結徒Side
ある日の学校の昼休み、僕は1人校舎裏で師匠と連絡を取っていた
『謎の魔導師?』
「はい、一応映像は送りましたが…」
師匠は確認すると…
『分かった。フェイトちゃん達に調べて貰うから…それで結徒、一緒にいる子たちは?』
「協力者です…」
『ふーん、そっちでかなり課題になってる子たちはだね?』
「…な、何の事でしょうか?」
そういえば師匠の実家はこっちの世界だった…
『とりあえずそっちのことは結徒に任せるから…』
「は、はい…」
『それと…どんな相手でも結徒……集束砲は使わないように…結徒のはかなり危ないからね』
「分かってます…」
通信を切り、ため息をつく。集束砲に関しては連絡する度に釘を刺されるな……
「とりあえずみんなの所に行くか…」
うた達の所に行こうとするとスピーカーからアイドル達の歌が聞こえた。
『トークの花さくはなみちラジオ。今週、募集したメールのテーマはイチオシの唄です。「わたしのイチオシは、今話題のアイドルプリキュアの歌です」というメールをいただきました。1年C組の紫雨こころさんありがとうございます!』
こころのメールか…何からしいというか…
みんなの所に行くとうたが何だか悩んでいた。
「どうしたの?」
「あぁ結徒くん、私の夢って何だろう? って思って…ななちゃんは思い付く?」
「うーん…やっぱりピアニストかな?」
「うんうん! ななちゃんのピアノ、キラッキランラ~ンだもんね!」
「こころの夢は何プリ?」
「え? 私は、ダンサーとか…」
「うんうん! 超キラッキランラ~ン♪」
「悠真君は?」
「俺は…特に考えてないな。とりあえず今が忙しいからな」
悠真はそう言いながらこころの頭を撫でた
「お兄ちゃん……結徒先輩は?」
「僕は……とりあえず師匠達に恩を返さない…」
「「「恩?」」」
「魔導師として鍛えてくれたことか?」
「それもあるけど……まぁ話すと長くなるから…うたは?」
「うーん…さっきから考えてるんだけど…わかんない」
意外だ…うたって、てっきり既に夢を見つけてるもんだと思ったんだけどな…
帰り道、うたは未だに夢について悩んでいた。
「うむむ、うむ、うむ、夢、夢~♪」
「はじめて聞きました、こんなになやましい歌…というか、歌を歌うのは夢だったりしないんですか?」
「歌はすきだけど、夢なのかな~?」
「そうだ、うたちゃん、おうちの喫茶店は?」
「あっ…それだ~!」
何か直ぐに夢が見つかったみたいだな……
家に帰ると妹が一人で待っていた
「母さん達は?」
「今日遅くなるから、ご飯はお兄ちゃんと…だって」
そういえばそうだったな。とりあえずグリッターで済ませるか。
僕は着替えて、妹と一緒にグリッターに行くとうたがテンション高めだった
「あ、いらっしゃい!そっちの子が結徒くんの妹さん?」
「うん、ほら…自己紹介」
「…結麻です…」
「あ、結麻ちゃんだ!」
はもりちゃんが声をかけると結麻は僕の後ろに隠れた
「悪い。知ってると思うけど結麻は恥ずかしがり屋で…」
「へー、結徒くんと違うね」
「はもりちゃん、結麻と仲良くしてもらえると嬉しい」
「うん!」
「……」
結麻は隠れたままだけど…大丈夫かな?
次の日の朝、なな、こころ、悠真と一緒に登校しているとうたがいた。
「あっ、おはよう、うたちゃん」
「…って」
「「えぇ~」」
声をかけるとうたは物凄い疲れていた。
「おはよ、おはようござおはよ~昨日の夜ね。わたしの夢って何だろうって考えてたら…」
「ねむれなかったんですね?」
「ちがうプリ」
プリルンの話では直ぐに寝たのだが…
「じゃあ、どうして?」
「夢の中でも夢考えてて、夢が夢で…結局、夢見つからなくて~夢さがしてくる…」
フラフラになりながら電柱にぶつかるうた。あれ、大丈夫か?
「うたちゃん!?」
「おぉ…これは…なんとかしなければ…」
昼休み
「…ということで、うた先輩の!」
「「夢をさがそうプロジェクト!」」
「わたしの夢、見つかったんですか?」
「それは自分で見つけるの、わたしたちはそのお手伝いをするんです」
「がんばれプリ~!」
「では、うた先輩、心を無にしてください」
「心を…むにむに?むに、むに、むに…」
「むにむにしてるプリ~!」
むにむにでプリルンをむにむにしてるけど、そうじゃない。
「うたちゃん、しっかり!」
「むにむにじゃなくて、ゼロ!虚無の無。心を無にして、少しでもキュンキュンとしたらそれが、うた先輩の夢です!」
「夢~?」
こころはスケッチブックを取り出し、パティシエの絵を見せた
「いきますよ~!まずは、こちら!」
「パティシエ、パティシエ…あ~、パティシエって…キラッキランラン~♪」
「おぉ!うた先輩」
「ゆ…夢はパティシエってこと?いきなり見つかったの?」
「なんだか様子が妙な感じがしないでもないですから、ほかにも、ためしてみましょう!」
色んな職業の絵を見せるが、どれも同じ反応をするうた。これ、夢がどうこうと言うより何になっても良い感じだな…
「全部キラッキランラン…」
「うた先輩、夢見つかりすぎです~!」
「というより見つかってないんじゃ…」
「どんなお仕事も…キラッキランラン…」
「うたちゃんが、またヘロヘロに!」
「うぅ…次いきましょう!」
「うん!」
「アイドル」
「アイドル?」
「プリ?」
「むむっ?」
「アイドルは…キュアアイドルは…夢?」
「アイドルは夢じゃないよ。だって、わたしもうキュアアイドルだもん。夢って、未来のことでしょ?」
「言われてみれば、夢はこれからかなえるものですね」
「たしかにななちゃん、こころ、ありがとう。1人でちゃんと考えてみるよ!」
そう言って帰って行くうた。
「うたちゃんの夢、見つかるといいね」
「はい。わたしはキュアアイドルと出会って、心キュンキュンして毎日が楽しくなりましたし」
「わたしは、うたちゃんから勇気をもらった。今度は、わたしたちが何かできたらいいよね」
「はい!」
夢か…うたの夢が見つかるといいな
あるバーにて
「おま!そのCD買ったのか」
「おっと!」
「ハッ!何考えてんだ、お前。こいつらに負けたくせに、お前」
「し…しかたないですぞ! 相手は3人もいるのですぞ!」
騒ぐカッティーとザックリー。それをチョッキリーヌが注意する
「おだまり!3人いるのが勝てない理由なら、今日は、あたしも行こうじゃないか」
「だがあの魔導師はどうすんだ?」
「あの二人はかなり厄介ですぞ」
「なら私が魔導師の相手をしようか」
「シキウス…」
「こちらも試作品が出来たので試したい」
感想待ってます