悠真Side
ある日の早朝、俺は結徒とこころの2人と一緒に朝練に参加していた
「それでお兄ちゃんは珍しく訓練するみたいだけど…急にどうしてなの?」
二人きりの時間を邪魔されて、不機嫌そうなこころ。こうなると分かってたけど…それでも俺は…
「今のままだと俺は足手まといになるからだよ」
「どういう事?悠真は…」
「結徒はチルの力を借りて強くなるだろ。チルから聞いた限りだと俺もチルとユニゾンは出来るらしいけど、俺はするつもりはない」
「なんで?お兄ちゃんも強くなれるのに?」
「俺がチルとユニゾンしている時に、結徒がピンチになったらダメだろ。だから俺はユニゾンせずに強くなる必要がある」
「そっか…分かった。それで何か考えはあるの?」
俺はインフレアを起動し、クローモードになる
「俺は遠距離戦よりも近接戦を鍛えたい…まぁ後はインフレア自身の強化が必要だけど…」
「確かインフレアは悠真が行った異世界の技術を使ってるから、こっちの技術での強化は難しいんだっけ?」
「師匠達が来てくれれば良いんだけど…難しいからな。後はインフレアの強化だけじゃなく、技を増やしたい」
とは言え近接系の技を学ぶ機会は中々無いからな…
「近接系の技……一応思い当たる人達はいるけど……夏休みに入ってからになるけど、僕から話してみようか?」
「良いのか?」
「悠真が良ければだけど…」
「頼む」
「分かった。多分だけど悠真なら扱えるかもしれないし……」
夏休みか…それまではできる限り鍛えないと…
「夏休みって結麻ちゃんが向こうの世界に行くんですよね?」
「そうだよ。その様子を見に行くついでに……師匠から訓練参加するようにって言われてる…それとこころたちも来ないかって」
「管理世界…行ってみたいです」
そんなこんなで夏休みに俺達は向こうの世界に行くことになった。ただ結徒曰く管理世界でも自然豊かな世界らしいけど…どういう世界なんだ?
朝練を終え朝食のあと、俺達はうたの家に集まっていた。
「おいしいプリ~!」
プリルンは記憶を取り戻したから本当にいつも通りな感じでドーナツを両手に持って食べていた。そんな中、ななはあることを聞いてきた。
「ねぇ、うたちゃん、こころちゃん…悠真くん、結徒くん」
「うん?どうしたんですか?」
「こないだメロロンが『私達はライバルだ』って言ってたでしょ?これからどうなっちゃうのかな…」
「あぁ~、それ私も悩んだんだけど…これから仲良くなれば、大丈夫だよ!」
うたらしい答えだけど、まぁメロロンの場合は寂しさから来てるかもしれないな
「メロ!ねえたま~!」
「メロロン」
噂をしていたら何とやら…メロロンが窓から入ってきた。
「どうしてねえたまはすぐここに来ちゃうメロ?」
「うたたちがいるし、美味しいものもいっぱいあるプリ!」
「ねえたまはメロロンと一緒にいるメロ~!」
何か色々と元に戻ってきた感じがするな…そんなことを思っていると田中さんが部屋に入ってきた
「皆さん、ビッグニュースです。プリティホリックから新しいお仕事が来ました」
「どんなお仕事ですか?」
「プリティホリックの新しいキャンペーンその名も!『アイドルプリキュアVSズキューンキッス、ライバル対決』です」
『ライバル対決!?』
それから俺達はプリティホリックに訪れて、以前会ったこはるさんに企画の説明のため、新商品の説明を受けること…
「こちらのコスメを『キュート可愛いアイドルプリキュア派』そして、こちらの新しいコスメを『クール大人っぽいズキューンキッス派』として、どっちが好きかを選ぶキャンペーンをやりたいんです!」
「可愛い!」
「対決って、そういう事なんですね」
「はい! 今一番注目の2大アイドル対決企画、実現のために、ぜひ、ご協力お願いします!」
とりあえず一旦プリティホリックを後にして話し合うことになる中、結徒がなのはさんから連絡が来たという事でうた達と別れて、人気の無い場所で話すことに
『久し振り。結徒。それに悠真くん』
「お久し振りです」
「わざわざ連絡って、チルのことか?」
