うたSide
アイドルハートリボンスタイルの力が通じず、変身が解除されてしまった。何とか立ち上がるけど…
「諦めろ。お前にできる事などない」
「みんなだって頑張ってるんだもん…私は諦めないよ!」
「みんなとは、こやつらの事か?」
ダークイーネがそう言って、出した水晶の中にはななちゃん、こころ、プリルン、メロロンの姿があった
「ななちゃん! こころ! プリルン! メロロン!」
必死に声をかけるが反応がない。声が届いていない?
「そうだ。感じるだろ? 仲間を失う恐怖で、自らの内に絶望が、闇が生まれるのを…」
気が付くと私の周りに水晶が現れる
その時だった。
「ダークイーネ!!」
空から現れた悠真くんがダークイーネに殴りかかるが、ダークイーネは影で防いでいた
「魔導師か…お前の相手は…」
不意に現れた何かに吹き飛ばされる悠真くん。
「くっ…」
「やれやれ、まさかアレスを敗れるとはね」
「ロキ…!」
突然現れたロキの手には本と大剣が握られていた
「わざわざ私が手を下さずとも…」
悠真くんの周りにも水晶が現れる
「もうすぐだ…もうすぐ、わらわが望むスンとした世界がやって来る…」
「スンとした世界?」
「お前たちもじきに闇に包まれる。その最後の時が来る前に教えてやろう。わらわは、人間どもが抱く闇から生まれ、一時も絶えず、闇をこの身に受け続けてきた。力にはなれど、そのうめきは騒がしく、わらわを苛んだ。人間は、夢、憧れ、幸せ、あらゆる光を求めるがゆえ、あがき苦しむ。なんと愚かなのだ…己を見れば分かるだろう。仲間という光を失った苦しみで、闇に呑まれるのだ…安心しろ。お前たちの知る者も、既に1人残らず闇に落ちた。闇は、この街から広がり、すべての人間を呑み込む。そして、争いも悲しみも苦しみもなく、静寂に包まれた、スンとした世界が完成するのだ」
徐々に水晶が身体を覆い始める…このままじゃ…
「人間の闇はなくならぬ。さあ、お前が最後の光だ。闇に身を任せて楽になれ…」
悠真Side
うたが完全に水晶に閉じ込められる。俺はまだ抗っていた
「まだ諦めないのか?」
「諦めるとでも思ってるのか?俺がここで倒れても…まだ結徒が…」
「ふん、もう一人の魔導師。姿はないが…」
ダークイーネはロキの方を見るとロキは笑みを浮かべる
「彼なら私の方で処理しておいたよ」
「!?」
「どうやら最後の希望は潰えたな。貴様も闇に飲まれろ」
水晶が広がり続けるが…俺は笑みを浮かべる
「だからって諦めるとでも?」
何とか水晶を打ち破ろうと気合を入れる
「ダークイーネ、お前が可哀想な奴だな」
「何?」
「人の闇をずっと受け続けてきた。気持ちが折れるのも仕方ない。しょうが無いことだ。だけど…その闇と違う形で向き合えば…変わるはずだ!」
見る見るうちに水晶にヒビが入る
「貴様…」
こんな所で諦めるか…
俺は水晶を打ち破る。
「どうやらお前は危険な存在だ…ロキ、魔導師の相手は…」
ダークイーネが命じた瞬間、ロキが本から大量の魔力弾をダークイーネに放つ
「ロキ…どういうつもりだ?」
ダークイーネは影を使って防いでいたが、ロキの裏切りに驚いていた
「どうもこうも…ダークイーネ。あんたのやり方にはついて行けない。いや、もう付いていく気はないし、既に協力関係は終わっている」
「ほう…」
「私達は私達の目的であるフッケバインとの戦い。そのために魔法とも科学でもない力を手に入れようとした。それがこの闇の力だ」
ロキの持つ本からダークイーネの闇と似たようなものが溢れ出す
「これまでの恩は返させて貰った。あとは自由にやらせて貰う」
ロキとダークイーネの睨み合いが続く中……うたから小さな光が見えた
うたSide
気が付くと暗い世界のグリッターにいた
「はもり? お父さん? お母さん? きゅーちゃん?」
誰もいない。私は必死に誰かいないか探し続ける
「誰もいないの? みんな…私、独りぼっち?」
俯き、そう呟く中、私の手にキラキライトがあった。そして思い出す…みんなとの約束
『私が初めに見つけたんだよ! うたのキラキラを!』
『だから絶対、輝きを絶やさないで。あなたは、アイドルプリキュアのセンターなんだから!』
『最高のライブ、絶対やろう! 心キュンキュンしてます!』
『約束しよう! ね!』
「そうだよね…約束、したよね…」
キラキライトが眩い光を放ち、暗い世界を照らしていく
悠真Side
うたから眩い光が溢れ出すと共になな達からも光が溢れ出し、空へと上がる
「無駄な事を…お前ごときに何もできぬ!」
ダークイーネがうたを闇に飲み込もうとするが、うたから溢れ出す光が闇を払い、更に歌声が聞こえ、うたは水晶から抜け出し、光のステージの上に立つ
「歌など誰も聞いておらぬ」
うたはそれでも歌い続ける。すると街中から小さな光が見え始める
「サンキュー!」
うたの思いが篭もった歌が闇を照らしていき、なな達を捕らえていた水晶が砕けた
「みんな!」
「うたちゃんの歌、聞こえてたよ!」
「はい!」
「なぜ邪魔をする…なぜ、あがく!? それが闇を生む事に、人間はなぜ気付かぬ!思い知らせてやる…お前達の愚かさを…」
ダークイーネは闇を纏い、巨大な姿へ変わる
「私達はアイドルプリキュア。どんな真っ暗闇でも、キミをキラッキランランにしてみせる!」
「プリキュア! ライトアップ!キラキラ、ドレスチェンジ! YEAH!キミと~! YEAH!一緒に~! YEAH!キミと歌う、ハートのキラキラ! 笑顔ニッコリ、キュアアイドル!」
「プリキュア! ライトアップ!キラキラ、ドレスチェンジ! YEAH!キミと~! YEAH!一緒に~! YEAH!キミと瞬く、ハートの勇気! お目目パッチン、キュアウインク!」
「プリキュア! ライトアップ!キラキラ! ドレスチェンジ! イエイ!キミと! イエイ!一緒に! イエイ!キミと踊るハートのリズム! 心キュンキュン、キュアキュンキュン!」
「「プリキュア! ライトアップ!キラキラ! ショータイム! イエイ!キミと! イエイ!一緒に! イエイ!」」
「ハートをプリっとロックオン! キミとズッキュン、キュアズキューン!」
「ハートをメロっとひとりじめ! キミと口づけ、キュアキッス!」
『ウィアー!キミとアイドルプリキュア!』
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