クリスマスイブ?明日はクリスマス?クリスマスは鮭を食べる日ですよ?
結徒Side
夏休みに入り、僕の家の庭でははやてさんが結麻を迎えに来ていた
「それでは娘さんお預かりします」
「えぇ、結麻、向こうでしっかりね。それに夏休みの宿題もね」
「うん、ママ。お兄ちゃん。行ってきます」
「少ししたら様子見に行くから、頑張るんだぞ」
「うん!」
「それじゃ!」
はやてさんと結麻さんは一緒向こうの世界に行くのであった。それにしても結麻の修行場所が何であそこなんだろう?やっぱり前に結麻に送られたデバイスが関係してるかもしれないけど……
「本当に何であそこなんだろ…」
ため息をつきつつ、僕はグリッターへと向かうのであった。
グリッターに向かう途中、こころ、なな、悠真とばったり出会した。
「先輩、結麻ちゃんのお見送りしたんですか?」
「うん、はやてさんが迎えに来た」
「浮かない顔してるけど、やっぱり寂しいのか?」
悠真がそう言うけど、寂しいさというより何というか……
「結麻が行った場所が…何というか…」
「不満でいっぱいとか?」
「そんな感じ…」
あの子、はやてさんの懐刀的な存在だし、多分大丈夫だよな…うん…
そう思いながら、僕らはグリッターの扉を開けた
『おはようございまーす!』
中に入ると同時に田中さんが思いきり後ろに倒れ込んでいた。きゅーちゃんと遊んでたのか?
「大丈夫ですか?」
「おはようございます。平日の朝からとは、珍しいですね」
「フッフー! 何しろ、私達、今日から夏休みですから!」
「夏休み…」
そういえば田中さんって夏休みあるのか?
僕らはカウンターに座りながら夏休みどう過ごすか計画していた。
「ねえねえ、何やる? 何食べる? 何語る?」
「夏といえば、肝試しとか?」
「え? お化け?」
「怖いのは、ちょっと…」
「地獄を見る前に宿題は終わらせておいた方が良いぞ」
「そうだね」
うたとこころは目を背けているけど、大丈夫か?
「田中さん、夏休みは?」
「私ですか? ないですね」
『え!?』
「少なくとも、はなみちタウンに来てからの十数年は」
「ええ!?」
「10年以上も!?」
「夏休みなし!?」
「大変だ…」
「特に最近は、はなみちタウンのパトロールに加え、副業として、グリッターのバイトに、アイドルプリキュアのマネージャー業もありますから」
「忙しいんですね…」
「タナカーン、お休みほしいプリ?」
「まあ、たまには、ゆっくりしたくなる時もありますが、温泉につかったり、渓流釣りに行ったりなんて…」
何か遠い目をしてるけど田中さん、夏休みが欲しいんじゃ…
「田中さん、だいぶお疲れのようです…」
「私達にできる事、何かないかな?」
「じゃあさ…田中さん! 今日は私達がお仕事代わるから、田中さんはゆっくりして!」
「え…」
「ほら、貸して下さい!」
うたはそう言いながら皿吹きを代わってあげていた
「ありがとうございます。では、今日はゆっくり…」
『うんうん!』
「パトロールに行ってきます」
田中さんの発言にずっこけそうになった僕ら。
「そっちは、私行きます!」
「仕方ない。俺も付いていく」
ななと悠真がパトロールに行くことに…
「そうですか? なら、本当に今日は休めそうですね」
『うんうん!』
「では、ファンの方々から皆さんに送られてきた手紙やプレゼントの仕分け作業をしましょう」
本当に休んでくれ…田中さん
「それは、プリルンがやるプリ!」
「そういう訳にはいきませんよ」
うたの部屋に移動して、田中さんは段ボール二つ分のファンレターを持ってきた
「忙しくてなかなか手をつけられず、こんなに溜まってしまいましたから」
「これ全部、私達宛てのファンレターですか?」
