アイシスSide
近くの街で買い出しをしつつ、警邏隊のアナウンスが流れていた
『事件のお知らせです。本日早朝ミヘナ街道の教会が何者かに襲われました。早朝の礼拝に出ていたシスター3名は犯人により殺害。ミヘナ街道を通行される方は十分にご注意ください。襲撃の目的や犯人の数はまだ不明です。街道の各所で検問を行っています。ご通行の皆様、ご協力お願いします』
警邏隊から渡された手配書にはトーマの姿が描かれていた。これ完全にトーマが犯人扱いじゃん。
トーマはあの男との戦いの傷は何故か直ぐに治っていた。
だけどその後トーマは高熱を出し、倒れた。助けてくれたあのシキウスって人は別行動。あの人を信用していいのか分からないけど…それにリリィはトーマが倒れたことに責任を感じていた。リリィは自分の事を毒と言い、触れた人を近付いた人をみんな殺しちゃう毒だって……
私は否定しておいたけど…トーマのあの症状、リリィの発言、リリィが居た施設って言うのはまず間違いなく、生体兵器の研究施設。リリィはその研究成果でトーマはそれに触れちゃった被害者…追っ手に見付かったら!その場で殺されてもおかしくないし、管理局に見付かれば即逮捕でゲームオーバー…あたしも実家に強制送還…このままバイバイも普通にアリだけど…放っておけない。あたしの正体がバレないように、あの子たちを守らないと…
「シキウスさんの言う管理局でもまともな人達と知り合いの人にトーマ達を任せるか…」
それもアリだけど…しっかり見据えていかないと……ね
トーマSide
熱にうなされながら…あの日のことを思い出していた。
鉱山町での事はあまり覚えてない。大変なことあったけど、それでもみんな生きていた。笑うこともあった。だけどあの日、全部壊された。あれは事故なんかじゃない。絶対にあいつらが…
一人になっていつか探し出して、復讐するつもりで、自分なりに強くなった。だけどスゥちゃんに助けて貰って、ティアさん達と出会って…優しくしてもらって、笑うことを思い出して…ヴァイゼンの施設で暮らしながら勉強してる間も見守ってくれて、施設を出たら『家族になろう』って言ってくれた。旅に出たのも過去を忘れて、普通に生きるためのきっかけが欲しかった。
普通に生きようとしてたんだ。なのにどうしてあいつは現れた?俺が見付けた大事なものを…なんで壊そうとする?
嫌だ。壊されるくらイならその前に…そノ前ニ俺ガ殺シに行ってやル…
シキウスSide
ロキ様との連絡を終えた。念のためこちらに直ぐさまニンフかアレスを向かわせてくれるらしいが…
トーマ達の所へ戻るとトーマは嘔吐をし、苦しんでいた。
「リリィ!何が」
『トーマが急に…』
「そのまま放っておけ。エクリプスドライバーがあるべき姿になるだけだ」
私達の前に現れた眼帯の褐色の女。こいつは…フッケバインの…
「お前も直ぐにその少年とひとつになれる。なんだ?倫理破損か?リアクトプラグが役目を忘れるとは…我々にはその少年が必要だ。破損プラグに用はない。退け。そしてロキの部下、貴様もだ。これ以上邪魔をするのであれば……」
褐色の女が剣を振り上げた瞬間、その腕がチェーンバインドで縛られた。
「全員動くな!武器を捨てて両手を挙げろ!」
「管理局特務六課だ。危険物所持及び暴行の現行犯で逮捕する」
我々の前に現れたのは烈火の将、シグナムとそのユニゾンデバイスのアギト。面倒な相手が現れたものだ。
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