悠真Side
突然メロロンが黒いカプセルに閉じ込められた。カプセルの中心には鍵穴が付いていたが、あれは…
「この鍵、伝説のハートキラリロックですよね」
「それって」
「どんな願いでも叶えられる代わりに、一番大切なモノを封印しなければいけないという奴です」
「そういえば、私たち知らないよね。メロロンが封印したものは何だったのか」
「プリ!」
「それが今になって発動したって事か?」
今更過ぎるだろ……
俺達は一旦田中さんの家に戻り、田中さんに相談することに…
「願いを叶える代わりにメロロンが封印した一番大切なものとは何か…ですか」
「メロロンが閉じ込められたことと、何か関係あるんじゃないかなって」
「プリルンは何か聞いてない?」
「教えてくれなかったプリ」
「そう言うこと詳しい人、いるんじゃないの?」
結徒の言葉を聞いて、うた達は女王に相談することになった
『そうでしたか、メロロンがそんなことに…』
「女王様は以前、いつか分かる時が来ると…」
「ええ…しかし、これ以上、内緒にする訳にはいきませんね…メロロンが伝説のハートキラリロックに何を封印したのか…」
「何を封印したんだ?」
『未来です』
「未来って、どういう事ですか?」
『未来、つまり、これからもプリルンとずっと一緒にいる事…』
「それがメロロンの一番大切なもの…」
「だから、メロロンは閉じ込められて、プリルンと一緒にいられなくなっちゃったって事ですか? そんなの悲し過ぎます!」
「メロロン…プリルンの願いを叶えるために、無理して笑ってたプリ?プリルンのせいプリ…」
『ごめんなさい、プリルン…メロロンが内緒にすると決めたのです…メロロンは、あなた達に心配をかけたくなかったのでしょう…』
「メロロンは優しいね…」
「そんな事を1人で抱えてたなんて…」
『メロロンは、特別な子なのです…世界に闇の兆し現われし時、闇を知る者が、伝説のハートキラリロックと共に生まれる。その言い伝え通りに生まれたのが、メロロンです』
「闇を知るって、メロロンがですが?」
『キラキランドの者は皆、光にあふれ、闇を知りません。闇…それは、キラキラを消してしまう暗い気持ち…メロロンは、生まれながらに、それらを感じ取り、誰とも分かち合う事なく、1人で抱えて過ごしていました。だからこそ、大切なものを失う事の重みも理解できる。伝説のハートキラリロックと共に生まれるのも、そのためでしょう』
「そうだったんだ…」
「しかし、2人が願いを叶えてから、かなり時間が経っています。なぜ今になって、こんな事に?」
『あの時メロロンの思う未来は、まだぼんやりとしたものでした。しかし、今、彼女は、自分がこうしたいと願う未来を、強くはっきりと思い描けるようになったのです』
「願う未来…」
「それって…もしかして…」
「ななちゃん、知ってるの!?」
「たぶん、なんだけど…」
メロロンの願う未来…メロロンは図書館で話したときに見えていたのかもしれない。メロロンは俺達と友達になりたいっていう未来を…
「メロロンが、私達とお友達に…」
「なってほしいプリ!」
「うん! 私だって、お友達になりたい!」
「私もです!」
「女王様。メロロンを助ける方法は、ないんでしょうか?」
『ごめんなさい…それは、私にも分からないのです…』
「分からないか…ふざけてるな」
「悠真君?」
俺は女王の前に立った。正直女王に当たるのはどうかと思っている。それでも抑えきれない
「メロロンはずっと思い悩んでいた。そして答えを出せた。その瞬間、封印される…ふざけてる…」
『申し訳ありません…私から言えるのは…』
「闇を感じられる特別な子?だからどうした!そんな重荷を生まれたときから背負わせるのも…」
「悠真、落ちついて」
結徒が俺の肩を掴み、止めに入る
「お前はムカついてないのか?」
「ムカついてるよ。悠真が怒りをぶつける相手を女王ではないけど、それでもぶつけてる気持ちも…」
「結徒…」
「こういう時、一人くらいは冷静でいられないと…女王様。メロロンを助ける方法は分からない。そうですよね?」
『えぇ』
「分からない。助ける方法はないじゃないですよね?それだったら出来ることをやっていけば良い。それだけの話だよ」
「……そうだな」
結徒の言葉を聞いて、少し落ち着きを取り戻した俺は女王に謝り、メロロンを助ける方法を考えることに
あるバーにて…
「やったね! ハァ…」
一人寂しくダーツをやっては落ち込むチョッキリーヌ。そんなチョッキリーヌに…
「ナイスショット!」
「誰だい!?」
不意に声をかけられ、チョッキリーヌは持っていたダーツを声のした方に投げる。チョッキリーヌが投げたダーツを受け止めたのはフードの男。
「はじめまして、チョッキリーヌ先輩。僕はジョギ。ダークイーネ様イチオシの新人です」
「ダークイーネ様の…」
「部下がいなくなって、お困りでしょ? 今日は僕に任せて下さい。極上の真っ暗闇を、お約束しますよ」
「へぇ、君が行くんだ」
チョッキリーヌとジョギの前に現れたのはロキだった。
「あんた、シキウスたちの…」
「リーダー自ら?出来損ないの部下の尻拭いをするのかい?」
「悪いけど、彼等は出来損ないの部下ではないよ。私としては、魔導師達に興味があるからね。ちょっと楽しませてもらうかな」
悠真Side
一旦外に出て、色々と話し合うことに。
「結徒、何か無いのか?封印を解く方法」
「似たような事は聞いたことあるけど、中にいる人がどうにかしないといけないから……」
メロロンにどうにかして貰うしかないか…
するとなながメロロンが借りてきた本を持ってやって来た。
「これ、読み終わったよ」
「『キズナのリボン』?」
「メロロンが図書館で読んでた本だそうです」
「助ける方法が書いてあるプリ!?」
「ううん…でも、メロロンの気持ちは少し感じられたかも…離れ離れになる5人のお友達が、お別れの日、リボンをお友達の証にしようって約束したの。『このリボンは、キズナのリボン。遠く離れてもずっと一緒の友達の印。重なる思いを繋ぐキズナのリボンだよ』って。メロロンは、みんなとお友達になりたい気持ちに戸惑ってた…だから、友達との絆のお話を読んでみたくなったのかも…」
「プリルン、キズナのリボン、欲しいプリ! メロロンに思いを届けたいプリ!」
「重なる思いを繋ぐ、キズナのリボン…離れていても、思いは、繋がる!」
うたはキズナのリボンの話を聞き、何か閃いた。
「先輩?」
「プリルン…キズナのリボンは、きっとあるよ…メロロン…」
うたはカプセルに向けて、歌を送り届ける。するとキラキライトが光だし、それに反応するようにカプセルも光り出した。なな、こころ、プリルンもキラキライトに手を添え、想いを込めていく。これなら……
「それはどうかな?」
不意に声が聞こえた瞬間、クラヤミンダーに似た姿の怪物が二体現れた。
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