結徒Side
紫雨兄が放った魔砲…プリルンに当たる前に僕とウインクの障壁で防いだ。
「どういうつもりだ?」
「言ったろ?踏み越えてはならない一線を越えたって…」
紫雨兄は距離を取り、炎を纏った魔力弾をいくつも放つ。僕は咄嗟に魔力弾を放ち、相殺する。
「こいつ…」
紫雨兄…魔導師って言うことに関しては驚いたけど、それ以上に僕より強い……それに炎の変換資質…かなり厄介だな…
紫雨兄は更に距離を取り、炎の剣をいくつも生み出す
「焼き貫け!インフレアソード!」
炎の剣が降り注ぐ。だが狙いは僕ではなく…プリルン!?僕は魔力弾で撃ち落としていくがそれでも撃ち漏らしてしまった。残った炎の剣がプリルンに降り注ぐが、ウインクがバリアで防ぎ、アイドルがプリルンを庇おうとしていた
「そこまでして守るか…」
「いい加減にしろ!お前がやってるのは弱いものいじめだ!」
「弱いものいじめか……そうかもしれないが……なら弱いものが何をしても許されるとでも?」
「え?」
「そこにいる奴は弱く小さい。だから何かやらかしても『弱いから仕方ない』『小さいから仕方ない』それで済まして…いつか取り返しの付かないことをしてもそう言えるのか?」
「それは……」
「だからこそ、しっかりと教え込む必要があるんじゃないのか?」
紫雨兄が再度魔力を貯め始める。僕はその隙に…
「ルシフス!」
『了解!』
一気に距離を詰め、至近距離で紫雨兄に向かって魔砲を放つが紫雨兄もそれを読んでいたのか同時に魔砲を発射する
「ぐぅ!?」
互いに魔砲の直撃で吹き飛ぶがお互い体勢を立て直した
「それでもお前のやり方は間違ってる!!」
「……インフレア!カートリッジ…」
「お兄ちゃん!やめて!」
紫雨の声が聞こえた瞬間、紫雨兄はゆっくりと地面に降り、変身を解除した。
「お兄ちゃん…もう良いから……プリルン…あんな怖いのと戦うなんて無理だよ…アイドルプリキュアになりたいなんて、私、言っちゃダメだった…」
紫雨はそう言ってアイドルハートブローチをプリルンに返した
「助けてくれて、ありがとうございました…さようなら…」
そう言い残して紫雨は走り去り、紫雨兄も紫雨を追い掛けていった。
「……カートリッジシステムまで…」
「柊くん!?」
「怪我は?」
変身を解除した咲良と蒼風が駆け寄ってきた。
「少し火傷したくらいかな?」
「火傷って…」
「紫雨くんの魔法でそうなったの?」
「変換資質……色んな属性を扱える感じだけど…それだけじゃなく…」
紫雨兄は明らかに非殺傷設定にしてなかった…確実にプリルンに痛い思いをさせようと……
僕はプリルンを見るとプリルンは明らかに落ち込んでいた。
「とりあえず一旦グリッター戻るか」
僕はそう提案して、2人は頷いた。
悠真Side
こころに追いつくけど、こころは何も話さなかった。仕方ない…色々とあったからな
「……お兄ちゃん…」
「なんだ?」
「お兄ちゃんのあの力って…」
「あれは魔法だよ…丁度春休みに目覚めたと言うべきか…」
「どういう事?」
「……」
話しておくべきか……
「俺は春休みに次元の歪みに巻き込まれて、異世界に行っていた。そこでモンスターに襲われそうになったのを助けられた」
そこで出会った3人の少女と2人の女性。俺は自分が別世界から来たかもしれないと言ったら、直ぐに信じて貰い、帰る手助けをしてくれた。その時に俺に魔導師としての才能があると言われ、デバイスと魔法の指導をして貰った。
「この力は大切なものの為に使えと言われたから…」
「私のために?でも…プリルンに対しては…」
「あれに関しては誰かがしっかりと教え込まないと駄目だろう。そうじゃなきゃこころを危険な目に合わせなかった」
「それは…」
「まぁやり過ぎたとは思ってるけど、だけどあれぐらいじゃないと……」
絶対に似たようなことをやらかしそうだな。あれは……
「……こころはどうするんだ?アレの言うとおりに怪物と戦うか?」
「……すっごくキラキラしてたな…あんなに強い気持ちでモンスターに立ち向かって…笑顔はキラキラで…私には、あんな事、できない…」
泣きそうなこころを俺はそっと抱きしめた。現実を知れば…そうだよな……
結徒Side
グリッターに戻り、紫雨兄妹について話していた僕ら。
「こころちゃん、大丈夫かな…」
「きっと驚いちゃったんだよね…ステージの動画を見て、歌って踊る普通のアイドルだと思ってたら、マックランダーが出てきたりして…」
「うん…」
「こころ…プリルンのせいプリ…」
「プリルン…」
「あなたが弱気になって、どうするのです?」
落ち込むプリルンに田中さんが声をかけた。
「プリルンは、最後のアイドルハートブローチを一度はこころさんに渡した。それには理由があるのでしょう?」
「プリ! こころは、すっごくキラキラしてたプリ! だからきっと、こころは、アイドルプリキュアだって思ったプリ!」
「ならば、その輝きを、信じてみてはどうです?」
「どういう事ですか?」
「輝きが本物なら、そう簡単に消えはしないのでは?」
輝きは消えないか……とは言え
「紫雨兄の事はどうするべきか…」
紫雨兄が怒った理由としては、紫雨妹を危険な目に遭わせたこと。プリルンに対して、僕らは叱ったりせずに放置したままだったこと…と言うか甘すぎた可能性があるな…
「プリ……」
「あの…紫雨くんとは私が話しても良いかな?」
「蒼風が?」
「うん…2人よりほんの少しだけ話した回数が多いから……プリルンにどうして欲しいか。私達にどうしたらいいのかって…」
僕と咲良は互いに頷き合い、蒼風に任せることにした
「そういえば紫雨くんも魔導師だけど、魔導師ってそんなに沢山いるの?」
「こっちの世界には少ない方かな?」
師匠たちの話だと偶然魔法に出会ったりするぐらいらしいし……僕の場合も魔法に当然目覚めて困ってたときに師匠に出会ったくらいだし……
話し合いも終わり、その日はそのまま解散となったのだった。
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