キミとアイドルプリキュア♪ 双魔の戦士   作:水甲

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今年も明日で終わりか


52 キラキラはあるはずだから…

悠真Side

 

そろそろお腹が空いてきたと言うことで木陰でお弁当を広げる俺達。

 

「タコさんウインナープリ!」

 

「プリルン、大好きだもんね!」

 

「ねえたま、メロロンも持ってきたメロ!」

 

「わっ!」

 

「おっきいプリ!」

 

メロロンの用意したタコさんウインナー…あれ、どこで手に入れたんだ…もしかして例の調理法で?

 

「メロロン、一生懸命準備したんだね」

 

「ねえたま、ついてるメロ!」

 

「ありがとプリ!」

 

それからお弁当を食べ終える俺達。

 

「お腹いっぱいプリ…」

 

「食べたね…」

 

「一休みです…」

 

「私、ちょっと…」

 

みんなが一休みする中、ななは立ち上がりどこかへ行こうとしていた。

 

「どこ行くプリ?」

 

「ザックリお散歩」

 

そう言って散歩に出かけるなな。俺は気になりななの後を追った。

 

 

 

 

 

ななは鼻歌交じりに散歩をしていたが、俺が来たことに気が付くと…

 

「どうしたの?」

 

「色々と気になってな」

 

「そっか…」

 

ななはふとひまわりを見つめていると前から聞き覚えのある声がした

 

「もし、ザックリ会っちまったら、さっさと謝って、こいつを返して…」

 

「ザックリーさん!」

 

まさかこんな所で出会すとは…

ななはザックリーの手に持つハンカチを見ると…

 

「それ…」

 

「あ…ああ…ザックリ、これ…」

 

その時風が吹き、ザックリーが持っていたハンカチが水たまりに落ちた

 

「なんてこった…」

 

ザックリーは慌てて拾い上げ、汚れを何とかおとそうとしていた。ななはそんなザックリーを見て、どこか嬉しそうにしていた

 

「ああ…なんで俺は、ザックリいつもこうなんだよ…」

 

その時、空から誰かが降りてくるのと同時に

 

「光の中にも闇がある。キミの闇を見せてごらん。綺麗だね。呑まれるといい。さあ、おいで!」

 

「ザックリンダー!」

 

ザックリーがカッティーみたいな姿に変えられた。だけど俺は空から降りてきた男を睨む

 

「シキウスとニンフの仲間か?」

 

「そうだな。俺はアレス。魔導師だな」

 

アレスは着ていたフードを脱ぎ捨てると見覚えのあるスーツを纏っていた。あれはシキウスの…

 

「ななちゃん!」

 

「悠真!」

 

するとみんなが駆け付け、なな達はプリキュアに変身する

 

「プリキュア! ライトアップ!キラキラ、ドレスチェンジ! YEAH!キミと~! YEAH!一緒に~! YEAH!キミと歌う、ハートのキラキラ! 笑顔ニッコリ、キュアアイドル!」

 

「プリキュア! ライトアップ!キラキラ、ドレスチェンジ! YEAH!キミと~! YEAH!一緒に~! YEAH!キミと瞬く、ハートの勇気! お目目パッチン、キュアウインク!」

 

「プリキュア! ライトアップ!キラキラ! ドレスチェンジ! イエイ!キミと! イエイ!一緒に! イエイ!キミと踊るハートのリズム! 心キュンキュン、キュアキュンキュン!」

 

『ウィアー!キミとアイドルプリキュア!』

 

「「プリキュア! ライトアップ!キラキラ! ショータイム! イエイ!キミと! イエイ!一緒に! イエイ!」」

 

「ハートをプリっとロックオン! キミとズッキュン、キュアズキューン!」

 

「ハートをメロっとひとりじめ! キミと口づけ、キュアキッス!」

 

プリキュアはザックリンダーへ向かい、俺と結徒はアレスと対峙する

 

「来い!お前たちの力を見極める!」

 

「見極める前に終わらせる!」

 

俺は炎を纏った拳でアレスを殴るが…

 

「確かに良い力だが…」

 

アレスは微動だにせずに、俺の腕を掴み、そのまま地面に叩きつける

 

