プリルン達がキラキランドへ帰ってから数ヶ月…ある研究室では…
「シキウス、君に仕事を頼みたい」
キーボードを叩きながら破損したスーツと大鎌を修復するシキウスはロキの方を向く。
「仕事?現在スーツと大鎌の修復中ですが?」
「完全にはほど遠いが、使えるようにはなっているだろう?」
「……それだけ急を要する仕事ですか?ロキ様」
「あぁ、ある遺跡に行って欲しい」
「遺跡?」
「そこでは非合法の研究施設があってね…」
「非合法ですか」
シキウスは少しだけ笑った。自分たちのいるアジトもまた非合法の研究施設みたいなものだが…
「フッケバイン関連ですか?」
「あぁ、フッケバインの持つディバイダーとリアクターがあるらしい」
それを聞いて、シキウスはため息をついた
「やれやれ、それならば仕方ありません。入手もしく破壊すれば良いんですね」
「出来る限り入手で頼むよ。そうすれば自ずと奴らが接触してくるからね」
「了解しました」
ルヴェラ文化保護区内・ルヴェラ鉱山遺跡
シキウスは一人、そこに来ていた。手にしているのは脱走する時に回収した自身の本。
「どうやら本当に遺跡内に研究施設を作ったみたいですね。それにしても…明らかに非合法…」
研究施設内を見て回ると人の気配を感じ取り、物陰に隠れるシキウス。
(研究者か警備が戻ってきた?いや…)
物陰から覗き込むと一人の少年とインテリジェントデバイスがいた。
(迷い込んだ?もしくは被験者?それにしても…)
見た感じでは15歳くらいの少年…シキウスは嫌な二人を思い出していたが、今はそれどころでは無かった。少年は研究施設の奥にある扉を開く。
シキウスは自身の持つ本の力を使い、認識阻害をかけた状態で近くで様子を見る。
奥の部屋では張り付けにされた少女。少年が少女の姿を見た瞬間、苦しみだし、左目から血を流していたが直ぐに立ち上がった
「俺がいますぐ助けるから」
少年がそう声をかけた瞬間、何かに反応したように少女の拘束が破られる。少年は少女を保護するが…
(あの少女…まさかと思うがリアクターか?ならば…)
突然警報音が鳴り響く
『感染災害の危険発生!これより熱焼却処分を行います』
(マズいことになった)
シキウス一人ならばこの場を逃げ出すことは出来るが…この2人を見捨てることは…
(やれやれ、私も結局は人か…)
認識阻害を解こうとした瞬間、眩い光と共に念話が聞こえた
『契約』
数分後
『それでどうなったんだい?』
「熱焼却はどうにか出来ましたが、例の少年は『感染』しました。ディバイダーの力で危機を乗り越え、研究施設から脱出。現在追跡しています」
『感染…なるほどね。シキウス、その少年と何とか接触。無理なら追跡を』
「分かりました…」
『気になることでも?』
「いえ、あの年頃の少年を見ると…思い出すので…あの二人を」
『ふふ、彼等は彼等で使い道があるからね。もしもの時はニンフかアレスを送るよ』
通信が切れるとシキウスはため息をついた
「接触…か。長い任務になりそうだ」
プロローグ的なものなので、短めでした
ん?主人公達は?イチャイチャしてます。きっと
感想待っています