キミとアイドルプリキュア♪ 双魔の戦士   作:水甲

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キミプリ…今日はなかったな
今回はオリスト。


33 結徒の師匠

悠真Side

 

ブレイカー使用によってボロボロになった結徒と気絶した結麻を田中さんの家に運んだ俺達。田中さんの家には既にシャマル先生が来ており、今は結徒を見てくれている。俺達は部屋の外で結徒の治療が終わるのを待っていた。

 

「どうやら結徒さんはこうなると思ってシャマルさんに連絡をしておいたみたいですね」

 

「結徒くん…大丈夫だよね?」

 

「ねぇ、悠真君。結徒くんが使ったあの魔法はあんな風になるものなの?」

 

「いや、収束砲撃魔法はあんな風になることはない。俺も師匠が使っているのを見たけど…」

 

結徒が使うことであぁなったのか?

俺は俯くこころを見つめた

 

「こころ、大丈夫だ。結徒なら」

 

「お兄ちゃん…」

 

涙を堪えるこころ。全くこころを泣かせるなって言ったのに…いや、今回の場合は俺のせいだよな……

 

「プリ…結徒…」

 

「ねえたま…」

 

プリルンも凄く心配してるな……

暗い雰囲気が部屋を包む中…

 

「田中さんの家はここで良いのかな?」

 

栗色のサイドテールの女性が入ってきた。この人は…何でだ?師匠に面影が似てる?

 

「はい、そうですが…」

 

「玄関の扉が壊れてたけど、大丈夫なのかな?」

 

「それは…」

 

玄関の扉が壊れてるのは俺が慌てて蹴りで破壊したからだけど…うん、言わない方が良いよな

 

「あ、あの…お姉さんは誰ですか?」

 

「あ、自己紹介まだだったね。私は高町なのは。結徒に魔法を教えた師匠だよ」

 

優しく微笑む結徒の師匠…この人が結徒の師匠…

 

「結徒はどんな様子?」

 

「現在シャマルさんの治療を受けております。申し遅れました。私、田中と言います」

 

丁寧に名刺を渡す田中さん。結徒の師匠は名刺を受け取り…

 

「結徒は…ブレイカーを使ったのは本当かな?」

 

「あぁ…あいつは妹を助けるために…なぁ、あんた、結徒の師匠だよな?何で結徒はあんな風に…」

 

「……君は?」

 

「紫雨悠真。俺も魔導師だが…収束魔法を使ってあんな風になることはないはずだ。多少身体への負担があるかもしれないが…」

 

「そうだね…ちゃんと話しておくべきだね」

 

それから結徒の師匠は語った。結徒の体質。普段生活したり、戦ったりする分にはそこまで負担が掛かることはないが、収束魔法を使用することで身体への負担が普通の人より大きいことを…

 

「そんな…」

 

「ゆ、結徒君は…大丈夫なんですか?」

 

「シャマル先生が看てくれてるから大丈夫だよ」

 

「あ、あの…」

 

こころは小さく手を挙げた。

 

「結徒先輩のこと、怒らないで下さい。先輩は…」

 

「それは…」

 

「そうだな…叱られるなら俺の方だ」

 

「悠真君?」

 

「結麻を助ける方法…結徒は使うべきか悩んでいた。身体への負担が大きいことも、使ったら俺達が心配することも…俺は知らなかったからってあいつに使うように誘導した……」

 

「それはちが…」

 

「うた、ちがくない。知らなかったからって言うのはただの言い訳だ。もし責められるべき相手がいるなら…俺だよ」

 

「お兄ちゃん…」

 

結徒の師匠は俺達の話を聞き終えると…ため息をついた。

 

「私ってそんな風に怖い感じに思われてたんだ…別に結徒を怒ったりしないよ。結徒は大切なもののために禁止してたものを使った。それは悪いことじゃない。もし結徒が何も考えずに使ってたら怒ったし、魔法を使うことも禁止してた。だけど結徒はちゃんと考え、使ったなら…私は責めたりしないよ」

 

