キミとアイドルプリキュア♪ 双魔の戦士   作:水甲

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74 星空のうた

悠真Side

 

ななたちは村の人達と交流する中、俺は一人その光景を眺めていた

 

「一緒にいなくて良いのか?」

 

「シグナムさん、シャマルさん」

 

「私達はあなた達の事を知らない。だけど私達はあなた達が悪い人とは思ってないわ」

 

「だからそんな風に警戒するのは止めろ」

 

シグナムさんに注意されるけど、それでも俺は警戒を解かない

 

「こういう時俺だけでも警戒してないといけないから、そうしてるだけだ」

 

「そうか…」

 

シグナムさんは少し微笑んでいるとヴィータさんとザフィーラさんが合流してきた。

 

「シグナム、少しだけ近付いてるみたいだぞ」

 

「まだ迎撃できる距離ではないが、近い内に上陸する」

 

「そうか」

 

「迎撃?」

 

「あそこを見てみて」

 

シャマルさんが指を指した方を見ると海面の一部が黒く染まっている。あれは…

 

「ヤミクラゲ!?」

 

「向こうの入り江を目指しているが…あそこにはテラと言う少女が住んでいる」

 

「テラ?」

 

何で女の子が一人で住んでいるんだ?色々と気になるけど…

 

 

 

 

 

その日の夜、俺達はミドリさんからヤミクラゲが現れるようになった事について聞かされた

 

「女神様とアイドル様が仲良くご一緒されてた頃は、海があんなことには決してならなかったんだけどね、島を守る為に、色々とご苦労なさってた女神様だけど、アイドル様と出会ってからはその歌と踊りをすごく気に入ってね。生きがいみたいにアイドル様のことを応援するようになって、それが力の源になったんだよ。稀に出て悪さしていたヤミクラゲもすっかり引っ込んで、島はとても平和になったんだ。女神様も優しく穏やかなお顔をされるようになってねぇ。騎士様達もこの浜に流れ着いた本を女神様が拾い上げてから仕えるようになって、騎士様達も穏やかに過ごしている。いい人が流れ着いてくれたって、みんなも喜んでたんだけどね……」

 

「喜んでたって、じゃあ今は?」

 

 

 

 

 

 

未唯Side

 

私達はテラちゃんから女神様やアイドル様について話を聞いていた

 

「えっ!じゃあ女神様が推してるアイドルって、この島に流れ着いた他の世界の人なの?」

 

「推し?とにかくそうらしい」

 

「トットさん言ってたメロ。場所や時間すら超えて訪れるそれらを…ってメロ」

 

「時間すら…もしかしてさっきの夢って…ねぇテラちゃんはどうしてアイドルが嫌いなの?」

 

「わかんない。けど嫌い。とにかくアイドルにも女神にも近付いちゃいけないって感じがするのよ」

 

「ふーん」

 

「どうしたメロ?」

 

「さっきね、不思議な夢を見たんだ。その夢の中には女神様が出てきて、何か少しテラちゃんに似てる気がしたから」

 

夢に出てきたって…夢って確か…どうなんだろう?

 

「あんなのに似てるとかやめてよね!女神もあのアイドルもどっちも無責任だし!」

 

「無責任?」

 

 

 

 

 

悠真Side

 

「アイドル様が行方不明に? 」

 

「黙っていきなり姿を消しちまったんだよ」

 

「女神様、ずっと見つけられなくて」

 

「えーん、えーんって可哀想なの」

 

いきなり姿を消すって言うのはどうにも気になる。話を聞く限りではアイドル様はこの島や住人、女神様のことを嫌になってって感じはしない。

 

「推しがいきなりいなくなったら、それはファンもショックですよ」

 

「推し?」

 

「応援してるアイドルのことです」

 

「推しかい…なるほど…女神様はね。その推しが消えて、本当に気落ちなさって、あたしらの前にも姿を見せなくなっちまったのさ」

 

ミドリさんから話を聞いて、俺達がすべき事が分かった気がする。それはななもこころもプリルンも分かったみたいだな

 

「私達がこの時代に呼ばれたのは恐らく…」

 

「行方不明になった伝説のアイドルを探すため」

 

「だな。トットさんから聞いたあの話の通りなら…」

 

「きっとそうプリ!」

 

「もしかしたらうた先輩達もきっと…」

 

「それが未来のためにどう繋がるかは分からないけど、今はとにかく出来ることを!」

 

「あぁ」

 

「プリ!」

 

「うん!推しの笑顔はファンに力をくれるんですよ!頑張って、伝説のアイドルを見つけましょう!」

 

俺達のやるべき事は決まったな。そんな中、高柳妹だけは何処か浮かない顔をしていたことに俺達は気付かなかった

 

苺Side

 

話を聞いていて、何処か違和感を覚えた。私達はその違和感の正体を何処かで聞いていたはずなのに……う~ん、こういう時閃くのって未唯姉か紗桜莉ちゃんくらいなんだよね……

 

 

 

 

 

 

未唯Side

 

結徒くんたちがするべき事が決まったけど…何だろう?私達は何かを忘れている…

 

「でもアマスも女神のくせに弱いわよね。他人の歌や踊りに一喜一憂するなんて」

 

「そんな事ないよ!好きなものは気になるじゃん。ね?」

 

「メロロンはねえたまが嬉しいともっと嬉しくなるし、悲しいともっと悲しくなるメロ」

 

「トキメキだね」

 

「トキメキ…うん!そうだね!」

 

うん、うたちゃんたちの気持ちはトキメキをちゃんと知ってるし、アイドルプリキュアを知ったら…絶対ときめきそう

 

「まぁせいぜい頑張って、自分の気持ちを他人任せにするなんて、私にはさっぱりわかんないけど」

 

「ええ~」

 

「言ったでしょ。私アイドルなんか嫌いだって」

 

「テラちゃん…」

 

不意に空が暗くなった。丁度月が雲に隠れたみたいだけど、満天の星空が辺りを照らす

それを見てうたちゃんは思いのまま歌い出す。その姿はまさしくアイドルであり、美しく見える。テラちゃんはうたちゃんのその姿に見とれて、うたちゃんが伸ばした手を思わず握っていた。

 

「ああっ!な!なんで私!」

 

「私ね。アイドルプリキュアになって、歌って踊ってファンサして、誰かをキラッキランランに出来ることが、すっごく嬉しくて楽しくて、この気持ちをテラちゃんにも届けられたらって思う」

 

「私…か、簡単にあんたをその…推し…とかしないからね!」

 

「エヘヘ」

 

テラちゃんは顔を赤らめてそう言うけど、きっとテラちゃんは…

 

「あれ?」

 

するとうたちゃんは何かに気が付き、島から少し離れた場所の小さな島を指差した

 

「あそこ、誰か住んでるの?」

 

「はぁ?あの島は無人島。誰かが住んでるとかないから」

 

「おかしいな~たき火みたいなものが見えた気がしたんだけど…」

 

私、結徒くん、メロロンは無人島を見るとそれらしきものは見えなかった

 

「気のせいじゃないか?」

 

「う~ん」

 

「ほら、明日は村に行くんでしょ。早く寝たら」

 

こうして過去のアイアイ島の1日は終わるのであった




色々と伏線を張りつつ、次回バトルへ!
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