結徒Side
ある日のこと、咲良に呼ばれて咲良の家の喫茶店に来た僕だったが、喫茶店のお客さんの話題はアイドルの話題だけではなく、ウインクの話題で持ちきりだったけど…何でウインクの話題が出てるんだ?そう思いながら咲良たちと一緒にスマホで調べると何故かウインクの映像が上がっていた。
「どうして、ネットにキュアウインクの映像が上がってるんだろう?」
「私の時は、プリルンがついついやっちゃったんだけど…」
「あれもプリルンプリ!」
「「ええーっ!?」」
プリルンが自白した瞬間、プリルンの髪の毛がアフロになった。
「これ、何!?」
「女王様の罰! もうバレてる!」
「と言うか罰を受けることを分かってるのに何で上げたんだよ」
この妖精……色々と本当に心配だ…
そんな中、お客さんの話題はあるアイドルに変わった。
「でも、私的には、アイドルといえば、やっぱり響カイト様かな…」
「レジェンドアイドルだもんね!」
「響カイト…」
「これだね。その歌声は、世界中から注目され、赤ちゃんからお年寄りまで、みんなに愛される、正に生きるレジェンド!」
そんなアイドルがいるんだ…正直あまり興味ない。歌も聞いたことはあるくらいだし……
「うんうん! 私、この曲好きなんだ!」
「いらっしゃいませ」
そんな時1人の客が入ってきたけど、その客はさっきまで話していた例のアイドル…
「「響、カイト!?」」
「あの人、絶対…」
「シー…あんまり騒がない方がいいんじゃない? プライベートでしょ?」
「そういうものか…」
「まぁ変に騒いだら咲良の両親にも迷惑だろうしな」
「でも、どうして日本に? 確か今は活動休止中で、留学に言ってるって…」
「留学?」
「うん。ニューヨークに歌の勉強をしに行ってたみたい。すごいよね、そんなに頑張れるなんて…『いつもアイドルとして大切な想いを胸に抱いています』か…それがあるから頑張れるのかな?」
「よーし! 私、行っちゃお! せっかくのレジェンドアイドル、間近で見たい!」
そう言って咲良は店の手伝いをしつつ、響カイトを見に行った。
咲良は響カイトが注文したドリンクを渡すと…
「あ…」
「ファイ!?」
「これ、とっても美味しいね」
何か眩しい笑顔に咲良、やられてないか?
「これがレジェンドアイドルのスマイル! ファンサ!?」
咲良が響カイトで盛り上がる中、咲良のお父さんが厨房から出てきて…
「大変だ! パスタが切れた! うちの名物・ナポリタンが作れないなんて…一大事だ! すぐに買ってくるよ!」
そう言って買い出しに向かうと…
「ちょっと、お父さんったら、お財布忘れてる!うた! すぐに戻るから!」
「はもりも行く!」
「少しの間、お店、お願いね!」
「はーい!」
咲良の母親とはもりが財布を届けに行くのであった。
「1人で大丈夫なの?」
「うん! この時間は、ほとんどお客さん来ないから!」
何かフラグ立ってないか?すると早速…
「ん?咲良に蒼風に柊が何でここに?」
入ってきたのは紫雨だった。何でここに?
「ここ私の家なんだ」
「そっか、散歩の最中にフラッと入ったけど…とりあえずコーヒー」
紫雨はそう言って蒼風の隣に座った。
「今日も妹さんに怒られたの?」
「それもあるけど…一応は散歩は趣味みたいなもんだから」
「そうなんだ」
何か紫雨と蒼風、普通に話してるけど仲よかったっけ?
そんな事を思っていると次々とお客さんが入っていき、気が付いたら物凄く混雑してきた。
「うたちゃん、さすがにこれは…」
「えっと…」
「いつもの」
「注文お願いします!」
「こっちも!」
「ボクも!」
「すみません!」
これ、咲良1人で回すのか…流石に無理だろ…僕や蒼風が手伝いに乗り出そうとすると…
「大変そうだね。オレも手伝うよ」
響カイトが手伝いに乗り出した。
「ええ!? そんな悪いです!」
「いいから任せて。オレ、元ウエイターだから」
何だ?エプロン纏う姿だけで物凄くキラキラしてる…これが人気アイドルのオーラなのか?
