悠真Side
夜、こころの部屋から声が聞こえてきた。
『こころ、ほんとにやるプリ?』
『やるよ!握手会の特訓! レコーディングも最初うまくできなかったし…今度はがんばりたい!特訓あるのみ!』
『プリ!くるプリ!』
『いきます!はい!』
『プリ!』
『はい!』
『プリ!』
『キュアアイドルは、もっと輝いてる!』
『プリ!』
『キュアウインクは、もっとエレガント!』
『プリ!』
頑張ってるみたいだな。俺はそう思いながら自分の部屋に戻るのであった。
そして握手会当日、こころと一緒に会場へ向かう途中、こころは走ってきた少女とぶつかってしまう
「あっ!大丈夫ですか」
「いたい…」
「みゆ!大丈夫?いきなり走ったらあぶないでしょ。ありがとうございます」
「いえ…」
「だって…キュアキュンキュンに早く会いたかったんだもん…」
「えっ…」
「みゆもわたしも、キュアキュンキュンってアイドルが大すきなんです」
「私のファン…」
ファンと言われて、戸惑うこころ。まぁ、俺からすればアイドルとしての自覚が出てくればいいな
あるバーにて…
「握手会だって?」
「チョッキリーヌさま! そうなんすよ~。CD出すだけでもマジかって感じなんすけど~、おまけに握手会とかザックリ言えばなめんな~って感じっす」
「まったくですぞ」
「カッティー、お前、爪なんか切って、お前ザックリ握手会行く気満々じゃね?」
「これはただのエチケット、情報収集のためにCDを手に入れに行くのですぞ。握手会は、ただのおまけですぞ」
「いいから、とっとと世界をクラクラの真っ暗闇にしてくるんだよ!」
「フッ…おまかせくださいですぞ」
「カッティーさん、行くなら私も行きましょうかね」
「お前も来るのか?」
「えぇ、貴方達が話していた魔導師…興味あるのでね」
フードの男は薄く笑う。
結徒Side
会場の外ではファンが集まりだしてきた。
「そろそろみたいだね」
「あいつらは…」
僕と悠真はうた達三人を見ると三人ともやる気満々みたいだ
「いよいよだね!みんな、いくよ!」
「うん!」
「はい!」
「プリキュア! ライトアップ!キラキラ、ドレスチェンジ! YEAH!キミと~! YEAH!一緒に~! YEAH!
キミと歌う、ハートのキラキラ! 笑顔ニッコリ、キュアアイドル!」
「プリキュア! ライトアップ!キラキラ、ドレスチェンジ! YEAH!キミと~! YEAH!一緒に~! YEAH!キミと瞬く、ハートの勇気! お目目パッチン、キュアウインク!」
「プリキュア! ライトアップ!キラキラ! ドレスチェンジ! イエイ!キミと! イエイ!一緒に! イエイ!キミと踊るハートのリズム! 心キュンキュン、キュアキュンキュン!」
三人がプリキュアに変身し、僕と悠真はイベントスタッフ用のシャツとサングラスをかける
「俺達も変装する必要あるか?」
「僕らの場合、身バレしたら色々と聞かれるし…」
さっき会場にアイドル研究会の姿もあったしね
アイドル達三人はステージに出る
『こんにちはー!』
「ママー! キュアキュンキュンだ!」
「可愛いね!」
「うん!」
盛況みたいだな…それにしても…
「なぁ悠真…」
「あぁ、アレって…」
何か変装してるけどカッティーだよな?
「どうする?」
「こっちから仕掛けても良いけど、イベントが中止になる可能性があるから……」
「仕掛けてきたら対応するか」
「そうだね」
様子を見ることにした僕ら。
「ただいまよりアイドルプリキュアの握手会を始めます」
警戒しつつ握手会を見守ることに…
「キュアキュンキュン! 握手して下さい!」
「あ…ははは、はい!」
「可愛い!」
「え、あ、あの…」
「ありがとう!」
キュンキュンはどうにもまだ緊張してるのかな?
「キラッキランラン~♪」
「わぁー! キュアアイドルの歌聞くと、元気が出るの!」
「嬉しい! キラッキ~」
「「ランラン~♪」」
アイドルはこういうとき本当に緊張せずにいつも通りって感じだな
「キュ、キュアキュンキュンのダンス、カッコいいっす!」
「あ、えっと、その…ごっつぁんです…」
「ありがとうございます!」
「こちらこそ、今日は来てくれてありがとう!」
「ときめきアラート発令中…」
「だ、大丈夫ですか?」
ウインクのウインクに撃ち抜かれてるけど、大丈夫か?
