ルヴェラ鉱山遺跡
トーマがリリィを助け出した後、脱出のために魔法を放った結果、崩落していた。
現在そこには管理局が来ていた
「襲撃があったのは昨日の夜。現状施設職員に死亡者はなし。侵入者は経路の電子錠を警報も鳴らさずに解除しつつ、誰にも見付からず現場まで一直線…連中にしては随分とあっさりしてる。シグナム、どう思う?」
現場確認としてシグナムとアギトの二人が派遣されていた
「そうだな。我々の任務はEC兵器…ディバイダー保有者の確保だ。それが誰であろうと必要とあらば確保するだけだ」
トーマSide
ルヴェラ丘陵地帯
俺達は港町から離れて野宿をしていた。
「ま、こーゆー野宿もたまになら楽しいよね。管理局との追いかけっこ込みって言うのもまた面白いし」
港町で出会ったアイシスがそう言いながら、更にあることを聞いてきた
「で、なんで二人は追われてんの?」
「前にも言ったろ。心当たりはあるけど間違ったことはしてないって」
「だからそれを詳しく聞かせてくれてもいいじゃ~ん。旅は道連れ、世は情け!」
駄々をこねるアイシス。どうしたものか…
するとリリィがアイシスに話した
『あのねアイシス。トーマは私を助けてくれたの。だからトーマは悪くないの』
「ああ、そうなんだ?」
アイシスの様子、多分リリィの念話に戸惑ってる感じだった。リリィのは念話と言うより精神感応に近い感じだからな…
『補足をしましょう。彼女は違法施設らしき場所に捕らわれており、助けを呼ぶ声で侵入した我々は、施設の持ち主に焼き殺されかけました』
スティードの説明を聞き、驚きを隠せないでいるアイシス。あの時は本当に仕方ないと思う
「施設の一部を壊したのは本当だし、リリィを勝手に連れ出したのも間違いない。だけどずっと逃げ続ける訳じゃない。次元通信を出来る教会まで行って、俺の信頼してる人に相談する。スゥちゃんは管理局の人だし、この手の事態に理解もある。だいたい通報したのが施設の連中なら警邏は俺の言い分なんて聞きゃしないだろうし」
「あーそうだろうね」
施設の連中は多分、自分たちが被害者だって言い触らしてそうだし…完全に俺達が悪者扱いになってるはず
「まずはリリィの安全確保。出るとこ出るのはそれから!」
『まぁ、彼女には怒られるかもしれませんがね』
「言うな。もうとっくに覚悟の上だ」
「スゥちゃんって、トーマのお姉ちゃんとか?」
「まぁそんな感じ。血縁じゃないけど、恩人でお世話になってる人。ワガママ言って、この旅行を許して貰ってるから心配かけたくないんだけど…」
シキウスSide
隠れながら彼等の様子を窺う中、トーマ少年は銃剣型のディバイダーを出していた。一瞬暴走かと思ったが、反応を見る限り偶々出してしまった様子だが…
「リアクターの方は記憶を失っている可能性があるな…」
彼等との接触…本当にどうしたものか…
トーマSide
リリィとアイシスに休んで貰い、俺とデバイスのスティードは見張りをしていた
『楽しいお友達が出来たものですね』
「友達ってか。要救助者と勝手についてきた変な子だ」
」
『それでもです。誰かといる時の方が、あなたは楽しそうですから。例えば結徒と話してるときも』
「そりゃまあね…」
結徒は別の世界にいる友人。スゥちゃんの紹介で会ったりしたけど、確か色々と大変な事に巻き込まれたとか…前に言ってたな…
『今回のこれは、この旅を終わりにする良い切っ掛けかもしれませんね』
「捜し物も生き方を決めるのも途中で終わらせるのは嫌だよ」
『生き方はどこででも見つけられますよ』
「何度も言ったろ。きっかけが欲しいんだ。あの日、街が砕けて、俺も死にかけて、俺の大事なものが全部壊された…ヴァイゼン遺跡鉱山でのこと…あの時あの場にいた…多分街を壊した誰か…もう七年も前の公式記録で事故って断定されてることだ。犯人なんていなくて、ホントに事故だったのかもしれない。だけどそうじゃないかもしれない。俺は本当のことを知りたいのか知りたくないのか。昔のことを全文検索忘れちゃって良いのかどうか…探してるのは踏ん切りをつけるきっかけさ。半年間って時間を決めて、探すだけ探して、それで見付からなかったら諦める。つってもまぁ、最近はもう観光とか宝探しばっかりだけどな」
『ですね』
「俺だってどうせなら、平和で普通が良いんだ。そこは分かるだろ?」
『それは勿論…少し辺りを見回ってきます』
スティードが見回りに行くのを見送り…
「ごめん。ヘンな話を聞かせちゃったか?」
『ううん、寝てたから聞いてなかった』
「あたしも」
「そう、でも、ま、ありがとう」
シキウスSide
ロキ様に連絡を取り…
「では奴らが関わっているようで関わっていない?」
『そうみたいだね。フッケバインが間接的には関わっているが、その鉱山遺跡を滅ぼしたのはフッケバインではない。ほら、奴らの名を語る奴らがいるだろう』
「管理局はそれをフッケバインのせいと思っているかもしれませんね」
『だろうね。もしくはどこかの誰かがそういう風にねじ曲げている可能性もあるね』
「今の調子なら明日辺り教会にたどり着くでしょ。それとトーマ少年はあの魔導師…蒼い鳥とユニゾンした彼と面識があるみたいですね」
『都合が良いね。こちらもある程度準備が終わり次第、彼等との接触する』
「了解しました」
通信を切り、空を見上げる。何だろうか?この嵐の静けさは…
次の日、彼等は教会にたどり着いた。だが教会の方では火薬と血の匂いが香ってきた。トーマ少年は一人教会に向かう。私も隠れながら後をつける。
内部は荒らされており、所々血の痕があった。
礼拝堂に入るとそこには…ファー付きのジャケットを着た目付きの悪い男がいた。その男の横には大きな銃剣があった。あの男は…
「いいか坊主。用件は一つっきりだ。てめぇが盗み出したディバイダーとリアクター。両方まとめてこっちに寄越せ。ガキのオモチャにゃ過ぎた品だ。死にたくなきゃあ、さっさと寄越せ」
まさかここでフッケバインの一人と出会すとは…
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