ななSide
ある日の夜、私はママと電話をしていた。
「でね、うたちゃんとこころちゃんとお泊り会して、夜ご飯は3人でカレー作ったんだよ!」
『なな、楽しそうね!』
「うん! あ、でも、ピアノの練習もちゃんとやってるよ」
『そう。でもね…』
ママにあることを言われて、私は……
悠真Side
帰り道、うた達と一緒に下校しているときのこと…
「来週、数学の小テストか…やだな…」
「うた先輩、数学苦手なんですか?」
「超苦手…そうだ! ななちゃん、得意だったら教え…」
後ろを振り向くとななが後ろの方で変な歩き方をしていた。
「なな、何やってるプリ?」
「うーんと…白線の上だけ歩いてる…」
「小さい頃、よくやりましたけど…」
「白線の外はマグマやら海やらやったな…」
「懐かしい…けど…」
結徒が言いたいことは分かる…何でななはやってるんだ?
「ごめんね! お待たせ!」
「ななちゃん?」
「何?」
「あ、えっと…数学得意だったら、明日教えてほしいなって…」
うたがそう言うとななは何か閃いたのか鞄からマイクを取りだし…
「Yo! チェケラ!」
「え?」
「マイク?」
「♪公式覚えて アンサーゲット! 難題も解決 マインドセット!関数グラフ描いてみせる! 座標軸上 未来を見せる!」
うん…これはもう明らかに…おかしい…
「なな先輩、どうしちゃったんですか? こんな不思議な人でしたっけ?」
「ななちゃんが不思議…分かった! これは、あれだね! ずばり、ななちゃんの七不思議!」
「いや、何でそうなるんだ?」
「ま、まぁ不思議な行動をしているのは本当だから……」
頭を打った?いやそんなまさか…でも…
俺はななの頭に顔を近づけた。うん、たんこぶはないな
「あ…あの//悠真君///」
「ん?あぁ悪い」
「お兄ちゃん……」
何かななは顔を赤らめてるし、こころに何故か呆れられた。何でだ?
次の日、グリッターに集まって勉強会をすることになったけど……
「お邪魔しますなな!」
やってきたななはツインテールにしてるが、何だろう?何か変な語尾が聞こえた気がする
「ツインテール、可愛い!」
「お揃いですね! 嬉しいです!」
あれ?語尾に気が付いたの俺だけ?俺は隣の結徒を見ると結徒も不思議そうな顔をしている。うん、聞き間違いじゃないか
「ほう…イメージチェンジですか?」
「そうなな!」
「「なな?」」
あ、うたとこころもようやく気がついた
「気分を変えてみたなな!」
「なな?」
「なな……」
「何かおかしいなな?」
「おかしいなな?」
「なな! なな!」
とりあえず俺達はななから離れた場所でコソコソ話し出した
「早速出ましたよ、なな先輩の七不思議! これで、1つ、2つ、3つ目です!題して! 語尾に『なな』をつけるツインテガール!」
「おお! なんか記事の見出しみたい!」
「というか本当にどうしたんだろう?」
「気になるな…」
「もしかして昨日お兄ちゃんがなな先輩の頭の匂いを嗅いだから更に変に……」
「嗅いではないけど……」
「なな! ツインテ、似合ってるプリ!」
そんな話をしているとプリルンがななに近付いた瞬間、ななが振り向くと同時にツインテールがプリルンに直撃し、プリルンは吹き飛ばされた。
「プリルン!」
ななは吹き飛ばされたプリルンを抱き抱える
「ごめん、プリルン! 大丈夫?」
「プリ…ナイスファイト…プリ…」
「プリルーン!」
うん…何なんだこれは……
とりあえずうたの部屋に移動して、勉強会をすることになった
「もうツインテやめちゃうんですか?」
「うん。私にはまだ早かったみたい…」
「早いとは?」
「はたいちゃってごめんね、プリルン…」
「もう大丈夫プリ!」
「ああ! もう数学全然分かんない! 教えて! なな先生!」
「先生…」
ななは急に立ち上がると……
「OK! レッツスタディ! レッツトライ! レッツドゥーイット!」
「な、なんか始まった!」
「きましたね…」
「さあ! ティーチしてほしいクエスチョンはどれ?」
「クエスチョン? ああ、質問って事?」
「こ、ここです…」
「OH! これは、ベリーイージー!」
「この公式を当てはめて、アンダースタンド?」
「ガソリンスタンド…」
「イエス! OK!」
「何がOKなんですか!?」
マジで何があったんだよ…なな
「これは、なな先輩の七不思議4つ目ですね! 題して! 数学なのに!? 謎のイングリッシュティーチャー!」
「おお! 続編きた!」
「なな、なんだか楽しそうプリ!」
「そう?」
いや、確かに楽しそうだけど……
「しかし、改めて疑問が…どうして、なな先輩は、不思議な事を始めたんでしょう?はっ!?」
「どうした!?」
「もしかして、なな先輩、推しができたとか!?」
「え? 推し?」
「推しができると、心キュンキュンするあまり、いつもとは違うちょっと変な行動をとってしまう…私にも心当たりあります!」
「なるほど…推しって事は…ななちゃん、もしかして好きな人ができた!?」
「うん? できてないけど?」
「ホント?」
「ですか?」
「どうしたの、2人とも? 変だよ?」
今のななには言われたくないな…というか…
「そもそもこころの言うとおりだとしたら、かなり変な奴を推し始めたことになるぞ…」
「「そっか…」」
「本当に何があったんだろ?」
ななの様子が気になっているとはもりが部屋に入ってきた
「みんな、来てたんだ!」
「はもりちゃん!」
「ねえねえ! 遊ぼう!」
「今は勉強中なの! 後で私と遊ぼ!」
「ええー…」
残念そうにしているはもり。するとななが突然…
「がおー!」
何か吠え始めた…
「え?」
「がおー!」
「これはもしかして…」
「新たなる不思議…」
「ななちゃん、遊んでくれるの?」
「がおー!」
「じゃあ、ピアノ弾いて!」
「がおー!」
「ななちゃん?」
「なな先輩の七不思議、5つ目ですね! 題して、覚醒! なな怪獣!」
「がおー!」
「ほら、ななちゃんが怪獣ごっこで遊んでくれるって…」
「がおー!」
「でも、はもり、ピアノの方が…」
「がおー!」
「お願いします! なな先輩、もう役に入っちゃってるんで!」
「ええー?」
「はい! はもりパーンチ!」
「うう…やーらーれーたー!」
「もう1回! もう1回!」
「がおー!」
「はもりキーック!」
「ぐあー! またやられたー!」
「アハハ! ななちゃん、面白い! この事、お絵描きするね!」
「お絵描き?」
「うん! 楽しかった事とか好きなもの、いつも描いてるんだ!」
「それ、素敵だね!」
ダメだ…本当に何なんだ?このななは……
俺は1人の頭を抱えるのであった。
感想待ってます!