誇らしそうに言う結徒の師匠。あいつ、良い師匠を持ったな……

するとシャマル先生が部屋から出てきた。

 

「治療は終わったわよ。リンカーコアもそこまで負担が掛かってない。ルキフスが頑張ったからかな?」

 

『マスターを守るのは私の役目でもありますから』

 

「優秀な子ね。今は眠ってるから…静かにしてあげてね」

 

結徒の治療が無事終わったことを聞いて、俺達は一安心していた。すると扉の陰に隠れながら結麻がこっちを見ていた

 

「この子も丁度目が覚めたみたいね」

 

「あの…ごめんなさい…」

 

「結麻ちゃん、どうして謝るの?」

 

ななが優しく声をかける。結麻は少し怯えながら答えた

 

「私、あのおじさんにアイドルプリキュアは悪い人って言われて、そうしたら黒い気持ちが本から溢れ出て…」

 

「そっか、でも今は大丈夫?」

 

「うん…」

 

本から黒い気持ちが…やっぱりあの本が関係してるのか?そういえば…

 

「本は?」

 

「気がついたら無くなってた。でも代わりに…」

 

結麻はポケットから白い花型のアクセサリーを取り出した。これってもしかして…

 

「デバイスだね」

 

結徒の師匠が結麻から受け取り、少し見つめる。

 

「うん、普通のデバイスだけど…少し預かって良いかな?」

 

「はい…あの…お姉さんは?」

 

「結徒のお師匠だよ」

 

それから結徒の師匠は色々と事情を話すために、結麻を連れて結徒の家に行くとのこと。シャマル先生は先に戻り、結麻が持っていたデバイスを調べて貰うことになった。俺達はそのまま解散することに…

 

「良かったな。結徒…」

 

「うん…」

 

結徒の無事を聞いて、一番に安堵していたのはこころだった。それにしても…

 

「どうしたの?」

 

「いや、あのなのはさん…俺の師匠に面影が似てるというか…師匠が大きくなったら姉妹みたいな感じになるというか…」

 

「そんなに似てるの?」

 

「うん…」

 

師匠と連絡が取れれば良いんだけど、難しいからな…それだけじゃなく師匠に色々と相談したい… 

 

「強くならないと…」

 

「お兄ちゃん…」

 

「今のままだと俺は結徒に頼ったままだ……」

 

『マスター、現状パワーアップするには…』

 

「お前を作った人達を頼るしかないし…それにパワーアップしても…」

 

今必要なのはインフレアのパワーアップよりも収束魔法みたいな高出力の魔法…でもな…

 

「収束砲撃魔法は俺の戦い方には合わないしな…」

 

強力だけどあんな風に貯めて撃つはどうにも合わない…どうしたものか…

 

 

 

 

 

 

俺達はこの時、知らなかった

 

 

 

 

 

「ほう、戻ってきたか」

 

シキウスの元に戻った本。シキウスはページを開き…笑みを浮かべた

 

「似せて作ったが…やはり召喚のみにしたのは失敗だったが…まぁいい。それにしてもあのデバイスがなくなったのは気になるが…いいか」

 

本を開き…ローブを纏う

 

「丁度良い被験体があればいいが…仕方ないか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

夜、うたの部屋にて

 

「メロ? 伝説のハートキラリロックの真実メロ?元々は、恋人たちの永遠の愛を叶えるものじゃなかった…本物のハートキラリロックは、どんな願いでも叶えられるアイテムメロ?」

 

ハートキラリロックの真実に触れるメロロン。そんな中、プリルンが…

 

「ねえたま? どこか行くのメロ?」

 

メロロンが声をかけるが、プリルンは黙ったままだった

 

「なんで何にも言ってくれないメロ? メロロン、ねえたまの気持ちが知りたいメロ…」

 

「プリルンは、うた達と一緒に何でもできるって思ってたプリ…だけど、違ったプリ…プリルンは、何にもできなかったプリ…だから決めたプリ」

 

「何をメロ?」

 

「プリルンはキラキランドに戻るプリ…」

 

「メロ!?」

 




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