『チルの事は結徒から報告は受けてる。こっちで預かるよりも結徒たちと一緒にいた方が良いと思うよ』
それを言うためだけに連絡してきたのか?まぁ結徒を安心させるためと考えるべきか……
『それで例のシキウス…彼が行っていた魔を殺す力…どんなものかは…』
「分からない。本当にそれだけしか聞いてないから」
「魔を殺すって、魔法を無くすとかか?」
『ううん、多分違うと思うけど……ごめんね。詳しくは話せないけど、管理局としてはある犯罪組織が絡んでるかもしれない』
犯罪組織って…どこの世界もそう言うのがあるのか……
『あくまでもしかしたらだから…結麻ちゃんの持っていた本やチルはそうじゃないって分かってるから…』
「あの、その犯罪組織の名前って?」
「確かに聞いておくべきだよな。秘密にされていたら、後々面倒事になりかねないし」
『……もしもまたシキウスが襲撃してきたときに…フッケバイン一家とエクリプスウイルス。その2つの単語を出して、反応を見てみて…』
それだけ言って通信が切れた。
「フッケバイン一家?」
「エクリプスウイルス?よく分からないけど、何か本当に面倒事みたいだな」
「かもね」
それから数日後、プリティホリックの仕事を受けることになり、キャンペーンが始まった。俺達はと言うと様子を見にプリティホリックに来ていた
「すごい…ライバル対決って感じ出てますよね…」
「キラッキランラン~♪」
「みんな楽しそう!見て! 『メッセージを送ろう!』だって!」
「『キラッキランランなキュアアイドル、大好き!』だって!」
「ズキューンキッスの方にも、沢山メッセージがあるね!」
「私、ちょっと偵察してきます!」
こころがそう言って偵察に向かうとうたとななはファンの人達に声をかけられていた
「あの! よかったら一緒にメッセージ書きませんか? キュアアイドルに!」
「待って! ズキューンキッスの魅力を語り合いましょ!」
「「貴方はどっち?」」
「わ、私達は…」
ファンの圧にたじろいでいると偵察に行っていたこころが慌てて2人の手を掴み
「ここは一旦退却です!」
俺と結徒も一緒に退却することになるのであった
俺達はうたの家に戻り、留守番をしていたプリルンたちが声をかけてきた
「どうだったプリ?」
「すっごく盛り上がってたよね!」
「うん! すごかった!」
「それに、ズキューンキッス! 2人もすっごく注目されてましたね!」
「ねえたまがいるんだから当たり前メロ! キュアアイドル達とは比べ物にならないのメロ!」
「何ですと? キュアアイドルとキュアウインクは最高です! デビューからずっと追いかけてるファンとして、そこは譲れません!」
「ねえたまの笑顔には、誰もがハートをズキューンと撃ち抜かれるメロ!」
「はいはい! ちょっと待った!キュアアイドルのキラッキランランなスマイルと、キュアウインクのお目目パッチンだって負けてません!」
「ズキューンの方が素敵メロ!」
「アイドルとウインクも最高に素敵です!」
「ズキューンが一番メロ!」
「そこは譲れません!」
言い争う2人…これってファン同士の争いみたいなものか……
「まあまあ、落ち着いて」
「プリルンもアイドルプリキュアに入るプリ!」
「何言ってるのメロ!メロ…」
「メロロン?」
「だいぶ取り乱してますね…」
落ち込むメロロンだが、少し考え込むと…
「ひらめいたメロ! ねえたまの胃袋を掴むメロ!って事で!」
「って事でって何ですか?」
「お料理対決メロ!」
「お料理対決?」
「審査員は、ねえたまメロ!」
「よく分かりませんが、望むところです! アイドル、ウインク推しの紫雨こころ! 絶対負けません!」
「こころちゃんがノリノリになっちゃってる…」
「お料理なら、私も頑張るよ!」
「うたちゃんまで!?」
「みんなが美味しいもの作ってくれるプリ!」
「じゃあ、決まりメロ! 1週間後、お料理対決メロ!」
「よーし! やるからには負けないよ!」
「どうなっちゃうの!?」
何か平和な争いが始まった…
感想待ってます!