとも偶々か?
「社長さん!?」
「やはり、ビューティフルな歌声…しかーし! 歌はノー! ですよ。」
「は、はい…」
それから数日後…うたが歌おうとしたら、社長さんに止められる…心配からやってるみたいだけど…
「歌はノー…」
「うた、大丈夫プリ?」
「やつれましたね…」
「そんなに辛いなら、今すぐ歌えばいいのメロ」
「いけません…歌はノー…」
「うたちゃん…」
何というか…うたの事、分かってないみたいだな。あの社長は…俺はその事を伝えようとするとみこと達がやって来た
「こころちゃん!」
「みこと先輩!」
「みんな知ってる? 響カイトのライブにアイドルプリキュアがいたんだって!」
「え、あ、はい…」
「しかも、ダークランダーってモンスターとかも…」
「何が起きてるの? 怖っ…」
あのニュースの影響で不安が広がってるな。
「大丈夫だよ!」
『え?』
「なんで分かるの?」
「あ…えっと…えっと…」
「私、前にダークランダーみたいなの見た事あって…あんなのが襲ってきたら怖いよね…」
「そっか…」
「やっぱり不安ですよね…」
うたが元気づけようとしたが、直ぐさま俯いた。もしかしたら歌おうとしたのかもしれないな…
プリルンとメロロン達が人間体になり、みこと達を安心させるが…うたはずっと俯いていた
やはり、マスコミは…マスゴ…
感想待っています!