「キラッキランラン~♪」
「すごいです…心キュンキュンしてます!」
「これはキュアアイドル宛て。こっちはズキューン」
「プリ! プリルンがやるプリ! タナカーンは、お休みするプリ!」
「ですが、プリルン1人では、少々不安が…」
「プリ…」
「ねえたまがやるなら、メロロンもやるメロ!」
「メロロンまで…」
「私もやります!」
「僕もやるよ」
「田中さん! 大丈夫ですから、私達に任せて、夏休み楽しんできて下さい!」
「皆さん…それでは、お言葉に甘えて、しばし、お休みをいただく事にします」
ようやく休むことになった田中さん。さて、僕らはファンレターを分けて…うたはお店の片付け、ななと悠真はパトロールに出かけるのであった。
あるバーにて…ザックリーがぐったりしていた
「あー…疲れた…」
「夏休みがほしいかい?」
「そうっすね…ここんとこ、働きづめっすから…」
「なら、やろうか」
「本当っすか!?」
「世界をクラクラの真っ暗闇にしたら、その後で、いくらでもくれてやるさ。な、つ、や、す、み」
「えー! それって結局、今日も働けって事じゃんかよ…」
「という訳で、さっさと行ってきな!」
チョッキリーヌはそう言って去っていった。
「はー…癒しが欲しいぜ…癒し…」
ザックリーのスマホに映し出されたのはウインクのライブ…
「なんで、俺、こんなもん見てんだ!」
悠真Side
ななと一緒にパトロールをしながらゴミ拾いをしていた
「なな、水分補給忘れるなよ」
「うん、ありがとう」
変に張り切って水分補給を忘れたら倒れたりするからな…
「うん。ここも異常なし」
ななはチェックリストを見ながらそう言うと、公園のど真ん中でぐったりしている人を見付けた
「あれは! 異常あり! 大丈夫ですか!?」
ななは慌てて駆け寄るけど、あれってもしかして…
「げっ! キュアウインク!それに魔導師!?」
「あなたは! えっと…」
「ザックリーだよ! 忘れんなよ! 人の名前をよぉ!つか、そもそもほっとけよ…敵同士なんだからよ…」
「誰だろうと、こんなフラフラな人を放ってはおけません! 来て下さい!」
止めるべきかもしれないけど、ここはななに任せておくべきか…
とりあえずザックリーを木陰に移動させると、ななはザックリーに水をあげた
「いいのかよ? こんな事して…」
まぁ敵に対してこんな施しをするとなると困惑するよな…俺はいつでもインフレアを起動できるようにしてあるけど…
「誰にだって休息は必要です。たまには自分を癒さないとダメですよ」
「癒し…癒し…」
「夏なのに、そんな厚着してるの、身体に良くないと思います!」
「え? どこが厚着なんだよ! 可愛いおへそが出てんだろ!」
まぁザックリーの格好はどう見ても厚着しているようにしか見えないけど…
「そんなに強がらないで…」
「え?」
ザックリーはななから差し出されたハンカチを受け取る
「なんだ、その、ありがとな…」
「ゆっくり休んで下さい、ザックリーさん。それから、もう人のキラキラを奪うのは、やめて」
「キラキラは、ザックリ目障りだ…」
「そんな事…」
「あるんだよ! キラキラを奪うのは、ザックリ俺の仕事なんだ!次に邪魔をすれば、必ず倒す! じゃあな!」
ザックリーはそう言って去っていった。
「ごめんね。悠真君」
「何が?」
「悠真君からしたらザックリーさんは悠真君のお母さんを…」
「あの時は怒ったけど、今はそこまで怒ってない」
「そうなの?」
「昔だったらずっと怒ってたけどな…まぁなな達のお陰で変われたのかもな」
「そっか…それなら良かったのかな?」
俺は顔を赤らめるななには気付かないふりをしていた
クリスマスにはシャケを食え!
感想待ってます!