一応フォース編は第1部までです
トーマSide
ルヴェラ鉱山遺跡で出会った少女、リリィを連れ港町まで来た俺。
あの研究所での出来事、あの変身した姿やいつの間にか付けられた妙な腕輪…それにリリィの事…安全な場所に着いたらスゥちゃんに連絡と相談しないと…
シキウスSide
例の少年、会話を聞く限りでは少年の方はトーマ・アヴェニール。リアクターの少女、リリィ・シュトロゼック…シュトロゼックの名を関するとなるとやはり彼女は……
「やれやれ、生態ユニットか…」
こちらとしても似たようなものを作った事があるが…まさか人型を見ることになるとは…
「あの鳥はあくまで似せて作っただけ、リアクターの力はなく、サポートのみに特化させていたが…」
何度も痛手を負ったが…な
『調子はどうだい?』
「例の少年…トーマは港町に来ています。どうやらリアクターの少女、リリィの服などを揃えるみたいですね」
『なるほどね…その少年の写真等は貰えるかい?』
「どうぞ」
トーマの写真をロキ様に送る。何かに使うつもりなのかもしれない
「接触はタイミングを見て行います」
『あぁ、もしもの時は直ぐに連絡を…いつでもニンフとアレスを送れるようにしておくから』
「了解しました」
通信を切り、二人の様子を見る。二人は露天商の少女から服を買っているみたいだ
「知らないからこそ、あんな笑顔を……」
楽しげに笑うトーマを見て、少しだけ…ほんの少しだけ助けたいと言う気持ちが出ていた
トーマSide
宿に着き、リリィには明け方くらいには出掛けることを伝えた。リリィは話すことが出来ず、念話のみの会話になっている
『トーマはすごいね。色んなこと知ってる』
「まぁ俺、ずっと旅暮らしだから」
『ずっと?』
「今回の旅はけっこう長め。行った先でバイトしたり、発掘品を売ったりとかしながらね」
『ずっとひとり?』
「帰るところはあるよ。今は捜しものを兼ねた一人旅なだけ」
『捜しもの?』
「ん、まぁいろいろ。見付かれば良いけど、見付かったとしてもそれを俺がどうするかはまだ分からないし、まぁその程度の気楽な旅行っつーか」
『トーマ…ごねんね。ありがとう。旅行中だったのに助けてくれて、怖い目にあわせちゃったのに、優しくしてくれて』
「いやあの!平気!俺の勝手でやったことだし!俺もね。昔優しい人に助けて貰ったんだ。だから良いんだ。リリィが痛かったり、哀しかったりしないんならそれが1番!」
『うん、ありがとう。トーマ』
そして深夜、寝ていると部屋のドア越しから声が聞こえた
「失礼します。こんばんは。地域警邏の者ですが…盗難事件についてちょっとお話を」
盗難事件…でもこの声は…一応警戒しながら扉をあけ
「話は良いんだけどさ。服屋さんは何でここに?」
昼間、リリィの服を買った服屋さんが何故かいた
「お客様に大事なお知らせ。キミら盗難で手配がかかってるみたいだけど、心当たりが?」
「まぁちょっと反論しづらいってくらいには…でも間違ったことはしてない」
「ふーん、多分だけど地域警邏がもうすぐ来るよ。逃げるんなら早めがいいかも」
「ありがとう。服屋さんのサービスにしては随分行き届いてるけど…」
「まーなかなかイカした服屋さんって事で、ついでに今なら裏路地ルートの脱出ガイドが格安なんだけど、いかがー?」
服屋さん…もといアイシスの助けを借り、港町から離れる俺達であった
ロキSide
シキウスから送られた少年について調査を知った結果…
「なるほどね…奴らとは関わりは無いが、知らない人間からすれば奴らが犯人だと言うことになるな」
「ロキ様、何を調べてるの?」
「やぁ、ニンフ。シキウスが送ってくれた情報に関してだよ」
「この子が何かあるの?」
「恐らくディバイダーを手にした」
「ふーん、ならあいつらが関わるね…私の仇が追っ手としてくるかな?」
明るく言うニンフ。だがその顔は怒りに満ち溢れていた。
「そうだね。君の仇である眼帯の女が来るかもね」
私、シキウスは仲間達をフッケバインに殺され、ニンフは家族を殺されている。私達に共通するのは偶々離れていたから助かったのみ。だがこのトーマという少年は…襲撃に遭ったのにも関わらず、たった一人の生存者として、今も生きている
「シキウスに接触させて、この子達をどうするの?」
「そうだね。管理局なら…いや、下手な相手に渡されたら困るからね」
モニターにあの二人を映す。
「彼等に引き渡すよ。彼等に引き渡した後、それなりに安全な人間に任せるだろうしね」
「こいつらにね…まぁ良いけど、ディバイダーを持っているなら例のアレに関してはどうするの?」
「ふふ、シキウスに作らせたあの蒼い鳥と本を使い、抗体を作らせるさ。現状リアクターはどうにも機能していないみたいだしね」
「優しいね。ロキ様は…」
「私達は悪ではないからね。悪者と言われるが、違う正義の元、動いている。それだけさ」
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