「お待たせしました」
「アイスコーヒーとクリームソーダ、1つ」
「かしこまりました。アイスコーヒーに、ミルクとガムシロップはお付け致しますか?」
「あ…お、お願いします…」
「ちゃんとできてる…」
「うたちゃん、これはチャンスかも。レジェンドアイドルの働きぶりを近くで見たら、アイドルとして大切なものが分かるんじゃない?さっきの記事に書いてあったの。カイトさんは、アイドルとして大切なものを胸にいつも頑張ってるって」
「うん」
「それが何か分かれば、アイドルプリキュアも、もっと頑張れるかも」
「うん。ななちゃんが言うなら、きっとそうだね!」
そんなこんなで店を回しつつ、響カイトの観察をすることに…
「と言うか紫雨も手伝ってくれのか?」
「まぁ見てられないからな」
紫雨も手伝うことになったけど、まぁ人手が欲しかったし良いかもな。
「それじゃあ、分からない事があったら何でも聞いて下さいね! こう見えて、店の手伝い歴13年! 何があってもフォローするんで!」
「OK!」
響カイト…返事だけじゃなくウインクしたからか咲良、撃ち抜かれてないか?
「ママ、お腹空いた!」
「ちょっと待ってようね」
「よーし、じゃあ、ナポリタンを私が作っちゃおう!」
「パスタないんだよね?」
「そうだった!」
困っていると響カイトが置かれているクッキーを指差した。
「これ」
「うん?」
「付けてあげてもいいかな?」
「え? はい、いいですけど…」
響カイトは直ぐさまメロンクリームソーダーにさっきのクッキーを乗せる
「すごい! 抜群の美的センス!」
「お待たせしました。クッキーのワンちゃんは、キミとお友達になりたいって」
「まあ、可愛い!」
「ありがとう、お兄ちゃん!」
何かアイドル以外の能力も高くないか?
それから咲良は負けじと張り切るが、逆に響カイトに助けられ、咲良は敗北感を感じていたけど…いや、普通にあそこまで出来るのは凄いからな
「カイトさん、手慣れてますね…」
「実は、昔、ドラマでウエイター役をやった事があるんだ」
「知ってます! 『ウエイターはみた』ですよね!」
「当たり!」
もしかして役作りのためにウエイターの仕事とかも学んだのか?プロ意識が本当に高いな……
それから咲良の両親が帰ってきた。紫雨も咲良の両親が帰ってきたタイミングで帰っていき、響カイトも帰ろうとする中、蒼風は響カイトを呼び止め…
「あの! 今日のカイトさんを見て、さすがレジェンドアイドルだなって思いました。でも、まだ分からなくて…カイトさんが…カイトさんが、アイドルとして大切にしている事って何ですか?」
「え…そうだな…オレは、また会いたくなる人でいたいと思ってる…次会う事を楽しみに思ってもらえるような人に…すごい真面目な質問だね」
「あ、いえ…気になって…」
「そっか、じゃあね」
響カイトを見送る僕ら…何か本当に凄い人だったな…
「カッコいいプリ!」
「確かにカッコいいかもだけどさ…」
「うたちゃん、どうしたの?」
「ドラマの役でやったからって、本物のウエイターさんみたいに何でもできて、なんかすご過ぎるっていうか…それに比べて私は…」
「それで拗ねてるの?」
「ち、ちが…くないけど…」
「カイトは、うたよりプリプリすごかったプリ!」
「プリルン。そんな事言っちゃ、うたちゃんが可哀想だよ」
プリルン、少しはオブラートに包んでやれ…それと蒼風もフォローのつもりなのか?
「いいよいいよ…どうせさ…」
落ち込む咲良。すると喫茶店から出てきたお客さんが抱いた赤ちゃんが泣き出していた。
「ごめんなさいね。急に泣き出しちゃって…」
それを見た咲良は赤ちゃんをあやすために歌い出す
「♪あぷ~ぷ 可愛い赤ちゃん お顔を見せてね あっぷー ぷっぷー いい子 いい子」
あぁやって歌う咲良の笑顔は多分だけど響カイトに負けてないかもな
感想待ってます!