シキウスSide
突如現れたフッケバインの女と烈火の将。
「魔導師…いや、騎士だな。連れているのは融合機か?」
フッケバインの女はバインドを破りながら、剣を構える
「動くなと警告はしたぞ。一歩でも動けば、誰であろうと切り伏せる」
マズいな。今、動けばこちらも攻撃される可能性がある。いくら奴らの知り合いだとしても今は迂闊に動かない方が良いな
「面白いことを言う騎士だ。公僕とは思えんな」
「もう一度だけ言う。武器を捨てて投降しろ」
剣に炎を纏わせ、構える烈火の将。
「炎熱変換。ますます面白い!そこの破損プラグ。私の戦いをよく見ていろ。そうすればお前も、己の成すべき事を思い出すだろうよ。それから死にたくなければ動くなよ。お前たちももう局の連中にとっては抹消しても問題ない存在だ。そこの男もそれを理解しているみたいだしな」
フッケバインの女はそう言って、烈火の将の前に立つ
「さて武器も捨てずに動いたぞ。どうする公僕?」
二人は剣を抜き、激しくぶつかり合う。この状況で動くのは危険すぎる。私一人では彼等を守りながらこの場から離れる事は難しい。アイシスが戻ってくるのを待つかそれともロキ様の援軍が来るのを待つか…
二人の戦い、烈火の将は連結刃でフッケバインの女を牽制していき、融合機とユニゾンを果たす
「最後に聞いておく。その刀はディバイダーで、貴様はフッケバインの一味だな」
「確かにこいつはディバイダーで、私はフッケバインの一家の最初期からのメンバーだ。我々と何か因縁でも?」
「3ヶ月前…第14無人世界の開墾地。その地で貴様らが殺した人々。民間人67名と局員12名を覚えているか?」
「あぁ…そんな事もあったな」
「以前部下達と視察に行ったことがある。平和で穏やかな土地だった。何を持つでもない穏やかな開拓者達だった。そんな人々を貴様らが虐殺した理由はなんだ」
「つまらん殺しは本意ではないが色々と必要もあってな。まぁだが喜べ。今思い出した。殺ったのは私だ。あの日あの地で大人から子供まで皆殺しにしたのは、間違いなくこの私だよ」
フッケバインの女の言葉を聞いた瞬間、烈火の将は直ぐさま斬りかかる。フッケバインの女は何とか防ぐが、烈火の将は直ぐさま次の攻撃を放とうとしていた
「紫電一閃!」
烈火の将の攻撃を喰らい、地面に叩きつけられるフッケバインの女。あの一撃なら普通は腕が切り落とされ、戦闘不能になっているはず…普通なら…
烈火の将の剣にヒビが入っていた。
「そこの騎士!お前が言っていた開拓地の連中だがな。最初の10人あまりはこれで切った」
そう言って、ディバイダーを見せるフッケバインの女。あれだけの攻撃を喰らっても、無傷。エクリプス感染者特有の再生か
「残りの全員はこれから見せる武装で喰った」
フッケバインの女はそう言って、短刀を取り出し自身の手に刺す
すると火柱が上がり、フッケバインの女の手には禍々しい形をした剣が2本握られていた。
「これがエクリプスの起動状態。ディバイダー944、ケーニッヒ・リアクテッド。世界を殺す猛毒だ魔導殺しのこの双剣、止められるものなら止めてみろ」
「リリィ、トーマ!それにシキウスさん!」
『アイシス!』
「来たか。この場から離れる。殿は私に任せて欲しい」
「良いの?」
「あの2人から逃げるためならな。このままここにいたら巻き込まれかねない」
私は本を取り出す。やはり当初の予定通り彼等経由の方が良い。
「そういえばあのデバイスは?」
「スティードとはさっき会った。脱走経路を探してくれてる!」
直ぐさま離れようとしたとき、突然トーマが苦しみだした。まさか…目覚めてしまったのか!?
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