うたSide
ある日のこと、お店の手伝いをしていると遊園地のガイドブックが目に入った
「遊園地のガイドブック! 田中さんのですか?」
「あぁ、すみません、遊園地は、よくアイドルのイベントを行いますから、仕事の合間に勉強していたんです」
「どうも、こんにちは」
「蓮じいちゃん、いらっしゃいませ!」
「いつものを…おぉ!」
挨拶をすると蓮じいちゃんが躓き、転びそうになっていたが…
「大丈夫ですか」
カイトさんが蓮じいちゃんを助けてくれた
「カイトさん!」
「久し振り。またここのハーブティーが飲みたくなって」
「きみは、レジェンドアイドルの!」
「シーッ!」
「すまん、すまん」
うっかりカイトさんの名前を呼んだら、大騒ぎになっちゃう…
「キミに助けてもらうのは2回目だね。感謝の印に…はなみち遊園地のチケット受け取ってくれないかい? さっき福引きでもらったんだ」
「いえ、そんな…」
「受け取ってくれ、わしのためだと思って」
「それじゃあ、お言葉にあまえて」
「ラッキーですね!」
「うん?それ、遊園地の…おや?もしかして、うたちゃんも行きたかったかな?」
「えっと、これは…」
思わず握り締めていたガイドブック。興味あるって思われてる!?
「じゃあ、一緒に行こうか、遊園地」
「えっ?えぇ~~」
悠真Side
うたに呼び出され、話を聞くと…
「デートですよ!」
「そ、そんなんじゃないよ…」
「いやいや、2人で遊園地なんて、絶対デートですよね! なな先輩!」
「デート、だね!」
「ななちゃんまで!?」
「デート、メロ!」
「メロロンまで!?」
「まぁ、どう考えても…」
「デートだな」
「デート、大人だぁ」
「結徒くん、悠真くん、結麻ちゃんまで!?」
「遊園地って、美味しいものあるプリ?」
「え? えーっと…」
プリルンだけは分かってないな…まぁプリルンらしいな
「そんな事より、うたちゃんって、カイトさんの事、どう思ってるの!?」
「そんなの、分からないよ…」
「じゃあ、嫌いなんですか?」
「嫌いじゃない!」
「じゃあ、好き?」
「え…す、好きとかじゃ…」
「これぞ純情メロ!」
「純情って何プリ?」
「結局どっちなんですか?」
「分かんないよー!」
うたも大変だな……
うたSide
そんなこんなでカイトさんとデート…もといお出かけする日
「ホントにこの日が来ちゃった…髪、はねてないかな? 顔にご飯粒ついてないかな?」
何でこんなに緊張してるんだろう?やっぱり私はカイトさんの事を…
「ごめん! 待たせちゃったね!」
「え、いえ…私が早く来過ぎちゃって…」
「じゃあ、行こっか!」
うぅ、緊張してきた……
結麻Side
うたお姉ちゃんとカイトさんが遊園地に入る。
「私達も入らないと!」
「あの、よろしいんですか?後をつけて」
「チルちゃん、邪魔をしなければ良いんだよ!」
「そういうものですか…とは言え結麻、貴方一人では…」
「そうなんだよね…小学生一人では入れないんだよね…と言うわけで」
「私に行けと…」
「うん!」
「良いですが…そもそも後をつける理由は…」
「ルーテシアさんや紗桜莉さん曰くデートは後をつけるもの…らしいよ」
「結麻の将来が心配です…」
チルちゃんに二人の様子を見て貰いつつ、私はのんびりしてよう
悠真Side
グリッターのロフトでお茶をしている俺達。なな達はデートの行く末が気になっているみたいだけど
「プリルンも、遊園地行きたかったプリ!」
「デート…それは、2人きりの時間…高鳴る鼓動が、愛のメロディー…」
「よく分かんないプリ!」
「そうだ! せっかくだから、私達もデートしない?」
「え?」
「デートなら、メロロンは、ねえたまと…」
「メロロン! 私とデートしよ!ダメかな?」
「別にダメじゃないメロ」
「じゃあ、プリルンは私とだね!うた先輩とカイトさん、なな先輩とメロロン、プリルンと私のトリプルデートです!」
まぁデートと言うよりも普通に友達同士で出掛ける感じだな…
「勿論、悠真君は私達と一緒だよ」
「はぁ?」
ななが変なことを言い出した
「デートだろ。デートは二人で」
「デートは二人、誰が決めたの?」
「そうだよ。お兄ちゃん。結徒先輩、良いですよね?」
「うん、良いよ」
これ、断ったら俺が悪いって事になりそうだな
「はぁ…分かったよ」
ため息を付きつつ、俺はなな、メロロンとデートをすることに…
うたSide
「この遊園地、久しぶりだな…」
「来た事あるんですか?」
「ああ。昔、親友と2人でね」
カイトさんの親友…どんな人なんだろう?
「うたちゃんは何乗りたい?」
「え…えーっと…私は何でも…」
「色々見て回ろうか!」
「はい!」
少し歩いているとコーヒーカップが目に入った
「あ…」
「どうしたの?」
「懐かしい…小さい頃、回し過ぎて、お父さんが気持ち悪くなっちゃって…それから、お父さん、遊園地のコーヒーカップ恐怖症なんです。喫茶店のマスターなのに!」
「それは、お父さんも大変だ! でも、うたちゃんは大丈夫なんだよね?」
「はい!」
「乗ってみようか!」
それからカイトさんとコーヒーカップに乗ったり、射的をしたり、ソフトクリームを食べたり、何だかんだ遊園地を楽しむ私であった
結徒Side
僕、こころ、プリルン(人間の姿)は海に来ていた。
「デートといえば、海!」
「お城作ろう!」
「それか、ビーチバレーでも! いや、2人ならビーチフラッグの方が…」
「どっちも楽しそう!」
「デートってそう言うものなの?」
「先輩的には不満なんですか?」
「まぁ…思ってたデートじゃないけど、二人が楽しめれば…」
「そうですね」
こころとそんな話をしているとプリルンが何かを発見した。僕らが覗き込むとプリルンの手には貝殻が三つあった。
「綺麗…」
「こうして見ると、まるで…」
「「キュアアイドル! キュアウインク! キュアキッス!」」
「心キュンキュンしてます!」
「でも、こうなったら!」
「キュアキュンキュンとキュアズキューンも見つけて、アイドルプリキュアを揃えよう!」
「おー!」
悠真Side
俺、なな、メロロンはと言うと
「私達のデートは、ここで」
「図書館か…いいね!」
「実は、借りたい本があるの」
「悠真君、大丈夫?」
「あぁ、良いぞ」
「良かった」
俺が退屈になるんじゃないかって心配してるんだろうな…
まぁ俺が楽しむよりも二人が楽しめればいい
俺達は早速中に入り、本を見ていく。
「どうしたの?」
「借りたかった本、貸し出し中みたい…」
「そっか。他の図書館ならあるかも! 行ってみよう!」
「でも、いいの? 私に付き合ってばかりじゃ、ななが楽しくないでしょ?」
「2人一緒なら、どこへ行くのも楽しいよ!悠真君も良いよね?」
「あぁ、良いぞ」
感想待ってます