「悠真!ルキフスバスター!」

 

俺は直ぐさまその場から離れると同時に結徒の魔砲がアレスに直撃する。だが…

 

「砲撃魔法。中々のものだが…足りない!」

 

アレスは一瞬で距離を詰め、結徒を殴り飛ばす。俺は後ろから蹴りを喰らわすがアレスは防ごうとせずにそのまま喰らうと足を掴み、結徒の方に投げ飛ばす

 

「悠真!大丈夫?」

 

「何とか…こいつ、どんな魔法を?」

 

「魔法?悪いが俺は魔法は使えない。このスーツにより力と防御を上げているが…」

 

アレスは直ぐさま俺達に近寄り、強力な蹴りを喰らわす。

 

「このスーツもいわば拘束具。本来の力を出せばお前たちみたいな奴は消し飛ぶだろうな。さぁ、俺のサンドバッグになってもらうぞ!」

 

「サンドバッグ…」

 

それは舐めすぎだろ…

 

「特にそこのお前」

 

アレスは俺のことを指差した

 

「しっかり防げ。直ぐに壊れるぞ」

 

「……結徒」

 

俺は結徒にあることを告げると結徒は驚きつつも頷いた。

 

「直ぐに壊れるか試してみろ!」

 

俺は全力でアレスを殴り続ける。アレスは微動だにせずにそのまま立つ

 

「どうした?その程度か」

 

「舐めるな!」

 

もっと強く…全力を…今のままだと俺は…俺は…

 

「俺は強く…なれるはずだ!大切なものを守るために!」

 

『ヒートヘイズモード』

 

「むっ!?」

 

気が付いた瞬間、俺はアレスに何十発ものパンチを喰らわし、アレスが蹌踉めいた瞬間

 

「ツインブルーバードバスター!」

 

二つの魔砲がアレスを吹き飛ばす。煙が晴れるとアレスの着ていたスーツはボロボロになっていたが…

 

「面白い!次が楽しみだ」

 

笑みを浮かべながらアレスは撤退した。

 

「悠真、今のは?」

 

「今のって?」

 

「何か…分身してた」

 

「どういう事だ?インフレア?」

 

『咄嗟に追加システムを発動させました。現状ではほぼ一瞬での使用です』

 

追加システム…師匠達がつけたものか?よく分からないけど…今は…

 

「みんなの所に行こう」

 

「うん」

 

俺達はみんなの所に行くと、みんなはザックリンダーに苦戦していた。

 

「なかなか手強い…」

 

「ねえ、キッス。さっき、光と闇は溶け合わないって言ってたでしょ?」

 

「ええ…」

 

「そうかもしれない…でも、私、ザックリーさんと、ちゃんと話してみたいの!」

 

「今のウインク、キラキラしてる!」

 

「キラッキランランだね!」

 

「はい!」

 

ザックリンダーは目から光線を放つが、ウインクはバリアで防ぐ

 

「ザックリーさんは、どうして、チョッキリ団にいるんですか?」

 

「うるせぇ! 関係ねぇだろ!」

 

「くっ…教えて下さい!」

 

「な、なんでだよ!」

 

「知りたいからです! ザックリじゃなくて、本当の事を!」

 

「はぁ?」

 

「私、ザックリーさんと、ちゃんと話をしたい!」

 

ウインクの言葉が届いたのか、ザックリンダーは光線を止めた

 

「ザックリ初めてだ…そんな事言うヤツ…」

 

「私も、こんな事言ったの初めてです…」

 

「俺は昔っからザックリしてて、相手の気持ちも考えられない…それで何人も傷付けちまった…この前、お前に嫌いだって言ったみたいに…こんな自分嫌いだ! 俺には世界をクラクラの真っ暗闇にするチョッキリ団がお似合いだ! 俺にキラキラは似合わねぇんだよ!」

 

「そんな事ない! あなたには、ちゃんとキラキラがある!」

 

「ザックリねぇよ!」

 

「そこはザックリしないで!あなたには、ちゃんとキラキラがある!」

 

俺は自然とウインクの隣に立った

 

