結徒Side
煙の中からトーマの姿が見えた。あの剣を折られているのにまだ戦う力が残ってるのかよ!
『ディバイダー破損。白兵戦困難。飽和射撃で殲滅します』
本から聞こえる声、僕らが身構えると黒髪の少女が現れ
「させないっ!黒の香№9ダスキースラッシュ!」
黒い塊がトーマの周りに放たれるとトーマの周囲を煙が包み込むと同時に爆発が起きた。あれって可燃性ガスみたいなもん?
「トーマ!」
「黒髪ちゃん!無事だったんだ!良かった!」
「生憎と無闇に頑丈に出来てるもので」
「そう膨れないで、ごめんね。直ぐに助けに行けなくて」
「別に膨れてないです」
「それにダメなんだよ。危ないことしたら」
「なのはさん達の知り合いか?」
「かもね。もしくはトーマの知り合いかも?」
僕と悠真がそんな話をしているとトーマの本からまた声が聞こえた
『ドライバーの身体機能低下。戦闘継続困難。ドライバー保護のため、転移の必要あり。緊急転移モードに入ります』
転移!?このままトーマを見失うと…
「フェイトちゃん!」
フェイトさんが魔力弾でトーマの本を撃ち抜く。するとトーマは気を失ったかのように自然落下していく
「トーマ!」
『緊急…離脱…ドライバーを…保護…』
まだあの本が機能している。このままだと…
リリィSide
『リアクター『銀十字の書』は保有者を守り、外敵を排除する武器管制システム。保有者だけでは制御出来ない。必要なのは総合制御ユニット。逃げちゃダメ、銀十字!私がいま…シュトロゼックが助けに行くから!』
私は医務室から外へと転移し、トーマの所に向かう。
私のせいで死んでいく人達を見て、ずっとかなしかった。誰かに助けて欲しかった。ずっと苦しかった。そうしてトーマが私の声を聞いてくれて、アイシスが私とトーマを助けてくれて…なのにやっぱり優しいトーマにアイシスに、苦しい思いを辛い思いをさせちゃった。周りの人達にも沢山迷惑かけちゃった。
私はトーマの場所まで近寄り、声をかけ続ける
『トーマ、トーマ!私だよ!リリィだよ。答えて銀十字!リアクトプラグシュトロゼック4thがここにいる!』
触れようとすると銀十字が本のページを展開させ、折れた剣で私を斬りつける。痛いけど…でも…自分が変わらないままなら、運命も未来も何も変えられない。
『止まって銀十字…こっち来てトーマ…トーマ…』
私はトーマに触れ、声をかけ続ける。お願い…トーマ、答えて…
「トーマ!」
私の声が届いたのか、トーマは目を開け…
「リリィ…?」
「うん…うん!」
トーマは私のことを見えている…私はトーマに抱き付き
「ごめんね。トーマ。私やっと思い出したの。待ってたのは私を助けてくれる人じゃなくて、私のドライバー…リアクター『銀十字』の制御プラグ…シュトロゼックの保有者になれる人。こんな運命に巻き込んでごめんなさい。だけどトーマをこれ以上傷つけたりしないから…」
「リリィ…」
「トーマを死なせたりしないし、誰のことも殺させたりしないから…一度だけ私を信じて…私がきっとトーマを助けるから!」
トーマは頷き…私は笑顔で返し
「リアクト・ドライブ!」
私は防護服を纏い、トーマとリアクトエンゲージをする。トーマの中に入り、制御を始める
「銀十字自動防衛機能遮断。シュトロゼックによる能動制御に切り替え!視覚聴覚通常状態に復帰!ゼロドライブ緊急停止。武装解除!」
トーマの武装を解除を確認し…
「抗体作動。エクリプスのコントロールは…私が…」
結徒Side
トーマは元の状態に戻ったみたいだけど…さっきトーマとユニゾンした女の子は一体…と言うか…
「煙幕張るほどなのか?」
「思った以上に管理局嫌われてるのか?」
さっきの黒髪の子が煙幕を張って、トーマ達の所に助けに入ったけど…トーマの友達でいいのか?
なのはさん達はトーマ達の所に行って、話をしているみたいだった。
すると結麻が小型飛行機に乗ってやってきた
「お兄ちゃん、あのでっかい船逃げられたけど、大丈夫だよね?」
「あぁ、そうだね」
「それじゃ俺達も帰るか」
「そうだね」
ロキの依頼も終わったし、僕らははなみちタウンに…
「あ、結徒達は私達と来てもらうよ」
「色々と話を聞かせてね」
なのはさんとフェイトさんがいつの間にか笑顔で僕らの後ろにいた。あー、これ…長くなる奴だな……
感想待っています!