「こ、こんにちは!」
「来てくれてありがとう!」
「やっぱり素敵…」
「キュアキュンキュン!」
「あ、みこ…」
「うーん…会えて嬉しい!」
「あ、ありがとうございます…」
握手会は順調に進む中、突然CDプレイヤーのマックランダーが現れた。召喚者はカッティーだな。僕と悠真はステージ裏でバリアジャケットを纏い、アイドル達と合流すると…
「キュンキュン!」
「みゆちゃんを助けなきゃ!」
「待って!」
キュンキュンが先走ってマックランダーに仕掛けるが、マックランダーは腕からCDを発射し、キュンキュンを襲う。キュンキュンは攻撃を避けていくが、避けきれず攻撃を喰らいそうになったが、
「ウインクバリア!」
僕と悠真とウインクの三人でマックランダーの攻撃を防ぐ
「くやしいです。レコーディングでも、握手会でも…みゆちゃんを助けたいのに…今のわたし、お2人に全然追いつけてません」
キュンキュンは自分の力のなさに…でもそんなことは…
「そんな事ないよ! キュンキュン、とっくに追いついてるよ! なんなら追い越してるって! 足速いし!」
「え?」
アイドルの言葉に驚くキュンキュン。いや、そう言う話だっけ?
「え? 速いでしょ?」
「そ、そんなんでいいんですか?」
「いいんです!」
「それに、今日の握手会は、キュンキュンがいなきゃできなかった」
「キュンキュンに出会ってから、私達、ずっとキラッキランランだよ!」
「お泊り会とか、一緒だからできた事いっぱいある!」
「うん!」
「みゆちゃんとお母さん、私のファンだって言ってくれたんです…」
「絶対助けないとだね!」
「私達もいるよ!」
「はい!」
三人が手を繋ぎ、キュンキュンは立ち上がる。
「キュンキュン、少しは自信を持て」
「お兄ちゃん…」
「お前が頑張ってる所はちゃんと知ってる!」
「うん…」
「それにアイドル達だけじゃなく、僕らもいるからね」
「結徒先輩…はい!みゆちゃんとお母さんを助けましょう!」
「「うん!」」
「結徒、お前は援護しろ!強力な一撃をあいつに入れてやる!」
「分かった!」
アイドル達はバラバラに動き、マックランダーを撹乱しつつ、攻撃を入れていく。僕は魔力弾で更に撹乱する。マックランダーの攻撃が乱れ出した瞬間、悠真はマックランダーの懐に入り、
「カートリッジロード!インフレアクロー!」
悠真の両腕に紫の炎を纏った手甲が装備され、そのまま…
「インフレアブロー!」
マックランダーに炎を纏ったアッパーを喰らわし、浮かび上がったところに
「アイドルグータッチー!」
アイドルグータッチで吹き飛ばされる。そのままアイドルはキュンキュンとタッチをし
「キュンキュン!」
「はい!いきます!クライマックスは私!準備はOKー!?プリキュア! キュンキュンビート!」
キュンキュンビートでマックランダーを浄化するのであった。
「うう…握手できなかったですぞ…無念!」
カッティーが撤退し、戦いが終わったと思った瞬間、僕らの足元に魔力弾が当たった
「これは!」
「あそこだ!」
僕らはビルの上にいるフードの男は睨んだ。
「これはこれはプリキュアに魔導師のお二人…初めまして、私はシキウス。今日は挨拶に来ました!」
「挨拶?」
「そう、挨拶です。これからお二人の相手は私がしてあげますので!」
「それなら今から…」
悠真が殴りかかろうとするが、悠真はバインドで動きを封じられた
「挨拶と言ったでしょう。それでは…」
シキウスはそう言って姿を消すのであった。
「シキウス…何者なんだ?」
マックランダーもいなくなり、握手会は再開された。
「うう…」
「みゆ」
「こんにちは」
「みゆも私も、キュアキュンキュンの大ファンなんです」
「みゆちゃん、来てくれてありがとう」
「こころ…」
「え?」
「心キュンキュンしてます!」
「私も、心キュンキュンしてます!」
少女にそう言われ、キュンキュンは笑顔で答えるのであった。
握手会が終わり、片付けをしているとアイドル達は変身を解かずにいた
「元に戻らないのか?」
「そうじゃなくって」
「まだ握手してない人達がいるから」
「はい!先輩、お兄ちゃん」
「「はい?」」
「二人は一番近くで見てくれている人だからね」
アイドルは満面な笑顔でそう言い、僕らは照れくさそうにしながら三人と握手をするのであった
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