「そうだな。前までのお前ならキラキラはなかったかもな。だけどウインクに嫌いって言って…ザックリー、お前も傷ついたんだろ」

 

「そ、それは…」

 

「ちゃんと自分のしでかした事に対して、傷つき、反省した。それだけでもキラキラはあるはずだ!」

 

「お前ら、俺の事、そんな風に言ってくれるのか…」

 

「頑張れ! ウインク!」

 

「頑張れといったら、これだよね!」

 

アイドル達がライトを振って応援する。

 

「一歩…踏み出す! WINWINウインク!」

 

ウインクはザックリーを浄化するためにライブを始めた

 

「クライマックスは私!聞いてください!プリキュア! ウインククレッシェンド!」

 

ウインククレッシェンドにより、ザックリンダーは浄化され、ザックリーに戻った

 

 

 

 

 

元に戻ったザックリーは申し訳なさそうにしながら

 

「よ、汚しちまって、悪かったな…」

 

汚れたハンカチを見せると、ななは近くの水道でハンカチを洗い

 

「これで綺麗になった! お天気いいから、すぐ乾くと思います!」

 

ハンカチが乾くとななはザックリーに…

 

「これ、持っていて下さい!」

 

ザックリーは照れくさそうに受け取ると

 

「あーあ…新しい仕事探すしかねぇな…ザックリだりぃ…けど、これからは、ウインク推しになってやるよ…」

 

「え?」

 

「なな先輩のファンになった、という事ですね!」

 

「ななちゃんの勇気、ザックリーに届いたんだね!」

 

「闇が光に…すごいメロ…」

 

「ありがとう!」

 

ななはウインクしながらお礼を言うとザックリーは顔を真っ赤にさせながら…

 

「バ、バッキャロー! お前なんか、お前なんか、嫌いだー!」

 

そう言い残して去っていった。あれって要するに…

 

「ザックリーって…」

 

「本当は好きなくせに、素直じゃないですね…」

 

 

 

ある研究室

 

「派手に壊したな。耐久性が悪かったか?」

 

「いや、これは例の魔導師にやられた」

 

アレスはスーツを脱ぎ、ある部分を見せた。そこには同じ所を何十発も殴られた跡だった

 

「あの魔導師が?」

 

「シキウス、お前が苦戦するのも分かる。面白い奴らだ。特にあの炎の魔導師…」

 

 

 

 

 

夕方になり、帰ろうとバス停に向かおうとするが…

 

「悠真君、ちょっといい?」

 

「何だ?」

 

「なになに?ななちゃん、忘れ物でもした?」

 

「えっと…」

 

困り果てるなな。それを見て、こころは…

 

「うた先輩、先に行ってましょう!」

 

「そうだね」

 

「えっ?えっ?」

 

うたはこころと結徒の2人に連れられ、二人きりになった

 

「悠真君、ありがとう」

 

「何がだよ」

 

「ザックリーさんに声をかけてくれて」

 

「あれは思ったことを言ったまでだよ…」

 

「悠真君は自分でも思った以上に優しいんだよ。だから…」

 

「……」

 

「私は…悠真君の事が好き。大好き…」

 

「なな…」

 

ななの告白。俺は……

 

「悪い。俺はお前とは付き合えない…」

 

「……」

 

「お前には話したよな。今こうして誰かを好きになるのは…無理だって……こころは今も大切だ。だけど結徒の傍にいるから任せられる。俺の中の大切なものの中にぽっかり穴が空いている。そんな中で誰かを好きになることは代わりのものとして扱ってしまう…それはお前に対しても失礼だろ…だから…」

 

「……うん、分かってた…」

 

ななは涙を流していた。ハンカチは……

ななは自分で涙を拭い…

 

「それでも私は悠真君の事を好きでいるから…」

 

「お前の気持ちに応えられるのはいつになるか分からないぞ」

 

「それでも良い。私は悠真君の事が好き。大好き…だから…」

 

涙を流しながら、俺の横を通っていくなな。俺は涙を流すななにハンカチは…渡せなかった。




進展はした。進展はしました。
最初はこの時点で成立させようとは思ってましたが、諸々の理由でこういう結果に……
いや、先の話で……
次回からはオリスト!
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